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Sclaps KOBE

神戸に関連する/しない新聞記事をスクラップ。神戸の鉄ちゃんのブログは分離しました。人名は全て敬称略が原則。

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【復興の光と影 阪神淡路大震災から15年】(下)誰も孤独にしない町 <MSN産経 2010/01/07>を添削

 独り暮らしの人が誰にも看取られずに住居内で亡くなる孤独死。阪神淡路大震災では、発生直後から被災地に建てられた仮設住宅での発生が相次ぎ、独居者の健康ケアや地域コミュニティーの大切さがクローズアップされた。

 だが今も孤独死は続いている。
 震災から5年となる2000年から2009年1月までの9年余りの間に、568人が被災者のために建設された災害復興住宅で孤独死した。兵庫県の65歳以上の人の割合を示す高齢化率は2005/10時点で19.9%と全国水準(20.1%)とほぼ同じだが、県内265カ所で約4万人が暮らす復興住宅に限ると、昨年の高齢化率は47.6%、独居率は51.5%にのぼる。
 兵庫県は生活援助員(LSA)が派遣されるシルバーハウジングの大半を復興住宅に組み込み、2001年からは独自に高齢世帯生活援助員(SCS)も派遣。地域のコミュニティー支援を進めているが、568人という数字が重くのしかかる。

 一方、2009/03まで孤独死ゼロを10年間続け、全国から視察の絶えない復興住宅もある。芦屋市の埋立地に建てられた南芦屋浜団地。814戸中230戸がシルバーハウジング。現時点で、被災地で唯一、生活援助員が24時間常駐している。生活援助員を派遣する高齢者総合福祉施設「あしや喜楽苑」には、地域に開放されたギャラリーや交流スペース、喫茶店があり、毎日100人以上が出入りする。入所者の他、復興住宅を含む地域のお年寄りが、絵手紙や将棋などのクラブ活動やお茶を楽しみに集まる。施設を支えるのは300人を超える地元のボランティア。

 震災で家を失い、家族を亡くした人も少なくない高齢者を孤独にしない取組みは、他の復興住宅でも進む。そこには新たなコミュニティーも生まれている。
 1999年に入居が始まった神戸市長田区の復興住宅 エヴァタウン海運では、地域も一体となったふれあい喫茶が月2回開催されている。クリスマス会も兼ねた2009/12/23の喫茶に顔をそろえたのは80人以上。「あの人どうしてんの」と、会話は自然に地域の人々の近況に及ぶ。

 人を支えるのは人。15年前と同じことを今、改めて実感している。
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