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神戸に関連する/しない新聞記事をスクラップ。神戸の鉄ちゃんのブログは分離しました。人名は全て敬称略が原則。

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兵庫のチームが診察継続 地元医療への移行課題 <神戸新聞 2011/04/25 10:26>を添削

黒板の前に設けた診察室で活動する合同チームの医師ら=2011/04/15、宮城県石巻市立石巻中学校

 東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県石巻市の避難所で、兵庫県医師会、兵庫県看護協会、兵庫県薬剤師会の合同チームによる臨時診療所が、震災発生から1カ月以上たった今も、近隣住民の診療を続けている。ライフライン復旧の見通しさえ立たない地域では外部からの医療支援がなお必要とされる一方、被災した開業医らに徐々に再開の動きも出始め、地元の医療に患者を戻す取り組みも求められている。

 合同チームは計12人程度で、医師、看護師、薬剤師、事務職員らを交代で派遣。石巻市立石巻中学校の1教室を借り、臨時診療所を開いている。黒板の前に移動式カーテンで仕切られた即席の診察室やパイプ椅子を並べた待合室があり、段ボール箱で作られた薬棚や医薬品の入った箱が所狭しと並ぶ。

 2011/04/14、風邪気味という70代女性は、診察中に泣き始めた。震災発生のわずか9日前に夫を亡くし、津波で自宅も失ったという。「私も流されたら良かった」。震える女性に対し「うん、まずは風邪をしっかり治そな」。医師の野々垣真佐史(57、野々垣レディースクリニック院長、神戸市兵庫区)が関西弁で返し、隣の看護師が女性の体を支えながら話に耳を傾けた。

■慢性期医療へ
 時間の経過とともに、患者の訴えも変化している。2011/03/21の開設直後には、衛生環境の悪化や寒さから感染症にかかるなどした患者100人以上が列をつくったが、現在の受診は1日20~30人程度で、高血圧や糖尿病などの慢性疾患がほとんど。一方で今も多くの瓦礫が町に残るため、埃による目の痛み、不眠や不安感を訴える人が絶えない。このため、眼科医、精神科医らも交代で参加している。

 「避難所では、救急医療が必要な患者は少なくなった。慢性疾患の診療は本来、地域に根差したかかりつけ医らに委ねるべきだ」。支援に入った医師の村上眞(55、村上眼科医院院長、神戸市須磨区)は、そう強調する。阪神淡路大震災の経験から、外部からの医療支援が長期化し過ぎると、再開した地元開業医らの元に患者が戻るのが遅れるなどの懸念があるためだ。

 石巻市医師会によると、会員の病院や診療所84施設のうち、2011/04/21現在で診療しているのは50施設。このうち半数程度は、診療時間を短縮するなどして再開にこぎつけたという。合同チームの臨時診療所では、開業医らの再開状況を連日チェックし、訪れた患者にそれらを紹介している。

 一方、医師らが津波で命を落としたり、施設が流されたりして既に閉院に至ったケースもある。兵庫県医師会会長の川島龍一は「阪神淡路の時とは異なり、特に被害の大きかった地域は十分な復旧までに長い時間がかかるとみられる上、そもそも東北地方は医師が少ない地域が多い。今後、息の長い支援と、地元医療に円滑につなぐことを考えたバランスが重要になる」と話す。

■仮設診療所
 診療所が被災したため、仮設の施設で再開した開業医らもいる。宮城県気仙沼市の猪苗代医院は2011/03/28、気仙沼市内の空き店舗を転用して整形外科などの診療を始めた。
 漁港近くの猪苗代医院は約1000人の患者を抱えていたが、震災で燃えた瓦礫が津波と共に押し寄せ、院長の猪苗代勇(68)やスタッフは孤立。しかし、自衛隊にヘリコプターで救出された2011/03/13から、再開に向けて動き始めた。使える空き店舗を探し出してカルテや薬を運び込み、連絡先の分かる患者らに知らせた。
(後略)
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