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アサヒビール、ハウス食品のミネラルウオーター事業を買収 <日本経済新聞 2010/04/08>
アサヒビールは2010/04/08、ハウス食品のミネラルウオーター事業を買収すると発表した。53億円を投じて2010/05末にハウスが「六甲のおいしい水」ブランドで手掛ける同事業を取得する。アサヒはビール系飲料が市場縮小に直面しているため、買収で清涼飲料分野を強化する。ミネラルウオーターは消費者の買い控えなどで販売競争が激化しており、今後再編が相次ぐ可能性がある。
アサヒは子会社のアサヒ飲料を通じて同事業を買収する。ペットボトル(2L容器)の製造を担う六甲工場(神戸市西区井吹台東町)、灘採水場(神戸市灘区篠原南町)の土地、建物も合わせて取得する。事業に携わる社員約20人は引き継がず、ハウスがグループ内の配置転換で対応する。
アサヒは1993年にミネラルウオーター事業に参入、現在は「富士山のバナジウム天然水」ブランドで事業を展開している。同事業の売上高は約100億円(2009年)にとどまっているが、「六甲のおいしい水」で知られるハウスの事業を買収すると、2倍強の売上高約220億円にまで拡大する。
買収後にアサヒの国内ミネラルウオーター市場でのシェアは3%から約10%に上昇、サントリー食品やキリンビバレッジなどに次ぐ4位に浮上する。規模拡大により、容器などの資材調達で価格交渉力を引き上げてコスト競争力を向上。販売合戦が激しくなっているミネラルウオーター市場での生き残りを目指す。
アサヒが主力とするビール事業では少子化や若者のアルコール離れで市場規模の縮小が続く。2009年のビール系飲料市場は前年比2.1%減の4億7250万ケース(1ケースは大瓶20本換算)とピーク(1994年)に比べると2割近く縮小した。このため、ミネラルウオーターなど清涼飲料事業を強化、グループ売上高の拡大につなげる狙いがある。
一方、ハウス食品は1983年に事業を始めた国産ミネラルウオーターの先駆けだが、最近は大手飲料メーカーとの価格競争に巻き込まれて収益が低迷。販売量も落ち込み、同事業の2009/03期の売上高は122億円と2007/03期に比べ2割強減った。今後も苦戦が予想されることから、同事業から撤退し、主力の加工食品や健康食品に経営資源を集中する。
以下、共同通信~~~~
アサヒはミネラルウオーターブランド「富士山のバナジウム天然水」を販売しており、国内清涼飲料事業の強化を狙って、「六甲のおいしい水」も自社ブランドとして2010/07から全国で発売する。
ハウスは、2L入りペットボトル商品を製造している六甲工場(神戸市西区井吹台東町)と灘採水場(神戸市灘区篠原南町)の土地・建物などを売却し、両拠点の従業員計約20人を配置転換させる。1.5L入りと500mL入りの同商品については今後、ハウスが奈良工場(奈良県大和郡山市池沢町)で受託生産する。
~~~~
そういえば、こんなこともありましたな。
http://www.jftc.go.jp/pressrelease/08.june/08061702.html に西暦付加、全角→半角など。
平成20(2008)年(排)第40号
排除命令書
大阪府東大阪市御厨栄町一丁目5番7号
ハウス食品株式会社
同代表者 代表取締役 小瀬昉
公正取引委員会は,前記の者に対し,不当景品類及び不当表示防止法(以下「景品表示法」という。)第6条第1項の規定に基づき, 次のとおり命令する。
【主文】
1 ハウス食品株式会社(以下主文において「ハウス食品」という。)は,取引先販売業者を通じて一般消費者に販売している「六甲のおいしい水」と称する商品のうち,平成17(2005)年1月ころ以降販売している容量2リットルの商品(以下主文において「六甲のおいしい水2リットル」という。)の取引に関し,一般消費者の誤認を排除するために,平成17(2005)年1月ころから平成20年(2008)1月ころまでの間六甲のおいしい水2リットルの容器において行った,あたかも,六甲のおいしい水2リットルの内容物が,六甲山系の花崗岩の割れ目を通ることにより当該花崗岩のミネラル分が溶け込んだ水であるかのように示す表示は,事実と異なるものであり,かかる表示は,当該商品の内容について,一般消費者に対し,実際のものよりも著しく優良であると示すものである旨を速やかに公示しなければならない。この公示の方法については,あらかじめ,当委員会の承認を受けなければならない。
2 ハウス食品は,今後,六甲のおいしい水2リットル又はこれと同種の商品の取引に関し,前項の表示と同様の表示が行われることを防止するために必要な措置を講じ,これを自社の役員及び従業員に周知徹底しなければならない。
3 ハウス食品は,今後,六甲のおいしい水2リットル又はこれと同種の商品の取引に関し,第1項の表示と同様の表示を行うことにより,当該商品の内容について,一般消費者に対し,実際のものよりも著しく優良であると示す表示をしてはならない。
4 ハウス食品は,第1項に基づいて行った公示及び第2項に基づいて採った措置について,速やかに文書をもって当委員会に報告しなければならない。
【事実】
1 ハウス食品株式会社(以下「ハウス食品」という。)は,肩書地に本店を置き,清涼飲料の製造販売業を営む事業者である。
2 ハウス食品は,昭和58(1983)年8月ころ以降,神戸市灘区篠原南町に所在する同社の「六甲採水場」と称する施設において採取した原水を奈良県大和郡山市に所在する同社の「奈良工場」と称する施設において,容量500ミリリットル,容量1.5リットル,容量2リットル等の容器に充填し,それぞれ「六甲のおいしい水」と称して取引先販売業者を通じて一般消費者に販売してきているが,平成16(2004)年10月ころ神戸市西区井吹台東町に同社の「六甲工場」と称する施設を設け, 平成17(2005)年1月ころ以降,容量2リットルの商品についてはすべて,同施設において原水を採取し,これを同施設において容器に充填し,取引先販売業者を通じて一般消費者に販売している(以下,平成17(2005)年1月ころ以降販売している容量2リットルの「六甲のおいしい水」と称する商品を「六甲のおいしい水2リットル」という。)。
3 ハウス食品は,六甲のおいしい水2リットルについて,平成17(2005)年1月ころから平成20(2008)年1月ころまでの間, その容器の右側面に「花崗岩に磨かれたおいしい水 六甲山系は花崗岩質で、そこに降った雨は、地中深くしみ込み、幾層にも分かれた地質の割れ目を通っていく間に花崗岩内のミネラル分を溶かし込み、長
い時を経て、口当たりの良い、自然なまろやかさが生きている良質の水になります。」と記載することにより(例えば,平成19(2007)年12月13日に製造した商品の容器前面及び右側面における表示は別添写し),あたかも,六甲のおいしい水2リットルの内容物が,六甲山系の花崗岩の割れ目を通ることにより当該花崗岩のミネラル分が溶け込んだ水であるかのように示す表示をしているが,実際には,六甲山系の花崗岩の割れ目を通ることにより当該花崗岩のミネラル分が溶け込んだ水であるとはいえないものであった。
【法令の適用】
前記事実によれば,ハウス食品は,六甲のおいしい水2リットルの内容について,一般消費者に対し,実際のものよりも著しく優良であると示すことにより,不当に顧客を誘引し,公正な競争を阻害するおそれがあると認められる表示をしているものであって,かかる行為は,景品表示法第4条第1項第1号の規定に違反するものである。
よって,主文のとおり命令する。
平成20(2008)年6月17日 公正取引委員会
アサヒビールは2010/04/08、ハウス食品のミネラルウオーター事業を買収すると発表した。53億円を投じて2010/05末にハウスが「六甲のおいしい水」ブランドで手掛ける同事業を取得する。アサヒはビール系飲料が市場縮小に直面しているため、買収で清涼飲料分野を強化する。ミネラルウオーターは消費者の買い控えなどで販売競争が激化しており、今後再編が相次ぐ可能性がある。
アサヒは子会社のアサヒ飲料を通じて同事業を買収する。ペットボトル(2L容器)の製造を担う六甲工場(神戸市西区井吹台東町)、灘採水場(神戸市灘区篠原南町)の土地、建物も合わせて取得する。事業に携わる社員約20人は引き継がず、ハウスがグループ内の配置転換で対応する。
アサヒは1993年にミネラルウオーター事業に参入、現在は「富士山のバナジウム天然水」ブランドで事業を展開している。同事業の売上高は約100億円(2009年)にとどまっているが、「六甲のおいしい水」で知られるハウスの事業を買収すると、2倍強の売上高約220億円にまで拡大する。
買収後にアサヒの国内ミネラルウオーター市場でのシェアは3%から約10%に上昇、サントリー食品やキリンビバレッジなどに次ぐ4位に浮上する。規模拡大により、容器などの資材調達で価格交渉力を引き上げてコスト競争力を向上。販売合戦が激しくなっているミネラルウオーター市場での生き残りを目指す。
アサヒが主力とするビール事業では少子化や若者のアルコール離れで市場規模の縮小が続く。2009年のビール系飲料市場は前年比2.1%減の4億7250万ケース(1ケースは大瓶20本換算)とピーク(1994年)に比べると2割近く縮小した。このため、ミネラルウオーターなど清涼飲料事業を強化、グループ売上高の拡大につなげる狙いがある。
一方、ハウス食品は1983年に事業を始めた国産ミネラルウオーターの先駆けだが、最近は大手飲料メーカーとの価格競争に巻き込まれて収益が低迷。販売量も落ち込み、同事業の2009/03期の売上高は122億円と2007/03期に比べ2割強減った。今後も苦戦が予想されることから、同事業から撤退し、主力の加工食品や健康食品に経営資源を集中する。
以下、共同通信~~~~
アサヒはミネラルウオーターブランド「富士山のバナジウム天然水」を販売しており、国内清涼飲料事業の強化を狙って、「六甲のおいしい水」も自社ブランドとして2010/07から全国で発売する。
ハウスは、2L入りペットボトル商品を製造している六甲工場(神戸市西区井吹台東町)と灘採水場(神戸市灘区篠原南町)の土地・建物などを売却し、両拠点の従業員計約20人を配置転換させる。1.5L入りと500mL入りの同商品については今後、ハウスが奈良工場(奈良県大和郡山市池沢町)で受託生産する。
~~~~
そういえば、こんなこともありましたな。
http://www.jftc.go.jp/pressrelease/08.june/08061702.html に西暦付加、全角→半角など。
平成20(2008)年(排)第40号
排除命令書
大阪府東大阪市御厨栄町一丁目5番7号
ハウス食品株式会社
同代表者 代表取締役 小瀬昉
公正取引委員会は,前記の者に対し,不当景品類及び不当表示防止法(以下「景品表示法」という。)第6条第1項の規定に基づき, 次のとおり命令する。
【主文】
1 ハウス食品株式会社(以下主文において「ハウス食品」という。)は,取引先販売業者を通じて一般消費者に販売している「六甲のおいしい水」と称する商品のうち,平成17(2005)年1月ころ以降販売している容量2リットルの商品(以下主文において「六甲のおいしい水2リットル」という。)の取引に関し,一般消費者の誤認を排除するために,平成17(2005)年1月ころから平成20年(2008)1月ころまでの間六甲のおいしい水2リットルの容器において行った,あたかも,六甲のおいしい水2リットルの内容物が,六甲山系の花崗岩の割れ目を通ることにより当該花崗岩のミネラル分が溶け込んだ水であるかのように示す表示は,事実と異なるものであり,かかる表示は,当該商品の内容について,一般消費者に対し,実際のものよりも著しく優良であると示すものである旨を速やかに公示しなければならない。この公示の方法については,あらかじめ,当委員会の承認を受けなければならない。
2 ハウス食品は,今後,六甲のおいしい水2リットル又はこれと同種の商品の取引に関し,前項の表示と同様の表示が行われることを防止するために必要な措置を講じ,これを自社の役員及び従業員に周知徹底しなければならない。
3 ハウス食品は,今後,六甲のおいしい水2リットル又はこれと同種の商品の取引に関し,第1項の表示と同様の表示を行うことにより,当該商品の内容について,一般消費者に対し,実際のものよりも著しく優良であると示す表示をしてはならない。
4 ハウス食品は,第1項に基づいて行った公示及び第2項に基づいて採った措置について,速やかに文書をもって当委員会に報告しなければならない。
【事実】
1 ハウス食品株式会社(以下「ハウス食品」という。)は,肩書地に本店を置き,清涼飲料の製造販売業を営む事業者である。
2 ハウス食品は,昭和58(1983)年8月ころ以降,神戸市灘区篠原南町に所在する同社の「六甲採水場」と称する施設において採取した原水を奈良県大和郡山市に所在する同社の「奈良工場」と称する施設において,容量500ミリリットル,容量1.5リットル,容量2リットル等の容器に充填し,それぞれ「六甲のおいしい水」と称して取引先販売業者を通じて一般消費者に販売してきているが,平成16(2004)年10月ころ神戸市西区井吹台東町に同社の「六甲工場」と称する施設を設け, 平成17(2005)年1月ころ以降,容量2リットルの商品についてはすべて,同施設において原水を採取し,これを同施設において容器に充填し,取引先販売業者を通じて一般消費者に販売している(以下,平成17(2005)年1月ころ以降販売している容量2リットルの「六甲のおいしい水」と称する商品を「六甲のおいしい水2リットル」という。)。
3 ハウス食品は,六甲のおいしい水2リットルについて,平成17(2005)年1月ころから平成20(2008)年1月ころまでの間, その容器の右側面に「花崗岩に磨かれたおいしい水 六甲山系は花崗岩質で、そこに降った雨は、地中深くしみ込み、幾層にも分かれた地質の割れ目を通っていく間に花崗岩内のミネラル分を溶かし込み、長
い時を経て、口当たりの良い、自然なまろやかさが生きている良質の水になります。」と記載することにより(例えば,平成19(2007)年12月13日に製造した商品の容器前面及び右側面における表示は別添写し),あたかも,六甲のおいしい水2リットルの内容物が,六甲山系の花崗岩の割れ目を通ることにより当該花崗岩のミネラル分が溶け込んだ水であるかのように示す表示をしているが,実際には,六甲山系の花崗岩の割れ目を通ることにより当該花崗岩のミネラル分が溶け込んだ水であるとはいえないものであった。
【法令の適用】
前記事実によれば,ハウス食品は,六甲のおいしい水2リットルの内容について,一般消費者に対し,実際のものよりも著しく優良であると示すことにより,不当に顧客を誘引し,公正な競争を阻害するおそれがあると認められる表示をしているものであって,かかる行為は,景品表示法第4条第1項第1号の規定に違反するものである。
よって,主文のとおり命令する。
平成20(2008)年6月17日 公正取引委員会
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