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神戸に関連する/しない新聞記事をスクラップ。神戸の鉄ちゃんのブログは分離しました。人名は全て敬称略が原則。

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コロナ感染、前署長らに厳重注意 神戸西署、自粛要請期間に酒席 <2020/6/15 17:08>を編集

 神戸西警察署で署員12人が新型コロナウイルスに感染した問題で、兵庫県警は2020/06/15、不要不急の外出自粛が求められていた3月下旬に酒席を開催し、自身も感染した当時の署長 北山正紀と当時の副署長 横山貴行を県警本部長による口頭の厳重注意処分とした。重大な信用失墜行為には該当しないとして懲戒処分は見送った。
 兵庫県警は処分の理由について、酒席を開いたことの他、署内で人数を減らさずに会議を開いたことなどが感染防止の配慮を欠いていたとして「住民の不安を招いて多数の批判を受けるなど結果責任は重大」と説明した。

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酒席で新型コロナ感染 神戸西署前署長ら厳重注意 <2020/6/12 05:30神戸新聞NEXT>を編集

 新型コロナウイルスに感染した兵庫県警神戸西警察署の当時の署長と副署長(いずれも神戸西署付)について、兵庫県警が本部長による厳重口頭注意処分とし、異動させる方針を固めたことが2020/06/11、関係者への取材で分かった。飲酒を伴う会合や人数を減らさない幹部連絡会を開くなど感染防止に配慮を欠き、大きな混乱を招いたことが理由。処分は2020/06/15付、異動は2020/06/19付を予定しているという。

 神戸西警察署では2020/04/07以降、署長や副署長を含め署員計12人の感染が判明。自宅待機となった署員らに代わり、1日最大約140人が応援に入った。この間、約20日間にわたり、道路使用許可申請など一部の業務が屋外で行われた。

 2020/03/27夜に神戸西警察署近くで開かれた酒席には署長ら7人が参加し、うち5人が感染。当時の県警本部長は人数を絞るなどの配慮があり「非難しない」としたが、2020/05末までに約700件の意見や批判が寄せられた。

 兵庫県警は、2人に規律違反はなかったとして、重大な信用失墜行為を起こした場合などに適用する懲戒処分とはしなかった。また、現在の署長らで新体制を構築する方が、住民からの信頼回復や現場の士気高揚につながると判断し、2人(当時の署長・副署長)の異動を決めた。

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神戸西署、署長と副署長も感染 応援で120人配備 <2020/4/13 12:15神戸新聞NEXT>を編集

 兵庫県警は2020/04/13、神戸西警察署の署長と副署長(いずれも50代男性)が新型コロナウイルスに感染したと発表した。神戸西警察署員の感染は10人目で、そのうち幹部の感染は5人目。兵庫県警では計11人となった。

 兵庫県警によると副署長は2020/04/11に発熱し、04/12に陽性を確認。署長は04/12に発熱し、04/13に陽性が分かった。いずれも容体は安定しているという。

 神戸西警察署の警部以上の幹部(15人程度)は人事異動翌日の03/27から神戸西警察署で最初の感染者が出た04/07まで、業務を報告する「朝会」を毎朝15分ほど署長室で開いていた。このうち署長、副署長を含め、感染が判明した5人は2020/03/27夜、居酒屋で開かれた懇親会にも参加していた。

 兵庫県警は署長と副署長を治療に専念させるため、一時的に監察官 城垣敦夫を神戸西警察署長に、警察学校管理官兼副校長 長谷川幸造を副署長に異動させた。神戸西警察署では現在、約120人が自宅待機になっており、兵庫県警は1日20人の集団警邏部隊など本部からの応援態勢として120人を配備した。

 本部長 加藤晃久は2020/04/13、会見を開き、~~と話した。
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兵庫県警高速隊ETC不正通行:起訴猶予 神戸地検 <神戸新聞 2012/07/10 09:00>を編集

 兵庫県警高速隊員がマイカー通勤の際、高速道路のETCを悪用し不正通行していた事件で、電子計算機使用詐欺の疑いで書類送検された35~43歳の男性巡査部長3人について、神戸地検は2012/07/09、起訴猶予処分とした。次席検事の小尾仁は「既に被害弁償をしており、被害者の処罰意思もないため」と説明している。
 また、不正を知りながら報告を怠ったとして、犯人隠避容疑で書類送検されていた上司の高速隊男性警視(59、退職)、当時の高速隊長(61、退職)、副隊長(62、退職)も起訴猶予とした。

 巡査部長3人は、2007/01~2009/11に計60回、不正通行で得た正規料金との差額計約8万5千円を詐取したとして書類送検された。業務用車両の専用道路でUターンし、1区間のみの通行に見せかけていた。兵庫県警は3人を停職や減給の懲戒処分にした。

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兵庫県警高速隊ETC不正通行:兵庫県警が当時の隊長ら6人書類送検 <神戸新聞 2012/03/23 12:30>を編集

 兵庫県警高速隊員(当時)がマイカー通勤の際、高速道路のETCを悪用して不正通行していた事件で、兵庫県警は2012/03/23、電子計算機使用詐欺の疑いで、43~34歳の男性巡査部長3人を書類送検した。一方、不正を知りながら報告を怠ったとして、上司の高速隊男性警視(59)、当時の高速隊長(61、退職)、副隊長(62、退職)を犯人隠避容疑で書類送検した。巡査部長3人の書類送検の容疑は、2007/01~2009/11に計60回、不正通行で得た正規料金との差額計約8万5000円を詐取した疑い。

 兵庫県警は2012/03/23、43歳巡査部長と34歳巡査部長を停職3カ月、38歳巡査部長を減給1/10(3カ月)、59歳男性警視を戒告、の懲戒処分にした。また、退職済みの当時の隊長と副隊長には、現職で懲戒処分された場合の給与減額相当分の自主返納を求めることも決めた。

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兵庫県警高速隊3警官、ETC不正通行容疑で書類送検へ <神戸新聞 2012/03/23 07:05>を編集

 兵庫県警高速隊の隊員3人がマイカー通勤の際、ETCの不正通行を繰り返し、正規料金との差額の支払いを免れていたことが分かり、兵庫県警が2012/03/23にも、電子計算機使用詐欺の疑いで43~34歳の男性巡査部長3人を書類送検することが、捜査関係者への取材で分かった。また、部下の不正通行を把握しながら報告しなかったとして、高速隊の男性警視(59)と、当時の隊長(61、退職)、副隊長(62、退職)の3人を犯人隠避容疑で書類送検する。兵庫県警は巡査部長らを懲戒処分にする方針。

 3人は自宅からマイカーで高速道路を使い、中国自動車道西宮北IC(西宮市山口町)脇の高速隊西宮北分駐隊に出勤。その際、料金所ブース手前の緊急車両などだけが利用できるスペースでUターンし、分駐隊近くの来客用駐車場に停車。帰宅時は出勤時のICから一つ遠い出口で一般道に降り、1区間のみの利用を装っていた。
 捜査関係者によると、3人は2007/01~2009/11に計60回不正通行し、正規料金との差額計約8万5000円を詐取した疑いが持たれている。うち2人はゴルフに出向く際も不正通行していた。3人は「通勤時間が短縮でき、高速代も安くできた。反省している」と話しているという。

 2009/12に西日本高速道路から兵庫県警高速隊に問合せがあり、3人は正規料金の3倍に当たる30万~1万円を支払ったが、兵庫県警高速隊は本部に報告していなかった。兵庫県警本部に2011/08に匿名の投書があり、事件が発覚した。当時の隊長は「昇任を控えた隊員がおり、自分の胸に納めようと思った」と説明しているという。
 兵庫県警首席監察官の山本範雄は「警察官としてあるまじき行為で言語道断。事実関係に基づき厳正に処分する。指導を徹底し信頼回復に努めたい」としている。
痴漢事件の被告無罪 被害巡査の証言疑問 神戸地裁 <神戸新聞 2011/11/15 23:47>を編集

 兵庫県警の女性巡査(25)の胸を触ったとして、兵庫県迷惑防止条例違反の罪に問われた競艇選手 森下祐丞(26、神戸市)の判決公判が2011/11/15、神戸地裁であり、裁判官 片田真志は「女性巡査の証言は信用性に疑問がある」として無罪(求刑罰金30万円)を言い渡した。
 森下は2011/05/06 午前1時前、神戸市須磨区の歩道で、痴漢事件の捜査をしていた女性巡査とすれ違った際、右胸を触ったとして兵庫県迷惑防止条例違反容疑で現行犯逮捕された。逮捕時から一貫して無罪を主張していた。
 判決では、唯一の証拠である女性巡査の証言の信用性を検討。女性巡査は当時、現場周辺で頻発していた痴漢事件の捜査中で「被告が突然、手のひらを広げて走って向かってきたが、体がすくんで反応できなかった」などと証言した。しかし、片田は「護身術などを身につけた警察官が、前方5メートルの距離から危害を加えようとする者に何の反応もできないのはあまりにも不自然」と指摘。さらに「(女性巡査は)不意の接触で混乱し、胸を触れられたと即断してしまい、直後に現行犯逮捕に至ったことから警察官として引き返せない状況になり、一部事実を曲げて供述しているのではないかと疑える」と証言の信用性を否定した。その上で「被告の主張には一定の真実味があり、不意にぶつかっただけだった可能性が十分認められる」と結論付けた。
(中略)
 「否認し続けると裁判になるぞ」「否認したまま、競艇選手をやっていけると思っているのか」。取調官から自白を促されたが、「やっていないことを認めるのは嫌だった」と強固に否認を続けた。
(中略)
 一方、須磨警察署副署長の瀬尾和章は「判決内容は承知していないが、捜査は適正に行われたものと認識している」とコメント。神戸地検次席検事の小尾仁は「検察官の主張が認められず遺憾。判決内容を精査し、上級庁と協議の上、適切に対応する」としている。
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# 認めれば、あなたハイやりましたね、で有罪100%。認めなければ無罪の道もある。

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<スポーツ報知 2011/05/25>を編集

 兵庫県警の女性巡査の胸を触ったとして、現役のボートレース選手が2011/05/06に須磨警察署に県迷惑防止条例違反で現行犯逮捕され、その後、神戸地検に起訴されていたことが2011/05/25、分かった。逮捕起訴されたのは、尼崎ボートレース場を拠点とするボートレーサー 森下祐丞(25)。
 須磨警察署によると、森下は2011/05/06 00:40頃、神戸市須磨区月見山本町の路上で、私服でパトロール中だった20歳代の女性巡査の胸を右手で触った疑い。森下は山陽電鉄 須磨駅から徒歩で帰宅中、約1km歩いたところですれ違いざまに女性巡査の胸をタッチした。女性巡査が「警察だ、逮捕する」と叫ぶと、森下は東へ猛ダッシュ。約100m逃走したが、女性巡査と、その声を聞いて合流した男性巡査2人の計3人に追われ現行犯逮捕された。
 森下は犯行当時、酒に酔った状態で電車に乗車。自宅の最寄り駅を通り過ごしたため、山陽電鉄 須磨駅に下車したという。須磨警察署の調べに「ぶつかっただけ」と容疑を否認しているが、2011/05/24に起訴され2011/05/25に保釈された。
 犯行現場近くには女子大もあり、最近は強制猥褻や下半身露出が相次ぎ、警察がパトロール強化中だった。
# 警察側、「正義」側の論理は日々報道されるので、あえて逆の立場を。

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【山口組組長 一問一答】(上)全国で暴排条例施行「異様な時代が来た」<MSN産経 2011/10/01 12:00>を編集
【山口組組長 一問一答】(下)芸能界との関係「恩恵受けること一つもない」<MSN産経 2011/10/02 12:00>を編集

 暴力団への利益供与などを禁じる東京都と沖縄県の暴力団排除条例が2011/10/01、施行された。これにより、暴力団の資金源根絶を目的にした暴排条例が全都道府県で出そろった。日本最大の指定暴力団「山口組」組長の篠田建市(通称:司忍)(69)は条例施行を前に、神戸市灘区の山口組総本部で産経新聞の取材に応じた。一般の事業者にも暴力団との関係遮断の努力義務が課された都条例について、「異様な時代が来た」と批判したうえで、山口組の解散を明確に否定した。一問一答は次の通り。
遺族「危険運転」不適用に不満 鹿沼クレーン事故初公判 <下野新聞 2011/09/29>を編集

■「確信犯」なぜ過失 法定刑の上限に不満

 柴田への怒りと裁判へのやるせなさがにじんだ。全遺族が裁判参加した鹿沼市6児童死亡事故。初公判後の2011/09/28夕、5人の遺族が栃木県庁記者クラブで会見した。法廷で初めて対峙した柴田将人(26)の姿に、「(遺族に)頭を下げることもなく反省がない」と厳しい言葉が続く。裁判の焦点となる量刑の上限は懲役7年。遺族は改めて、「やりきれない」「無念だ」とこみ上げる感情を必死にこらえた。

 県庁記者クラブの会見場。横一列に並んだ5人の遺族は、机に児童6人の写真立てを並べ会見に臨んだ。うつむく姿の一方で、写真の中の子どもたちは満面の笑み。

 「子どもたちの親に最後までお辞儀もしない。裁判を軽視しているのか」。計約5時間半の審理中、ほとんど顔色を変えなかった柴田。「涙もみせず、時間が過ぎるのを待っていたようにしか見えない」。

 自動車運転過失致死罪での裁判に「過失が当てはまるのか。何度も発作で事故を起こし、確信犯だ」。会見冒頭、柴田が約3年前に癲癇発作が原因の事故を起こしていた点にも触れ、「適切な捜査がなされず、警察にも責任の一端がある」とも言及した。
# だって栃木県警ですから。知ってるでしょ?栃木県警のいい加減さを。

 「自分の夢のために事故を起こし、子どもの夢を奪った」「自動車運転過失致死罪の量刑があまりに短く、遺族が苦しむ。長い反省期間を持たせたい」と訴えた。

 公判と並行して、法定刑がより重い危険運転致死罪の適用範囲を広げるなどの法改正を視野に、署名活動を行う方針の6遺族。「残された親の役目」と涙を浮かべ、協力を求め報道陣に頭を下げた。

 「未然に防げたはずの事故で、悔しくてたまりません」と全遺族の気持ちを代弁した。

■遺族、年内にも民事訴訟
 鹿沼6児童死亡事故で遺族側は2011/09/28、初公判後に開いた会見で、自動車運転過失致死罪に問われた柴田将人(26)や柴田の事故当時の勤務先に損害賠償を求め、年内にも民事訴訟を提起する方針を明らかにした。訴えの詳細は今後検討するという。
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# 自動車の業務使用中は、勤務先に同じように賠償責任があります。犯人本人には私的敵討ちしかないでしょ。

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医師の制止聞かず運転、事故繰り返す 鹿沼6児童死亡事故 <下野新聞 2011/09/29>を編集

 医師らの制止を聞かずに運転を続け、癲癇発作による5件を含む12件の交通事故を繰り返した末、児童6人の命が奪われる事故を起こした。鹿沼6児童死亡クレーン車事故をめぐり、宇都宮地検は宇都宮地裁で28日に開かれた初公判で、自動車運転過失致死罪に問われた柴田将人(26)の病歴や事故歴を詳述し、過失の重大さを強調した。

 検察側の冒頭陳述などによると、8歳で癲癇と診断された柴田は高校在学中、持病を申告せずに違法にバイクの運転免許を取得。2003/07には自動車の免許も取ったが、2003/08には発作で電柱に衝突する自損事故を起こしていた。

 柴田は鹿沼6児童死亡事故以前に、少なくとも12件の事故を起こしていた。柴田を診察した複数の医師は「人を巻き込んだらどうするの」などと自動車やクレーン車の運転を控えるよう注意していた。だが、クレーン車への強い憧れを持っていた柴田は運転をやめなかった。

 鹿沼市御成橋町の国道で2008/04に登校中の男児をはねて重傷を負わせた。母親の供述調書によると、柴田は免許取消し処分を免れるため「居眠り(運転)って警察に言うから」と母親に告げ、この事故の公判では母親と2人で嘘を通した。

 今回の事故当日、柴田は07時ごろに家を出て会社に向かった。その前に母親は柴田が前日の晩に抗癲癇薬を飲み忘れたことに気付いた。過去の発作の状況から不安を覚えたという。「1時間くらいの間に発作が起きるのでは」。予想は現実となった。これまでの状況を踏まえ、母親は「私も共犯」などと供述した。

 鹿沼警察署員の供述調書によると、柴田は逮捕直後も「寝ちゃった」「病気はない」などと説明。事故後も運転免許へのこだわりをみせていたという。

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鹿沼クレーン児童6人死亡事故:柴田将人

 2011/04/18 07:45頃、栃木県鹿沼市樅山町の国道293号で、通学途中の鹿沼市立北押原小4~6年の児童6人の列に柴田将人のクレーン車(12t)が突っ込んだ。栃木県警鹿沼警察署によると、柴田将人の事故で児童5人が死亡、残る1人も病院に搬送されたが重傷。

 鹿沼警察署によると、柴田将人の事故で死亡したのは小4 伊原大芽、関口美花、下妻圭太、小5 星野杏弥、小6 大森卓馬。小6 熊野愛斗が骨盤骨折の重傷。(敬称略)

 鹿沼警察署はクレーン車を運転していた柴田将人(26、栃木県日光市大沢町)を自動車運転過失傷害容疑で現行犯逮捕、容疑を自動車運転過失致死に切り替え調べている。柴田は容疑を認めているという。

 鹿沼警察署によると、現場は見通しの良い片側1車線の直線道路。柴田のクレーン車は中央線を越え、対向車線脇の歩道を学校に向かって1列で歩いていた児童に突っ込んだ。柴田のクレーン車は事故現場近くの住宅に衝突した後、敷地内に入って止まった。柴田は飲酒運転ではないという。
 北押原小学校は2011/04/08が始業式だった。現場は北押原小学校から北西に約200m。

●無言の帰宅に憤り・困惑

 死亡した児童6人が通っていた鹿沼市立北押原小学校は記者会見を開いた。目の前で事故を目撃した校長の倉沢敏夫(56)は、「なぜ子どもたちの列に……。今も理解できないでいる」と沈痛な表情で話した。
 学校によると、朝は地域ごとに7~8人くらいの班で集団登校している。事故当時は4つの班が一緒に登校しており、20~30人の児童が現場付近にいた。間一髪で事故を逃れた児童もいたという。倉沢は「子どもたちの動揺は大きいと思う。心のケアを十分にしていきたい」と話した。
 現場の国道は、学校から北西に170m。追越し禁止、片側1車線の幅約9mの道路で制限速度は50km/h。児童たちが歩いていた歩道は約5mの幅があり、車道と歩道の間には自転車用の通行帯もあった。鹿沼市教育委員会は「重機車両の通行はあるが、両側に広い歩道があり、適正な通学路だと考えてきた」と説明する。しかし、ガードレールはなく、学校によると「過去に保護者から鹿沼市に対し、ガードレールの設置を要望する声もあった」という。

●保護者会 質問相次ぐ 北押原小

 北押原小学校では緊急の保護者会が開かれた。学校側から事故の経緯について説明があり、保護者からは質問が相次ぐなど1時間半にわたった。
 鹿沼市教育委員会によると、事故の説明後は、栃木県派遣のカウンセラーが心のケアについて説明。PTAは「登下校では子どもが1人にならぬよう協力する」と応じたという。現場の通学路は「他の道に代えてもかえって危険が増す」として、明日以降も使うという。

●仕事「意欲的だった」社内評価 終業後も運転練習

 意欲的な勤務態度で、クレーン車の運転については毎日練習していた。それが柴田将人(26)への周囲のおおむねの評価だ。
 柴田の勤務先の小太刀重機(鹿沼市樅山町)によると、柴田は栃木県立日光高校を卒業後、クレーンを扱う会社2社を経て、2010/05頃に小太刀重機に入社。試用期間をへて2010/08/01から正社員になった。
 柴田はクレーン車の免許を入社前から持っており、毎日現場に通っていた。2010年中はあまりクレーンの仕事がなかったが、それでも「練習していいですか」と言い、終業後も自発的に敷地内で運転していたという。
 副社長(65)によると、「柴田は普通な子で、まじめな子。仕事も意欲的だった」。同僚の男性たちも「柴田はクレーン車の運転が大好きだと言っていた」「昨日や今日に(運転を)始めた人間ではないから、現場で事故を起こさないように運転できていた」と話す。
 クレーン車には車検と労働基準監督署による点検がそれぞれ2年に1度ある。また、出発時は必ず点検をすることになっているといい、社長の小太刀新(67)は「車の不具合があったかどうかは柴田本人に聞いてみないと分からない」と話す。
 また、柴田は事故の前日は休日。別の同僚男性(45)は「特に疲れがたまっている様子はなかった」と証言する。
 社長は「会社として亡くなった方に取り返しのつかないことをしてしまい、本当に申し訳ない。ご家族には私が一軒一軒回って歩き、できる限りのことはしたい」と話した。
警察学校で窃盗 初任科生の巡査逮捕 兵庫県警 <神戸新聞 2011/08/23 23:44>を編集

 兵庫県警察学校(芦屋市朝日ヶ丘町)で、現金約7万円が入った同僚の財布を盗んだとして、兵庫県警捜査3課と芦屋警察署は2011/08/23、窃盗の疑いで、兵庫県警察学校初任科生の巡査 長野友紀(22)を逮捕した。長野は「家賃の支払いや車のローン返済などがあり、自由になる金が欲しかった」と容疑を認めているという。
 逮捕容疑は、2011/08/15午前、兵庫県警察学校の教場で、同じクラスの巡査(22)の鞄の中から現金約7万円入りの財布を盗んだ疑い。校内にある売店の自動販売機近くで現金が抜かれた財布が見つかり、兵庫県警捜査3課などが窃盗事件として捜査していた。

 長野は2011/04の採用で、9月下旬の卒業後、警察署で職場実習に入る予定だった。兵庫県警察学校校長の蛇持孝夫は(中略)とコメントした。
被災地派遣の後輩の服脱がせ撮影 兵庫県警処分 <神戸新聞 2011/08/23 15:20>を編集

 東日本大震災の災害派遣中の宿泊先で後輩の服を脱がせて裸の写真を撮影するなどしたとして、兵庫県警が処分していたことが、2011/08/23に分かった。

 処分されたのは、
 尼崎東警察署直轄警邏隊隊員の巡査(21)=戒告
 同警邏隊隊分隊長の巡査部長(27)=本部長訓戒
 同警邏隊の23~24歳の巡査3人=所属長注意

 兵庫県警によると、戒告を受けた巡査は2011/05/08夜、福島市のホテル室内で、後輩の巡査(20)の衣服を脱がせて裸を携帯電話で撮影。他の巡査は体を押さえ、巡査部長は黙認したという。また、戒告を受けた巡査は2日後の夜もホテル室内で、同じ後輩巡査の両手首を手錠で押入の取っ手に固定、携帯電話で撮影したとされる。

 戒告を受けた巡査は「先輩風を吹かせたくて、面白がってやってしまった」と話している。隊員らは酒は飲んでいなかったという。処分は2011/08/23付。
38歳巡査部長、中3スカート内を盗撮 兵庫、朝のJR内 <MSN産経 2011/04/20 13:11>を添削

 2011/04/20 07:05頃、JR神戸線 明石~神戸を走行中の新快速電車内で、中学3年の女子生徒(14)のスカート内を携帯電話のカメラで撮影している男を女子生徒の姉(17)が発見し、神戸駅で駅員に通報。駆けつけた兵庫県警生田警察署員が男を県迷惑防止条例違反容疑で現行犯逮捕した。
 生田警察署によると、男は兵庫県警交通指導課 巡査部長 村上弘純(38、神戸市西区)。容疑を認めているという。村上は、鞄に携帯電話を隠して撮影していた。
刑事なんて恰好つけるな。ただの警察官だ。

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警部補暴言の「被害者」10日に再逮捕 女性に面会強要未遂容疑で <MSN産経 2011/03/10 13:39>を添削

 財布をなくした女性に面会を迫るメールを送ったとして、大阪府警は2011/03/10、強要未遂容疑で、岡本和真(35、大阪府吹田市長野東、会社員、35、窃盗罪で起訴)を再逮捕する。岡本は1人暮らしの女性にプライバシーを全て把握していると示唆して面会を迫り、最後は「無視されたので、お金設けにシフトします」というメールを送りつけたという。
 岡本は2010/09、この財布を着服した遺失物横領容疑で東警察署の任意の取調べを受け、否認したために暴言を浴びたとされる。
 捜査関係者によると、岡本は2009/12~2010/02、大阪府内在住の20代の女性に対し、「妙なものを拾った。ついてはお会いしたい」などと書いたメールを数回送り、面会を迫った疑いが持たれている。女性は電車で出勤中に財布をなくしていたため、「拾ったのは財布でしょうか」と返信したが回答はなく、「なぜ私のアドレスが分かったのですか」と尋ねても答えがなかった。その後、「1カ月待ったけど何の音沙汰もない。無視されたので、お金もうけにシフトします」というメールが届き、女性は2010/02、東警察署に遺失物横領容疑で被害届を出した。

 メールが岡本の勤務先のパソコンから送信されていたことなどから、東警察署は2010/09に岡本を任意で事情聴取。取調べを担当した警部補の高橋和也(35、脅迫罪で公判中)が「お前の人生むちゃくちゃにしたるわ」などと脅したとされる。

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警部補暴言「脅迫超える」大阪地裁、付審判請求は棄却 <MSN産経 2011/02/23 16:22>を添削

 大阪府警東警察署警部補、高橋和也(34、脅迫罪で公判中)が任意の取調べで暴言を吐いたとされる事件で、特別公務員暴行陵虐罪などで起訴されなかったことを不服とする取調べ相手の付審判請求について、大阪地裁(中川博之裁判長)は2011/02/23、「脅迫の域を超え、特別公務員暴行陵虐罪の疑いが認められる」と指摘しながらも、二重起訴にあたるとして棄却する決定をした。取調べに同席した巡査部長への請求も合わせて退けた。

 決定では、一連の取調べについて「大きな精神的苦痛を与え、脅迫の域を超えている」と指摘。巡査部長についても「終始同調した」とし、いずれも特別公務員暴行陵虐罪の疑いが認められるとした。
 一方で「検察官の判断の誤りを被告に転嫁し二重起訴を招くのは許されない。(公判で)脅迫罪が変更される可能性もある」と判断。巡査部長については「上司の高橋の付審判が認められない以上、不起訴処分が相当」とした。

 決定を受け、2010年末に付審判請求をした岡本の代理人弁護士は「検察官の判断の誤りを指摘した」と評価する一方、「特別公務員暴行陵虐罪と脅迫罪は同一ではなく、二重起訴には当たらない」と話した。近く大阪高裁に不服を申し立てるとともに検察側に改めて訴因変更を要請する。

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警部補暴言…初公判翌日に被害者を逮捕 大阪府警、勤務先PC窃盗容疑 <MSN産経 2011/02/22 12:27>を添削

 大阪府警東警察署の警部補 高橋和也(34)らが遺失物横領事件の任意の取調べで暴言を吐いたとして脅迫罪に問われた事件に絡み、大阪府警は2011/02/22、パソコンなどを勤務先から持ち出し転売したとして窃盗の疑いで、暴言を受けたとされる岡本和真(35、会社員、大阪府吹田市長野東)を逮捕した。岡本は黙秘しているという。

 高橋の初公判は2011/02/21に開かれ、岡本は2011/03/30の第2回公判で意見陳述する予定だった。

 逮捕容疑は2009/12/25~2010/01/07の間に、勤務先の大阪市内の会社からパソコン1台など(約20万円相当)を盗んだとしている。会社側が2010年末、大阪府警に被害届を出していた。

 大阪府警によると、パソコンは新品で、岡本が仕入れから各部署への割当てまでを担当。岡本はパソコンを2010/01/09に大阪市内の事務機器買取り販売店に約10万円で転売していたという。暴言事件で高橋は2010/12に減給の懲戒処分を受けた。

 元最高検検事で筑波大学名誉教授(刑訴法)の土本武司は「初公判直後の逮捕は、捜査のやり方として妥当性が欠ける」と話している。
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 さて、面白くなってまいりました。

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暴言警部補 起訴内容認める 大阪地裁で初公判 <MSN産経 2011/02/21 19:01>を添削

 任意の取調べで30代の男性会社員に暴言を吐いたとして、脅迫罪に問われた大阪府警東警察署警部補、高橋和也(34)の初公判が2011/02/21、大阪地裁(岩倉広修裁判長)であった。罪状認否で高橋は「間違いありません」と起訴内容を認めた。

 検察側は冒頭陳述で、女性の財布を拾い横領したとする遺失物横領事件の捜査で、後に女性に面会を求めたメールの送信元の解析などから男性が容疑者として浮上したと指摘。高橋は男性を任意同行して取り調べた結果、否認され、所持品提出も断られたことから脅迫したとした。

 起訴状などによると、高橋は2010/09/03、東警察署取調室や車内で男性に対し、「殴るぞお前。なめとったらあかんぞ」「お前の人生むちゃくちゃにしたるわ」と暴言を吐くなどして脅迫した。男性側が2010/10、大阪地検に特別公務員暴行陵虐罪などで告訴。2010/12に大阪地検が脅迫罪のみで略式起訴したが、大阪簡裁は「略式不相当」と判断した上で2011/01/17、審理を地裁に移送していた。

 次回公判の2011/03/30、被告人質問や男性の意見陳述が行われる。

 閉廷後、男性の代理人弁護士が記者会見。取り調べは約3時間に及んだのに冒頭陳述に盛り込まれた脅迫の文言がわずかだったとして「検察側の立証姿勢に失望した。恫喝型の取調べを認めるのか、問われているのは検察庁自身であることを何も分かっていない」と批判した。

 被害男性のコメント「毎朝、仕事に出掛けるときには、また刑事がやってきて、ひどい取調べをされるのではないかと思い、動悸が速まります。今日まで誰からも謝罪がないことは大変残念に思っています」

検察、4分の1を一転起訴 交通事故の不服申立 <共同通信 2010/12/26>を添削

 加害者が不起訴となった交通事故で、被害者らの不服申立により全国の主な検察審査会が2010/04~2010/09に処理した112件の約4分の1に当たる30件について、検察が検察審査会の判断を待たずに一転して起訴していたことが2010/12/26、共同通信の集計で分かった。

 検察が当初の捜査が不十分だったことを認め、検察審査会で「起訴相当」や「不起訴不当」と議決される前に自発的に判断を覆したとみられる。起訴を受け、検察審査会は30件を「審査打切り」として処理した。

 加害者の過失の有無は被害者の補償面に大きく影響する。警察、検察でなければ事故原因を明らかにできないことも多いが、事故直後に加害者だけを立ち会わせた実況見分で不起訴としていたケースもあり、杜撰な捜査の在り方が問われそうだ。
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 杜撰というのは、もう少し一生懸命やった状態を意味する。
大阪地検前公判部長ら懲戒 検事証拠改竄で戒告 <時事通信 2010/12/24>を添削

 大阪地検特捜部の証拠改竄・犯人隠避事件で、法務省は2010/12/24、事件当時の大阪地検公判部長 谷岡賀美(54、大阪高検検事)と、当時の大阪地検検事 国井弘樹(35、法務総合研修所教官)を、それぞれ国家公務員法に基づく戒告の懲戒処分とした。
 法務省によると、谷岡は2010/02、当時の大阪地検主任検事 前田恒彦(43、証拠隠滅罪で起訴、懲戒免職)による証拠改竄の疑いを部下から知らされたが、大阪地検検事正に調査するよう申し入れなかった。その後も、大阪地検検事正の指示を受け、前田を公判に立ち会わせた。 

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改竄放置の検事、異動へ 対応一任の公判部長も 大阪地検 <MSN産経 2010/11/04>を添削

 大阪地検特捜部の押収資料改竄・犯人隠避事件で、法務・検察当局は、当時の大阪地検主任検事 前田恒彦(43、証拠隠滅罪で起訴)から改竄を告げられながら半年間放置し、懲戒処分(減給)を受けた大阪地検刑事部検事 国井弘樹を近く、法務総合研究所に異動させる人事を固めたことが2010/11/03、関係者への取材で分かった。

 改竄の可能性の報告を受けながら特捜部に対応を一任した大阪地検公判部長 谷岡賀美(よしみ)と、取調べのあり方が問題となった、障害者団体向け郵便制度悪用事件を担当した当時の大阪地検特捜部副部長 田中素子(現・名古屋地検特捜部長)も異動させる。

 関係者によると、国井は2009/05、厚生労働省文書偽造事件の捜査に刑事部から参加、厚労省元係長 上村勉(41、公判中)の取調べを担当。厚労省の元局長 村木厚子(54、無罪確定)が2009/07に起訴された後、前田から上村のFDのデータを改竄したことを告げられたが、半年間放置した。村木の初公判直後の2010/01末になって、他の同僚や上司に報告した。

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# 法務省は2010/11/08付で、大阪地検刑事部検事の国井弘樹(35)を、法務総合研究所教官とする人事を発令した。
# 法務省は2010/11/15付で、大阪地検公判部長の谷岡賀美(54)を、大阪高検検事に異動させる人事を発令した。
# 法務省は2010/11/15付で、名古屋地検特捜部長の田中素子(52)を、大阪地検交通部長に異動させる人事を発令した。

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法務省懲戒処分 <時事通信 2010/10/21>を基に

 大阪地検特捜部の証拠品改竄・隠蔽事件で、法務省は2010/10/21、監督責任を問い、国家公務員法に基づき、懲戒処分を発表した。

 大阪地検検事正 小林敬……減給4カ月(100分の10)。2010/10/22辞職。
 事件当時の大阪地検次席検事 玉井英章(現・大阪高検次席検事)……減給6カ月(100分の10)。2010/10/22辞職。
 事件当時の大阪地検検事正 三浦正晴(現・福岡高検検事長)……減給1カ月(100分の10)。2010/10/22辞職。
 事件当時の大阪高検次席検事 太田茂(現・京都地検検事正)……戒告
 大阪地検検事 国井弘樹……減給1カ月(100分の10)……上司への報告遅延

 検事総長 大林宏……当時東京高検検事長につき、処分なし
 最高検次長検事 伊藤鉄男……内規上の訓告

 現役であれば処分対象だったであろう人物
 事件当時の検事総長 樋渡利秋(退官済)
 事件当時の大阪高検検事長 中尾巧(退官済)
【風 検察の危機】MSN産経 2010/10/12~

役職は全て当時。敬称略。に添削。
“”「」等を削除。
容疑者だけ実名入りで検察官は実名なしだったので、検察官にも実名を記載。
週刊・上杉隆【第145回】 2010/10/14

検察3つの“公然の秘密”――「ストーリー捜査」
「虚偽の自白」「リーク」が、ついに白日の下へ

http://diamond.jp/articles/-/9715

 皮肉なこともあるものだ。

 大阪地検特捜部の検事らによる証拠捏造事件は、これまで一貫して否定されてきた検察内部の「公然の秘密」を焙り出す結果になってしまった。

 郵便割引不正事件で証拠となるフロッピーディスクを改竄した前田恒彦検事の犯した事件は、現時点で、さらに上司2人の逮捕者を出すという組織的な犯行を疑わせる内容に発展している。

 皮肉というのは、現時点で逮捕された3人の検事が、揃って検察内部の矛盾を暴露し始めたことにある。それによって、これまで否定されてきた3つの事柄が、「事実」であることがわかってしまったのだ。

 語るに落ちた彼らの証言をいったいどう考えればいいのか。

 もはやそれはブラックジョークの域に達し、笑うしかないほどである。だが、記者クラブメディアが大きく報じないので一般には知られていない。

 今回、本コラムでは、ついに暴かれた3つの「公然の秘密」を改めて検証する。

地検検事の逮捕は
最高検が作ったストーリー?

 まずは「検察ストーリー」の有無である。

 これまで、検察は「法と証拠」に照らして、起こった事件(事実)のみを捜査の対象にしてきたと豪語してきた。だが、その「嘘」はいとも簡単に破られた。

〈大坪前特捜部長と佐賀前副部長は、面会した弁護士に、「『意図的ではなく、誤って書き換えてしまった』と報告を受けた。自分たちは最高検の作ったストーリーによって逮捕された」などと話し、最高検と全面的に対決する姿勢を示しています〉(NHKニュース/2010/10/12)

 検察が、自作のストーリーを元に捜査してきたことを、この2人の検事が認めるどころか、そのストーリーの正当性を完全否定した上で、批判の対象としているのである。

 これを笑い話と言わずしてなんといえばいいのか。
 この2人の検事の発言によって、きっと、これまで「検察ストーリー」の正当性を主張してきたメディアも、相当に困惑しているにちがいない。

 実際、評論家の立花隆などは、次のような苦し紛れの論を展開するほどである。

〈この事件の一番の背景として、検察の捜査が「初めにストーリーありき」になっていることを挙げる人もいるが、私はそうは思わない。
 初めに「ストーリーを作る」あるいは「筋を読む」ことは捜査の基本中の基本であり、そこを否定したらそもそも捜査は成り立たない。捜査だけではない。あらゆるサイエンスが、ストーリーを作ることから始まる。サイエンスは裸の事実観察をただ並べることではない。
 そこに、あるストーリーを持ち込む、すなわち仮説を作ることがサイエンスの最初の一歩である〉(信濃毎日新聞/2010/10/03付)

 サイエンスの話になってしまうと、もはや、何をかいわんやである。

取り調べを受ける側になったら
急に録音・録画を要求!

 次に、捜査可視化の不要論が崩れ去った発言についてみてみよう。朝日新聞は次のように報じている。

〈大阪地検特捜部の主任検事による証拠改竄を隠したとして犯人隠避容疑で逮捕された前副部長・佐賀元明(49)の弁護人が、取調べの全過程を録音・録画するよう求めていたのに対し、最高検は応じない方針を決めた。「この事件で録音・録画の予定はまったくない。これまでは取り調べる側にいた検事が、最初の適用例になるのもおかしい」としている。
 佐賀前副部長の弁護人は4日、「密室での違法・不当な取調べによる虚偽の自白で、多くの冤罪が生み出されてきた」として、最高検に「全面可視化」を求めていた。申入れは佐賀前副部長の意向も踏まえたという〉(朝日新聞/2010/10/06ウェブ版)

 虚偽の自白強要を断固として否定してきた検察(検事)が、今度は虚偽の自白を恐れて可視化を求める。なんとシュールな構図だろう。

 だが、これは夢でもなんでもない。本当にこの世で起きている現象なのだ。

 不思議なことに、この驚くべき記事の扱いは小さい。どの新聞も社会面の端に載せている程度だ。

 おそらく、検事による可視化の要求は、検察のみならず、記者クラブメディアにとっても自己否定につながるからであろう。検察による虚偽の自白の存在を認めれば、発表に基づいた過去の新聞記事全体の信頼性も失ってしまう。それだけはなんとしても避けなければならない。きっと、そんな計算が働いたのだろう。

 そして、3つめのブラックジョークは、当のメディアに対して起きたことでもある。

接見を禁止すると、新聞・テレビは
「最高検リーク」記事で溢れかえる?

 これまで記者クラブメディアは一貫して、「検察リーク」の存在を否定してきた。読売新聞や産経新聞などは、わざわざ社会部長名で記事にまでしている。

 だが、いよいよ、その欺瞞の隠蔽にも限界が近づいたようだ。

 各紙が小さく報じた次の記事は、見方を変えてみれば、検察リークの存在を裁判所が認定したということがいえるだろう。

〈郵便不正を巡る証拠品のフロッピーディスク(FD)改竄に関連した犯人隠避事件で、最高検が大阪地検の前特捜部長・大坪弘道(57)、前副部長・佐賀元明(49)の接見禁止を求めたところ、大阪地裁が却下したことがわかった。否認している容疑者について接見禁止の申し立てが退けられるのは異例。2人に対しての接見は弁護人以外も可能な状態となっている。
 刑事訴訟法では、接見禁止は容疑者に証拠隠滅の恐れがある場合、裁判所が検察官の請求や職権で処分することができる、と規定されている。弁護人は接見禁止の対象とならない〉(読売新聞関西版2010/10/05付)

 つまり、接見禁止が続けば、「検察リーク」によって、一方的に偏った記事が世間に溢れることになる。それを恐れた被疑者と、不信に思った裁判所がこうした決定を下したといえるのではないか。

 実際、この二人の検事が接見禁止解除になった直後に面会したのは、共同通信と時事通信の記者である。その後も、各種メディアとの接見を続けている。

 こうした行為を「検察リーク」への対抗手段とみるのは穿ちすぎだろうか。

 いずれにしろ、これまで検察が否定してきた「公然の秘密」は、同僚の検事によって暴かれた。

 検察もマスコミも、このブラックジョークを真剣に受け止める時期にきていることを直視すべきではないか。
【検事逮捕】大坪前特捜部長と佐賀前副部長の一問一答「組織と断固として戦う」「トカゲのしっぽ切りだ」
<MSN産経 2010/10/01>を添削

 大阪地検特捜部長の大坪弘道と副部長の佐賀元明は、それぞれ複数回にわたって産経新聞の取材に応じた。2人は証拠隠滅容疑で逮捕された主任検事の前田恒彦から「故意にデータを改竄した」との報告は受けていないと明確に否定。大坪は「捜査は無理筋。断固として組織と闘う」と語気を強めた。主なやりとりは次の通り。

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 あえて、主流とは外れた記事だけ紹介します。役職は2010年1月当時。敬称略。

遺失物のカメ、誤って逃がすも大捜索で発見 <神戸新聞 2010/07/07>を添削

 長田警察署の警察官が遺失届の確認を怠り、誤って野生動物と判断して逃がしてしまったペットのカメが、長田警察署の大捜索の結果、2010/07/06までに西代蓮池公園(神戸市長田区)の池で発見され、無事、飼い主の元に届けられた。

 長田警察署によると、捕獲されたのは体長約20cmのミドリガメ。2010/06/23午前、神戸市長田区内の住民から長田警察署に遺失届があった。06/23午後、近くの住民がカメを保護したと長田警察署上池田交番に相談。遺失届のあったカメとみられたが、長田警察署の警察官は遺失届を確認せず、拾い主に近くの西代蓮池公園内の池に逃がすよう伝えた。

 ミスが発覚後、長田警察署の警察官が池に入って捜索。須磨海浜水族園にもアドバイスを求め、池の6カ所にエサを仕込んだ網を仕掛けた。2匹のカメを捕らえたが、いずれも特徴が一致せず、さらに捜索を続行。2010/07/05 19時ごろ、行方不明のカメが網にかかっているのが見つかった。
 長田警察署によると約10日間で、延べ約20人の警察官が捜索に当たった。

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ペットのカメ気づかず放流 警官確認怠る 長田警察署 <神戸新聞 2010/06/29>を添削

 落とし物としてカメの届け出を受けた長田警察署の警察官が野生動物と誤って判断し、遺失届の出ていたペットのカメを逃がしていたことが2010/06/28、兵庫県警への取材で分かった。遺失届の確認を怠った単純ミスで、長田警察署は飼い主に謝罪するとともに、逃がした池などを捜索している。

 長田警察署などによると、2010/06/23午前、神戸市長田区の住民が「飼っていたドロガメがいない」と長田警察署に届け出た。06/23午後、近くの住民が路上にいたカメを保護し、長田警察署上池田交番に相談。長田警察署の警察官は「希少種でもなく、周辺で生息していた可能性が高い」などと判断し、遺失届の確認をしないまま、発見場所で逃がすよう拾い主に伝えた。

 兵庫県警によると、動物拾得の届け出を受けた場合、種類や発見状況などから元の場所に逃がすこともあるが、その場合でも遺失届の有無などの確認が必要。

 長田警察署によると、拾われたカメは大きさなどから行方不明のカメとみられる。拾得物として届け出があったことを知った飼い主が長田警察署に連絡し、ミスが発覚した。
女性の下着盗んだ疑い 東灘警察署巡査部長逮捕 <神戸新聞 2010/05/09>を添削

 民家から女性の下着を盗んだとして、加古川警察署は2010/05/09、窃盗の疑いで、東灘警察署地域第2課巡査部長・畑中剛(48、加古川市尾上町)を緊急逮捕した。容疑を認めている。逮捕容疑は、2010/05/09 10:55頃、加古川市内の民家の駐車場で、干してあったパート女性(47)の下着など8点を盗んだ疑い。
 加古川警察署によると、飼い犬が吠えたことから女性の夫(46)が屋外を見たところ、畑中が下着を盗み車で逃げるのを目撃した。110 番で車のナンバーなどを伝え、加古川警察署員が被害者宅から約2km先で発見。畑中は逃走しようとしたが鉄柱に接触して車を止め、逮捕された。
「被告を挑発」県警捜査を判決で批判 神戸地裁 <神戸新聞 2010/03/19>を添削

 任意で取り調べようとした長田警察署員にけがをさせたとして、公務執行妨害や傷害などの罪に問われた雑貨商の男(52、明石市)の判決公判が2010/03/19、神戸地裁で開かれた。
 岡田信・裁判長は実刑判決を言い渡す一方で、公務執行妨害については「(当時既に起訴され)取り調べの必要はなく、証明がない」とした。

 判決によると、男は2008/10に覚醒剤約36gを所持するなどした。また、覚醒剤取締法違反の罪などで起訴され長田警察署に拘置されていた2009/01、警察署員が取調べと称して同行を求めた際、腰縄を引っ張るなどの嫌がらせをしたため、男が警察署員に頭突きするなどし、鼻骨骨折のけがを負わせた。

 判決理由で、裁判長は「取調べをする必要性や合理性などは皆無」と指摘。腰縄を引かれた被告が反撃した際、警察署員が「現行犯逮捕」と言ったことについても、「身柄を拘束されて弱い立場にある被告を挑発し、さらに罪を犯させて陥れようとする魂胆があるのではと思わせる」とした。

 大路伸一・長田警察署副署長は「判決内容を承知していないのでコメントを差し控える」としている。
職務質問をネットで動画投稿 県警、規制策なく困惑 <神戸新聞 2009/03/10>を添削

 職務質問をする兵庫県警の警察官を撮影したビデオ映像が、インターネットの動画投稿サイトに掲載され、兵庫県警が対応に苦慮している。質問を受けた人物が撮影し、カメラを向けられ警察官が声を荒らげるシーンなど、警察官側の映像、音声のみに編集されている(※)。現状では撮影や投稿を規制する法的な手だてはなく、兵庫県警は萎縮しないよう現場の警察官に呼び掛けている。

 映像は2009/01に神戸市中央区内で撮影されたとみられ、女性1人を含む制服姿の警察官4人がはっきりと写っている。主に男性警官2人が質問し、手帳を示し名乗る様子や、カメラを向けてくる相手に「私にも肖像権がある」「警察官を侮辱したな」と声を荒らげたりする場面などが約2分半にわたって収録されている。
 質問を受けている側の映像や音声はなく、直後からYouTubeなど複数の動画投稿サイトに掲載されている。(※)
 兵庫県警によると、質問に応じない撮影者に交番への同行を求めたが、その後も無視して撮影を続けたため、警察官らは結局質問を断念した。(※)

 職務質問は警察官職務執行法に基づき、挙動が不審だったり、犯罪にかかわっている疑いが強いと判断されたりした場合に行う。身分証などの提示を求める他、必要に応じて所持品の検査もしている。

 兵庫県警によると、2008年の刑法犯検挙件数のうち、職務質問が容疑者逮捕に結び付くなどしたケースはほぼ2割の約5400件。しかし、最近は質問に拒否されることも多く、ネットにはその方法を紹介した書き込みや、今回と同様に質問する警察官だけを写した動画も掲載されている。

 事態を受け、兵庫県警は取締りなども検討したが、現時点で撮影や投稿を規制する明確な法律などはない。一方で、今後も同様のケースが起こりうるとして、毅然とした職務質問の実施や、拒否する相手にも冷静に対応するよう各警察署などに文書で指示した。
 兵庫県警地域指導課は「犯罪抑止には有効な方法。市民の理解が得られるよう対応を指導していく」としている。

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※ つまり、撮影者は一言も喋っていないから、「警察官だけ」というように編集することも出来ない。文面に偏りを感じる。
※ また、「警察の横暴を随時糾弾する会」では、「(撮影は)権力(警察官)の横暴さに対して善良なる市民が取れる有効な防御手段である」と啓蒙している。
留置場で男性容疑者が死亡 長田警察署 <神戸新聞 2008/11/06>

 2008/10/04に窃盗容疑で長田警察署に逮捕された住所不定無職の男性容疑者(41)が2008/10/06 07:00すぎ、長田警察署の留置場で意識不明となっているのが定時点検で見つかり、病院に運ばれたが、死亡が確認された。長田警察署によると、該当者は夜間の見回りや、10/05にあった健康診断でも異常はなかった。布団をかぶり、あおむけの状態で動かなくなっており、外傷はなかった。該当者は10/04午後、神戸市長田区内のスーパーで食料品を盗んだとして窃盗容疑で長田警察署に逮捕されていた。
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