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校門圧死、いじめメモ隠蔽、教員暴行。神戸市教委は屑だらけ。
2019/04/01付 人事異動:高津橋小校長(前任:東須磨小校長)芝本力 ←前校長
2018/04/01付 人事異動:退職 東須磨小校長 藤原高広 ←前々校長
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2019/11/1 00:40神戸新聞NEXT
加害4教員の給与差し止め 東須磨小問題 審査会では異論
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神戸市教育委員会が入るビル=神戸市中央区東川崎町1
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神戸市教育委員会が入るビル=神戸市中央区東川崎町1
神戸市立東須磨小学校(同市須磨区)の教員間暴行・暴言問題で、神戸市教育委員会は31日、加害教員4人を「分限休職処分」とし、同日から給与を差し止めたと発表した。同日午前に開いた臨時の教育委員会会議で決定。これに先立ち、市教委が諮問した有識者による職員分限懲戒審査会は「処分は不相当」との結論を出していたが、同会議は妥当と判断した。
今回の問題では加害教員4人に、「自宅謹慎」の代わりに有給休暇を取らせていることに市民らから批判が殺到。4人の給与差し止めを念頭に、職員を分限休職処分にした上で差し止めることを可能にする改正条例が30日に公布、施行された。これを受け、31日に非公開の審査会が開かれた。
市教委によると、審査会は、同処分の要件の一つ「起訴される恐れがあると認められる職員」について、「現段階では(4人とも)起訴される蓋然(がいぜん)性(確実性の度合い)が高いとまでは言えない」と判断。教育委員会会議でも「4人の非違(非法・違法)行為に軽重がある」として一括した処分などに慎重な意見が相次いだが、最終的には全会一致で決定したという。
市教委の後藤徹也教育次長は「子どもや保護者らへの影響が極めて甚大。さまざまな解釈や意見はあるが、総合的に熟議を重ねた上での結論だ」と強調した。
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東須磨小学校の前校長 現勤務校から市教委付へ <2019/10/30 05:00神戸新聞NEXT>を編集
神戸市立東須磨小学校の教員間暴行・暴言問題で、体調不良を理由に休んでいる前校長を市教委付とし、現在の勤務校に新たな校長を赴任させる方向で神戸市教委が検討していることが2019/10/29、関係者への取材で分かった。
前校長を巡っては、東須磨小の教頭だった2017年度、現在療養中の男性教員(25)に飲み会への参加を強要し、後に「パワハラと言われても仕方ない」と話したことが判明。さらに2018年度には、別の教員から加害教員4人について「(男性教員への)ふざけが度を過ぎている」との訴えを受けながら、具体的な追及をせず、市教委にも報告していないなど、消極的な対応が明らかになっている。
前校長は問題発覚後に現在の勤務校を休み、保護者に「12月末まで診療が必要と診断された」との説明文書を配布。現在は教頭が校長の職務代理を務めている。
関係者によると、異動は2019/11/01付。ハラスメントを調べる外部調査委員会の聴取などもあり、市教委は前校長の早期復帰は難しく、このままでは学校運営に支障が出ると判断したとみられる。
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緊急報告 東須磨小教員暴行【下】神戸方式 <2019/10/26 10:00神戸新聞NEXT>を編集
加害教員4人のうち、主導的な立場だった30代の男性教員は「神戸方式」で前々校長が引っ張った。
神戸市立東須磨小学校の教員間暴行・暴言問題で、複数の関係者はそう証言する。羽交い締めで激辛カレーを食べさせる。車の上に乗る。各メディアで繰り返し流れた動画や画像に写る、あの男性教員だ。
東須磨小は2017年、人権教育を推進する指定校になっていた。モデル授業や指導法の研究を行い、成果を発信する役割を担う。実はこれに向けて呼ばれたのが先の教員。神戸市の小学校教員でつくる「人権教育部会」のセミナーに積極的に参加していたからだ。
校長が意中の教員を「引っ張れる」。それを可能にしたのが、半世紀以上も連綿と続いた独自の人事ルール「神戸方式」だった。
◆
仕組みはこうだ。
毎年冬になると、異動対象者の氏名や年齢、住所、勤務希望区などが一覧になったリストが各校長の元に届く。小学校の場合は20枚ほど、計数百人分という。
校長はまず自校の異動対象を確認し、続いて後任の人材を選択。在籍校の校長とその教員に面談を申し込み、受け入れられれば市教育委員会に届け出る。ただし、教員には最大9年まで同一校に勤務することが認められており、異動の提案を何度でも拒否できる。
校長側にとっては、学校の現状に応じて必要な人材を集めやすくなる。教員側にとっては校長に選ばれることで意欲が高まり、介護や子育てといった事情にも柔軟に対応できる。
神戸方式が長く温存された背景にはこうしたメリットがある。だが、本来の人事権者である市教委は事実上、かやの外。学校を知るパイプは自然と校長に限られ、ときとして市教委は情報から隔絶される。
実際、市教委が東須磨小の問題を詳しく把握したのは、被害教員側から相談を受けた9月。くしくもこのときには、数年の議論を経て神戸方式の廃止がほぼ決まっていた。
「本当に中核教員だった」。東須磨小校長の仁王美貴(55)は2019/10/09の会見で、主導した30代の男性教員をこう評した。
異例の配置がそれを物語る。特に重要とされる6年の担任を4年連続で任され、いじめ対策も担当。その理由を神戸方式による前々校長の威光が働いたとみる関係者は多い。いつしか先輩教員への呼び捨てが始まり、周囲には加害仲間が集まっていた。
◆
「改革すればするほど、現場との距離感が開く」。2019/10/17の神戸市総合教育会議。神戸市教委幹部からは現場との溝の深さをうかがわせる発言が相次いだ。市長の久元喜造は、会見で校長が何度も「教育委員会さん」と呼んだことに「赤の他人のようだ」と指摘。教育行政の支援担当課を市長部局に置くことを決めた。
早速ある校長は反発する。「不祥事をだしに校長の裁量を狭めようとしている」
信頼は地に落ちた。足並みがそろわなければ、回復の道筋を描くのは難しい。
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緊急報告 東須磨小教員暴行【上】職場環境 <2019/10/25 05:00神戸新聞NEXT>を編集
神戸市立東須磨小学校の教員間暴行・暴言問題は、発覚から3週間。取材で新たに浮かび上がったのは、被害に遭った男性教員(25)への嫌がらせが赴任1年目には始まっていたことだった。加害教員4人の行為はエスカレートする一方だったが、当時の校長が深刻に受け止めた様子はかけらもない。それどころか、「いじめられてないよな」と決めつけるような発言すらあったという。ハラスメントが許され、SOSは封じられる。そんな異様な土壌の実態も次第に明らかになりつつある。
「激辛カレーを強要」「はげ、ボケ、ダボなどの暴言を吐く」「書類を投げて渡す」「椅子をける」
2019/10/17の神戸市議会常任委員会。配布資料には加害教員4人の行為がずらりと列記され、「極めて悪質」なセクハラもあった。
被害を受けたのは男女2人ずつの若手教員で、療養に追い込まれた男性(25)は教師3年目だった。当初、神戸市教委は嫌がらせの始まりを2018年としていたが、実は2017年、つまり新人として赴任したその年から続いていた。
先輩を見習おうと授業見学をお願いしたときのことだ。「来るな、教室が汚れる」。加害教員の一人はそう言い放った。それだけではない。この年の夏ごろ、アルコールが苦手で懇親会を欠席したいと申し出ると、当時教頭だった前校長は「新人なら行くべきだ」と強要した。
2018年度に入ると、ハラスメントは一気に深刻化した。宴席の際、ビール瓶で頭を殴られる。熱湯入りのやかんを顔につけられる。車に灰皿の水をまかれる。ズボンを破られる。
今のところ背景に見えているのは、以前の職場が同じだった前校長と加害教員の1人が特に親しかったこと。そして「神戸方式」と呼ばれる全国でも極めて特異な教員人事システムが50年も続いてきたことだ。
◆
「いびつな人間関係の土壌を管理職がつくっていた」。東須磨小勤務経験者はそう指摘する。例えば互いの呼び方だ。通常、校内では年齢に関係なく「○○先生」と呼び合う。しかし、前校長は同僚の一部を呼び捨てにした。さらに加害教員の一人は、先輩をも呼び捨てにした。
前校長は2018年度、この呼び捨てについては1度注意した。3学期には一部の教員から「(被害教員への)ふざけの度が過ぎている」と訴えがあり、加害教員4人を個別に指導したとする。だが、具体的な内容には踏み込んでいない。
同じ頃、被害教員は前校長に嫌がらせについて尋ねられた。当時のやりとりを、弁護士にこう証言している。
前校長「お前ぶっちゃけ(加害教員のことを)どう思ってるん?」
被害教員「お世話になってます」
前校長「そうやんな。じゃ、お前はいじめられてないんやんな」
一方的にSOSを封じ込めるかのような言い回し。後任の校長 仁王美貴(55)にも引き継がれてはいない。ただし、前校長は市教委にこのやりとりを否定している。
◆
2019/10/16、2度目の保護者会。校長が子どもたちの様子を説明した。
連日の報道が続く中、加害教員、被害教員が担任していた学級の子どもたちが心境を紙に書く時間が設けられた。言葉にならず絵で表現した子どももいれば、書いたものをビリビリに破く児童もいた。別室で号泣するケースもあれば、起きたことが信じられず「(加害者は)先生じゃない」とつづったものもあった。
学校には苦情電話が殺到し、住民らが展開する地域活動も延期を余儀なくされている。前代未聞の不祥事が引き起こした激震は、いまだ収まっていない。
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加害教員の自主退職認めず「厳正に処分」 神戸・教員暴行 <2019/10/22 06:00神戸新聞NEXT>
神戸市立東須磨小学校の教員間暴行・暴言問題で、市教育委員会は2019/10/21までに、加害教員4人が処分前に自主退職を申し出た場合、認めない方針を決めた。「自主退職で身分がなくなれば、処分を下せなくなる」として事前に手を打った。
市教委によると、処分を受ける前に退職した場合は退職金が支給される上、神戸市以外の自治体で教員採用試験を受ける際、志願書に懲罰歴が載らないという。市教委は「厳正に処分しなければ、市民の理解は得られない」としている。
一方、2019/04に東須磨小から異動した前校長が、現在勤務する小学校の児童の保護者らに「12月末まで療養が必要と医療機関に診断された」と説明する文書を配布していたことが、市教委への取材で分かった。前校長は問題発覚後、体調不良を理由に休んでおり、教頭が職務を代行している。
前校長は東須磨小教頭だった2017年、採用1年目の男性教員に飲み会参加を強要したほか、その後の加害教員による度重なる嫌がらせ行為を市教委に報告していなかった。市教委が設けた調査委員会は前校長にも聞き取りをし、管理責任を検証する考えを示している。
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2019/10/9 19:50神戸新聞NEXT
東須磨小・教員間暴力 会見速報 「4人中2人は前校長と親しい関係」
神戸市立東須磨小学校の教員間暴行・暴言問題で、同市教育委員会は2019/10/09 17時、市役所で会見を始めた。
市教委幹部2人と同小校長の計3人が出席し、冒頭で「このたびのハラスメント事案で児童、保護者をはじめ、関係者に多大なる心配をおかけし、心よりおわび申し上げます」とあらためて陳謝した。
同小の校長仁王美貴は具体的なハラスメントの内容について、体をたたく、足を踏むなどの暴力▽性的な内容を含む人格を否定するような言動▽所有物の器物損壊などの嫌がらせ-などを挙げ、「学校内やプライベートの場で長期にわたっていた」と説明した。
その上で「教員として、人として許されるべきではなく、東須磨小の子どもの前では今後、指導させない」と話した。
校長は、ハラスメント事案を知った時期について「(今年)7月初旬」とし、それから聞き取り調査を始めたと話した。
校長は「加害教諭と被害教諭は2018年度までは良好な関係にあったが、加害教諭が被害教諭のプライベートなことを他の教員に話したことがきっかけに疎遠になった」と説明した。
校長は、6月20日に市教委の訪問を受けた際、校内の人間関係について「心配がある」と伝えたところ、市教委側から「力になる」と言われたことを説明。市教委はこれまで、校長から「指導で解決した」との報告があったと説明していたが、校長は「指導したことは報告したが『解決した』とは言っていない」と否定した。
一方で、「私のハラスメント行為に対する認識が甘かった」とも認め、「被害教員に申し訳ない」「被害教諭が私たちに訴えたのは、こういう行為をなくして職員室が過ごしやすい場所になってほしいという思いがあったと思う」と述べた。
校長は2018年度に東須磨小に教頭として赴任しており、この当初から教員間の人間関係について違和感があったと説明。例として、職員を呼び捨てにすることがあったことを挙げ「中には職員の言葉で傷つく職員もいたし、心を痛める職員もいた。その職員の話を聞きながらともに職員室で過ごしていて、職員間の関係が気になっていたので、(ハラスメント行為に気付くことが)全くなかったことはないと思う」と話した。
また、前任の校長の態度を問われ「校長ですので厳しい指導もあった。その厳しさが適切かどうかといえば、適切でない部分もあったかもしれない。すべて適切かというと自信を持って言えない」と話した。
報道陣から隠ぺいする意図の有無を問われ「6月20日の市教委の訪問時は気になっているという話もしたし、教員の名前も挙げて伝えていた。これから指導するということも伝えていたので、隠すつもりは一切なかった」とした。一方で「中身をしっかり伝えなかったことが、被害教員が学校に来られなくなったことが原因になったと思っている」と自身の責任も認めた。
校長によると、加害教員の一人は動機について「自分がおもしろければよかった。被害者がそんなに嫌がっているようには思えなかった。悪ふざけがすぎていた」と説明したという。
校長は加害教員4人のうち二人は、2018年度と19年度のいじめ対策の担当であることを明らかにした。
加害教諭の処分については、市教委の担当者が「このような教員が教壇に立つことが許されるのかという厳しい意見が多数寄せられている。ご指摘を踏まえて今後対応を検討したい」と話した。
校長は児童たちに、加害教員4人について「やってはいけないことをやった。なので東須磨小で教えることはできないと判断しました、と説明した」と述べた。
児童たちの様子については「大きく傷ついたことは同じだった。その日は一つ部屋を設け『苦しくなったり、泣きたくなったりしたら来てもいいよ』と言った。その部屋の中で1日、ワンワン泣いた子もいた」と話した。
校長は、7月初旬に加害教員を指導した後、具体的な内容を市教委に報告しなかった理由について「指導する中で『もう絶対にしません』という態度だったので、自分が職員室で仕事をする中で改善できるかなというのをずっと見ていこうという気持ちはあった」としつつ、「なぜ具体的に言わなかったのかは、うまく言葉で説明することが難しい」と話した。
加害教諭と前の校長との関係について、「4人のうち2人は(前校長と)親しい関係だったと思っている」とした。一方、この2人は校内で中核教員だったが「そこでの力と前校長の力が関係しているかは分からない」と述べた。
また「昨年度しんどくなった教員の中には、前校長と意見が合わなかった教員はいる」と明かした。
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2019/10/9 12:17神戸新聞NEXT
東須磨小前校長もパワハラか 暴行被害教員を叱責 神戸
神戸市立東須磨小学校(同市須磨区)の教員間暴行・暴言問題で、同小の前校長を巡っても「パワハラを繰り返している」という趣旨の相談が市の内部相談窓口などに寄せられていたことが9日、関係者への取材で分かった。市教育委員会は既にこの前校長からも聞き取りを始めており、一連の問題に対する関与や対応についても調べる。
前校長は2016年に教頭として東須磨小に赴任し、18年春に昇任。19年春に別の小学校へ転任した。
パワハラについては、複数の関係者が神戸新聞の取材に証言。それによると、前校長は今回被害に遭った20代の男性教員(療養中)に対し「女性と遊ぶ暇があったら一人前になれ」などと職員室で叱責したこともあったという。関係者の一人は前校長について「教員の好き嫌いが激しかった」と話した。
市の窓口に相談があったのは、前校長が昇任する前の18年1~2月ごろ。現場の教員に対し「裏切ったらどうなるか分かるやろ。完全に切る。だから誰についたらいいか分かるやろ」といった発言があったことが報告されていた。市教委によると、この相談内容がどのように扱われたかは「調査中」という。
一連の問題では、前校長が昇任した2018年に、30~40代の教員4人が後輩に当たる若手4人に暴力や暴言を繰り返していたことが判明。尻が腫れるまでたたかれたり、激辛ラーメンを目にこすりつけられたりした被害教員もいた。
市教委は9日午後に会見を開く予定で、東須磨小の現校長も出席する。
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2019/10/4 17:52神戸新聞NEXT
送迎を強要、足踏みつけ、セクハラ… 加害の4人は有給休暇 教員間暴力、神戸市教委が会見
神戸市須磨区の市立東須磨小学校の20代男性教員が、昨年以降、同僚の先輩教員4人からいじめ行為を受けていた問題で、神戸市教育委員会が4日、市役所で会見を開いた。
主なやりとりは次の通り。
「2018年ごろから東須磨小学校の教員間において、身体的な暴力や暴言、性的ないやがらせなどを内容とするハラスメント行為が行われていたことが判明した。児童・保護者をはじめとする市民の皆さまの信頼を著しく失墜する行為で、心からおわび申し上げる。加害者は複数名で、ハラスメント行為の態様に個人差はあるものの、学級担任など当該校の業務から外すことにする。学校運営に支障を来さないよう、10月7日から新しい教員を配置する」
-ハラスメント行為の具体的な中身について。
「女性教員に対して性的な内容を含むメッセージを送信するよう強制する。携帯電話にいたずらし、ロックをかけて使えなくする。被害教員所有の車の上に乗る。車を蹴る。車内で故意に飲み物をこぼす。人格を否定するような呼称で呼び掛ける。拡大コピー用紙の芯でお尻を殴る。背中を肘でグリグリと押す。足を踏みつける。それから、他の教員へのハラスメント行為として、人格を否定するような呼称で呼び掛ける行為や、女性教員へのセクハラ行為があった」
-激辛カレーを食べさせたり、目にこすりつけたりすることもあった?
「激辛カレーの件については現在調査中。無理やり食べさせられた、体にカレーを付けられたという訴えは聞いている」
-「他の教員」というのは何人?
「現在、把握している被害者は、20代の男性教員以外に3人。全て20代で、男性1人、女性2人」
-他の教員へのハラスメントを具体的に。
「男性教員のことをポンコツの意味で『ポンちゃん』と呼んでいた。女性教員へのセクハラは、被害者のプライバシーにも関わるので詳細は控えたい。セクハラは加害教員4人のうち、男性教員2人からあったことが分かっている」
-加害教員の年代と性別は。
「30代男性が3人、40代女性が1人」
-市教委は、他の教員への人格否定やセクハラをいつ把握したのか。
「9月に調査を行い、その中で事実をつかんだ」
-加害教員は担任を持っていたのか?
「担任を持っていた者も含まれる」
-加害者側の反省の弁などは。
「反省はしているということだが、はっきりとした事情聴取を行えているわけではないので控えたい」
-加害教員の普段の勤務態度について。
「東須磨(小学校)では中心となる人物、リーダーとなるような教員だったと聞いている」
-加害教員の現在の身分は。
「籍としては、東須磨小に残った形」
-広報資料のハラスメント行為の内容に「送迎・飲食などの強要」とあるが。
「送迎は被害教員がまだ仕事があるにも関わらず、『(加害教員の)自宅まで車で送ってくれ』と。飲食は昨年度、『飲め、飲め』とお酒を無理やり飲まされたということだ」
-被害教員の体や車にどういう被害が出たか。
「車の被害は確認できていないが、コピー用紙の芯でお尻を殴られた時は、ミミズ腫れが生じたということだ」
-学校が問題を把握したのは6月。学校の聞き取りでどこまで分かって、どこまで市教委に報告が上がっていたのか。
「学校の方では、『車の上に乗られた』とか『たたいてくる』などのハラスメント行為の訴えがあった。市教委に対して具体的な内容は知らされず、『教員間でトラブルがありました』という報告はあった」
-『トラブルがあった』というだけの報告をどう考える。
「校長の責任も含め、事実関係を明らかにした上で厳正な対応をしていきたい」
-これだけの内容で、6月よりも前から周りの先生がこの事態を知らなかったというのは考えにくいのでは。
「中には一部、暴力的なことが行われているとみていた先生方もいる。今後、ほかの先生の事情も確認していきたい」
-9月に入って被害教員が休んでいる。それまで学校としてどんな対応を?
「学校は被害教員に寄り添う形で、『大丈夫か』など声かけをして、できるだけ校長が職員室にいる時間を増やしていたということだ」
-加害教員4人に対しては。
「『(被害教員と)距離を置くように』という指示をしていたようだが、学校からの指導後も、被害教員に対する暴言があったようだ。校長は全体の職員会で『ハラスメント行為はしてはいけない』と指導を行った」
-今月から加害教員4人が休んでいる理由は。
「こちら(市教委)の方からある程度の事実が確認できたので、東須磨小学校に勤務させるのは適当ではないと判断をした」
-実質、謹慎ということか。
「自宅謹慎という制度はなく、制度上は有給休暇を取らせている状況。(加害教員)本人から体調不良という申し立てはあるが、教壇には立てないということも含み置きのことだ」
-(学校から市教委に報告があった)7月の段階で被害者本人に聞き取りなどはしていなかったのか。
「していない。学校側も『(トラブルは)もう収まっている』という認識だったので」
-東須磨小の教員数は。
「30人強というところだ」
-教員30人強のうち、4人が被害者で4人が加害者。学校の中でいじめる側といじめられる側があったということでは。
「集団で、という部分もあったようだが、普段は(加害教員)4人がばらばらで被害教員に対してハラスメント行為をしていたと考えている」
-集団で行われた行為はどれか。
「カレーを無理やり食べさせる行為」
-これらのハラスメントは学校内で行われていたことか。
「学校内で行われていたものと学校外で行われていたものがある」
-学校内で行われたものはどれとどれ。
「『ハゲ』『ボケ』『カス』など、人格を否定するような呼称で呼び掛ける行為。コピー用紙の芯でお尻を殴る行為。背中を肘でグリグリと押しつける行為。足を踏みつける行為。これらは学校で行われていたことを確認できている」
-現在休んでいる被害教員は、職場復帰についてどう考えているのか。
「できるだけ早く復帰したいという意向を聞いている。いち早く復帰できるよう全力で支援していきたい」
-加害教員は、基本的に東須磨小に復帰することはない?
「はい」
-子どもたちに対して、「いじめは駄目」「いじめを見過ごしては駄目」と言うべき先生がいじめをしていた。市教委としての受け止めは。
「こういった事態は前代未聞のことだと考えている。深刻に受け止め、今後、どういうハラスメント行為が行われていたか十分調査をし、今後の再発防止につなげていきたい」
2019/04/01付 人事異動:高津橋小校長(前任:東須磨小校長)芝本力 ←前校長
2018/04/01付 人事異動:退職 東須磨小校長 藤原高広 ←前々校長
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神戸市立東須磨小学校(同市須磨区)の教員間暴行・暴言問題で、神戸市教育委員会は31日、加害教員4人を「分限休職処分」とし、同日から給与を差し止めたと発表した。同日午前に開いた臨時の教育委員会会議で決定。これに先立ち、市教委が諮問した有識者による職員分限懲戒審査会は「処分は不相当」との結論を出していたが、同会議は妥当と判断した。
今回の問題では加害教員4人に、「自宅謹慎」の代わりに有給休暇を取らせていることに市民らから批判が殺到。4人の給与差し止めを念頭に、職員を分限休職処分にした上で差し止めることを可能にする改正条例が30日に公布、施行された。これを受け、31日に非公開の審査会が開かれた。
市教委によると、審査会は、同処分の要件の一つ「起訴される恐れがあると認められる職員」について、「現段階では(4人とも)起訴される蓋然(がいぜん)性(確実性の度合い)が高いとまでは言えない」と判断。教育委員会会議でも「4人の非違(非法・違法)行為に軽重がある」として一括した処分などに慎重な意見が相次いだが、最終的には全会一致で決定したという。
市教委の後藤徹也教育次長は「子どもや保護者らへの影響が極めて甚大。さまざまな解釈や意見はあるが、総合的に熟議を重ねた上での結論だ」と強調した。
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東須磨小学校の前校長 現勤務校から市教委付へ <2019/10/30 05:00神戸新聞NEXT>を編集
神戸市立東須磨小学校の教員間暴行・暴言問題で、体調不良を理由に休んでいる前校長を市教委付とし、現在の勤務校に新たな校長を赴任させる方向で神戸市教委が検討していることが2019/10/29、関係者への取材で分かった。
前校長を巡っては、東須磨小の教頭だった2017年度、現在療養中の男性教員(25)に飲み会への参加を強要し、後に「パワハラと言われても仕方ない」と話したことが判明。さらに2018年度には、別の教員から加害教員4人について「(男性教員への)ふざけが度を過ぎている」との訴えを受けながら、具体的な追及をせず、市教委にも報告していないなど、消極的な対応が明らかになっている。
前校長は問題発覚後に現在の勤務校を休み、保護者に「12月末まで診療が必要と診断された」との説明文書を配布。現在は教頭が校長の職務代理を務めている。
関係者によると、異動は2019/11/01付。ハラスメントを調べる外部調査委員会の聴取などもあり、市教委は前校長の早期復帰は難しく、このままでは学校運営に支障が出ると判断したとみられる。
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緊急報告 東須磨小教員暴行【下】神戸方式 <2019/10/26 10:00神戸新聞NEXT>を編集
加害教員4人のうち、主導的な立場だった30代の男性教員は「神戸方式」で前々校長が引っ張った。
神戸市立東須磨小学校の教員間暴行・暴言問題で、複数の関係者はそう証言する。羽交い締めで激辛カレーを食べさせる。車の上に乗る。各メディアで繰り返し流れた動画や画像に写る、あの男性教員だ。
東須磨小は2017年、人権教育を推進する指定校になっていた。モデル授業や指導法の研究を行い、成果を発信する役割を担う。実はこれに向けて呼ばれたのが先の教員。神戸市の小学校教員でつくる「人権教育部会」のセミナーに積極的に参加していたからだ。
校長が意中の教員を「引っ張れる」。それを可能にしたのが、半世紀以上も連綿と続いた独自の人事ルール「神戸方式」だった。
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仕組みはこうだ。
毎年冬になると、異動対象者の氏名や年齢、住所、勤務希望区などが一覧になったリストが各校長の元に届く。小学校の場合は20枚ほど、計数百人分という。
校長はまず自校の異動対象を確認し、続いて後任の人材を選択。在籍校の校長とその教員に面談を申し込み、受け入れられれば市教育委員会に届け出る。ただし、教員には最大9年まで同一校に勤務することが認められており、異動の提案を何度でも拒否できる。
校長側にとっては、学校の現状に応じて必要な人材を集めやすくなる。教員側にとっては校長に選ばれることで意欲が高まり、介護や子育てといった事情にも柔軟に対応できる。
神戸方式が長く温存された背景にはこうしたメリットがある。だが、本来の人事権者である市教委は事実上、かやの外。学校を知るパイプは自然と校長に限られ、ときとして市教委は情報から隔絶される。
実際、市教委が東須磨小の問題を詳しく把握したのは、被害教員側から相談を受けた9月。くしくもこのときには、数年の議論を経て神戸方式の廃止がほぼ決まっていた。
「本当に中核教員だった」。東須磨小校長の仁王美貴(55)は2019/10/09の会見で、主導した30代の男性教員をこう評した。
異例の配置がそれを物語る。特に重要とされる6年の担任を4年連続で任され、いじめ対策も担当。その理由を神戸方式による前々校長の威光が働いたとみる関係者は多い。いつしか先輩教員への呼び捨てが始まり、周囲には加害仲間が集まっていた。
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「改革すればするほど、現場との距離感が開く」。2019/10/17の神戸市総合教育会議。神戸市教委幹部からは現場との溝の深さをうかがわせる発言が相次いだ。市長の久元喜造は、会見で校長が何度も「教育委員会さん」と呼んだことに「赤の他人のようだ」と指摘。教育行政の支援担当課を市長部局に置くことを決めた。
早速ある校長は反発する。「不祥事をだしに校長の裁量を狭めようとしている」
信頼は地に落ちた。足並みがそろわなければ、回復の道筋を描くのは難しい。
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緊急報告 東須磨小教員暴行【上】職場環境 <2019/10/25 05:00神戸新聞NEXT>を編集
神戸市立東須磨小学校の教員間暴行・暴言問題は、発覚から3週間。取材で新たに浮かび上がったのは、被害に遭った男性教員(25)への嫌がらせが赴任1年目には始まっていたことだった。加害教員4人の行為はエスカレートする一方だったが、当時の校長が深刻に受け止めた様子はかけらもない。それどころか、「いじめられてないよな」と決めつけるような発言すらあったという。ハラスメントが許され、SOSは封じられる。そんな異様な土壌の実態も次第に明らかになりつつある。
「激辛カレーを強要」「はげ、ボケ、ダボなどの暴言を吐く」「書類を投げて渡す」「椅子をける」
2019/10/17の神戸市議会常任委員会。配布資料には加害教員4人の行為がずらりと列記され、「極めて悪質」なセクハラもあった。
被害を受けたのは男女2人ずつの若手教員で、療養に追い込まれた男性(25)は教師3年目だった。当初、神戸市教委は嫌がらせの始まりを2018年としていたが、実は2017年、つまり新人として赴任したその年から続いていた。
先輩を見習おうと授業見学をお願いしたときのことだ。「来るな、教室が汚れる」。加害教員の一人はそう言い放った。それだけではない。この年の夏ごろ、アルコールが苦手で懇親会を欠席したいと申し出ると、当時教頭だった前校長は「新人なら行くべきだ」と強要した。
2018年度に入ると、ハラスメントは一気に深刻化した。宴席の際、ビール瓶で頭を殴られる。熱湯入りのやかんを顔につけられる。車に灰皿の水をまかれる。ズボンを破られる。
今のところ背景に見えているのは、以前の職場が同じだった前校長と加害教員の1人が特に親しかったこと。そして「神戸方式」と呼ばれる全国でも極めて特異な教員人事システムが50年も続いてきたことだ。
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「いびつな人間関係の土壌を管理職がつくっていた」。東須磨小勤務経験者はそう指摘する。例えば互いの呼び方だ。通常、校内では年齢に関係なく「○○先生」と呼び合う。しかし、前校長は同僚の一部を呼び捨てにした。さらに加害教員の一人は、先輩をも呼び捨てにした。
前校長は2018年度、この呼び捨てについては1度注意した。3学期には一部の教員から「(被害教員への)ふざけの度が過ぎている」と訴えがあり、加害教員4人を個別に指導したとする。だが、具体的な内容には踏み込んでいない。
同じ頃、被害教員は前校長に嫌がらせについて尋ねられた。当時のやりとりを、弁護士にこう証言している。
前校長「お前ぶっちゃけ(加害教員のことを)どう思ってるん?」
被害教員「お世話になってます」
前校長「そうやんな。じゃ、お前はいじめられてないんやんな」
一方的にSOSを封じ込めるかのような言い回し。後任の校長 仁王美貴(55)にも引き継がれてはいない。ただし、前校長は市教委にこのやりとりを否定している。
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2019/10/16、2度目の保護者会。校長が子どもたちの様子を説明した。
連日の報道が続く中、加害教員、被害教員が担任していた学級の子どもたちが心境を紙に書く時間が設けられた。言葉にならず絵で表現した子どももいれば、書いたものをビリビリに破く児童もいた。別室で号泣するケースもあれば、起きたことが信じられず「(加害者は)先生じゃない」とつづったものもあった。
学校には苦情電話が殺到し、住民らが展開する地域活動も延期を余儀なくされている。前代未聞の不祥事が引き起こした激震は、いまだ収まっていない。
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加害教員の自主退職認めず「厳正に処分」 神戸・教員暴行 <2019/10/22 06:00神戸新聞NEXT>
神戸市立東須磨小学校の教員間暴行・暴言問題で、市教育委員会は2019/10/21までに、加害教員4人が処分前に自主退職を申し出た場合、認めない方針を決めた。「自主退職で身分がなくなれば、処分を下せなくなる」として事前に手を打った。
市教委によると、処分を受ける前に退職した場合は退職金が支給される上、神戸市以外の自治体で教員採用試験を受ける際、志願書に懲罰歴が載らないという。市教委は「厳正に処分しなければ、市民の理解は得られない」としている。
一方、2019/04に東須磨小から異動した前校長が、現在勤務する小学校の児童の保護者らに「12月末まで療養が必要と医療機関に診断された」と説明する文書を配布していたことが、市教委への取材で分かった。前校長は問題発覚後、体調不良を理由に休んでおり、教頭が職務を代行している。
前校長は東須磨小教頭だった2017年、採用1年目の男性教員に飲み会参加を強要したほか、その後の加害教員による度重なる嫌がらせ行為を市教委に報告していなかった。市教委が設けた調査委員会は前校長にも聞き取りをし、管理責任を検証する考えを示している。
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2019/10/9 19:50神戸新聞NEXT
東須磨小・教員間暴力 会見速報 「4人中2人は前校長と親しい関係」
神戸市立東須磨小学校の教員間暴行・暴言問題で、同市教育委員会は2019/10/09 17時、市役所で会見を始めた。
市教委幹部2人と同小校長の計3人が出席し、冒頭で「このたびのハラスメント事案で児童、保護者をはじめ、関係者に多大なる心配をおかけし、心よりおわび申し上げます」とあらためて陳謝した。
同小の校長仁王美貴は具体的なハラスメントの内容について、体をたたく、足を踏むなどの暴力▽性的な内容を含む人格を否定するような言動▽所有物の器物損壊などの嫌がらせ-などを挙げ、「学校内やプライベートの場で長期にわたっていた」と説明した。
その上で「教員として、人として許されるべきではなく、東須磨小の子どもの前では今後、指導させない」と話した。
校長は、ハラスメント事案を知った時期について「(今年)7月初旬」とし、それから聞き取り調査を始めたと話した。
校長は「加害教諭と被害教諭は2018年度までは良好な関係にあったが、加害教諭が被害教諭のプライベートなことを他の教員に話したことがきっかけに疎遠になった」と説明した。
校長は、6月20日に市教委の訪問を受けた際、校内の人間関係について「心配がある」と伝えたところ、市教委側から「力になる」と言われたことを説明。市教委はこれまで、校長から「指導で解決した」との報告があったと説明していたが、校長は「指導したことは報告したが『解決した』とは言っていない」と否定した。
一方で、「私のハラスメント行為に対する認識が甘かった」とも認め、「被害教員に申し訳ない」「被害教諭が私たちに訴えたのは、こういう行為をなくして職員室が過ごしやすい場所になってほしいという思いがあったと思う」と述べた。
校長は2018年度に東須磨小に教頭として赴任しており、この当初から教員間の人間関係について違和感があったと説明。例として、職員を呼び捨てにすることがあったことを挙げ「中には職員の言葉で傷つく職員もいたし、心を痛める職員もいた。その職員の話を聞きながらともに職員室で過ごしていて、職員間の関係が気になっていたので、(ハラスメント行為に気付くことが)全くなかったことはないと思う」と話した。
また、前任の校長の態度を問われ「校長ですので厳しい指導もあった。その厳しさが適切かどうかといえば、適切でない部分もあったかもしれない。すべて適切かというと自信を持って言えない」と話した。
報道陣から隠ぺいする意図の有無を問われ「6月20日の市教委の訪問時は気になっているという話もしたし、教員の名前も挙げて伝えていた。これから指導するということも伝えていたので、隠すつもりは一切なかった」とした。一方で「中身をしっかり伝えなかったことが、被害教員が学校に来られなくなったことが原因になったと思っている」と自身の責任も認めた。
校長によると、加害教員の一人は動機について「自分がおもしろければよかった。被害者がそんなに嫌がっているようには思えなかった。悪ふざけがすぎていた」と説明したという。
校長は加害教員4人のうち二人は、2018年度と19年度のいじめ対策の担当であることを明らかにした。
加害教諭の処分については、市教委の担当者が「このような教員が教壇に立つことが許されるのかという厳しい意見が多数寄せられている。ご指摘を踏まえて今後対応を検討したい」と話した。
校長は児童たちに、加害教員4人について「やってはいけないことをやった。なので東須磨小で教えることはできないと判断しました、と説明した」と述べた。
児童たちの様子については「大きく傷ついたことは同じだった。その日は一つ部屋を設け『苦しくなったり、泣きたくなったりしたら来てもいいよ』と言った。その部屋の中で1日、ワンワン泣いた子もいた」と話した。
校長は、7月初旬に加害教員を指導した後、具体的な内容を市教委に報告しなかった理由について「指導する中で『もう絶対にしません』という態度だったので、自分が職員室で仕事をする中で改善できるかなというのをずっと見ていこうという気持ちはあった」としつつ、「なぜ具体的に言わなかったのかは、うまく言葉で説明することが難しい」と話した。
加害教諭と前の校長との関係について、「4人のうち2人は(前校長と)親しい関係だったと思っている」とした。一方、この2人は校内で中核教員だったが「そこでの力と前校長の力が関係しているかは分からない」と述べた。
また「昨年度しんどくなった教員の中には、前校長と意見が合わなかった教員はいる」と明かした。
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2019/10/9 12:17神戸新聞NEXT
東須磨小前校長もパワハラか 暴行被害教員を叱責 神戸
神戸市立東須磨小学校(同市須磨区)の教員間暴行・暴言問題で、同小の前校長を巡っても「パワハラを繰り返している」という趣旨の相談が市の内部相談窓口などに寄せられていたことが9日、関係者への取材で分かった。市教育委員会は既にこの前校長からも聞き取りを始めており、一連の問題に対する関与や対応についても調べる。
前校長は2016年に教頭として東須磨小に赴任し、18年春に昇任。19年春に別の小学校へ転任した。
パワハラについては、複数の関係者が神戸新聞の取材に証言。それによると、前校長は今回被害に遭った20代の男性教員(療養中)に対し「女性と遊ぶ暇があったら一人前になれ」などと職員室で叱責したこともあったという。関係者の一人は前校長について「教員の好き嫌いが激しかった」と話した。
市の窓口に相談があったのは、前校長が昇任する前の18年1~2月ごろ。現場の教員に対し「裏切ったらどうなるか分かるやろ。完全に切る。だから誰についたらいいか分かるやろ」といった発言があったことが報告されていた。市教委によると、この相談内容がどのように扱われたかは「調査中」という。
一連の問題では、前校長が昇任した2018年に、30~40代の教員4人が後輩に当たる若手4人に暴力や暴言を繰り返していたことが判明。尻が腫れるまでたたかれたり、激辛ラーメンを目にこすりつけられたりした被害教員もいた。
市教委は9日午後に会見を開く予定で、東須磨小の現校長も出席する。
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2019/10/4 17:52神戸新聞NEXT
送迎を強要、足踏みつけ、セクハラ… 加害の4人は有給休暇 教員間暴力、神戸市教委が会見
神戸市須磨区の市立東須磨小学校の20代男性教員が、昨年以降、同僚の先輩教員4人からいじめ行為を受けていた問題で、神戸市教育委員会が4日、市役所で会見を開いた。
主なやりとりは次の通り。
「2018年ごろから東須磨小学校の教員間において、身体的な暴力や暴言、性的ないやがらせなどを内容とするハラスメント行為が行われていたことが判明した。児童・保護者をはじめとする市民の皆さまの信頼を著しく失墜する行為で、心からおわび申し上げる。加害者は複数名で、ハラスメント行為の態様に個人差はあるものの、学級担任など当該校の業務から外すことにする。学校運営に支障を来さないよう、10月7日から新しい教員を配置する」
-ハラスメント行為の具体的な中身について。
「女性教員に対して性的な内容を含むメッセージを送信するよう強制する。携帯電話にいたずらし、ロックをかけて使えなくする。被害教員所有の車の上に乗る。車を蹴る。車内で故意に飲み物をこぼす。人格を否定するような呼称で呼び掛ける。拡大コピー用紙の芯でお尻を殴る。背中を肘でグリグリと押す。足を踏みつける。それから、他の教員へのハラスメント行為として、人格を否定するような呼称で呼び掛ける行為や、女性教員へのセクハラ行為があった」
-激辛カレーを食べさせたり、目にこすりつけたりすることもあった?
「激辛カレーの件については現在調査中。無理やり食べさせられた、体にカレーを付けられたという訴えは聞いている」
-「他の教員」というのは何人?
「現在、把握している被害者は、20代の男性教員以外に3人。全て20代で、男性1人、女性2人」
-他の教員へのハラスメントを具体的に。
「男性教員のことをポンコツの意味で『ポンちゃん』と呼んでいた。女性教員へのセクハラは、被害者のプライバシーにも関わるので詳細は控えたい。セクハラは加害教員4人のうち、男性教員2人からあったことが分かっている」
-加害教員の年代と性別は。
「30代男性が3人、40代女性が1人」
-市教委は、他の教員への人格否定やセクハラをいつ把握したのか。
「9月に調査を行い、その中で事実をつかんだ」
-加害教員は担任を持っていたのか?
「担任を持っていた者も含まれる」
-加害者側の反省の弁などは。
「反省はしているということだが、はっきりとした事情聴取を行えているわけではないので控えたい」
-加害教員の普段の勤務態度について。
「東須磨(小学校)では中心となる人物、リーダーとなるような教員だったと聞いている」
-加害教員の現在の身分は。
「籍としては、東須磨小に残った形」
-広報資料のハラスメント行為の内容に「送迎・飲食などの強要」とあるが。
「送迎は被害教員がまだ仕事があるにも関わらず、『(加害教員の)自宅まで車で送ってくれ』と。飲食は昨年度、『飲め、飲め』とお酒を無理やり飲まされたということだ」
-被害教員の体や車にどういう被害が出たか。
「車の被害は確認できていないが、コピー用紙の芯でお尻を殴られた時は、ミミズ腫れが生じたということだ」
-学校が問題を把握したのは6月。学校の聞き取りでどこまで分かって、どこまで市教委に報告が上がっていたのか。
「学校の方では、『車の上に乗られた』とか『たたいてくる』などのハラスメント行為の訴えがあった。市教委に対して具体的な内容は知らされず、『教員間でトラブルがありました』という報告はあった」
-『トラブルがあった』というだけの報告をどう考える。
「校長の責任も含め、事実関係を明らかにした上で厳正な対応をしていきたい」
-これだけの内容で、6月よりも前から周りの先生がこの事態を知らなかったというのは考えにくいのでは。
「中には一部、暴力的なことが行われているとみていた先生方もいる。今後、ほかの先生の事情も確認していきたい」
-9月に入って被害教員が休んでいる。それまで学校としてどんな対応を?
「学校は被害教員に寄り添う形で、『大丈夫か』など声かけをして、できるだけ校長が職員室にいる時間を増やしていたということだ」
-加害教員4人に対しては。
「『(被害教員と)距離を置くように』という指示をしていたようだが、学校からの指導後も、被害教員に対する暴言があったようだ。校長は全体の職員会で『ハラスメント行為はしてはいけない』と指導を行った」
-今月から加害教員4人が休んでいる理由は。
「こちら(市教委)の方からある程度の事実が確認できたので、東須磨小学校に勤務させるのは適当ではないと判断をした」
-実質、謹慎ということか。
「自宅謹慎という制度はなく、制度上は有給休暇を取らせている状況。(加害教員)本人から体調不良という申し立てはあるが、教壇には立てないということも含み置きのことだ」
-(学校から市教委に報告があった)7月の段階で被害者本人に聞き取りなどはしていなかったのか。
「していない。学校側も『(トラブルは)もう収まっている』という認識だったので」
-東須磨小の教員数は。
「30人強というところだ」
-教員30人強のうち、4人が被害者で4人が加害者。学校の中でいじめる側といじめられる側があったということでは。
「集団で、という部分もあったようだが、普段は(加害教員)4人がばらばらで被害教員に対してハラスメント行為をしていたと考えている」
-集団で行われた行為はどれか。
「カレーを無理やり食べさせる行為」
-これらのハラスメントは学校内で行われていたことか。
「学校内で行われていたものと学校外で行われていたものがある」
-学校内で行われたものはどれとどれ。
「『ハゲ』『ボケ』『カス』など、人格を否定するような呼称で呼び掛ける行為。コピー用紙の芯でお尻を殴る行為。背中を肘でグリグリと押しつける行為。足を踏みつける行為。これらは学校で行われていたことを確認できている」
-現在休んでいる被害教員は、職場復帰についてどう考えているのか。
「できるだけ早く復帰したいという意向を聞いている。いち早く復帰できるよう全力で支援していきたい」
-加害教員は、基本的に東須磨小に復帰することはない?
「はい」
-子どもたちに対して、「いじめは駄目」「いじめを見過ごしては駄目」と言うべき先生がいじめをしていた。市教委としての受け止めは。
「こういった事態は前代未聞のことだと考えている。深刻に受け止め、今後、どういうハラスメント行為が行われていたか十分調査をし、今後の再発防止につなげていきたい」
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