Sclaps KOBE
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神戸市長期計画 大規模開発の大半姿消す <神戸新聞 2010/07/23>を添削
神戸市がバブル景気の後半に構想した第4次基本計画(1995~2010年度)で盛り込まれた大規模開発の半数以上が、現在策定中の第5次基本計画(2011~2025年度)の素案に盛り込まれず、姿を消すことが分かった。
(中略)
神戸市は「高齢化と人口減少社会が到来し、成長型の開発の時代は終わった」と説明する。「海、山へ行く」のフレーズで大規模開発を進めて来た神戸市の都市経営は大きな曲がり角を迎えた。
(中略)
第4次基本計画は、バブル景気後半の1991年に神戸市が策定を表明。市民や有識者の意見を聞いて1993年に基本構想を固め、阪神・淡路大震災後の1995/10、正式決定した。「安全で快適な都市空間の形成」「次代を支える経済躍動のまち」など8部構成で、財政とは切り離して検討したため、インフラ整備に大規模事業が集中した。実際に完成したのは神戸空港(総事業費約2903億円)、地下鉄海岸線(総事業費約2350億円)、東部新都心(HAT神戸、総事業費約541億円)など約10事業だった。
一方、第4次基本計画で構想に上がりながら、第5次基本計画の素案で消えたのは、
・埋立て事業の「六甲アイランド南」
・「第2大阪湾岸線」道路
・「東神戸線」道路
・六甲ライナー「六甲アイランド線延伸」
・新神戸駅と神戸市東部を結ぶ「東山麓トンネル」道路
・「神戸中央線」道路
・「地下鉄海岸線延伸」(三宮以東、新長田以西)
・「地下鉄西明石・西神線」
・「地下鉄舞子・学園線」
・人口増加を見越した北区の分区
・六甲山地下の音楽ホール
・健康休暇村
など15事業で、総額数兆円に達する。
過大な計画と実質経済成長率の見通しの甘さが響いた。計画では国の指標に基づき実質経済成長率年平均2.8%と設定したが、実際は-0.4%で、2010年には170万人に増加すると見込んだ人口も154万人にとどまった。
第4次基本計画の策定メンバーだった大学教授は「バブルの余韻が残ったまま壮大な絵を描いた。震災後に見直しの機運もあったが、『復興後には再び成長する』という神戸市の意見に押し切られた」と振り返っている。
◇基本計画(マスタープラン)
都市計画法で定められた自治体の長期計画。前提となる基本構想には議会の議決が必要。神戸市は1965年の第1次計画策定後、都市づくりをマスタープランに基づいて進めてきた。第5次基本計画は、学識経験者や民間団体の代表者ら約90人で構成する審議会が2010/11に原案を公表、市民の意見を聞いた上で答申し、2010年度中に神戸市が決定する。
神戸市がバブル景気の後半に構想した第4次基本計画(1995~2010年度)で盛り込まれた大規模開発の半数以上が、現在策定中の第5次基本計画(2011~2025年度)の素案に盛り込まれず、姿を消すことが分かった。
(中略)
神戸市は「高齢化と人口減少社会が到来し、成長型の開発の時代は終わった」と説明する。「海、山へ行く」のフレーズで大規模開発を進めて来た神戸市の都市経営は大きな曲がり角を迎えた。
(中略)
第4次基本計画は、バブル景気後半の1991年に神戸市が策定を表明。市民や有識者の意見を聞いて1993年に基本構想を固め、阪神・淡路大震災後の1995/10、正式決定した。「安全で快適な都市空間の形成」「次代を支える経済躍動のまち」など8部構成で、財政とは切り離して検討したため、インフラ整備に大規模事業が集中した。実際に完成したのは神戸空港(総事業費約2903億円)、地下鉄海岸線(総事業費約2350億円)、東部新都心(HAT神戸、総事業費約541億円)など約10事業だった。
一方、第4次基本計画で構想に上がりながら、第5次基本計画の素案で消えたのは、
・埋立て事業の「六甲アイランド南」
・「第2大阪湾岸線」道路
・「東神戸線」道路
・六甲ライナー「六甲アイランド線延伸」
・新神戸駅と神戸市東部を結ぶ「東山麓トンネル」道路
・「神戸中央線」道路
・「地下鉄海岸線延伸」(三宮以東、新長田以西)
・「地下鉄西明石・西神線」
・「地下鉄舞子・学園線」
・人口増加を見越した北区の分区
・六甲山地下の音楽ホール
・健康休暇村
など15事業で、総額数兆円に達する。
過大な計画と実質経済成長率の見通しの甘さが響いた。計画では国の指標に基づき実質経済成長率年平均2.8%と設定したが、実際は-0.4%で、2010年には170万人に増加すると見込んだ人口も154万人にとどまった。
第4次基本計画の策定メンバーだった大学教授は「バブルの余韻が残ったまま壮大な絵を描いた。震災後に見直しの機運もあったが、『復興後には再び成長する』という神戸市の意見に押し切られた」と振り返っている。
◇基本計画(マスタープラン)
都市計画法で定められた自治体の長期計画。前提となる基本構想には議会の議決が必要。神戸市は1965年の第1次計画策定後、都市づくりをマスタープランに基づいて進めてきた。第5次基本計画は、学識経験者や民間団体の代表者ら約90人で構成する審議会が2010/11に原案を公表、市民の意見を聞いた上で答申し、2010年度中に神戸市が決定する。
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