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神戸に関連する/しない新聞記事をスクラップ。神戸の鉄ちゃんのブログは分離しました。人名は全て敬称略が原則。

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安価牛肉をブランド肉と偽る 元社長の初公判態度に裁判官「何を反省」 <2021/3/16 19:10神戸新聞NEXT>を編集

 「神戸サカヱ屋」(現・神戸武蔵フーズ、神戸市東灘区)が安価な牛肉などをブランド肉と偽って焼肉店などに販売したとされる事件で、不正競争防止法違反罪に問われた元社長 海崎 孝一(61)の初公判が2021/03/16、神戸地裁(小倉哲浩裁判長)であった。海崎は「販路が急拡大したために不足した肉を補うためだった」と起訴内容を認めた。

 検察側は「偽装は37回に及び、組織的かつ常習的なのは明らか。取引を不正に拡大し、本来得られない利益を得ようとした動機は身勝手で自己中心的」と指摘。海崎に懲役1年6月を、法人としての神戸サカヱ屋に罰金50万円を求刑した。

 一方、弁護側は、海崎は具体的に偽装を指示しておらず、従業員の行為を黙認したにすぎないと主張。「偽装は大量かつ高額とは言えない。深く反省している」として、海崎と会社の双方に罰金刑を適用するよう求め、同日結審した。判決は2021/03/26。

 この日の被告人質問で、偽装の指示について問われた海崎は、指示を受けたとされる従業員の供述を検察側に示されると「記憶にない。従業員がそう言うならそう」と繰り返した。停滞気味の質疑に裁判官が「『反省している』と言いつつ、核心になると逃げているようにしか思えない。何を反省したのか」とただす場面もあった。

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神戸・食肉偽装事件 法人と従業員も書類送検 <2020/09/25 21:22神戸新聞NEXT>を編集

 「神戸サカヱ屋(現・神戸武蔵フーズ)」が安価な牛肉などをブランド肉と偽り売ったとされる事件で、兵庫県警生活経済課などは2020/09/25までに、不正競争防止法違反の疑いで当時の社長 海崎 孝一(60、不正競争防止法違反罪で起訴)を追送検した。法人としての同社も同容疑で書類送検した。

 兵庫県警生活経済課によると、海崎は2017/05~2019/01、和牛と乳牛の交雑種の肉計約105kgを和牛と偽り飲食店5店に、また外国産などの豚肉計約75kgを兵庫県産ブランド豚「ひょうご雪姫ポーク」と偽って飲食店3店に売った疑いがある。

 また兵庫県警は2020/09/25、偽装の一部に関与したとして、当時の従業員2人(男性56)(女性38)も同容疑で書類送検した。

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牛肉不正販売、豚肉でも偽装疑い 神戸の元社長再逮捕へ <2020/08/18 07:00神戸新聞NEXT>を編集

 (前略)豚肉でも安価な肉をブランド豚と偽って売った疑いが強まったとして、兵庫県警生活経済課と生田警察署などが2020/08/18にも、不正競争防止法違反(誤認惹起表示)の疑いで神戸市東灘区の精肉販売会社「神戸サカヱ屋」(現神戸武蔵フーズ)の当時の社長 海崎 孝一(60、神戸市東灘区北青木)を再逮捕する方針を固めた。捜査関係者への取材で分かった。

 捜査関係者によると、海崎は、2018年ごろに、安価な豚肉をブランド豚「ひょうご雪姫ポーク」と偽って表示し、数回に分けて60kg程度を兵庫県内のとんかつ店2店舗に販売していた疑いがあるという。
 雪姫ポークは兵庫県内で生まれた子豚に、パンくずなどのデンプン質飼料を一定量配合した餌を与え、兵庫県内で育てるなどしたブランド肉。兵庫県のこれまでの調査によると、神戸サカヱ屋は2016/01~2019/03、国産豚など約6tを、雪姫ポークと称して販売していたとみられる。

 海崎は2020/07/28、元従業員らと共謀し、乳牛と掛け合わせた交雑種の牛肉約104kgを和牛と偽って表示し、焼肉店を経営する会社に約36万円で販売したとして、不正競争防止法違反容疑で兵庫県警に逮捕された。

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精肉販売会社の元社長を逮捕 交雑種を「和牛」と偽り販売疑い <2020/7/28 12:15神戸新聞NEXT>を編集・加筆

 乳牛と掛け合わせた牛肉を高級な和牛と偽って販売したとして、兵庫県警生活経済課、生田警察署、東灘警察署は2020/07/28、不正競争防止法違反(誤認惹起表示)の疑いで、神戸市東灘区の精肉販売会社「神戸サカヱ屋」の当時の社長 海崎 孝一(60)を逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。

 海崎は、従業員らと共謀し、2017~2018年、和牛と乳牛を掛け合わせるなどした「交雑種」の牛肉約100kgを「和牛」と表示し、取引先などに販売した疑いが持たれている。兵庫県警は法人としての神戸サカヱ屋と従業員らも、不正競争防止法違反の疑いで書類送検する方針。

 神戸サカヱ屋の表示偽装を巡っては2018/07、農林水産省近畿農政局が神戸サカヱ屋の商品を鑑定し、交雑種を和牛として店頭で販売していたことが判明。2019/08には、神戸市内にある焼肉店の運営会社が偽装を知り公表。2020/02には兵庫県が海崎を告発していた。

 兵庫県の調べでは、神戸サカヱ屋は2016/11~2019/07、少なくとも約520kgの牛肉を不正に表示し、兵庫県を含む10都府県の計136業者に販売したとされる。
 この他、2016/01~2019/03、より安価な国産豚などの豚肉約6tを、兵庫県産ブランド豚「ひょうご雪姫ポーク」と称して販売していたとみられる。海崎は兵庫県の調査に対して「従業員のミス」などと説明したという。

 海崎は、兵庫県内の食品会社や生産者らでつくる団体の立ち上げを提案するなど、食を通じた地域活性化の中心的役割を担う立場だった。2018/06に開かれた団体発足時の会合では挨拶で「一緒にブランドをつくり、お金をもうけ、神戸を活気づけよう」などと呼びかけていた。

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ブランド豚や国産和牛と偽装か 精肉販売会社の社長を刑事告発 <2020/02/04 22:10 神戸新聞NEXT>を編集

 兵庫県は2020/02/04、神戸市東灘区の精肉販売会社「神戸サカヱ屋」が産地の異なる豚肉を兵庫県産ブランド豚としたり、和牛と乳牛を掛け合わせた交雑種などを「国産和牛」と表示して販売したりしたとして、社長の海崎孝一(60)を不正競争防止法違反(誤認惹起行為)の疑いで生田警察署に刑事告発した、と発表した。食肉の不正販売で兵庫県が刑事告発するのは初めて。告発は2020/02/03付。
#実名は被害業者の広告より。
#神戸サカヱ屋株式会社
#代表取締役 海崎 孝一
#本店所在地 神戸市東灘区甲南町3丁目7番10号

 兵庫県によると、神戸サカヱ屋は2016/01~2019/03に兵庫県産ブランド豚「ひょうご雪姫ポーク」を約11tしか仕入れていないのに販売量が約17tあり、超過した約6tは安価な国産豚などをブランド豚と偽って売ったとみている。牛肉では2016/11~2019/07の間に、少なくとも約520kg分の不正が確認された。販売先は直営店のほか、兵庫108業者、大阪12業者など10都府県の計136業者に上るという。

 元従業員は兵庫県の調査に「出荷先から(不正を)疑われたら、『豚肉の個体差』と答えるように社長から言われた」と説明。社長は「従業員のミス」とし、指示や故意性を否定した。

 兵庫県は2019/02、神戸サカヱ屋が牛豚肉を不適正な表示で販売したとする景品表示法違反の疑いで調査に着手。2019/09、詳細に追加調査すると発表していた。
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神戸市の精肉卸売会社、2019/04時点で兵庫県が偽装を認定 <MBS 2019/09/06 09:40>を編集

 牛肉や豚肉を偽装して販売した疑いがもたれていた神戸市の精肉卸売会社について、兵庫県は2019/09/05、2019/04の時点で偽装を認定し指導していたことを明らかにしました。

 兵庫県によりますと、神戸市東灘区の「神戸サカヱ屋」は、安価の交雑種を「和牛」と偽って販売したり、外国産の豚肉を兵庫県のブランド豚「雪姫ポーク」と偽って販売していたということです。

 2019/09/5の会見で、兵庫県は、2019/04に県の食肉公正取引協議会が社長に聞き取り調査を行った際に、景品表示法などの違反を認定し指導を行っていたことを明らかにしました。聞き取りの際に社長が「当時の従業員の人為的ミスだった」と話したことから、故意や悪質性は認められないとして、措置命令などの重い処分は現時点では行わないということです。
 
 兵庫県は今後、当時の従業員にも事情を聴くとしています。

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不適正表示販売で「神戸サカヱ屋」を調査へ 兵庫県 <2019/09/05 神戸新聞NEXT>を編集

 神戸市東灘区の精肉店「神戸サカヱ屋」による牛豚肉の不適正表示販売問題で、兵庫県は2019/09/05、景品表示法違反(優良誤認)の疑いで、神戸サカヱ屋を追加調査する方針を明らかにした。処分は通常、同業者らでつくる兵庫県食肉公正取引協議会の調査に基づいて決めるが、兵庫県は社会的関心が高いとし、伝票の確認や関係者への聞き取りなどを直接行う。

 兵庫県によると、和牛と乳牛を掛け合わせた「交雑種」の肉を「和牛」とし、「外国産豚肉」を兵庫県産ブランド豚肉「ひょうご雪姫ポーク」として神戸サカヱ屋が販売した疑いがあるとの情報提供を受け、景品表示法に基づき兵庫県食肉公正取引協議会に調査を委ねた。兵庫県食肉公正取引協議会は神戸サカヱ屋の加工場なども調べた上で、2019/09/04に「故意、悪質性はなかった」と兵庫県に報告した。

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交雑種を「和牛」と提供、兵庫 焼肉店、卸元が偽装か <2019/08/23 11:07 神戸新聞NEXT>を編集

 兵庫県内で焼肉店を経営する「オーシャンフーヅ」は2019/08/23、「和牛」として提供していた牛肉の一部が、和牛と乳牛を掛け合わせるなどした「交雑種」だったと明らかにした。客から申し出があれば飲食代の一部を返金する。卸元の精肉店が偽装したのが原因としており、詐欺容疑での告訴を検討している。

 オーシャンフーヅによると、交雑種が提供されたのは兵庫県内に7店ある「焼肉六甲」。2016年春以降、神戸市東灘区の精肉店「神戸サカヱ屋」から単価の高い「和牛」として納入した。だが、外部から不審点があると指摘された精肉店が今春、「これまで一度も和牛を納品したことはなかった」と説明した。

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※重要なお知らせ 2019年8月23日<焼肉六甲 公式サイト>を編集

平素より焼肉六甲をご利用いただき誠にありがとうございます。

この度、下記の取引先により入荷されたものに、「和牛」として入荷されたにもかかわらず、交雑種が入荷されていたことが判明いたしました。


神戸サカヱ屋株式会社
代表取締役 海崎 孝一
本店所在地 神戸市東灘区甲南町3丁目7番10号

以上

弊社におきましては、他の精肉会社からも「和牛」を入荷しておりますので、和牛として提供させていただいた商品すべてが交雑種であったというものではありませんが、「特選和牛バラ」と表記されたメニューの中に、一部「国産牛バラ」を提供していたことになります。

弊社が認識していなかったことではございますが、結果的にお客様へ、表示と異なる商品を提供してしまっておりました。この点、心より深くお詫び申し上げます。

弊社としましては、以下の焼肉六甲対象各店舗、期間にて、食べ放題の「特選和牛プラン」をご注文されたお客様へ1ランク下の「なっとくプラン」との差額分を返金させていただきます。大人540円 小学生270円(※消費税込みとなります)となります。
(中略)
今後、再発防止に取り組み、お客様への信頼回復に全力で努めてまいります。
今後ともご愛顧を賜りますよう、何卒、お願い申し上げます。

株式会社 オーシャンフーヅ
代表取締役 灘本 明雄
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生活は?心境は?淡路移住の社員に聞く パソナ「移転」発表3カ月 <2020/11/22 06:30神戸新聞NEXT>を編集

 総合人材サービスのパソナグループが、東京から淡路島へ主な本社機能を移転すると発表して間もなく3カ月となる。新型コロナウイルス感染拡大で働き方が見直される中、2024/05末までに社員約1200人が淡路島に移り住む大胆な計画は、脱・東京一極集中の試みとして注目を集める。実際に東京から淡路島へ移ってきた社員に、現在の心境を聞いた。

■東京にいた時の“常識”が、今は…

 パソナグループ経営企画部の岡田智一(38)。グループ会社で働く妻(38)、2歳の長女と一緒に2020/09/01、東京から淡路市のマンションに転居した。岡田は千葉市出身で、大学以降はずっと東京暮らし。夫婦とも関西にゆかりはなく、淡路島へは就職後、研修などで訪れたことがある程度だった。

 「コロナが広がり始め、テレワークをしていた2月ごろから、地方暮らしを考えた。東京のオフィスはビルに囲まれて殺風景で、自宅もマンションが並ぶ場所。自然を感じながら働けたらと思った。娘もコロナ禍のため外で遊べず、近くの公園も混んでいた。のびのびと外で遊ばせられる環境で子育てしたいと考え、妻とも話していた」

 そんな中、社内で淡路島への本社機能移転計画が本格化。最終的に、7月に淡路島への移住希望を上司に伝えたという。

 「親や友人とは会う回数が減るので、寂しさはある。ただ、住んでみて驚いたのは、思った以上に不便を感じないこと。自宅近くには多くの店があり、歩いて何でも買える」と話す。娘は淡路市内のこども園に入れられた。娘がなじめるかが一番の心配だったというが、気に入った様子で、休みの日には、近くの海や公園に家族で遊びに行く。仕事も経営会議の取りまとめなど、東京のころと変わらないという。

 岡田は東京で、満員電車に片道1時間揺られる通勤地獄を経験した。それが嫌で都心に移ったが、1LDKと家族には手狭なのに家賃は高騰。一方、今回移り住んだ淡路市のマンションは3LDKで、家賃は月約10万円安くなったという。通勤には社有車のカーシェア制度を使っている。
 「東京にいたときは、あれが常識だった。今思えば、東京の生活が異常だった。なぜあんなにお金を払って東京に住んでいたんだろうって」

 とはいえ、生活は大きく変わった。将来への不安はないのだろうか。
 「神戸へは車で30分で行ける。淡路島は田舎というより都会だと思うし、割と何でもそろうから、神戸へはまだ2回しか行っていない。遠くの人ともテレビ電話で話せるし。ちょっと携帯の電波が弱いときがあって、それは課題かな。今回の自分自身の移住も、社会に対して一つの働き方の提言になると思う」

【パソナグループ】
神戸市垂水区出身の代表 南部靖之(68)が1976年、関西大学在学中に、前身の人材派遣業を大阪市に創業。直後に拠点を東京に移した。人材派遣の草分けとして業績を伸ばし、1993年に社名をパソナに変更した。現在は人材派遣のほか企業内保育所運営や農業、観光などにも力を入れる。グループ・関連会社は78社あり、海外14の国・地域に58拠点を持つ。契約社員らを含めた従業員は約2万人。連結決算の売上高は約3250億円(いずれも2020/05月期)。

■社員1200人、2024年春までに島内へ

 パソナグループは2008年、淡路市内に若い世代らの独立就農を支援する農場「パソナチャレンジファーム」を開設。この取り組みを皮切りに、淡路島内で事業を拡大してきた。

 力を入れるのは観光事業だ。2012年には閉校した淡路市の旧野島小学校を改修し、農産物直売やレストランの複合施設「のじまスコーラ」をオープン。また県立淡路島公園内に2017年、人気アニメなどを題材にしたテーマパーク「ニジゲンノモリ」を開いた。

 インバウンド(訪日外国人客)の取り込みも見据え、その後も人気キャラクターのハローキティがテーマのレストランや、宿泊できるグランピング施設などを次々と開設している。

 コロナ禍を機に、主な本社機能移転を発表したのは2020/09/01。管理部門社員約1200人が、2024/05末までに順次、淡路島内に移り住んで働く計画だ。働き方の見直しや、災害に備えた拠点分散などが目的で、2020/06以降、新入社員を含めて既に約120人が移った。

 淡路島内には従来、淡路市夢舞台にオフィスがあったが、2020/03からはレストランなどが入る「クラフトサーカス」(淡路市)2階も活用。2020/10には淡路市内に、子育て中の社員向けの設備などを整えたオフィスも開いた。

 課題は社員の住居確保で、既に淡路市内で賃貸物件約150室を押さえ、新たな社宅建設も検討している。

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パソナ、本社機能一部を淡路島へ 1200人対象 <神戸新聞NEXT 2020/08/31>を編集

 総合人材サービスのパソナグループ(東京)が、本社機能の一部を淡路島に移すことが分かった。2020/09から本格的に移転を始める。東京都内で勤務する人事、広報、経営企画などの管理部門を担う1800人のうち、1200人が対象となる見通し。自然豊かな淡路島での就労を通じて働き方改革を進める。

 パソナグループは1976年創業。主要事業である人材派遣の他、2008年から淡路島に進出。体験型テーマパーク「ニジゲンノモリ」やレストラン「ハローキティスマイル」、カフェなどの施設を展開し、淡路島内で雇用を創出してきた。

 パソナグループによると、働き方改革を推進する他、本社機能を分散させて災害時の事業継続を図るという。2024/05末までに移転を終える予定。異動は本人の意思を確認して決めるという。企業のデジタル化の支援拠点も今年秋から淡路島に複数カ所を開く方針。

 一方、管理部門の3割に当たる600人は東京に残留。登記上の本店も東京に残す。

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「真に豊かな生き方・働き方」の実現 2023年度に1200名の社員が淡路で活躍
パソナグループ 本部機能を分散、淡路島に移転開始
ニュースリリース 2020.09.01

 株式会社パソナグループ(本社:東京都千代田区、代表取締役グループ代表 南部靖之)は、働く人々の「真に豊かな生き方・働き方」の実現と、グループ全体のBCP(事業継続計画)対策の一環として、主に東京・千代田区の本部で行ってきた人事・財務経理・経営企画・新規事業開発・グローバル・IT/DX等の本部機能業務を、兵庫県淡路島の拠点に分散し、2020/09から段階的に移転を開始してまいります。

 また、AI・IoTを駆使した『DX(デジタルトランスフォーメーション ※1)・BPOセンター淡路』を併せて開設し、自社のDXを推進すると共に、クライアント企業のインサイドセールス※2やWeb/デジタルマーケティング等の業務を行ってまいります。
 これにより、2023年度末までに、グループ全体の本部機能社員 約1800名のうち、約1200名が淡路島で活躍してまいります。また、これらの業務にはパソナグループ各社の従業員が従事していくほか、就職氷河期世代やシニア世代、ひとり親家庭の方々をはじめ様々な方に門戸を広げ、雇用してまいります。
 昨今、新型コロナウイルス感染症の拡大等を受けて、各企業では社会・ビジネス環境の急速な変化に対応する事業構造の変革やDXなどの取り組みが加速しているほか、自然災害等のリスクに対応するBCP体制の整備が進められています。また、働く人々においても、リモートワークをはじめとする多様な働き方の実現や、新しい生活様式に対応する豊かな生き方が求められています。

 そこでこの度、パソナグループは働く人々の‟真に豊かな生き方・働き方”の実現を目指し、「Smart Life Initiative」を掲げ、グループ全体のBCP対策の一環として、本部機能の分散と淡路島への移転を段階的に開始してまいります。

※1 デジタルトランスフォーメーション(DX)…様々なデータやデジタル技術を活用して業務・組織等を改善していくこと
※2 インサイドセールス…客先へ訪問する外勤型の営業に対し、オンライン等でのコミュニケーションを通して営業をすること

詳細
移転スケジュール:2020年9月から2023年度末まで順次
移転人数:グループ全体の本部機能社員 約1800名のうち約1200名
移転業務:
・本部機能業務/人事(採用、教育、給与計算等)、広報、総務、財務経理、新規事業開発、IT/DX、グローバル、経営企画等
・DX・BPOセンター/自社をはじめ、クライアント企業のインサイドセールスや、マーケティングオートメーションツールを活用したデジタルマーケティング、AIを活用したコンタクトセンター、給与計算のクラウド化、RPAによる業務自動化等

備考
・淡路島の拠点には外部企業の方々も利用できる「ワーケーション(※)施設」を併設し、新しい働き方を体験できる場も併せて提供していく予定    
・なお、淡路市には現在、飲食・宿泊・レジャー施設・劇場等、島内住民の方々はもとより国内外から人が集える施設を展開中
※ ワーケーション…「ワーク」と「バケーション」を組み合わせた造語で、地方など普段の職場とは異なる場所で、仕事と休暇を融合させて働く新しいワークスタイル
iPS視細胞、2020秋移植へ 世界初、中枢神経再生目指す 神戸アイセンター病院 <2020/09/16 07:00 神戸新聞NEXT>を編集

 人工多能性幹細胞(iPS細胞)で作製した「神経網膜シート」の移植手術(臨床研究)を、神戸市立神戸アイセンター病院(神戸市中央区)が今秋に実施する方針を固めた。中枢神経の生理的回路の再建を目指す治療は目の再生医療の「本丸」と位置付けられており、世界初。

 今回の臨床研究は、既に厚生労働省の専門部会で了承されている。

 移植対象は「網膜色素変性症」の患者。光を感じる網膜の視細胞が周辺から死んで視野が狭まり、最後は失明に至る疾患で、国内に推定で約4万人の患者がいるとされる。確立された治療法はない。

 今回の手術は、拒絶されずに定着し、がん化しないことなどを確認するのが主目的。約1年かけて安全性を確認し、機能面はさらに数年、観察を続ける。

 関係者によると、移植するのは数十年前に同疾患と診断された患者。病状が進行し、このままだと失明する可能性が高いという。

 手術では、健康な人のiPS細胞から作った視細胞になる直前の「前駆細胞」を使ったシート(直径約1ミリ、厚さ約0・2ミリ)を1~3枚、網膜下に挿入する。新型コロナウイルスの感染状況も見ながら手術日を決める。

 成人の網膜は千数百平方ミリメートルあり、今回の移植で移植できるのは面積にして数%程度。このため、病態の進んだ患者に劇的な改善が起こる可能性は低いとみられ、今回の臨床研究の成果を踏まえ、同病院はさらに研究を進める。

 iPS細胞を用いた目の臨床研究では、理化学研究所で当時プロジェクトリーダーだった高橋政代氏=現神戸アイセンター病院研究センター長=らが2014年、iPS細胞から作製した網膜色素上皮を「滲出(しんしゅつ)型加齢黄斑変性」という難病の患者に移植した例などがある。(霍見真一郎)
「そごう西神店」後継店舗、優先交渉権者に双日 2021年秋にも開業・正式応募1社 <神戸経済ニュース 2020/08/18 23:31>を編集

 神戸市の外郭団体でビル経営などを手掛ける神戸交通振興は2020/08/18、2020/08末で撤退する「そごう西神店」が入居しているビルでの後継事業者として、東証1部上場の総合商社である双日を優先交渉権者に選んだと発表した。後継事業者を公募したところ、正式に応募したのは同社だけだったが、08/12に選考委員会を開催して審査。08/17に正式決定した。新店舗は2021年夏から秋ごろに開業するとみられる。

 後継事業者を選んだのは、神戸市が所有する神戸市営地下鉄の西神中央駅ビル。2020/04/15から公募に必要な書類の配布を始め、05/01まで受け付けた応募予定者登録には5社が登録した。その後の現地見学会や質疑応答に続き06/29〜07/20に正式な応募を受け付けたところ、応募は双日からの1件だけだった。審査会では隣接する商業施設「プレンティ」とは異なる双日のテナント誘致方針などを評価した。

 新店舗は広域集客型の百貨店などと異なる、地域密着型の商業施設をめざす。プレンティには面積的に入居しにくい中大型のテナントを誘致する方針。そごう西神店は撤退にあたり、看板のマークを撤去するなど原状復帰のため、明け渡しは2020/10ごろ。この時点で食品フロアなど一部店舗は営業を再開する可能性があるようだ。一方で2021/11末までの新店舗開業を応募の条件としたため、全面開業は2021夏から秋が見込まれる。

 双日は、2008年の開業直後にリーマンショックを受けてでテナントが一斉に撤退した商業施設「ピエリ守山」(滋賀県守山市)の運営を子会社を通じて引き受け、海外系のブランドを積極的に誘致するなどで施設を立て直した経緯がある。この他、都市型商業施設のニットーモール(埼玉県熊谷市)やサンストリート浜北(浜松市浜北区)などを運営。佐賀市、千葉県柏市、埼玉県久喜市では商業施設「モラージュ」などを開発した。

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そごう西神店跡に双日が商業施設 神戸市が発表 <2020/08/18 神戸新聞NEXT>を編集

 2020/08末で閉鎖される そごう西神店の後継事業者について、建物を所有する神戸市は2020/08/18、大手商社の双日(東京)を優先交渉権者に選んだと発表した。双日は中大型テナント中心の複合商業施設を提案し、2021/11までに全面開業する見通し。1階は従来同様の食材や進物を扱う食品売場とし、先行して2020秋のオープンを目指す。

 神戸市は2020/04から後継事業者を公募し、有識者らによる選考委員会(非公開)が審査した。双日の提案内容は明らかにされていないが、地域住民に利用される店舗づくりをはじめ、顧客の声や既存テナントの希望を踏まえて店舗構成を検討することなどが評価されたという。

 双日が神戸市から借り受ける店舗ゾーンは、西神中央駅ビル1~5階の計約2万6500m2。隣接する商業施設「プレンティ」との差別化を図るため、中大型テナントを中心に誘致を進めるという。

 双日グループは、千葉県柏市の「モラージュ柏」や埼玉県熊谷市の「ニットーモール」、滋賀県守山市の「ピエリ守山」などの複合商業施設の運営を手がけている。

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そごう西神店 2020/08閉店 従業員「寝耳に水」 <2019/10/10 神戸新聞NEXT>を編集

 セブン&アイHDは2019/10/10、傘下のそごう・西武が運営する「そごう西神店」(神戸市西区)を2020/08に閉鎖する、と発表した。西武岡崎店、西武大津店、そごう徳島店もそれぞれ2020/08に営業を終了。そごう川口店は2021/02に閉店する。
 そごう・西武も同日発表し、閉鎖に至った経緯について、近年の営業不振に歯止めがかからず、「現状のままでは業績の改善を見通すことは困難」とした。

 そごう西神店は1990/10/10に開業。営業面積は1万6562m2。売上高は1996/02月期の257億円がピークで、2019/02月期は110億9500万円に落ち込んでいた。

 2019/09/15現在の社員数は、本社員51人契約社員84人の計135人。そごう西神店の男性従業員は「寝耳に水だ」と動揺を隠せない様子だった。

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2016/10 神戸市が賃料減額、敷金一部返還。H2Oリテイリングと業務提携を発表。
2017/05 そごう西神店の売却を断念。
という経緯。

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三宮に新生「神戸阪急」開業 オープン前に5000人の列 <神戸新聞NEXT 2019/10/05>を編集

 神戸・三宮で2019/09末に閉店したそごう神戸店(神戸市中央区)の後を継ぎ、神戸阪急が2019/10/05、開業した。阪急阪神百貨店を傘下に置くエイチ・ツー・オー リテイリングにとっては、7年半ぶりの神戸進出。関西における「阪急」の高いブランド力を生かし、新たな街の「顔」として地元経済活性化の起爆剤となることが期待される。

 オープン前には約5000人が押し寄せ、入店を待つ長蛇の列ができた。新しくなった2階北側広場「グランパティオ」でセレモニーが行われ、午前10時、阪急百貨店吹奏楽団のファンファーレに合わせて華やかに開業。「すみれの花咲く頃」の曲が流れる中、宝塚歌劇団花組の聖乃あすかさんらが来店客を出迎えた。

 神戸阪急のテーマは楽しさを毎日発信する「フェスティバル365」。売場の一部や催事場を刷新し、開店直後から大勢の家族連れらでにぎわった。

 2、3階にワークショップやミニ講座などを提供する「パティオステージ」を新設。2階には神戸阪急と老舗文具店のナガサワ文具センターが共同開発した万年筆インクの新色「神戸ウインドブルー」を用いた帽子や小物などオリジナル商品を並べた。

 9階催事場は約3割広げ、外光を取り入れて開放的な空間にした。この日始まった北海道物産展の来場者は海鮮やラーメン、洋菓子に舌鼓を打ったり、窓際にできたテラス席で街並みを眺めながら地ビールを楽しんだりした。

 H2Oは神戸ハーバーランドで営業していた旧神戸阪急を2012/03に撤退させた。2017/10にセブン&アイ・ホールディングスからそごう神戸店を取得。屋号を2年間変えずに営業し、業務や顧客サービスの切替え準備を進めていた。

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神戸阪急の開業は2019/10/05 そごう神戸は2019/09/30で営業終了 <2019/08/16 神戸新聞NEXT>を編集

 阪急阪神百貨店を傘下に持つエイチ・ツー・オー リテイリングは2019/08/16、そごう神戸店(神戸市中央区)から屋号を変更する「神戸阪急」の営業を2019/10/05から始めると発表した。そごう神戸店は2019/09/30で営業を終え、新規営業に必要なレジシステムの変更などで4日間休業する。

 神戸阪急での開業に際して館内も改装する。9階の催事場を3割増の約1300m2に広げ、2階と3階に実演販売などを行う「パティオステージ」をそれぞれ新設。2階北側の入口前広場は、床材や植栽を入れ替え「グランパティオ」として刷新する。

 営業開始の2019/10/05は、神戸出身の女優 浅野ゆう子のトークショーがあるほか、催事場で北海道物産展を開く。そごうカードのポイントは同日から使えなくなる。神戸阪急のポイントカードは2019/09以降、申し込みを受け付ける予定。

 営業時間は10時~20時(レストランは11時~21時)。電話番号は屋号変更後も同じ。

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そごう神戸店が「神戸阪急」に 2019/10/01に変更 <神戸新聞 2018/09/27>を編集

 阪急阪神百貨店を傘下に持つエイチ・ツー・オー リテイリング(H2O)は2018/09/27、そごう神戸店(神戸市中央区)の名称を、2019/10/01に「神戸阪急」に切り替えると発表した。
 そごう神戸店が神戸・元町から現在地に移転して2018年で85年。地元ファンに長年親しまれてきた「そごう」の屋号が三宮から消える。

 阪急阪神百貨店は、2018/10から約1年かけて、そごう神戸店の本館地下1階の食品フロアを大規模改装することを明らかにした。第1弾として2018/10末に洋菓子売場を刷新する。

 屋号変更はグループ内の事業再編に伴うもので、そごう神戸店の運営をH2O子会社のH2Oアセットマネジメントから阪急阪神百貨店に移す。同様に、西武高槻店も「高槻阪急」に改称する。

 阪急阪神百貨店社長の荒木直也は2018/09/27、「阪神」でなく「阪急」に切り替える理由について「阪神は地域密着型で、阪急は広域型の店舗。梅田本店を核として関西の商圏を広げるには阪急の屋号がベター」と強調。「(そごう神戸店の)強みである食品を大事にしながら、新鮮で変化に富んだ店づくりを進める。ターミナル百貨店としての存在感を高めたい」と語った。

 そごう神戸店は、1933(昭和8)年に三宮に進出。1971年に大丸神戸店(神戸市中央区)を抜いて「地域1番店」となったが、阪神・淡路大震災後、大丸神戸店に1番店を奪い返された。

 H2Oはそごう神戸店を取得した2017/10以降も、地元住民らの愛着が強いことから、外商も含めた顧客離れを防ぐために人員体制を維持した上で「当面は『そごう』の屋号で営業を続ける」としていた。

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H2Oとセブン&アイHD合意 そごう神戸店、西武高槻店の2店譲渡で <2017/5/11 21:45神戸新聞NEXT>を編集

 阪急阪神百貨店を傘下に持つエイチ・ツー・オー リテイリング(H2O)は2017/05/11、セブン&アイ・ホールディングスから2017/10/01付で、そごう神戸店と西武高槻店の経営を引き継ぐと発表した。そごう西神店は譲渡の対象から外れ、セブン&アイHDが営業を続ける。

 両社は2016/10に資本業務提携を結び、3店の譲渡について協議してきた。H2O社長の鈴木篤は大阪で会見し、そごう西神店が外れた理由を「セブン&アイHD側が、他の郊外型店舗で成果を上げ、西神店でも同様のチャレンジをしたいという意思を持っている」と説明。

 西神店は他の2店舗に比べて売上高の規模が小さく、減少傾向が続く。鈴木は「金額がどうかではなく、総合的な判断」と繰り返し強調しながら、譲渡額も「(要因の)一つかも分からない」と話した。

 西神店の建物は神戸市が所有しており、外郭団体の神戸交通振興が管理・運営を担う。引き続きセブン&アイHDが運営することを受け、神戸市の担当者は「店舗の活性化につながるようなインパクトのある投資を期待したい」と話した。

 一方、そごう神戸店について、鈴木は「三宮にしっかり店を構えることができれば、それでいい」と話し、神戸の玄関口にある大規模店への期待感を示した。また、2017/10に事業を引き継いだ後も「当面はそごうの屋号で営業を続ける」と、改めて強調した。



神戸空港タクシー、自己破産申請へ <2020/05/18 神戸新聞NEXT>を編集

 兵庫県内で業界中堅の神戸空港タクシー(神戸市北区)が自己破産申請の準備に入ったことが2020/05/18、分かった。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛の影響で売上げが激減し、事業継続を断念した。帝国データバンク神戸支店によると、新型コロナ関連倒産は兵庫県内11例目で、タクシー会社は初。負債総額は数千万円程度の見込みという。

 帝国データバンクや申請代理人の弁護士などによると、神戸空港タクシーは1987年に設立。空港開港に向けて2005年にタクシー業を始めた。車両約70台を保有し、神戸の観光地を巡るサービスや妊婦向けの陣痛タクシーなど幅広いサービスを展開。2017年3月期に売上高約6億円を計上した。
 だが、業界の競争激化やドライバー不足による稼働率の低下などで業績が悪化。今年に入り、新型コロナの影響が2月ごろから出始め、最近の売上げは前年比で1割程度にまで落ち込んでいたという。

 神戸空港タクシーはこの日、従業員に給与支払いや失業手当に関する説明をした。代理人弁護士は「経営環境は順風ではなかったが、コロナ禍がなければ経営は続けられたはず。雇用調整助成金が早く支給されていれば状況は違った」と話した。
(後略)
「神戸の未来はやばい」USJ再建のマーケター森岡毅 <2020/02/23 12:30神戸新聞NEXT>を編集

 「マーケティングで日本を元気にする」が持論の森岡毅(47)は結果を出してきた。職業は「マーケター」。ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の経営をV字回復させた。マーケティング会社「刀(かたな)」をつくり、最高経営責任者(CEO)として、トリドールホールディングスのうどん店「丸亀製麺」や、大型複合施設「ネスタリゾート神戸」(三木市)の集客を大きく伸ばす。その提案には、単に客を増やすだけでなく、企業が持続していくためのノウハウが含まれている。伊丹市出身で今も在住し、地元への思い入れが深いと聞き、尋ねてみた。「兵庫や神戸も、もっと元気にできますか」。すると…。

ー「マーケティングを正しく理解できれば、企業は必ず成功できる」と唱えています。

 「マーケティング=市場調査や広告・宣伝のコンサルティング、と思われがちですが、それらは一部にすぎません。企業の人・モノ・カネ・情報・時間・知的財産という経営資源を消費者の価値に集中させること、それがマーケティングです。消費者の頭の中に選ばれる必然、つまりブランドを構築し、売れ続ける仕組みをつくる。日本はものづくり大国で、大企業を中心に作り手目線になりがちです。しかし、どんなに技術力の高い機能でも使われなければ価値はありません。作ったものを売るのではなく、売れるものを作らないと。そのために消費者目線を徹底し、消費者にとっての価値を理解します」

 「消費者は本能に近い欲求から、かなり原始的に意思決定します。日常の人間関係、ストレスなども影響しますし、なぜ選んだか、自身も理解していなかったり言葉にできなかったりします。マーケターは消費者を理解する専門家です。自分のお金や時間を使って、価値を理解するために現場に飛び込みます」

ーネスタリゾートの仕事では、アイデアを考えるために山ごもりしたそうですね。

 「何日も食べられず、やっと川魚を捕まえ、口にするとドクドク体が震え、じわーっと温かくなりました。火のありがたみも身にしみた。山と野っ原しかない中で、大自然に勝る遊び場はないと確信しました。オフロードを爆走するバギー、池を進むカヌー、生きた魚や野菜の収穫…。ネスタリゾートでは、もとからあった温泉やキャンプ設備、アスレチックといった環境を生かし、できるだけお金をかけずに日本初の『大自然の冒険テーマパーク』として再生させました」

ー消費者目線の徹底は、マーケティングが機能する会社組織があってこそ成り立つ、と指摘しています。具体的には、どんな組織なのですか。

 「組織は一人一人の能力を引き上げる装置であるべきです。対等なプロ同士、役割に応じて共依存します。集団知は個人知に勝る。人の強みを組み合わせれば、多様な思考で死角を消せます。私なんて足らないところばかりの人間ですが、どう戦うかの前にどこで戦えばいいか、予測するのは得意です。なので、『ここで戦おう』と、情熱とデータの説得力をもって示します。その戦略を共有し、私をはるかにしのぐ能力と独特の切れ味を持つ仲間たちにそれぞれの持ち場で動いてもらえば、必ず目的にたどり着きます。社長や社員はあくまで役割であって、そこに上下や優劣は一切ありません」

 「売れるものを作るには、権力者のエゴや部門の都合で決めさせないために、消費者価値に基づいた強力な意思決定の構造を築かなくてはなりません。結果に責任を持つマーケティング担当者に権限を与え、部門横断で即断する透明な会議システムを整備する。研究開発、営業、生産、ファイナンスなどの部門を連動させる。そして、組織にとって正しい行動を取らないと個人が自己保存できないように評価制度を変え、それを目に見えるように報酬や待遇に反映させる。企業の平均寿命が30年と言われる中、外部環境や消費者価値の変化に適応し続ける仕組みも欠かせません」

ーマーケティングを志したきっかけを教えてください。

 「死が常に頭にあります。阪神・淡路大震災の時、神戸大学の学生でした。あのとき、多くの仲間が亡くなりました。親友も見送りました。人の命ははかなく、死に神のサイコロの前には善人も悪人もないと思いました。きょう死ぬかもしれないと考えると、ギアが入りました。経営者か、好きな数学を生かす道を目指そうと考え、怠けられない場所を求めてP&Gに入り、マーケターの道を選びました。今は何が残せるかを意識しています。その一つはノウハウを含めた思想。もう一つは思想を体現する事業。この二つは、私が死んでも50年、100年と続く可能性がありますから」

ー兵庫県や神戸市はどう映りますか。これから、どんな手段が必要でしょうか。

 「神戸の未来はやばいです。震災後、港湾機能が分散した経緯もあり、時代に取り残されました。廃れかねないと危機感を持っています。ネスタリゾートの仕事を引き受けた時、観光の目的地としてもっと神戸を打ち出すことができればという思いもありました。私は、伊丹や神戸、兵庫といったこの地域に育ててもらいました。ささやかでも恩返ししたい、と思っています」

 「新しい産業と学校、そして住環境が整えば、人は集まります。一定期間で税収が上がるようなターゲットを設定し、条例を整備するなどして、とにかく企業の本社を誘致しないと。極端な例ですが、『賢い子が育つ神戸』という価値(ブランド)を定めて関心を高め、子ども人口の年2~3%増を目指すといった戦略です。ゴールを決め、しかるべき階段を設定すれば高い壁も越えられます。神戸は都会と自然が一体化している。街並みは美しく、交通が発達し、向かいの淡路島には、この世のうまいものが集中しています。人々の『この街を何とかしたい』という思いが、ブレークスルーを呼ぶ。日本も兵庫も神戸も、まだいかようにもなります」

【もりおか・つよし】1972年生まれ、伊丹市出身。県立伊丹高校、神戸大学経営学部卒。1996年P&Gに入社し、米国などで活躍後、2010年にUSJへ。入場者数を倍増させ、再建した。2017年から現職。

【記者のひとこと】自ら率いる「刀」を将来、マーケターを育てる会社にしたいと話す。「100人、200人と強力な人材を送り出せば、日本の経済、上向きますって」と快活に笑う。達成の暁にはぜひ、東京の本社機能を兵庫県に移していただきたく思います。
「六甲アイランド南」港湾整備再開へ 震災で計画凍結、貨物量回復で機能強化 <2020/01/15 神戸新聞NEXT>を編集

 神戸市は、廃棄物で埋め立てている人工島「六甲アイランド南」について、港湾物流拠点の整備計画の凍結を解除する検討を始めた。神戸市は2001年、阪神・淡路大震災で被災した市民の生活再建を加速させるとし、埋め立て完了後の拠点整備計画をいったん凍結していた。ただ、震災から25年たち、神戸港の貨物取扱量は高水準で推移しており、神戸港の機能強化を図ろうと、拠点整備に向けた計画を再開する必要があると判断した。

 今後10年間の取り組みを話し合う神戸港港湾審議会(神戸市長の諮問機関)の下部組織の議論を踏まえて凍結解除を決め、2020年度に改定する「神戸港港湾計画」に盛り込む。

 六アイ南は、関西一円で生じる廃棄物で海面を埋め立てるフェニックス計画で造成されている人工島。神戸・六甲アイランド沖に333haの人工島が完成する予定で、神戸市は大型コンテナ船が寄港できる大深水岸壁の整備計画を1995/02にまとめた。しかし、震災直後で市民生活が混乱しており、被災者支援を優先させる観点から、2001年に六アイ南における拠点整備計画を凍結するとしていた。

 一方、国は主要港の国際競争力を高める一環として、西日本のコンテナ貨物を神戸港経由で輸出入させる施策を展開。世界的な景気拡大を背景に、神戸港の2017、2018年のコンテナ貨物取扱量は、これまでの最多だった1994年の実績(291.6万個)を2年連続で超えた。

 神戸市によると、神戸港では物流施設の建設地を求める企業からの引き合いが増え、適地がなくなりつつある。輸出入機能が相対的に低くなれば、兵庫県内メーカーの県外流出につながる懸念があり、六アイ南の港湾物流拠点整備が急務になっていたという。

 神戸市は開港150年に合わせて2017年に発表した神戸港の将来構想で、六アイ南を製造・加工機能を備えた港湾物流拠点に整備する案を打ち出している。神戸市の担当者は「神戸市内の経済活動の3割が神戸港に関連している。素材や半製品の付加価値を高める拠点にして、アジアの貨物を神戸に呼び込みたい」としている。

【大阪湾フェニックス計画】
 近畿圏で発生した廃棄物で大阪湾を埋め立て、生まれた土地に港湾を整備する事業。自治体や港湾管理者が出資する大阪湾広域臨海環境整備センターが進める。1990年に廃棄物の受け入れが始まった尼崎沖をはじめ、泉大津沖、神戸沖(六甲アイランド南)、大阪沖の計4カ所が処分場。六アイ南には、廃棄物以外に浚渫土砂なども使われている。
アコヤガイが謎の大量死 世界的な真珠の集散地・神戸に不安広がる
2019.10.26
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大量死の被害が出ているアコヤガイ=8月、愛媛県愛南町
大量死の被害が出ているアコヤガイ=8月、愛媛県愛南町

神戸で行われている真珠の選別・加工作業。アコヤガイの大量死で神戸の真珠業界にも影響する恐れが出ている=神戸市内
神戸で行われている真珠の選別・加工作業。アコヤガイの大量死で神戸の真珠業界にも影響する恐れが出ている=神戸市内

 真珠の養殖に使うアコヤガイが今夏、大量死し、世界的な真珠の集散地である神戸の加工・卸会社に不安が広がっている。流通量が減少すれば、価格上昇や販売機会のロスが生じ影響は計り知れない。大量死の原因は判明しておらず、11月の採取シーズン入りを前に、業界は警戒を強めている。(中務庸子)

 アコヤガイは、人工交配などで育てた稚貝を海に入れ、1年半ほど養殖し、母貝に育てる。その後、養殖業者らが母貝に「核」と呼ばれる貝殻片を入れてさらに1年半ほど海中で育て、11月~翌年2月ごろに真珠を採取する。

 アコヤガイの大量死は、真珠の三大産地である愛媛、長崎、三重の各県で相次いで見つかった。最大産地の愛媛県では8月初めごろから被害が表面化。大半の養殖業者で養殖中の貝の5~9割が被害に遭ったという。餌の減少や海水温の低下が原因の可能性があるが、特定はできていない。

 関係者によると、今季に水揚げされる真珠の被害は軽微とみられるが、来季用に核を入れる母貝や再来季用の稚貝が大量死しており、来季以降の水揚げが激減する恐れがあるという。

 「今季の原珠は昨季より10~15%は値上がりするだろう。中小企業にはこたえる」。神戸市中央区の真珠加工業者の男性は頭を抱える。真珠の水揚げ量は養殖業者の高齢化などを背景に、この15年で30%減っており、昨季も約15%値上がり。「急激な価格転嫁は難しい。自社で吸収するしかない」とこぼす。

 別の神戸の業者は「値上がりした真珠を仕入れる経営体力はないので、在庫でしのぐしかない。対策が取られるまで安心できない」と嘆く。

 日本真珠輸出組合(神戸市中央区)は、主要な販売先の中国では価格を引き上げることができるとみるが、「水揚げがなくなれば機会ロスは免れない」という。

 一方、神戸の海でもアコヤガイの大量死が起こっている。2年前から実験的に育てているすまうら水産有限責任事業組合(神戸市須磨区)では8月中旬、ほぼ全ての貝が死んだ。関係者は「数年前から船底に付くフジツボが減るなど海の様子が変わった」と訴える。

 業界大手の大月真珠(神戸市中央区)は毎年、同市兵庫区の兵庫運河で小学生の環境学習として養殖を手掛けるが、ここでも今夏は全滅。担当者は「自然相手で予測はできないが、早く被害が落ち着いてほしい」と話している。

【神戸の真珠産業】三重、愛媛、長崎などの真珠養殖場と近く、世界的な貿易港があるため、大正期から加工業が発達した。関連業者は220社に上り、大きさや形、色などで選別し、ネックレス用に穴を開けるなどした半製品や、指輪などの完成品を宝飾業者などに卸している。六甲山の緑に反射する自然光が選別に適しているといわれ、世界で流通する海水産真珠の70%が神戸に集まる。このうち2割が国内で消費され、8割が輸出されている。

三菱UFJ・三井住友銀、店舗外ATMの共同利用を開始<三菱UFJ銀行 2019/07/05 ニュースリリース><三井住友銀行 2019/07/05 ニュースリリース>を基に編集

 三井住友銀行と三菱UFJ銀行は、個人顧客の店舗外ATMの共同利用を2019/09/22より開始する。共同利用開始以降は口座を持っている銀行のATMと同水準の手数料となる。
 具体的には……
・三井住友銀行のキャッシュカードを使って、三菱UFJ銀行の店舗外ATMを利用する時、三井住友銀行のATMを使った時と同じ手数料となる。(引出・振込:平日8:45~18:00無料、それ以外108円。預入:終日無料)
・三菱UFJ銀行のキャッシュカードを使って、三井住友銀行の店舗外ATMを利用する時、三菱UFJのATMを使った時と同じ手数料となる。(引出・振込・預入:平日8:45~21:00無料、それ以外108円)
 なお、これまで利用できなかった「預入」の相互利用を開始する。

※店舗外ATM……無人拠点のATM。支店ATMやコンビニ ATMを除く。
※国内の店舗外ATMは、共同利用開始後、両行が近接する一部拠点の廃止を検討している。

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三菱UFJ・三井住友銀、相互にATM無料化 <2018/11/7 17:03 日本経済新聞>を編集

 三菱UFJ銀行と三井住友銀行は2019年前半にもATMを相互開放する。預金者は両行のATMで平日の日中に現金を引き出す際の手数料が無料になる。当面は店舗外の計2300カ所程度を対象とし、将来はすべてのATMを開放することも検討する。ネットバンキングなどの進展でATMの稼働率が落ちるなか、預金者の利便性を維持・向上させるにはATMの相互開放が不可欠だと判断した。

 相互開放の対象は駅前や商業施設など銀行店舗の外にある無人拠点に置いたATM。効果を検証し、将来的には全国に両行で約1万4000台あるすべての拠点のATMを相互開放することも検討する。みずほ銀行とイオン銀行は2013年から相互開放しているが、メガ銀行同士では初めて。

 両行は相互開放に伴い、計500~600程度のATM拠点を廃止する方針。年間で数十億円程度の経費削減を見込んでいるようだ。硬貨や通帳を受け入れず、紙幣だけを扱う簡易型ATMを共同開発する検討も進めており、将来は共同運用も視野に入れる。

 現在は他行の口座から現金を引き出すと平日日中(08:45~18:00)で108円、早朝や夜間は216円の手数料がかかる。三菱UFJ銀行か三井住友銀行に銀行口座があれば預金の引き出しで両行のATMを同じように使えるようになる。両行間の振込手数料の取り扱いは今後詰める。

 インターネットバンキングの利用が広がり、現金を使わないキャッシュレス決済も進展するなかで、銀行ATMの利用はしだいに減少。低金利で銀行の収益性が悪化するなかで全国にATM網を張り巡らせる負担は重くなっている。そこで顧客の利便性に配慮し、相互開放で利用者が使えるATMを増やしつつ、両行で重複した地域のATM網を見直す。

 欧米の銀行では口座維持手数料を徴収する一方、預金の引き出しは24時間・休祝日も手数料が不要な場合が少なくない。タイなどのアジアでは、他行での引き出し手数料も回数制限付きで無料にしている例がある。

 3メガ銀行の一角であるみずほ銀行は新しい勘定系システムへの移行を進めているため、今回の相互開放に加わらない。ただ両行の関係者は「他行の受け入れを見据えた枠組みにしている」と説明しており、両行の取り組みを土台に参加する銀行を増やしたい考えだ。
洋菓子のモンブラン、コンビニスイーツと競合か 負債総額3億円超 <神戸新聞 2018/10/23>を編集

 兵庫県加古川市で創業し、神戸市や明石市などで洋菓子店「モンブランKOBE」を展開する洋菓子メーカーのモンブラン(神戸市西区)が事業を停止し、自己破産申立ての準備に入ったことが2018/10/23、分かった。帝国データバンク神戸支店によると、負債総額は約3億2800万円。人件費や原材料費の高騰、コンビニとの競争などで洋菓子業界の経営環境は厳しさを増している。

 バターや小麦粉などの原材料価格が上がり、人手不足で人件費も上昇。「消費税の増税も控え、洋菓子店はどこも厳しい状況にある」と、兵庫県洋菓子協会会長の福原敏晃(ボック社長)は指摘する。神戸では2014年にも老舗のフーケが事業を停止し、翌年に自己破産した。

 業界では、高価格のブランドを確立し経営が順調な企業と、低価格で利益確保に苦労する企業との二極化が進んでいるとの分析もある。関係者によると、モンブランは生ケーキが400円前後と手頃な価格帯で販売しており、コンビニスイーツとの競合もあって大幅な値上げは難しかったのではないかという。

 帝国データバンク神戸支店などによると、モンブランは1963(昭和38)年に加古川市で創業。2000年に本社を神戸市西区に移し、工場と旗艦店を新設した。神戸市西部、明石市、加古川市などに十数店を展開する。売上高は、2015/06期に約6億6500万円だったが、競争激化などで2018/06期には約5億2100万円まで減少。原材料費の高騰や新規出店に伴う借入れ負担などで約3100万円の損失を出していた。

 創業者の息子で現社長の松田安正は兵庫県技能顕功賞などを受賞し、兵庫県洋菓子協会副会長や全日本洋菓子工業会常任理事も務める。新商品の開発や、お酒や料理も提供する店舗の出店など、積極的な経営で注目を集めていた。
神戸市、六アイスーパー誘致 トーホーストアに決定 <2018/09/10 神戸市記者発表>を編集

1.趣旨
 六甲アイランド アイランドセンター駅の東側市有地において、株式会社OMこうべが(中略)食品スーパーを運営する事業者を募集し、出店計画などの提案内容を審査した結果、(中略)株式会社トーホーストア(本社:神戸市東灘区)を出店事業者候補として決定しましたのでお知らせいたします。

2.出店概要
企業概要
 社名:株式会社トーホーストア
 代表:代表取締役社長 小木曽 正
 所在地:神戸市東灘区向洋町西5丁目9番
 会社設立:平成20年(2008年)8月

店舗概要
 出店場所:神戸市東灘区向洋町中3丁目2-10、11
 店舗面積:約660平方メートル(鉄骨平屋建)
 店舗の特色:コンパクトなレイアウトのなかで、日常の食事作りに必要な生鮮3品や惣菜・冷凍食品などを充実
 営業時間:10時~20時(定休日:年末年始)
 開店時期:平成31年(2019年)3月(予定)

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神戸市、六アイにスーパー誘致方針 <2018/07/28 05:30神戸新聞NEXT>を編集

 神戸市東灘区の六甲アイランドの大型複合施設「神戸ファッションプラザ」商業棟のスーパーが2018/07/03に閉店し、島内約600haのスーパーが1店舗のみになったことを受け、神戸市は2018/07/27、神戸ファッションプラザ南側の市有地に新たなスーパーを誘致する方針を発表した。外郭団体「OMこうべ」が建物を整備し、事業者を選定。2019/03末の開業を目指す。

 OMこうべが市有地約1450平方メートルを借り入れ、鉄骨平屋の店舗(約660平方メートル)や駐車場を整備。生鮮食品を中心に、総菜や弁当などを扱うスーパーに貸し出す。2018/07/27から募集要項の配布を始め、9月上旬に出店事業者を決める。

 市有地の借入期間は5年間で、神戸市みなと総局は「今回は地域住民のための緊急的な整備。その後は、周辺の状況を見ながら判断する」としている。

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六アイのパントリー閉店へ 島内に残るスーパーは1店舗 <2018/06/13 05:30 神戸新聞NEXT>を編集

 神戸市東灘区の六甲アイランドの大型複合施設「神戸ファッションプラザ」で、スーパー「パントリー六甲アイランド店」が2018/07/03に閉店することが分かった。神戸ファッションプラザの商業棟で営業する店舗はなくなる見通しで、周辺住民から不安の声が上がっている。

 スーパーの運営会社によると、2018/05、商業棟のオーナー会社による管理委託費の未払いで、エレベーターやエスカレーターが使えなくなるなど「お客に迷惑がかかるのでやむを得ず閉店を決めた」という。

 まち開きから30年を迎えた六アイは西側地区を中心に新築マンションが建設され、人口は微増傾向。

 六アイのスーパーは1店のみとなってしまうことから、六甲アイランドCITY自治会は今月上旬、神戸市に新たなスーパーの誘致を要望した。自治会長の實光良夫(70)は「(パントリーのある)東側地区は高齢者が多く、中にはかなりの距離を歩かなければならなくなる人もいる」と訴える。

 神戸市みなと総局は「神戸市が所有する未利用地の活用を含め、検討したい」とする。
菊水ゴルフクラブのコース閉鎖 西日本豪雨で土砂流出し復旧困難 <2018/08/28 05:55 神戸新聞NEXT>を編集

 半世紀の歴史を持つ菊水ゴルフクラブ(神戸市兵庫区烏原町)が、2018/07の西日本豪雨による被害で、ショートコースの閉鎖を決めた。コース内3カ所で土砂崩れや法面の崩壊があり、復旧が困難と判断した。敷地内にある練習場、ゴルフショップ、レストラン、乗馬クラブなどは引き続き利用できる。

 菊水ゴルフクラブは以前あったゴルフ場を引き継ぎ、1968年に開業。山あいを回る9ホールのショートコースがあり、現在の会員数は約300人。菊水ゴルフクラブによると、神戸市内で4番目に歴史のあるゴルフ場という。

 ショートコースは神戸の中心地から近く、季節を感じられるロケーションや9ホールという手軽さが人気で、昨年は延約1.8万人が利用した。西日本豪雨で1番、2番ホール脇の山の斜面が崩れ、6番ホールはコースの法面が崩壊。土砂がコースの一部に浸入し、照明設備も倒れた。
 1番ホールでは3年前も同様の被害があった。専門家や業者から「地質を考えると、今後も同じ被害が起きる可能性があり、完全に土砂崩れを防ぐには大きな費用がかかる」と伝えられたという。
 地権者らと復旧に向けて話し合いをしたが、危険性、工事費用、収益などを考え、コース閉鎖を決断。2018/08/26には会員向けの説明会を開き閉鎖を発表した。会費や預り金は返還する予定で、コースの今後の活用は未定という。

 菊水ゴルフクラブ代表取締役 北野友之(62)は「ショートコースの閉鎖は、愛着を持ってくれた会員や利用者に申し訳ない思いだ。寂しい気持ちもあるが、今後は山あいのロケーションを生かした利用方法を模索したい」と話した。
スパコン「京」台風でシステム障害 一時運用停止 <2018/09/20 12:39神戸新聞NEXT>を編集

 神戸・ポートアイランドにあるスーパーコンピューター「京」が、2018/08の台風20号で付属設備に雨水が吹き込んでシステム障害を起こし、一時、運用を停止していたことが分かった。約47時間後に復旧した。2012年の本格稼働以降、風水害による停止は初めて。運用する理化学研究所計算科学研究センター(R-CCS)が対策を検討している。

 神戸地方気象台などによると、台風20号は2018/08/23深夜から08/24未明にかけて兵庫県を縦断し、県内5地点で最大瞬間風速を更新。淡路島で風力発電用の風車が倒れるなどした。
 神戸空港では、2018/08/23 21時から約6時間にわたって風速25m以上の暴風域に入り、23:38には過去最大となる最大瞬間風速42.2mを記録。京の施設周辺は猛烈な風雨にさらされていたとみられる。

 R-CCSによると、システム障害の発生は2018/08/24 0:47。関西電力から届いた電力の電圧を調整する特高受電設備に雨水が入り不具合が生じた。R-CCSは全システムを止めて状態を確認し、2018/08/25 23:50に復旧した。広報担当者は「防水カバーを施すなどしていたが、想定を上回る強風で雨水の吹き込みを防ぎきれなかった」と説明。データのバックアップなどができており、運用に大きな影響はなかった。

 京は、2012/09の本格稼働以降、原則として24時間動き続けている。定期点検以外での運用停止は2018/09/17までに32回あるが、ほぼ全てがシステムのトラブル。2018/06には関西電力の施設への落雷で一時停止したが、京や付属設備への外的要因によりシステム障害を起こしたことはなかったという。

 R-CCSは浸水箇所の防水設備を強化。2018/09/04の台風21号通過時には問題なく稼働を続け、高潮などの影響もなかったという。今後さらなる対策が必要かどうか分析している。
サンテレビ、神戸駅前に移転へ ホテル複合ビルに <2017/12/8 20:02神戸新聞NEXT>

 サンテレビジョンは2017/12/08、本社社屋を神戸市中央区のポートアイランドから、JR神戸駅前の住宅展示場敷地内(神戸市中央区東川崎町1)に建設予定のビルに移転すると発表した。ホテルも入る複合施設で、2020年度に完成する見通し。2021年前半には新社屋で放送を始める。

 サンテレビジョンは1969/05に神戸市長田区一番町2丁目1番に開局。神戸ポートアイランド博覧会に合わせ、1981/03に現在の神戸国際交流会館内に移転した。

 新社屋が入る複合ビルは、不動産会社「NTT都市開発」、関東や東北などでホテルやレストランを展開する「聚楽」と共同で開発する。地上13階地下1階、延べ約1万3600平方メートル。

 社屋移転は、災害時の放送体制を強化するためで、地震などで停電した際、72時間放送を継続できる非常用電源を備え、放送設備も更新する。

 聚楽は、西日本で初めてのホテル進出となり、250室程度になる見込み。サンテレビジョン移転と同時期に開業予定という。
2017/12/6 15:30神戸新聞NEXT

3社販売の「ゴーフル」 見た目や味を徹底比較

 今年発売90周年を迎えた神戸〓月堂(ふうげつどう)(神戸市中央区)の洋菓子「ゴーフル」は、関西人には言わずと知れた神戸スイーツの代表格だ。薄く焼き上げた洋風の生地にクリームをはさむ類似の菓子は全国に数あるが、「ゴーフル」の商品名は1953年に同社が商標を取得している。ところが、東京でも土産品としてゴーフルが別の2社から販売されていた。

 3社のゴーフルは見た目にはほとんど違いが分からない。標準サイズは直径15センチ前後。生地の「GAUFRE」の文字の形が微妙に違うが、植物のつるで周囲を飾るデザインは同じ。クリームは、バニラ、チョコ、ストロベリーの3種類が基本だ。

 味はどうか。「口の中で溶けるような生地の食感を追求している」と神戸が言えば、「牛乳を使ったクリームのコクにこだわっている」と東京。上野は「バニラの香りと味が売り。アルミ蒸着で1枚ずつ包装し、風味を失わないようにしている」と力説する。

 今年は神戸〓月堂が90周年記念商品を販売し、上野〓月堂では11月から本店限定で、もちもちした半生食感の新商品「ゴーフレーシュ」を売り出した。「三者三様のおいしさを食べ比べてみて」と神戸の日崎隆広さん。三つのゴーフルは、切磋琢磨(せっさたくま)しながら新たな歴史を紡ぎ続けている。(大盛周平)

(注)風月堂の「風」は「几」の中に「百」

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2017/12/6 15:29神戸新聞NEXT

「神戸土産の定番」ゴーフル、ルーツは東京にあり

 今年発売90周年を迎えた神戸〓月堂(ふうげつどう)(神戸市中央区)の洋菓子「ゴーフル」は、関西人には言わずと知れた神戸スイーツの代表格だ。薄く焼き上げた洋風の生地にクリームをはさむ類似の菓子は全国に数あるが、「ゴーフル」の商品名は1953年に同社が商標を取得している。ところが、東京でも土産品としてゴーフルが別の2社から販売されていた。「神戸土産の定番」のルーツは一体どこなのか?(大盛周平)

 東京の2社は、銀座に本店を置く東京〓月堂と、上野にある上野〓月堂。ともに首都圏を中心に全国で店舗展開し、ゴーフルは売り上げ全体の3~4割を占める看板商品となっている。

 神戸〓月堂の日崎隆広執行役員は「東京のお客さまには『〓月堂って神戸にもあるの?』と驚かれます」。東京〓月堂企画グループの山口一(はじめ)課長は「3社を同じ『〓月堂』と思っている人が多い」。兵庫県内でも百貨店など73店に出店しており「神戸で手にするゴーフルは、ひょっとしたらうちの商品かも」と笑う。

 神戸を含め3社とも社名に「〓月堂」を掲げ、扇に月のロゴマークも同じ。消費者が同一会社と思うのも無理はないが、3社は別会社で、看板のゴーフルもそれぞれ独自の製法と販売網を持つ。

 とはいえ、元をたどれば1747年に東京で創業した「〓月堂総本店」に源流があった。1872年、総本店の番頭が独立し、後の東京〓月堂に連なる米津〓月堂を銀座に開いた。その支店として神戸が1897年に誕生。上野〓月堂は創業家の1人が1905年、上野に分店を開いたのが始まりだ。総本店は後継者が絶えて廃業したが、のれん分けで生まれた“〓月堂一門”の3社が今に続く。

 ゴーフルの発売は神戸〓月堂によると「1927年」。客が持ち込んだフランス菓子を参考に開発し、米津の本店と、神戸、大阪の支店で同時に販売が始まった。米津を前身とする東京も同年を販売開始年とする。一方、上野は社に残る職人の手記から「1929年」としている。同社企画PR課の清水愛美(まなみ)さんは「資料が少ないため、諸説あるようです」と明かす。

 戦後、類似品が出回ったため神戸は商標を取得した。東京と上野は、同時期にゴーフルを作り始めた経緯から名称をそのまま使用しているがトラブルはない。神戸の日崎さんは「開発当時から一緒にゴーフルを広めようとしてきた仲間ですから」と話す。

【ゴーフル】フランス語で「ワッフル」を意味する。薄く焼いた小麦粉の生地に、牛乳などで作ったクリームをはさんだ洋菓子で、日本では昭和初期に〓月堂一門が開発。1953年に神戸〓月堂が商標登録した。表面に描かれた植物は月桂樹など諸説ある。

(注)〓は「几」の中に「百」
神戸製鋼不祥事:神鋼の不祥事やまず 煤煙値改竄、違法献金… <2017/10/8 22:40 神戸新聞NEXT>を編集

 アルミと銅製品の性能データの改竄が発覚した神戸製鋼所は、過去にも深刻な法令違反や不正が発覚し、トップの辞任に発展したこともある。
 2016年のグループ会社でのデータ改竄を受け、神戸製鋼は会長兼社長の川崎博也の指示で2017/05、社員の行動規範を改めて定めたが、負の連鎖は止められなかった。

 神戸製鋼は1999年、総会屋への利益供与が発覚。金銭提供などの商法違反で、元役員らが有罪判決を受けた。この事件では専務ら3人と、利益供与当時の会長だった相談役の亀高素吉が辞任した。

 2006年には、神戸製鉄所と加古川製鉄所で環境基準を超える窒素酸化物などを含む煤煙を排出しながら、測定データを改竄していた不正が発覚。排ガスの基準値が超えそうになると、担当者が自動記録装置の記録ペンを手で浮かせて印字できないようにするなど悪質な手口も明らかになった。

 2009年には、加古川製鉄所、高砂製作所のほか、今回のアルミ製品不正も発覚した長府製造所で、地方議員の後援会に政治資金規正法が禁じている寄付をしていたことが明らかに。当時の社長 犬伏泰夫と会長 水越浩士の辞任に発展した。

 2013年に川崎が社長となってからも、2016年にグループの神鋼鋼線工業(尼崎市)の子会社で、日本工業規格(JIS)を満たしているように試験値を改竄していた問題が発覚。川崎は法令順守の徹底を一番の経営課題に挙げ、2017/05には行動規範「KOBELCOの6つの誓い」を公表。誓いには「法令、社内ルール、社会規範を遵守することはもちろん、高い倫理観とプロとしての誇りを持って、公正で健全な企業活動を行います」とうたった。
 企業風土を変えられなかった経営陣の責任が問われそうだ。
川重、巡視船建造に再参入 神戸工場の設備活用 <2017/07/27 07:00 神戸新聞NEXT>を編集

 川崎重工業(神戸市中央区)は2017/07/26、神戸工場で海上保安庁向けの巡視船の建造に再参入する方針を明らかにした。建造が決まれば約20年ぶりとなる。川重は造船事業の不振から、神戸でばら積み船など商船の建造をやめる方向だが、代わりに巡視船や高速船などを手掛けて人員や設備を生かす。
 発注元の海上保安庁に説明するなど、今春から営業活動を本格化させた。過去には6隻の巡視船を建造した実績があり、2018年度の入札参加を目標に準備を進めている。
 巡視船は現在、ジャパンマリンユナイテッド、三井造船、三菱重工業(いずれも東京)が手掛ける。3社は巡視船のほか、防衛省向けの艦艇を建造する専用設備を持つ。川重には潜水艦以外の艦艇専用設備はなく、収益性の低さと商船の活況を理由に、1990年代後半に巡視船から撤退していた。
 ただ最近は世界的な船余りで、新しく建造する商船が激減している。一方、日本政府は南シナ海の軍事拠点化を進める中国を念頭に、沿岸諸国に巡視船を供与する検討などを進めている。こうした動きもあり、川重は再参入を決めたとみられる。神戸工場は潜水艦の主力建造拠点で、2年に1隻のペースで海上自衛隊に引き渡している。1隻当たりの建造費は約550億円。

 川重は神戸で、高速船ジェットフォイルの建造再開も決めた。今後は巡視船やジェットフォイルに加え、海底の土砂を取り除く浚渫船など作業船の建造も目指す。3年後をめどに、神戸の建造量に占めるこうした特殊船の割合を2割に高める方針だ。

 神戸工場は1881(明治14)年、創業者の川崎正蔵が「川崎兵庫造船所」を開いて以来の歴史がある。ただ、造船事業は2015、2016年度の2年間だけで200億円超の赤字を計上。川重は国内の商船建造事業を2020年度までに約3割縮小し、中国の合弁会社の建造機能を拡充する構造改革を進めている。
関西3地銀、来春統合を発表 <2017/03/03 16:48 神戸新聞NEXT>を編集

 三井住友FGと りそなHDは2017/03/03、系列のみなと銀行、関西アーバン銀行、近畿大阪銀行を2018/04をめどに経営統合することで基本合意した、と発表した。両社が設立する持株会社に3行をぶら下げる。

 統合が実現すれば、総資産は11兆4000億円を超え、全国6位、関西では首位の地銀グループとなる。人口減少や金融環境の変化に対し、「国内有数にして、関西最大の地域金融グループの創設を目指す」としている。

 新持株会社には、りそなHDが議決権ベースで過半数を出資し連結子会社とする。三井住友FGも20%以上を拠出し、持分法適用会社にして経営に一定関与する。

 関係5社は2017/09末ごろに最終合意し、各社が2017/11にそれぞれ開く臨時株主総会で統合を承認する計画。準備委員会を設け、統合の基本方針を詰める。

 大阪に拠点を置く関西アーバン銀行と近畿大阪銀行の2行については、最終合意までに合併を含む統合形態を検討する。新持株会社は2018/04をめどに東京証券取引所に上場し、みなと銀行と関西アーバン銀行は上場廃止する。

 両社と3行による記者会見が16:45、大阪市内で始まった。

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関西3地銀統合会見(1)~(4) <2017/03/03 17:03 神戸新聞NEXT>を編集

 三井住友FGとりそなHDが2017/03/03、大阪市内で開いた記者会見には、三井住友銀行頭取の国部毅、みなと銀行頭取の服部博明、関西アーバン銀行会長兼頭取の橋本和正、近畿大阪銀行社長の中前公志、りそなHD社長の東和浩の計5人がそろって出席。みなと銀行、関西アーバン銀行、近畿大阪銀行を経営統合する背景や狙い、今後のスケジュールなどの説明を始めた。

 りそなHD社長の東和浩は、地銀3行の経営統合について「地域金融機関として、事業環境の変化に適応した新たなビジネスモデルを作る必要がある」と説明。「それぞれの強みを生かし、より利便性の高い金融機関を目指す」などと語った。さらに「(3行による)お客さまの重複は限定的。理想的な関係にある」とした。

 三井住友銀行頭取の国部毅は、地銀3行の経営統合に向けた基本合意を決断した理由を「マイナス金利や地銀間の競争激化など、取り巻く環境が激化し、従来の延長線上にない戦略が必要だった」と説明。「ネットワークが飛躍的に広まり、関西で類を見ない地銀グループになる」とした。
 また、質疑応答の中で、市場としての兵庫県や神戸市について「コミットメント(約束)は一切変わらない。非常に重大なマーケットとして、今まで以上にしっかり取り組む」と語った。

 みなと銀行頭取の服部博明は2017/03/03、地銀2行との経営統合を巡り、「店舗の廃止は今のところ考えていない」と述べた。
 りそなHD社長の東和浩は、みなと銀行の独立性について「兵庫県における『県民銀行』としての地位を確立しているので、独立した経営を確立してもらう」と強調した。

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関西3地銀統合:みなと銀行、組織・名称存続で検討 <2017/02/24 08:11 神戸新聞NEXT>を編集

 三井住友FGとりそなHDが協議している関西の系列地方銀行3行の経営統合で、みなと銀行の組織や名称を存続させる方向で検討していることが2017/02/23、分かった。新たに設立する持株会社の傘下にそのまま収める。地元での高い知名度を統合後も生かし、顧客基盤を維持する狙いだ。

 持株会社の下で統合を検討しているのは、三井住友FG系列のみなと銀行と関西アーバン銀行、りそなHD系列の近畿大阪銀行。りそなHDが過半出資して経営の主導権を握る方向だが、みなと銀行については兵庫県で最大規模の店舗網を持ち、県民に広く親しまれていることから、組織や名称を残すことが望ましいと判断した。みなと銀行は、経営破綻した前身の銀行の再建を地元財界などが支援し、県民銀行として親しまれてきた。港町にちなんだ名称の存続を望む声も根強かった。

 関西アーバン銀行と近畿大阪銀行については、当面は組織や名称をそれぞれ継続させるとみられる。ただ、両行ともに大阪を地盤とし、営業エリアが重なっている。将来的には合併など、組織の一本化が検討課題になりそうだ。

 りそなHDは現在、グループにりそな銀行、埼玉りそな銀行、近畿大阪銀行を抱えるが、一本化せず、地域に根ざした業務運営を進めている。
 りそなHDは顧客に対し、預金の入出金や通帳を紛失した際の再発行の手続きなどをグループの別の銀行店舗でもできるようにしている。新たに加わる地銀にも、首都圏や関西に約600店舗を持つネットワークを生かしたサービスを提供できれば、顧客の利便性が高まりそうだ。

【みなと銀行】
 第二地方銀行の阪神銀行が、経営破綻した兵庫銀行の営業を譲り受けたみどり銀行を1999年に吸収合併して発足した。本店は神戸市中央区。兵庫県に約100店舗と県内最大規模のネットワークを誇る。2000年に株式公開買付(TOB)でさくら銀行(現三井住友銀行)の傘下に入った。2兆4949億円(2016/09末時点)の貸出金残高のうち、中小企業と個人向けが約8割を占める。

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関西3地銀統合:「みなと銀行」統合後も存続へ 兵庫県内に顧客基盤で有利 <2017/02/24 06:37神戸新聞NEXT>を編集

 三井住友FGとりそなHDが進める3地方銀行の経営統合で、みなと銀行が名称を含めて存続する可能性が強まった。統合相手の関西アーバン銀行、近畿大阪銀行と違って兵庫県内に顧客基盤を持ち、相乗効果が見込めるためとみられる。ただ、りそなHDの経営への参画で親会社の三井住友銀行と補完し合う営業戦略がどう変わるのか、不透明さも残る。

 東京商工リサーチによると、3地銀がメインバンクを担う企業は計2万2872社(2017/01/28時点)。統合すれば、京都銀行の1万1314社を抜いて、関西の地銀で最大の顧客企業を抱えるグループとなる。
 その中で、みなと銀行がメインの企業は7135社で、兵庫県に9割以上の6814社が集中する。一方、関西アーバン銀行は6307社のうち兵庫県は212社、近畿大阪銀行は9430社のうち兵庫県は444社で、いずれも1割に満たない。
 業種別では、みなと銀行と近畿大阪銀行が製造業や小売業の構成比が高く、関西アーバン銀行は不動産業が多い。東京商工リサーチ関西支社は「統合すれば、地域性や産業別のノウハウを生かした事業支援、商談機会の拡大が予想される」とみる。

 一方、帝国データバンクのメインバンク調査によると、みなと銀行の兵庫県内シェアは12.6%で2位。1位は三井住友銀行の20.7%。これに対し、りそな銀行は2.6%で11位、近畿大阪銀行は0.6%で23位、関西アーバン銀行は0.3%で28位だった(2016/11末時点)。

 みなと銀行の経営トップは三井住友銀行の出身者が占め、両行合わせて兵庫県でのシェアが3割を超えるのが強みと強調してきた。統合後は、りそなHDが共同持株会社の過半を持つ方向とされ、兵庫県内の勢力図に影響を与えそうだ。

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三井住友銀行と りそな銀行が 系列の地銀再編 関西3行、競争力強化 <神戸新聞NEXT 2017/2/20 16:52>を編集

 三井住友フィナンシャルグループと りそなホールディングスが、それぞれ系列に抱える地方銀行の統合を検討していることが20日分かった。三井住友FG傘下の関西アーバン銀行(大阪市)とみなと銀行(神戸市)、りそなHD傘下の近畿大阪銀行(大阪市)の3行が対象となる方向。関西地方を地盤にする地銀の統合で規模を拡大し、競争力の強化を目指す。

 2017/02にも合意する見通し。三井住友FGとりそなHDが出資して持株会社を設立し、3行を傘下にぶら下げる手法などが検討されているとみられる。
いかりスーパー、三宮に新店開設へ 神戸の旗艦店 <2016/06/17 06:50 神戸新聞NEXT>を編集

 食品スーパー いかりスーパーマーケットは、JR三ノ宮駅南に「神戸三宮店」を2016/07下旬に開設する。いかりは阪急神戸三宮駅の「神戸阪急ビル東館」に店舗を構えていたが、高層ビルへの建て替えに伴って閉鎖。後継店を三宮の中心部に設けて、神戸の旗艦店とする。

 新店舗の「神戸三宮店」は、JR三ノ宮駅南の「三宮ビル北館」地下1階に入居し、地下街「さんちか」と直結する。
 売場面積は計約450平方メートル。総菜やパン、生鮮食品を扱うほか、輸入チーズやワイン、食料雑貨品などもそろえる。自社製造の総菜は対面形式で販売し、チーズは客の目の前で切り分けるなどして、オフィスで働く女性らを取り込む。

 旧店舗は2016/01に閉店した。
 新店は、神戸・元町の大丸神戸店内にある「いかりフロマージュテリア」に次いで26店舗目。
イズミヤハーバーランド店 2016/07中旬に閉店 <2016/5/20 11:52 神戸新聞NEXT>を編集

 神戸ハーバーランドの商業施設umie内にある総合スーパー「イズミヤ」ハーバーランド店が、2016/07中旬に閉店することが2016/05/20、分かった。10年間の契約期間満了を今秋に控え、イズミヤは「将来的に収益性が見込めない」と撤退を決めた。後継テナントについて、umieの担当者は未定としている。

 イズミヤハーバーランド店は2006/11、ダイエー跡に開業。衣料品を扱う地上1階と、食品や住居関連品をそろえる地下1階の2フロアで構成し、店舗面積は計約1万平方メートル。2013/04にイオンモール(千葉市)が施設全体をumieとして運営するようになった後も、営業を続けてきた。

 イズミヤは2014/06、阪急阪神百貨店などを傘下に持つエイチ・ツー・オーリテイリングの完全子会社となり、合理化を進めている。担当者はハーバーランド店の閉店について「赤字が続いていた訳ではないが、2017年、近くの神戸市中央卸売市場本場跡地にイオンモールが開業するなど、長期的にみて高い収益性は見込めないと判断した」と話した。

 一方、umieは2017604に開業3周年を迎え、来場者を伸ばしてきた。担当者は「支持をいただいている家族連れや近隣住民、外国人客に、新たな魅力を発信できるよう新テナントを早期に導入したい」としている。
洋菓子の老舗フーケが自己破産申請へ 事業停止 <神戸新聞 2014/11/04 10:35>を編集

 生チョコレートのケーキや焼き菓子で知られ、神戸市内を中心に「西洋菓子処フーケ」などを展開する老舗の洋菓子製造販売フーケ(神戸市須磨区)が事業を停止し、自己破産申請の準備に入ったことが2014/11/04、分かった。代理人の弁護士が明らかにした。負債総額は5~6億円。年内にも神戸地裁に申請する見通し。

 フーケは1970年に創業。ホームページによると、神戸市と明石市に6店舗を構えていた。
 代理人や信用調査会社の帝国データバンク神戸支店によると、1995年の阪神淡路大震災で一部店舗が閉鎖に追い込まれたものの、1997年ごろから百貨店などへ積極的に出店。2001年のピーク時には関西を中心に約20店舗を構えた。
 競争激化を受けた差別化の一環で、2006年に三宮の旗艦店舗を改装し、高級路線の新ブランドを立ち上げた。しかし、震災に伴う借入金の返済が経営を圧迫。廃棄ロスが少ない焼き菓子の製造やインターネット販売などに活路を見いだそうとしたが、売上高の減少などで2013/08月期に赤字に転落した。2014/10/31に全店の営業を停止し、45人の従業員を解雇した。

 社長の上野庄一郎は兵庫県洋菓子協会の副会長も務め、「神戸マイスター」の認定や、兵庫県の労働・技能功労者表彰などを受けている。

 神戸市中央区の諏訪山本店には「残念ながらこれ以上の営業ができなくなってしまいました」と事業停止を知らせる紙が張られた。



神鋼、神戸製鉄所の高炉休止検討 <神戸新聞 2013/05/25 21:23>を編集

 神戸製鋼所(神戸市中央区)が、火力発電事業の増強方針に関連し、神戸製鉄所(神戸市灘区灘浜東町)の高炉の休止を検討していることが2013/05/25、分かった。高炉は加古川製鉄所(兵庫県加古川市)に集約し、鋼材の需要減や海外勢の台頭に対応する。高炉の跡地には、神戸製鉄所内で既に稼働している石炭火力発電所の設備を増設し、一体運用するとみられる。生産体制の再配置に時間が掛かるため、高炉の休止は数年後になる見通し。

 今月末にも発表される経営計画に盛り込まれる予定。神鋼としては、1987年に旧尼崎製鉄所の高炉を止めて以来の大幅な生産体制の再編となる。鉄鋼業界では、新日鉄住金も主力の君津製鉄所(千葉県君津市)の高炉1基の休止を決めており、生産見直しの動きが広がってきた。

 神鋼は現在、神戸製鉄所で1基、加古川製鉄所で2基の高炉を稼働。休止を検討する神戸製鉄所の粗鋼生産能力は年約140万トン。約1400人が勤務し、主に自動車部品に使われる線材や棒鋼などを生産している。粗鋼生産能力年約700万トンの加古川に比べ生産能力が低いことから、機能を加古川に集約し、効率の改善を図る方向だ。

 一方、神戸製鉄所では2002年、石炭火力発電所を稼働。2004年には2号機も運転を始め、出力は合計140万キロワットと国内最大の電力卸供給事業となっている。東京電力福島第一原発事故後、電力需給が逼迫傾向にあることを踏まえ、神鋼は高炉休止後、発電設備を増設する方向で調整し、関西電力管内の電力供給を補うとみられる。

 近年、鉄鋼業界は世界的に需要が低迷する一方、中国や韓国のメーカーが生産を伸ばしている。神鋼は2013/03期に2年連続の最終赤字を計上しており、経営の立て直しが急務となっている。
P&Gジャパン本社、移転先は三宮 2016年春にも新ビル入居 <神戸新聞 2013/01/28 16:05>を編集

 P&Gジャパンが神戸・六甲アイランド(神戸市東灘区)にある本社の移転先を、神戸・三宮(神戸市中央区)に決めたことが2013/01/28分かった。

 2012年春に移転を表明後、従業員の利便性などに配慮して神戸市内を最優先に探していたが、大型物件が少なく、大阪・梅田なども候補地として挙がっていた。
 移転先は、JR三ノ宮駅南側の神戸市中央区小野柄通7。現在、三井住友信託銀行 神戸三宮支店(旧 中央三井信託銀行 神戸支店)があるが、神戸三宮支店は2013/02中旬に神戸国際会館の1階に移転する。土地・建物を所有する会社が12階建てのオフィスビルに建て替え、P&Gジャパンは2016年春にテナントで入る見込みだ。

 六甲アイランドの現本社は1993年、大阪市内に点在していた事務所などを統合して開設。本社機能と研究開発部門があり、約1200人が働く。ここ数年かけてアジア事業の戦略立案部門をシンガポールに移したことなどで活用していないスペースがある。日本でさらに事業拡大を目指すため、より利便性の高い場所を探していた。現本社は売却する方針。

 移転先をめぐっては、神戸以外に、JR大阪駅北側の再開発地域「うめきた」なども浮上。今月に入って、三宮周辺に新設される高層ビルに入居する企業を対象に、神戸市が賃料を補助、兵庫県が法人事業税の軽減を行う方針を固め、進出を促していた。

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P&Gジャパンが本社移転へ 社屋は売却 神戸市内を優先 <神戸新聞 2012/04/27 10:12>を編集

 P&Gジャパン(神戸市東灘区向洋町中1)は2012/04/26、神戸・六甲アイランドの本社を移転することを明らかにした。ここ数年で人員が海外に移り、現社屋の空きスペースが増え非効率なため。
 新本社は神戸市内を最優先し、なければ大阪を含む阪神地域も検討する。社屋は売却する方針。新本社は2012/09末までに決め、移転は2013年になるとみられる。六甲アイランドを離れる可能性が高い。
 P&Gジャパンは1993年、大阪に点在していた事務所などを統合し、地上30~地下1階、延床面積4万3500平方メートルの現本社を開設した。外国人社員が多く、教育環境や海外とのアクセスを重視した。
 神戸には本社機能と研究開発部門があり、約1500人が働いている。親会社のUSA P&Gの戦略に基づいて、この5年で200人以上が日本国内から海外拠点に移り、神戸からもアジア事業の戦略立案部門などがシンガポールに移った。現在、本社ビルの約3割のスペースが使われていない。
 1995年の阪神淡路大震災では社屋が大きな被害を受けたが、とどまって業務を再開した。P&Gジャパンは「今後も日本で成長するための投資を続けていく。移転先は神戸市内を最優先して探したい」としている。
「ノートルダム神戸」が2012/09/29グランドオープン <神戸市 記者資料提供 2012/09/27>を編集
http://www.city.kobe.lg.jp/information/press/2012/09/20120927171401.html

神戸エンタープライズプロモーションビューロー 港湾用地グループ(みなと総局経営企画部企業誘致課)

都心ウォーターフロント集客・観光施設用地(かもめりあ東用地)「ノートルダム神戸」が2012/09/29グランドオープン

 都心ウォーターフロント集客・観光施設用地(かもめりあ東用地)にて、株式会社ベイサイド295が、2011/08に建設着工した複合商業施設の「ノートルダム神戸」が2012/09/29よりグランドオープンいたします。
  「ノートルダム神戸」は、敷地内庭園の随所に水を配置するなど、港町・神戸にふさわしい景観を意識されています。なかでも水が光や音楽に合わせて舞う噴水は、パリの世界遺産ヴェルサイユ宮殿の噴水を手がけたフランス人技師が来日しそのまま再現しています。

概要
1.進出企業名:株式会社ベイサイド295、株式会社日本セレモニー
2.所在地:神戸市中央区波止場町7番3号
3.事業内容:物販、飲食、バンケット等の複合商業施設
4.施設概要:
 敷地面積:約1万2537平方メートル
 延床面積:約1万4830平方メートル
 規模:鉄骨鉄筋コンクリート造、地上6階建
  1~2階:スイーツテラス、レンタルブティック他
  3~4階:バンケット
  5階:レストラン
  6階:ラウンジ・バー、大聖堂
  屋外アトラクション:噴水ショー
(世界遺産ヴェルサイユ宮殿の庭園で催される噴水ショーを日本最大級のスケールで再現しています。フランスの噴水デザイナーがデザインを手がけ、現地技術者が作成した各パーツを日本に運び組み立てて完成させたものです。日本では類を見ないシステムによって生みだされる水の動きは、ダイナミックかつ繊細。まるで、様々な表情を見せながら華やかに舞うバレリーナのようです。夜になると、水中ライトによる演出が加わり、水と光と音が織りなすロマンチックな空間が広がります。)

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神戸・中突堤に結婚式場 2012年秋に開業予定 <2010/06/03 神戸新聞>を添削

 事業主体の経営破綻などで開発計画が宙に浮いていた神戸市中央区の中突堤に、結婚式場を併設した複合商業施設が建設されることが2010/06/03、明らかになった。

 建設用地は神戸港中突堤の中央ターミナルの東側の約1万2000平方メートル。事業主体は冠婚葬祭業「日本セレモニー」(山口県下関市)と不動産開発業「サムティ」(大阪市)。事業計画によると、地上6階建ての商業施設で、スイーツのテーマパークや結婚式場を備える。2012年秋の開業を目指す。

 建設用地の大半は、神戸港のウォーターフロント開発を進めようと神戸市が1997年、ダイエーに売却。商業施設をつくる計画だったが、ダイエーの業績悪化で頓挫した。その間、住宅展示場などとして使われていた。
 2007年には、不動産販売業「ライフステージ」(大阪市)がダイエーと神戸市から用地を約33億円で購入。大型量販店、飲食店、ホテルを備えた地上8階建ての観光集客施設を設ける計画を立てた。しかし、ライフステージも2009年に民事再生法の適用を申請し破綻。計画が中断されていたが、今回、事業の引渡しで合意した。

 神戸の臨海部をめぐって、神戸市は中突堤の東側の新港1、第2、第3突堤についても「現在使用している港湾関連業者と調整し、将来的には、集客施設を立地させたい」としている。第1突堤ではホテルや映画館などからなる複合商業施設の建設が計画されていたが、事業主体の資金繰り悪化などから2008年に頓挫したままになっている。
神戸のみなと異人館再生へ シスメックスが活用 <神戸新聞 2012/09/21 16:00>を編集

 神戸・ポートアイランドにある明治期の洋館 みなと異人館(神戸市中央区港島2、休館中)を、医療用検査機器大手のシスメックス(神戸市中央区脇浜海岸通1)が神戸市から借り受け、ゲストハウスとして再生させることが2012/09/21、分かった。神戸に本社を置き、世界展開するシスメックスのシンボルとする考えで、イベントなどの際に内部を一般公開する。神戸マラソン開催の2012/11/25を前に完成させる予定。
 みなと異人館は木造2階建ての洋風建築で、延床面積は374平方メートル。1906(明治39)年ごろ、英国人ヘイガー氏の邸宅として神戸・北野に建てられた。戦後の1949年から日本郵船(東京)が社員寮として利用。1978年に神戸市が譲り受け、ポートアイランドの北公園に移築された。喫茶店や結婚式場として使われたが、2008/07に閉鎖された。
 修理して活用する企業を神戸市が探したところ、シスメックスが名乗りを上げた。主力の血球計数装置の販売が好調で国内外で人材を積極採用していることから、研修・育成施設として活用することにした。
 2012/09/21午後、神戸市と契約する。期間は10年間で賃料は月額約21万円。内部は柱が腐食するなど傷みが激しく、今後、抜本的に改修する。シスメックスは「世界から集まる社員に、神戸に根差した社の理念を分かってもらうには、海と山を眺められる歴史的建築物が最適と判断した」としている。
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