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神戸に関連する/しない新聞記事をスクラップ。神戸の鉄ちゃんのブログは分離しました。人名は全て敬称略が原則。

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2017.7.25 15:35
【参院閉会中審査・詳報】
【閉会中審査・詳報(1)】
「前川喜平氏の印象が『加計ありき』の根拠」自民党・青山繁晴氏が追及

 参院予算委員会は2017/07/25、学校法人「加計学園」(岡山市)の獣医学部新設計画をめぐり閉会中審査を行った。
 トップバッターの自民党の青山繁晴氏は、野党などによる「加計ありき」の根拠は、前文部科学事務次官 前川喜平による「印象」だったとして、前川に鋭く迫った。主なやり取りは以下の通り。

青山「前川参考人は、和泉洋人首相補佐官と会われたときの印象を『加計学園ありき』だったと主張する大きな根拠としている。日時について、昨日の衆院予算委で小野寺五典議員(自民党)へ答えで昨年9月9日の午前10時ごろとおっしゃった。しかし、同じ小野寺議員に、9月9日の午後3時ごろと大幅に時刻が変わった。大串博志議員(民進党)には再び9月9日午後3時とおっしゃった。しかし、6月3日に毎日新聞のインタビューを受けた際には9月5日午前10時25分に和泉補佐官と会ったとおっしゃった。昨年の9月9日ではなく9月5日。今度は日にちも違います。しかも時刻は午前に戻っている。前川参考人はスケジュールを管理しているスマートフォンを記者に示しながら昨年9月5日午前10時25分にアポイントが入ったと言った。どれが本当か」

前川「和泉首相補佐官に最初に呼ばれたのは、9月9日の午後3時ごろ。これが正しい日時。その日の20時ごろにはその様子について高等教育局という専門教育課を呼んで伝達した。10時ごろと最初に申し上げたのは、これは言い間違い。また、メディアのインタビューで9月5日と言ったこともあったが、これは手元の記録と記憶で再確認したところ、この日に和泉補佐官に呼ばれたのは産業革命遺産の情報センターの件であった。私の単純ミスだった」

青山「当然、言い間違いはあり得る。ただし、社会の見方は文科省の前事務次官であるから、常に正確に記録に基づいておっしゃっていると国民は思うので、この神聖な国会審議において信憑性に疑問を持たざるを得ないようなご答弁はいかがなものか」
「一方で、前川参考人は昨日の質疑では率直なお答えもなさっている。それは加計ありきということを事務次官として総理に直接お尋ねになったのではなくて、また和泉補佐官との面会でも加計学園にしなさいと言われたのではなくて、前川参考人が持たれた印象としてそうだろうときちんとおっしゃいました。そして和泉補佐官と会った日。前川参考人がいみじくもおっしゃったとおり、その日の夜8時ごろに文科省の高等教育局の専門教育課に対して和泉補佐官からこのように話があったとおっしゃったわけです。つまり、文科省内に総理のご意向によって加計ありきで決まってしまっているという情報を省内に作られたのは前川参考人、当時の前川事務次官、自分の印象を根拠にしてのことではないか」
「前川さんは『総理は自分の口からは言えないから言われた』と証言し、和泉補佐官は全否定したが、いずれにしても和泉補佐官も加計といったということは前川さんの主張でもない。従って、以下は仮の話しだが、前川さんがお会いになった中に木曽功さんという加計学園の理事を務められ、同じように文科省の先輩でいらっしゃる方もいらっしゃいますからそういう方と会った印象で、このような加計ありきという前川さんの主張の一番重要な部分が作られたのでは。具体的な証拠にもとづいておっしゃっているのか、そうでないのか」

前川氏「私の理解では初めから加計ありきでした。私、和泉補佐官に呼ばれる以前に8月26日、内閣官房参与でありかつ加計の理事でもあり、文部省の先輩でもある木曽功氏の訪問を受けた。その際に、今治の獣医学部の新設の件をよろしくと言われたという経緯がある。これは間違いなく加計学園の獣医学部を作ってほしいという要請だったと受け止めた。
その後、担当課である高等教育局の専門教育課からその時点での経緯を説明してもらい、その説明においても、今治における加計学園の問題であるというこういう認識を文部科学省全体で持っていたし、内閣府も共有していたと思っている。また、9月9日に和泉氏に呼ばれて、私が国家戦略特区の獣医学部を早く作れるようにしてほしいとこういう要請を受けた際に、今、青山先生がおっしゃったように、総理は自分の口から言えないから私がいうんであると、こういうお話があった。私がどう受け止めたかというと、一般的に規制改革をスピード感をもって行えという趣旨であればこういうせりふはでてこない。総理がおっしゃってるからやりなさいという話になる。総理が自分の口からおっしゃれないなら、これは親友である加計孝太郎理事長の学校である。それを早くしなさいとそういう趣旨であると受け止めた。このようなことからこれは加計学園のことであると明確に理解した」
「その後、文部科学省の者が内閣府から伝達された事項、これはペーパーになって残っている。これは私は信憑性の高いものだと思っているが、9月26日に内閣府の藤原豊審議官から伝達を受けた事項、この中に今治の獣医学部についての事項、平成30年4月開学を前提に最短のスケジュールを作るように。
これは官邸最高レベルが言っていることであるとこういう記述がある。また10月に入って、内閣府に対して文部科学省の懸念事項を伝えた際に、回答として、これもペーパーとして残っているが、開設の時期について今治というのはペーパーの中で明らかだ、今治の獣医学部の開設の時期については総理のご意向であると聞いていると、こういう藤原審議官の言葉が記されている。さらには、これも信憑性が高い文書だと思っているが、10月21日の日付が入っている萩生田副長官ご発言概要というペーパーがある。この中でも総理は30年4月開設とおしり切っている。こういう言葉が入っている。いずれの資料から考えても、私が9月9日に得た理解というのは正しかったと思っている」

青山「今の証言の中に、加計という言葉は一言も出てこない。愛媛県今治市に、今まで空白だった四国に獣医学部を早期に作る、そして最短で来年の春に作るということが繰り返し、その根拠とされた側は国会の質疑で否定している。でもそれは言った言わないの話になるけど、それを置いといても前川参考人の話に一度も加計という話は出てこない。加計ありきと言う言葉は、むしろ、言い方は厳しいが、むしろ前川さんの胸の中で加計ありきであって、これを一般的に言うと思い込みと言わざるを得ない」

「昨日の答弁については総理にも一点お尋ねしたいことがある。総理は特区に加計学園が申請していることは今年1月の特区諮問会議で初めて知ったとおっしゃった。昨日の質問では総理出席の国家戦略特区諮問会議がそれまで開かれているのだから知らないはずはないという指摘があった。そこで議事録や事実経過を調べてみました。不肖ながら記者出身であるから関係者にも複数当たった。そうすると議事録でいえば1月20日の国家戦略特区諮問会議、19分間行われている。今治も他の項目もあった。議事録を拝読する限りは加計学園という名前は出てこない。しかし、関係者によれば、事前の事務方のブリーフィングで加計に決まったことを知り、そして関係者の一致した証言によると、総理はこれまで今治市が特区に指定され、その前に名乗りを上げて指定され、そして獣医学部の話があるのはご存じだったが、そこに加計学園が申請していることは知らなかったと複数の関係者がおっしゃってる。総理、この経緯で正しいか」

安倍「まず、大前提として獣医学部新設の提案者は構造改革特区でもですね、その後の国家戦略特区においても自治体である今治市であり、加計学園ではありません。今治市からの提案は平成19年の福田政権のとき以来、構造改革特区としての申請が行われてきました。第2次安倍政権になってからも4度に渡って申請がございました。その対応方針は私が本部長を務める構造改革特区本部で決定しており、今治市からの提案については私は知りうる立場にありました。しかし、数十件ある案件の一つにすぎないわけでありまして、結果もですね、第2次安倍政権においては4度とも提案を事実上認めないものでありましたので、実際には今治市の提案については全く認識していなかったわけであります」
「その後、国家戦略特区制度が誕生し、2年前の11月から私が議長を務める国家戦略特区諮問会議において、今治市の特区指定に向けた議論が進む中、私は今治市が獣医学部新設を提案していることを知りました。その時点においても、またその後のプロセスにおいても、事業自体は誰かという点について、提案者である今治市から説明はなく、加計学園の計画は承知しておりませんでした。
最終的には本年1月に事業者の公募を行い、加計学位園から応募があったわけであります。その後の分科会でのオープンの議論を経て、1月20日に諮問会議で認定することになりますが、その際私は初めて加計学園の計画について承知をしたところであります」
「もちろん私と加計氏は政治家になるずっと前からの友人であります。しかし、私と加計さんの間においてですね、いわばお互いに立場が変わっていきましたが、その立場を利用して何かを成し遂げようとしたことはただの一度もないわけでありまして、具体的に獣医学部を作りたいとかあるいは今治にという話は一切なかったわけであります。むしろそういう関係だからこそ、友人としてお互いに長い付き合いをすることがができたと私はこのように考えているところであります」

青山「初めて伺った。答弁の後半は今から聞こうとしていたところ。昨日の総理のご発言、ご答弁について国民が普通に持つだろう疑問は、総理が今おっしゃったとおり、長年の友人である加計孝太郎理事長から一度も聞いたことないというのはなかなか信じられない。これも関係者の証言をたどっていくと、加計孝太郎理事長が教育論をぶつことはあると。しかし、具体的にどの学部をどこに作りたいという話はしないということだと。ゴルフをなさっても、食事をなさっても政治家の利害に関わる話はしない習慣になっていた。だからこその友達だと。そういう友人関係だったと言うことでしょうか」

安倍「彼は教育者として時代のニーズに合わせ、新たな学部や学科の新設にチャレンジしていきたいという趣旨の話をしたことはありますが、具体的にどの学部を作りたいということは一切私に話したことはありません。今まで彼は学部を作ってきておりますが、そうした学部についても事前に一切私に説明や話はございません。だから獣医学部の新設について相談やあるいは依頼は一切なかったことは明確に申し上げておきたいとこう思いますし、まさに友人として 相手の立場を利用しようとするということならもう友人といえないわけでありまして、その点はきっちり踏まえていたとこのように思います」

青山「今年の1月20日に至るまで加計学園のこの件に関するチャレンジをご存じでなかったとあれば、これまでの加計ありきではないかと最大の争点にしてきた国会審議、正直なところ何だったのかと思う。総理、なぜ最初から正面からそう言わなかったのか。勝手に推測すればやましいことをしていないのだから、説明をする必要はないという気持ちもあって、説明を今までしなかったのか」

安倍「私も全く身に覚えのない話しでありますから、その意味において少し至らぬ点があった、言葉足らずであったことは率直に認めなければならないとおもうわけでございます。申請を第2次安倍政権においては認めていないということも申し添えておきたいと思います」

青山「加戸守行参考人にお尋ねしますが、加戸参考人がおっしゃった経緯というのは、ものすごく短く縮めますと、鳥インフルエンザ、口蹄疫、狂牛病といった新しいリスクに対応するために、愛媛県と今治市でたくさん大学に声かけたけど、その中で唯一、加計学園だけ誘致に応じてくれた。これは県議と加計学園の事務局長との人間関係にもともとはよるものであったと。ところが加計学園がようやくをあげてくれたけど、文科省の岩盤規制というゆがめられた行政によって、実現していなかったと。構造改革特区をしても難しかった。国家戦略特区というのが登場したことによってドリルとしてついに実現して行政が正されたと証言された。今まとめた経緯でよいか」

加戸氏「今治獣医学部の誘致に、一番先頭切って旗を振った首謀者である故に、今回、こういう形で安倍総理への疑惑あるいは批判という形で議論が展開されていることを大変悲しく思い、このぬれぎぬを晴らす、せめてもの、いささかでも役に立ちたいと思い参上した。冒頭に申し上げるが、私は加計理事長が安倍総理との友人であったというのは昨年まで存じなかった。
そして今までの間に安倍総理を相手にしていたが、平成13年2月にえひめ丸事故が起きたときに、安倍総理は当時、官房副長官として危機管理を担当され、国内での調整、アメリカ在日米軍との関係、総合調整、便宜を図っていただいた私にとって大恩人でありますから、それ以来の安倍総理との何十回にわたる会合を通じて加計の『か』の字も聞いたこともないし、私自身も申し上げたことはない」
「言及したのは、教育再生実行会議の委員となりまして、愛媛県が獣医の問題でこんなに岩盤規制に面して困っていると。当時、安倍総理の言葉を使いまして、愛媛県の小さなドリルでは穴が開かないから、教育再生実行会議のドリルでという発言もしました。一回目は場所を言いませんでした。2回目は愛媛県で用地を準備してと言いました。今治という言葉も触れていません。ましてや加計学園の『か』の字も出していませんでしたから。私が発言した趣旨はそのとき総理がいらっしゃったから、この話を少しは気にしてもらえるかと思ったが、恐縮だがあまり関心なさそうにお聞きになっていた。それから間もなく提案が下ろされ、また2回目に発言したときも提案がだめで。全く反応なかったので、今にして思えば、そんなときに友人だったのか、もしご存じだったら少しは反応が違ったんだろうなと今想像しているところだ」
「誘致の問題に関して、総理も触れられましたが、元々は愛媛県の県会議員が加計学園の事務局長と今治での同級生だった。その関係で平成17年1月に県会議員に話を持ちかけて今治の大学誘致の進出を。2年間かけて検討の結果、獣医学部で作りますという構想が出て参りました。当時は安倍政権下だった。私も安易に考えていたのは文部省は私の出身地だし、後輩が少しは私の意向を忖度して便宜を払ってくれるかなと参上したが、言葉は慇懃低調ではありましたけど、中身は農水省の協力が難しい、権益擁護の既得権益の強力な団体があってという話で、一筋縄ではいかないなということで悩みに悩みながら模索していたら、小泉内閣時代からの構造改革特区があるということを知り、そして中国・四国ブロックでの説明会、それに愛媛県の担当者と今治市の担当者に聞きにいってもらって、ひょっとしたらこの構造改革特区で道が開けれるかもしれないと福田康夫内閣の時点で申請した」
「なかなかうまくいかなかった理由は、結局、構造改革特区で、特区の本部長は総理大臣だが、実務は主幹省がやりますから。文科省がしきって、農林省とおたがいにできませんできませんと。とても総理の手の及ばないところで既得権益団体の岩盤に阻まれているのだなと感じながら、それも15連敗しましたから。大相撲で言えば15戦全敗と引退となるわけであります。正直言いまして、構造改革の特区の時は愛媛県と今治市がタイアップしてやりましたけど、愛媛県は15戦全敗で成績悪しで、引退して親方になりまして、構造改革特区の方は今治市があえて白星を得るべくという形で、特区の申請をして。そして有識者会議の判断と内閣府のあるいは虎の威を借りるような狐の発言を用いてでも強行突破していただいたことは私は大変よろこんで今日に至っていますけど。ただ今日の情勢で心配していることはいくつもあるが、それは後ほど時間があったら、私申し上げる機会をいただければ」

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【閉会中審査・詳報(2)】
加戸守行前愛媛県知事「報道しない自由も印象操作も有力手段。マスコミ自体が謙虚に受け止めていただくしかない」

青山「とてもご丁寧な説明をいただいた。岡山理科大学獣医学部のための土地は、今治市に学園都市構想があって、すでに用意されながらどこの大学もこなくて空き地になっていた土地、そのことでよろしいか」

加戸「このことにつきましては私の思い入れもあるのは、知事に就任した時点ですでに何十年も前から今治には学園都市構想を持っていて、いうなれば新都市整備事業として森林を開発して整備してそこに学園都市を造ろうという構想があったが神棚に上がったまま眠っていた。私は知事着任早々、今治市の尻をたたいて一緒にやろうよと 旧建設省に参上し、都市整備公団に参上し、やっとの思いでゴーサインをいただいた。その年には今治市の土地の買収に係り、翌年には都市整備公団の現地事務所も設置され、工事を設計から開始した。大学の誘致など、話がまとまりかけてはつぶれとまったく、整地をされてスタンバイしているが来ていただく大学が存在しないという空白地域の状態で、そこを何とかしたいというのが出発点だった」
「同時並行で鳥インフルエンザ、狂牛病、口蹄疫等々の関係で、何とか公務員獣医師が足りない、来てもらえない、この状況。四国の空白地。研究機関もないなか何とかしなければという思いがある中、私の指南役であるけど、アメリカで獣医学部発祥の地といわれているコーネル大学に留学にし、その後ジョージタウン大学の客員教授として6年間勤務した方が、アメリカと往復してまさにアメリカは国の政策として、国策として人畜共通感染症の防止。アメリカは牛で食べている国ですから、畜産業は生命線ということもあるから、国策として取り組んで獣医学部の増員を図り新設を認めている。こんな歴史の流れの中に日本は遅れているんだよねと」
「私は学園都市としての今治の若者の活気あふれる街にしたいという今治の願いと愛媛県が困っている、四国が困っている、公務員獣医師、大動物獣医師の確保の問題。それに国際的な潮流に合わせて、今は小さいかもしれない、これだけ立派に育つであろう世界に冠たる感染症対策、あるいはライフサイエンス等々、あるいは動物実験を通じた創薬の分野で鍛えられた若者が愛媛のため、四国のため、日本のため、そして世界のために活躍するんだ。今治が誇れる大学、その3つの願いを込めて今治市民、愛媛県民の夢と希望と未来を託してチャレンジして参りましただけに、悲願10年の手前で白紙に戻せと何だという議論が出ていると、また、10年待たされるのかなと。アメリカより10年遅れている。20年も遅らせるようなことはそれは日本国家の恥だと思っている」

青山「総理として当事者の加戸参考人が明らかにした経緯は、どのようにお考えか」

安倍「加戸前知事がおっしゃったように、まさに昭和41年を最後としてその後、獣医学部は全く新設されていないわけであります。それから半世紀が経過をして、鳥インフルエンザの問題あるいは口蹄疫の問題、動物から動物、動物から人に移る伝染病が大きな問題になっています。この問題に対応するために、専門家の養成、あるいは公務員獣医師の確保は喫緊の課題であります。それでもですね、新設を認めない。時代の変化に対応できない制度ならば、その制度こそがゆがんでいると考えるわけでありまして。時代のニーズに合わせて規制を改革していくことは、行政をゆがめるのではなくて、ゆがんだ行政を正していくことだろうとこのように思います。岩盤規制改革を全体としてスピード感持って進めていくことは、これはまさに今もそして今後も私の総理大臣としての強い意志であります。当然、今、加戸さんも一生懸命頑張ってきたけども、こんな議論になっていることは残念だとおっしゃっていました。だからこそ、プロセスは適切、適正でならないわけであります。国家戦略特区は、民間人が入った諮問会議、そして専門家も交えたワーキンググループでオープンな議論をし、議事録もちゃんと残していきます。また、文部科学省をはじめ、関係省庁はそこに出ていって主張できる点は主張できるわけであります。そしてまた告示なども出しますが、告示もですね、関係省庁が合意をしながら進めていくというプロセスになっている訳でございます。まさにこの適正なプロセスの上、今回の規制改革も行われたものでございます。ただまだ、多くの国民の皆様にご納得いただいていないのは事実でございますので、事実にわれわれは基づいて丁寧に説明を続けていきたいとこのように思っています」

青山「7月10日の閉会中審査について。加戸参考人にお話しいただいたが、ほとんど報道されませんでした。僕という国会議員がこの世にいないかのような扱いになっていましたが、それは、有権者には申し訳ないけどはっきりいってどうでもいいことであります。問題は、当事者の前川さんと並んで、一方の加戸参考人がまるでいなかったがごとく扱われたということを加戸参考人は、メディアの様子、社会の様子をどのようにお考えか」

加戸「私も霞が関で三十数年生活して、私の知る限りいままで、メディア批判をして勝った官僚、政治家は誰一人いないだろうと思っていますし、ここで何を申してもせんないことかなと思っていますが、7月10日の証人喚問ののち、私はその晩、イタリア旅行にでかけまして、日本のことを知りませんでした。帰ってきたら、『日本では報道しない自由というのが騒がれていますよ』と。『なんですか』と聞いたら、なんか一覧表を見せられまして。加戸参考人の発言を紹介したマル、サンカク、バツで、新聞メディア、テレビなどの勤務評定がありました、ああそうなのかな、と。私は役人時代から慣れっこでございますから、当然そうだろうな、と思いながら。ただ、報道しない自由があるということに関しても有力な手段、印象操作も有力な手段で、そのことは、マスコミ自体が謙虚に受け止めていただくしかないことです」
「このことに関してあえて申し上げなきゃならないことがひとつあります。あるテレビ局の報道で、報道された中身に関して、そのこと自体はどうこういうわけじゃありませんが、取材に応じられた前川参考人の発言で、報道のときにはカットされた部分があります。このことについて、この場において安倍総理がこんなに窮地に立っているときに、このことは指導しなければ気が済まないから申し上げさせていただきます」
「東京のキーステーションの系列局から取材がございました。東京で取材を受けることになり、テレビ局がカメラ2台、記者2人、そして私のあばらやにきていただいて、立会人は私の妻ひとりです。その場でなんでカメラ2台かと思ったら、1台は前川参考人を取材したビデオの映像で、私に見せながら、このことに関して加戸さんに取材したいんだということでした」
「いうなれば、教育再生実行会議に安倍総理に頼まれた私が加計問題を取り込もうという構図になっているわけでありました、私が笑い飛ばした部分はカットされましたから、多くの国民には分かりませんけど、獣医学部新設の疑惑追及かなんかというタイトルの番組だったようだが、翌日のHPに載っていましたが、そのHPには画面に私の画像とテロップが流れ、その下にはご丁寧に教育再生実行会議の議事録のコピーまで載っていますからよくみていただくと分かるんですけども、『加戸さんは安倍総理と加計さんの友人関係をご存じでしたか』というから『全く知りませんでしたよ』という話から始まって、教育再生実行会議の委員について『なんでお受けになったんですか』というから、安倍総理から『教育の再生を安倍内閣の重要事項として取り組みたいから加戸さんの力を借りたいとお話でしたので、喜んでお受けしました』と」
「その後がカットされた部分で、前川参考人が『あれはですね、安倍総理が加戸さんに加計学園の獣医学部の設置を教育再生実行会議の場で発言してもらうために頼まれたんですよ』と。記者が『そうなんです』か。『だって、その後教育再生実行会議で唐突に発言をされました。加計学園の。しかも2回にわたって』と。記者から『このことはどうですか』と。私は高笑いしました。『そんなことあるわけないじゃないですか』と」
「そして、その部分はカットされたのは、私は考えました。あとで。このまま報道すれば、おそらく安倍総理から名誉毀損の訴えを提起される恐れ無しとしない。加戸先輩は踏みつけられてもいいけれども、そこまで想像をたくしましくして物を言われる方なのかなと。でも、このことは総理補佐官ご発言メモが残っているわけでもあるまいし、なんでそんなことをおっしゃるのか。安倍総理をたたくために、そこまで全国に流れるテレビの画面の取材に応じて、私の取材がもしできていなければ、あのまま生で流れているかもしれないと考えたときに、私は自分の後輩ながら精神構造を疑いました」
「私は彼を買っています。それは、私が愛媛県知事のときに小泉純一郎内閣が三位一体改革をとり、義務教育国庫負担制度の廃止を打ち出して大もめにもめて、球を丸投げして全国知事会で結論を出してくれといったときに、数少ない勇者をかたらって徹底抗戦しました。十数人が反対しましたが、全国知事会では3分の2の多数決でこの理不尽な廃止制度が全国知事会で認められました。そのとき、当時文部省の初等中等教育課の課長として、前川参考人は、ブログの中で徹底してこれを批判して、あえて職をとしてまで義務教育国庫負担廃止に反対の論陣を張ってもらった気骨のあるすばらしい人材で、嘱望しておりました。彼が事務次官になったときには私はいちばんうれしかったです。本当に文部省を代表して気骨を持ってすばらしい次官が誕生したと思った」
「その彼がなんで虚構の話を全国テレビで話すんだろうと。これはテレビ局が放送をカットしたから彼は救われたが、その後の発言様子をみていると、想像が全部事実であるかのごとく発言されている。そのことが国民をそういう方向に持っていくことになるんじゃないのかという危惧を持ちながらあえてこの場で言いました。報道の批判をしません。良識をもってカットしたテレビ局の判断には感謝します。そのリスクを冒してまで作り話をしなければならない彼の心情が私には理解できない」

前川「それは誤解だと思います。私はメディアの取材に、加戸委員が教育再生実行委員になられたことについては、総理直々のお声がけがあった。ご指名があった経緯は話したことがある。教育再生実行会議の席上、愛媛県今治市に獣医学部を作りたいという発言が2度にわたりあったのは、陪席していたので、事実は伝えたことがある。しかし、それを総理に頼まれてその発言をしたんだという発言を言った覚えはございません。それは、おそらく、私は、あの、まあ、まさかその加戸先輩が事実を偽装するとは思いませんから、誤解があると思います。メディアが考課してくれるか分かりませんが、チェックしていただければ分かると思います。加戸前知事が本当に熱意を持って加計学園獣医学部誘致に努められて念願がかなった。しかし、いわゆる加計疑惑は、やはり加計ありきで、国家戦略特区という仕組みはそのために曲がった形で使われたんじゃないかと。さまざまな条件を付すことで、結論ありきのところに持っていったことに問題がある。それを解明するのが大事だ。加計学園ありきだったのは間違いないわけだが、愛媛県や今治市が、一生懸命やってきたことは事実として認めなければならないと思っています」

青山「政府にも大きな問題があった。こうした経緯であるということを正面から説明せず、経緯の中で現れた文書を最初は見つからなかったといい、後で見つかったといい、普通の国民からしたら隠蔽やごまかしがあったのではないかとむしろ正当に疑わせたことに大きな問題がある。なぜこのようなことがあったのか。どう改善するのか」

文部科学相 松野博一「民進党などから提示をされた文書について調査した。当該文書の存在は確認できなかったと調査結果を5月に発表した。その時点においては調査方法に関して一定の合理的調査だったと考えていたけど、しかしながら追加調査を行うべしという国民の声を真摯に受け止め、さらに対象のファイルを広げ、ヒアリング対象を広げた結果、前回か確認できなかった文書の存在が明らかになったのが事実関係。この経緯に関しましても申し訳なく思っているし、私としても真摯に受け止めている。今後、文書の作成、管理の在り方の改善、職員の意識改革等に取り組み、取り組んで参りたいと考えている」

青山「総理はどのようにお考えか」

安倍「内部文書をめぐる調査について国民の皆様の政府への不信を招いたことは率直に認めなければならないと思います。国民の皆様から大きな疑念を抱かれたこの原因を冷静に分析してみますとですね、内閣府と文部科学省の間でさまざまな省庁間の調整が行われたわけでありますが、直接行われておりまして、第三者が加わっておりません。当事者の間だけで言った言わないの水掛け論になっております。こうした 省庁間の調整プロセスが透明性に欠け、国民的な疑念を招く大きな要因だと考えております。省庁間の細かい点の調整も含め、さらなる透明性の向上に運用強化を検討していきたいと思います」
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