Sclaps KOBE
神戸に関連する/しない新聞記事をスクラップ。神戸の鉄ちゃんのブログは分離しました。人名は全て敬称略が原則。
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兵庫県監察医務室:神戸市内の熱中症死者 全員クーラー使用せず <神戸新聞 2010/08/26>を添削
神戸市で2010/07以降、北区・西区を除いた7区(東灘区、灘区、中央区、兵庫区、長田区、須磨区、垂水区)で熱中症による死者が12人に上り、全員が65歳以上で、自宅など屋内で死亡していたことが2010/08/25、兵庫県監察医務室への取材で分かった。2009年の3人からすでに4倍に増加。いずれもクーラーを使っておらず、長崎靖・監察医は「高齢者は体温調節の機能が低下し、気温の変化に気付きにくい」と警鐘を鳴らしている。
兵庫県監察医務室が、2010/08/25までの遺体検案記録を分析。12人に脱水症状などが確認でき、熱中症と診断した。2005~2009年の熱中症による死者は計37人で、2008年は14人だったが、2009年の3人から急増しており、猛暑が影響している。
全員が高齢者で、いずれも屋内で死んでいる状態で発見され、クーラーの使用例はなかった。12人のうち6人の死亡時間がほぼ特定でき、2人は夜間だった。
今夏は検案件数自体も増加傾向にある。例年は8月の1カ月間で100件前後を取り扱うが、今年は既に127件に上る。死因が熱中症と診断されていない場合でも、高温で体力を奪われ、心臓疾患、癌などの持病が悪化した例が多く含まれている。
長崎監察医は「特に高齢者はクーラーを『体に悪い』と思い込んで敬遠する人も多いが、普通の使用法ならまず大丈夫。命を守るため積極的に使ってほしい」と呼び掛けている。
監察医による死因特定以外に、2010/05末~2010/08/22に熱中症で病院搬送直後に死亡が確認された人は、総務省消防庁の速報値によると、全国で145人、兵庫県内は6人となっている。
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兵庫県監察医務室:凍死の8割超は屋内で死亡 <神戸新聞 2010/01/21>を添削
神戸市内7区(東灘区、灘区、中央区、兵庫区、長田区、須磨区、垂水区)で、過去5年間に凍死した109人のうち、自宅など屋内で亡くなった人が81%を占めていたことが、兵庫県監察医務室の調査で分かった。
死後、長く発見されなかった高齢者の独居死のケースがほとんどで、ここ数年で人数は急増。独り暮らしの高齢世帯の増加に加え、経済状況の悪化などから暖房費を節約していることも背景にあるとみられる。
兵庫県監察医務室が、担当区域の検案記録から、2005~2009年に自殺を除いて凍死(偶発性低体温による死亡)した計109人を分析した。その結果、88人が屋内で死亡しており、うち74人が独居。さらに、このうち60人が65歳以上だった。
また、屋内で死亡した88人のうち、20人は脳出血など別の病気で倒れて凍死したとみられる。転倒による外傷やアルコール中毒などで動けなくなったとみられるケースも5人あった。
屋内での凍死を年別で見ると、2002、2003年はそれぞれ5人だったが、2008年が21人、2009年は23人と急増している。
長崎靖監察医は「屋内での凍死は独居高齢者が急増しているためと考えられるが、想像以上に多かった。とりわけ高齢者は体温の調整機能が低下するので、屋内だからといって油断せず、保温に気を配ってほしい」と呼びかけている。
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兵庫県監察医務室は、行政解剖を行う、県の組織。管轄は神戸市(ただし西区、北区を除く←だって神戸じゃないもの)。
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橋本岳ブログ: 神戸大学法医学教室訪問 <2009/04/30>を添削
http://ga9.cocolog-nifty.com/blog/2009/04/post-2716.html
今日の午前は、異状死死因究明議連の冨岡勉議員と2人で、神戸大学医学部法医学教室を視察した。朝から「のぞみ」に乗って新神戸に向かい、医学部の脇で冨岡議員と待ち合わせ、法医学教室に上野教授を訪ねた。
神戸市では監察医制度が機能している。神戸大学法医学教室と兵庫県監察医務室が大学内の剖検室等を共用して解剖等を行っている。法医学教室としては司法解剖約250例/年、承諾解剖約100例/年を実施。また監察医務室は昨年で1507例の検案を行い、うち解剖まで行うのが995例。これらを県の常勤医師1名、非常勤医師12名、あと非常勤の臨床検査技師等がサポートでつく体制で実施する。解剖率は自殺等死因が明白なものを除くと8割を超える。職務としては過酷と言うべきであろう。冨岡議員が「体を大切にしてくださいよ」としきりに心配していた。
教育・研究を目的とする大学という組織と、社会からの要請で行われる検案・解剖という業務との摩擦も少なくないようだ。日本法医学会ではこの神戸大学をモデルとした方式を提案しているが、現場では敷地の狭さもありご遺体の搬入や駐車場の確保など、コマゴマしたご苦労もあるようだ。県の予算も厳しく「他の県ではやっていないのに…」と言われることも少なくない。そういう話は現場に行かないと聞けない。議連の提案を考える上で、大変参考になった。ありがとうございました。
(後略)
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兵庫県監察医務室:独居死、過去最多の518人に 2008年神戸市 <神戸新聞 2009/01/15>を添削
自宅で誰にも看取られずに亡くなった独り暮らしの人が、神戸市内7区(東灘区、灘区、中央区、兵庫区、長田区、須磨区、垂水区)で2008年で518人と過去最多だったことが、兵庫県監察医務室の調査で分かった。20年前の2.9倍、10年前と比べても1.8倍に上り、阪神・淡路大震災後、仮設住宅などで顕在化した独居死問題が、高齢化の進行により深刻化していることを浮き彫りにした。
兵庫県監察医務室によると、これまで最も多かった2007年の480人から38人増えた。518人の内訳は男性317人、女性201人。年齢別では70歳以上が311人と6割を占めた。死後8日以上たって発見されたのは109人。うち45人が死後2週間から1カ月以内で、12人は1カ月以上経過していた。
死因は病死が372人と7割を占める一方、自殺も42人を数えた。病死のうち、発症から丸1日以上たって死亡したとみられるケースは、肺炎や消化管出血などの43人で、「発見が早ければ救命できた可能性が高い」(兵庫県監察医務室)。
2005年の国勢調査によると、独居高齢者は神戸市内で7万0110人と、1995年の3万5502人からほぼ倍増していた。神戸市は本年度も、安否確認のための訪問や支援拠点の設置など見守り事業を全市で展開しているが、高齢化や独居世帯増加のスピードに追いついていないのが現状だ。
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兵庫県監察医務室:8日経過後発見 10年で倍増 神戸の独居死 <神戸新聞 2004/06/20>を添削
2003年に神戸市内7区(東灘区、灘区、中央区、兵庫区、長田区、須磨区、垂水区)で死後8日以上たって発見された独居死が10年前に比べて倍増し、発見者も友人や知人が減少、隣人が異臭などに気付いて警察に通報した事例が増えていることが、兵庫県監察医務室の2004/06/19までの調査で分かった。独居死の背景にある孤独な生を裏付けるとともに、都会の人間関係の希薄化を浮かび上がらせている。
自宅で誰にもみとられずに亡くなる独居死は、阪神・淡路大震災の仮設住宅などで相次ぎ、被災地外でも都市部を中心に増加傾向にある。調査は2003年度、兵庫県監察医務室に勤務していた臨床検査技師の中村千恵さん(25、神戸大学付属病院)が、監察医とともに独居死の検案記録を分析した。
2003年の独居死者は359人で、うち死後8日以上たって発見されたのは80人。1993年のデータに比べ、それぞれ1.5倍、2.2倍に増えた。
8日以上たって発見された人について、第1発見者または最初に異変に気付いた人を調べたところ、過去10年間で友人や知人は18.9%から2.5%に激減。隣人は8.1%から17.5%に増え、2003年はアパートなどの管理人と合わせると、全体の45%を占めた。隣人らは、部屋から異臭がする、物音がしなくなった、などの異変に気付いたケースが目立った。介護保険制度の導入に伴い、ホームヘルパーやケアマネジャーによる発見もあった。
一方、8日以上たって発見された人のうち、肺炎や消化管出血など死因となった病気の発症から数日以上生存していたとみられるのは、2003年で9%、1993年で5%。発見が早ければ、命を救えた可能性がある。
(後略)
神戸市で2010/07以降、北区・西区を除いた7区(東灘区、灘区、中央区、兵庫区、長田区、須磨区、垂水区)で熱中症による死者が12人に上り、全員が65歳以上で、自宅など屋内で死亡していたことが2010/08/25、兵庫県監察医務室への取材で分かった。2009年の3人からすでに4倍に増加。いずれもクーラーを使っておらず、長崎靖・監察医は「高齢者は体温調節の機能が低下し、気温の変化に気付きにくい」と警鐘を鳴らしている。
兵庫県監察医務室が、2010/08/25までの遺体検案記録を分析。12人に脱水症状などが確認でき、熱中症と診断した。2005~2009年の熱中症による死者は計37人で、2008年は14人だったが、2009年の3人から急増しており、猛暑が影響している。
全員が高齢者で、いずれも屋内で死んでいる状態で発見され、クーラーの使用例はなかった。12人のうち6人の死亡時間がほぼ特定でき、2人は夜間だった。
今夏は検案件数自体も増加傾向にある。例年は8月の1カ月間で100件前後を取り扱うが、今年は既に127件に上る。死因が熱中症と診断されていない場合でも、高温で体力を奪われ、心臓疾患、癌などの持病が悪化した例が多く含まれている。
長崎監察医は「特に高齢者はクーラーを『体に悪い』と思い込んで敬遠する人も多いが、普通の使用法ならまず大丈夫。命を守るため積極的に使ってほしい」と呼び掛けている。
監察医による死因特定以外に、2010/05末~2010/08/22に熱中症で病院搬送直後に死亡が確認された人は、総務省消防庁の速報値によると、全国で145人、兵庫県内は6人となっている。
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兵庫県監察医務室:凍死の8割超は屋内で死亡 <神戸新聞 2010/01/21>を添削
神戸市内7区(東灘区、灘区、中央区、兵庫区、長田区、須磨区、垂水区)で、過去5年間に凍死した109人のうち、自宅など屋内で亡くなった人が81%を占めていたことが、兵庫県監察医務室の調査で分かった。
死後、長く発見されなかった高齢者の独居死のケースがほとんどで、ここ数年で人数は急増。独り暮らしの高齢世帯の増加に加え、経済状況の悪化などから暖房費を節約していることも背景にあるとみられる。
兵庫県監察医務室が、担当区域の検案記録から、2005~2009年に自殺を除いて凍死(偶発性低体温による死亡)した計109人を分析した。その結果、88人が屋内で死亡しており、うち74人が独居。さらに、このうち60人が65歳以上だった。
また、屋内で死亡した88人のうち、20人は脳出血など別の病気で倒れて凍死したとみられる。転倒による外傷やアルコール中毒などで動けなくなったとみられるケースも5人あった。
屋内での凍死を年別で見ると、2002、2003年はそれぞれ5人だったが、2008年が21人、2009年は23人と急増している。
長崎靖監察医は「屋内での凍死は独居高齢者が急増しているためと考えられるが、想像以上に多かった。とりわけ高齢者は体温の調整機能が低下するので、屋内だからといって油断せず、保温に気を配ってほしい」と呼びかけている。
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兵庫県監察医務室は、行政解剖を行う、県の組織。管轄は神戸市(ただし西区、北区を除く←だって神戸じゃないもの)。
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橋本岳ブログ: 神戸大学法医学教室訪問 <2009/04/30>を添削
http://ga9.cocolog-nifty.com/blog/2009/04/post-2716.html
今日の午前は、異状死死因究明議連の冨岡勉議員と2人で、神戸大学医学部法医学教室を視察した。朝から「のぞみ」に乗って新神戸に向かい、医学部の脇で冨岡議員と待ち合わせ、法医学教室に上野教授を訪ねた。
神戸市では監察医制度が機能している。神戸大学法医学教室と兵庫県監察医務室が大学内の剖検室等を共用して解剖等を行っている。法医学教室としては司法解剖約250例/年、承諾解剖約100例/年を実施。また監察医務室は昨年で1507例の検案を行い、うち解剖まで行うのが995例。これらを県の常勤医師1名、非常勤医師12名、あと非常勤の臨床検査技師等がサポートでつく体制で実施する。解剖率は自殺等死因が明白なものを除くと8割を超える。職務としては過酷と言うべきであろう。冨岡議員が「体を大切にしてくださいよ」としきりに心配していた。
教育・研究を目的とする大学という組織と、社会からの要請で行われる検案・解剖という業務との摩擦も少なくないようだ。日本法医学会ではこの神戸大学をモデルとした方式を提案しているが、現場では敷地の狭さもありご遺体の搬入や駐車場の確保など、コマゴマしたご苦労もあるようだ。県の予算も厳しく「他の県ではやっていないのに…」と言われることも少なくない。そういう話は現場に行かないと聞けない。議連の提案を考える上で、大変参考になった。ありがとうございました。
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兵庫県監察医務室:独居死、過去最多の518人に 2008年神戸市 <神戸新聞 2009/01/15>を添削
自宅で誰にも看取られずに亡くなった独り暮らしの人が、神戸市内7区(東灘区、灘区、中央区、兵庫区、長田区、須磨区、垂水区)で2008年で518人と過去最多だったことが、兵庫県監察医務室の調査で分かった。20年前の2.9倍、10年前と比べても1.8倍に上り、阪神・淡路大震災後、仮設住宅などで顕在化した独居死問題が、高齢化の進行により深刻化していることを浮き彫りにした。
兵庫県監察医務室によると、これまで最も多かった2007年の480人から38人増えた。518人の内訳は男性317人、女性201人。年齢別では70歳以上が311人と6割を占めた。死後8日以上たって発見されたのは109人。うち45人が死後2週間から1カ月以内で、12人は1カ月以上経過していた。
死因は病死が372人と7割を占める一方、自殺も42人を数えた。病死のうち、発症から丸1日以上たって死亡したとみられるケースは、肺炎や消化管出血などの43人で、「発見が早ければ救命できた可能性が高い」(兵庫県監察医務室)。
2005年の国勢調査によると、独居高齢者は神戸市内で7万0110人と、1995年の3万5502人からほぼ倍増していた。神戸市は本年度も、安否確認のための訪問や支援拠点の設置など見守り事業を全市で展開しているが、高齢化や独居世帯増加のスピードに追いついていないのが現状だ。
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兵庫県監察医務室:8日経過後発見 10年で倍増 神戸の独居死 <神戸新聞 2004/06/20>を添削
2003年に神戸市内7区(東灘区、灘区、中央区、兵庫区、長田区、須磨区、垂水区)で死後8日以上たって発見された独居死が10年前に比べて倍増し、発見者も友人や知人が減少、隣人が異臭などに気付いて警察に通報した事例が増えていることが、兵庫県監察医務室の2004/06/19までの調査で分かった。独居死の背景にある孤独な生を裏付けるとともに、都会の人間関係の希薄化を浮かび上がらせている。
自宅で誰にもみとられずに亡くなる独居死は、阪神・淡路大震災の仮設住宅などで相次ぎ、被災地外でも都市部を中心に増加傾向にある。調査は2003年度、兵庫県監察医務室に勤務していた臨床検査技師の中村千恵さん(25、神戸大学付属病院)が、監察医とともに独居死の検案記録を分析した。
2003年の独居死者は359人で、うち死後8日以上たって発見されたのは80人。1993年のデータに比べ、それぞれ1.5倍、2.2倍に増えた。
8日以上たって発見された人について、第1発見者または最初に異変に気付いた人を調べたところ、過去10年間で友人や知人は18.9%から2.5%に激減。隣人は8.1%から17.5%に増え、2003年はアパートなどの管理人と合わせると、全体の45%を占めた。隣人らは、部屋から異臭がする、物音がしなくなった、などの異変に気付いたケースが目立った。介護保険制度の導入に伴い、ホームヘルパーやケアマネジャーによる発見もあった。
一方、8日以上たって発見された人のうち、肺炎や消化管出血など死因となった病気の発症から数日以上生存していたとみられるのは、2003年で9%、1993年で5%。発見が早ければ、命を救えた可能性がある。
(後略)
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