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三木市長 薮本 虚偽説明認め辞表 出直し選出馬へ <2017/5/15 22:10神戸新聞NEXT>を編集
三木市長の薮本吉秀(58)は2017/05/15、三木市幹部と利害関係者が飲食した幹部慰労会問題に関して虚偽の説明を繰り返したと認め、三木市議会に辞表を提出した。出直し市長選に立候補する意向も示した。次期市長選で再選した後も、任期満了を迎える2018/01に再び市長選をする必要がある。
2015/11、薮本が呼び掛けて開いた慰労会には三木市幹部9人と建設会社社長ら2人が参加。藪本は2016/03、職員倫理条例施行規則違反を認めた。
薮本は2人の参加について広報紙などで「部長らは知らされていない」と説明したが、2人の名を記したメールが部長らに送られていた事実を把握していたと明らかにした。
薮本は兵庫県職員を経て、2006年に初当選し現在3期目。
三木市長の薮本吉秀(58)は2017/05/15、三木市幹部と利害関係者が飲食した幹部慰労会問題に関して虚偽の説明を繰り返したと認め、三木市議会に辞表を提出した。出直し市長選に立候補する意向も示した。次期市長選で再選した後も、任期満了を迎える2018/01に再び市長選をする必要がある。
2015/11、薮本が呼び掛けて開いた慰労会には三木市幹部9人と建設会社社長ら2人が参加。藪本は2016/03、職員倫理条例施行規則違反を認めた。
薮本は2人の参加について広報紙などで「部長らは知らされていない」と説明したが、2人の名を記したメールが部長らに送られていた事実を把握していたと明らかにした。
薮本は兵庫県職員を経て、2006年に初当選し現在3期目。
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薮本・三木市長会見 一問一答 <2017/5/16 23:00神戸新聞NEXT>を編集
兵庫県三木市の薮本吉秀市長(58)は15日、市幹部と利害関係者が飲食した幹部慰労会問題に関して虚偽の説明を繰り返したと認め、同市会に辞表を提出した。その後、約2時間にわたって記者会見を行った。主なやり取りは以下の通り。
◆なぜ今辞職するのか
-きょうの辞意はかなり唐突感があるが、いつ頃辞任を決断したか。なぜこのタイミングなのか。
「本当にもっと早くこういう場を設けて真実を言わなかったのか、と反省しており、1年半の間、何かの機会で打ち明けないといけない(と思っていた)。地方創生、三木再生の計画を固める年。そのときに打ち明けることが混乱してしまうのではないかと、常に心の中にあった」
「自分の心の中では唐突ではなく、何か機会があれば申し上げたい気持ちを持っていた。新年度の予算が可決された中で、大きな事業でスタートを切ろうとしている。特に広報の5月1日号を発行した中で、ようやく明暗を分ける、事業費を含めて大型プロジェクトが動きだす」
「言わないといけないことがあったのに大きなプロジェクトを進めてしまったら、自分の原点を見失ってしまうとの思いが非常に強くなった。議会の場で、虚偽の陳述を行っている。議会、マスコミ、市民のいずれが先か考え、まず議会で報告し、マスコミを通じて市民へ伝えることにした」
「自分の勝手でやめてしまうと、単独では市の負担で大きな選挙費用になる。たまたま結果論だが、7月2日(投開票)の県知事選との抱き合わせによる負担の軽減を考えた。大きなプロジェクトを進める前に市民にお知らせする機会はほかにない。ゴールデンウイークの間にずっと悩みに悩んだ。水面下で思いはあり、やはりこのタイミングだと思ったのが偽らざる気持ち」
◆自責の念と使命感で錯綜
-昨年12月市会で、市長の倫理審査会の開催を求める決議を可決した後、強い口調で「少数の意見」「後ろ向きの議論」と話した。市長選立候補をにおわせる発言もあった。自信満々に話した半年後、心境が変わった部分は。
「いつか言わないといけないという良心の呵責(かしゃく)、自責の念と(大型事業を)やり遂げていかないといけない使命感で、自分の気持ちが錯綜(さくそう)している日々だった」
「今から半年前、市議会の判断に対し、後ろ向きの議論ではなくて、前を向いた議論をしましょうよと強気の発言をした。二つの思いの中で、やり遂げていかないといけないという使命感に強くベクトルが働いた発言」
「3月の補正予算はすべて否決されるショッキングな出来事もあった。いろいろぎくしゃくがあった中で、3月議会が議決。本当の意味での三木創生プロジェクトが始まりだそう、動きだそうとし、二つの思いの中で、自責の念で市長として、政治家としての責任を果たす思いがより強くなってきた」
「二つの葛藤する心の中で整理がついてきた経緯をたどった。人間の感情なので、二つの思いが勝ったり負けたりするが、二つの思いを持った中での経緯」
-辞任は何日付か。
「本日辞表を提出した。地方自治法で20日間と決まっている。議会で同意なければ20日後の6月3日か。それまでに市議会でも6月1日には本会議も予定されている。議会の対応によって早まるのではないか。議会に判断を仰ぎたい」
◆証拠メール「なかったことに」
-市民目線では許されない。関係部長だけなら「なかったことにしてしまったらどうか」という考え方は、トップとしていかがなものか問われる。そのときの心境は。
「出張先であったことから逃げ口上ではなく、きっちり部長と対面で話したのではなく、どういうメールが出回っているか見ていない中で、出張先のタイトな日程での電話のやり取りだった。それはなんら言い訳にならない」
「自分の頭の中にもともと飲み会、2次会という公的なものではなくて、仕事という形ではなくて、私的な者の集まりをお知らせするメールだったという判断。ほかの誰にも見られないだろうという」
「私自身も反省があるから記者会見に臨んでいるが、トップとしてしてはならない軽率な、安易な、市民を向いた判断ではなかった。それを軽々にしてしまったことはやはり、言い訳は一切しない。魔が差してしまった判断をしてしまった。トップとしてはしてはならない判断をした。それを正直に市民に申し上げ、お許しをいただけるかわからないが、真実をしっかりとして謝罪をしたい」
◆うそ重ね再出馬に悩み
-結果として市民へのうそであり、部長を守るという自分の保身にもつながる。1年半にもわたり仕事が途中だからという理由でうそを重ねてきたことについて、市民に対しては。
「偽らざるものをすべて吐露している。(15日)夕方にはホームページにもアップする。一言一句見ていただきたい。市民からは厳しいご意見が出てくる。出てきて当然。この段階で次の出直し選挙が出ることを言う資格があるのかどうか正直悩んだ」
「自分のプロジェクトだけではなく、市民あっての三木市、プロジェクトを必要とする市民もいる。そうではないと反対される方もある。しかしこれまで進めてきたので、このまま消え去ることは逃げ出してしまう、敵前逃亡してしまうとも捉えられかねない」
「どの面下げて出て来られるのかという意見もあってしかるべし。どういう意見を市民からいただくかわからないが、政治家として謝罪すべきところは謝罪し、自分がプロジェクトを進めさせていただいていいのか、プロジェクト自身の持つ是か非も、三木市民の将来に関わることなので、この二つの機会を世に問う機会と判断した。厳しいご意見もたまわることは覚悟の上」
◆「ワンマン市長」批判は甘受
-「引き返すのは今しかない」という部長の声にも耳を貸さない。ワンマン市長と言われている。ご自身の反省は。
「人の意見を聞かないと言われればおっしゃる通り。(一昨年12月、広報紙発行前の幹部の集まりで)部長たちの中でいろいろな思いが交錯、心の中をよぎった。結果として市議会本会議の場で、部長たちの一部や教育長がそれを『知らなかった』と認めた発言をせざるを得なかった」
「そういうこともいろいろある中で、もうこのままこの道を引き返さずに、最終的にいこうと決めたのは私。ワンマン市長だと、人の言うことを聞かない市長だと厳しいご批判の声を承っても、私はそれは甘受するつもり」
「しかしながら、言い訳になるがこれ以上申し上げないが、政治家の命は、信頼と共に政策。後半の政策の形では、市民に対してうそをついてやってきた思いはないのでこういう形で信を問う形(を選んだ)。最終的には民主主義のルールで、世論がお決めいただくことと考えている」
◆真実明かす最後のチャンス
-市長は問題が発覚したときに深く反省したと言い、1年半のタイミングで責任をとって辞任。もっともらしく言っているが、何度も訂正の機会があったのに、問題は終わったと言い張っていてなぜ突然辞任になったのか。
「心変わりと捉えられると返す言葉もないが、自分の心の中では当然反省していく中で、いろいろなことを進めてきた。併せていつかは真実を申し上げていかなければならない気持ちは1年半あったことは理解いただきたい」
「なぜか。広報5月号で三木市の将来をかける大きなプロジェクトを実際的に今後、7月以降に具体的に動きだす。その段には、きちんと市民に打ち明け、ご了解を得た中で進めさせていただくと私自身が判断した。偽らざる気持ちを述べた。今こそ最後に市民に言うチャンス。逃してしまって1月を迎えると、市民への大いなる背信、裏切りになるという決断をした」
◆なぜうそを貫き施策を優先?
-(慰労会)問題の根本の解決より、自身のプロジェクトのめどが立つことを優先したのか。
「この1年のことか。プロジェクトを優先したのではなく、そう捉えられてやむを得ないところがあるかもしれないが、三木市を挙げて地域創生再生計画を1年かけて議論をしたやさき。打ち明けたい気持ちも多々あったが、自分の思っていることを俎上(そじょう)に上げるまで言わないという意味ではなくて、そのことで三木市、市政がすべて止まってしまう方が、市民の方に対し申し訳ないという思いがあった」
-疑惑が渦巻いていたのにそれに答える形ではなく、ふたをして市政を進めることが優先だったと考えられたのか。
「ふたをしてと言われてしまえばそれまでだが、優先順位の中で、私とすれば市民の今後の大きなことを決めていくそういう年、議論を散々したさなか、市政のストップの方がかえって大きな混乱を来すのではないかと判断した次第。私の意見はその通り」
◆反省はしている
-その判断は今の時点でも間違っていなかったと思っているか。
「何が正しくて何が間違っていたのかということだが、私とすればその判断で三木市の一定の方向性をつけることができたことは、評価というわけではないが、そういう形の去年なので、そうせざるを得なかったと結果論で判断をした。現実に進める段階には、市民に信を問うべきだと判断した」
-揚げ足を取るわけではないが、真相を明らかにしなかったことを評価という言葉を使ったが、評価しているのか。
「私の言葉尻を許してくださいませ。評価なんかしておりません、反省をしている。今までをほんとに言ってこなかったことを、この時点でこれだけ遅くなったことを申し訳ないという意味で申し上げた。評価という言葉尻が間違った使い方をしていれば許していただきたい。評価をしているという意味ではない」
-うそをついてここまで来たが、きょうの説明にうそはないのか。(新たな)真実(の発覚)を隠すために発表したのかという見方をしてしまう。
「当然記憶の範囲内でこれはすべて真実と打ち明けているところ。自分自身の判断として政治家として言う判断をした」
◆証拠メール隠ぺいの指示は
-一昨年12月4日に関係部長だけなら「なかったことにしてはどうか」と北井副市長に言った。北井副市長に部長に口封じをしろと、隠ぺいをするためにどのような指示を具体的にしたか。
「北井副市長から関係部長への伝わり方。隠ぺいかどうかは別にして、具体的に言うとメールの消去ということ」
-部長へ「メールの消去をするように」と北井副市長に指示したか。
「もうここに来ているので全部正直に申し上げる。記憶の範囲で書いているのは『なかったことにしてしまったらどうか』と申し上げた。それを受ける中で、北井副市長から関係部長への指示は『消去をしてください』という形で伝わっている。従ってその責任を取って、北井副市長からも辞任の届けが出ている」
-メールの消去の指示は市長なのか、副市長がしたのか。
「ですから、これ(発表資料)を読んでいただくと、私だと理解していただいて結構」
-具体的にメールの消去をするように、(一昨年)12月4日、副市長との電話のやり取りであったか。
「電話のやり取りはここに書いてある通り。『なかったことにしたらどうかということだけ』」
-北井副市長はそれを忖度(そんたく)して6人の各部長にメールの消去を指示したという流れか。
「そうです。しかしながらそれは北井副市長への電話の流れで言っているので、私からの消去指示だと受けてもらって間違いない。発言の内容を(資料に)書かせてもらったが、私からの消去指示と実質受け止めてもらって結構」
-消去という言葉は使ったか。
「自分の記憶の範囲内で書いている。『なかったことにしたらどうか』と私は申し上げているが、それは消去に実質近い言葉だと、同義だと受け取っていただいて結構」
-消去という言葉を使ったかは覚えていないということか。
「消去という言葉まで記憶がないわけだが、今更この時点に来て私が言っていないというわけではなく、こういう言葉で言った記憶はあるが、実質それを受けて副市長が指示をしているので、消去指示が伝わった」
-まさに忖度ということか。
「忖度かどうかと言われれば北井さんに私は責任をなすりつけるつもりは毛頭ないので、私の消去指示。北井の忖度ではない。『なかったことにしてしまったらどうか』とはイコール消去してくださいと受け止めてもらっていい」
◆ほかの隠ぺい工作は否定
-部下の方々に問題が発覚しないような隠ぺい行動したのは、これ以外にどのようなことがあるのか。
「これだけです。この段にいたって、政治家としての記者会見をしている。政治生命を失いかねない記者会見。この2点を正直に述べさせていただいている。これだけと受け止めていただいて結構です」
-(一昨年)12月21日に「市民へのお知らせ」発行の最終期限で、部長を市長応接室に集めてゴーサインを出した。その際に問題が発覚しないように隠ぺいの指示はしていないか。
「しておりません。既に議会の中での部長等への確認のやり取りがあり出せないという中で話がまとまったというのか、最終的にゴーサインを出した。新たな(隠ぺいを指示する)意味のことは一切していない」
-市会で利害関係者が来ることを事前に知らなかったかを問われて、部長や教育長が「知らなかった」と答えたが、そういう指示はしたのか。
「してません。もともと当時は病院から通って議会に来ていた。指示するいとまうんぬんではなく、この文書に書いてある通り、その前に自分が記者発表したり事実に基づいて前日に市議会に答弁を行っている。その流れの中で、部長たちが困惑の中で、そう答えざるを得ない状況に追い込んでしまったのではないかと思う。部長に『このように答えなさい』と言う形では一切言っていない」
◆隠ぺい工作は認める
-(一昨年)12月4日に市長と副市長と電話で話した際に、関係部長だけなら「なかったことにしてしまったらどうか」と言ったのが問題隠ぺいの唯一の指示か。
「隠ぺいの切り口で言うならその部分」
-隠ぺいをしようとした発言だったと第三者から考えるが、隠ぺい工作だとお考えか。
「そう捉えられてしても仕方がない。第三者の見方が正しい。当時はその考え方はなかったという非常に浅はかな考え方をしているが、後から考えると(隠ぺいが)順当なとらえ方」
-これまで1年半うそをついてきた方が、この1回しか隠ぺい工作をしていないというのは信じがたいが、うそ偽りはないのか。
「記者会見をするのであれば、ほかにあればこの際に申し上げる。そこまで、ほかにあるんじゃないかと言われるのはちょっと私としてはつらい。記者の考えとしてはよくわかるが、私とすればこの中で正直に話している内容。言えた義理ではないが」
2017/5/17 00:02神戸新聞NEXT
◆部長ら3人 議会でうそ
-2次会の出席は11人、市の関係は9人。「(利害関係者の参加を)知らされていない」と、議会の場でうそをつくことになったのは何人か。
「議会の場では3人。1人はやめて退任した私人。申し訳ない。現在の役職名は教育長と理事兼豊かなくらし部長。たまたま議員がその方を指名した。非常に困惑しながら、ぼそぼそとおっしゃった記憶。名指しでたまたま指名されたので答えざるを得なかった」
-虚偽の陳述に当たるのか。
「当たる。彼らが好んで、口裏を合わせて言ったのではなく、唐突に当てられた。困惑しながら、答えていた。1日前の私自身の虚偽答弁をベースに答えざるを得なかったと推察。彼らに迷惑を掛けたと思っている」
-広報別冊に「(部長らは利害関係者の参加を)知らされておらず」とあるが、全員知っていたのか。
「最終的に全員までかどうか分からないが全員に近い形だと思う。メールの確認まではしていないが、全員だと受け止めてもらって結構だ。市長と副市長は当然知っていた。部長もメールで知らされて開いていたという形。『知らされておらず』というのは虚偽」
「倫理審査会では、メールを知っていたかどうかは次元が別。知っていたから倫理違反とかではなく、利害関係者と飲食をした実態の問題で本来議論すべきところだった。違うところの議論から結果としては問題が余計に大きくなって尾を引いてしまった。それを招いたのは12月8日の記者会見が発端になっている。自分の責任がすべてだと思う」
◆部長の処分「寛容に」
-議長に辞表を出したのはいつか。
「閉会後に辞任届を提出した」
-部長に対してさかのぼって処分はあるのか。
「真相を告白した。これを受けて今後どうしていくのか。まさしく結果論ではあるが、私が追い込んだとはいいながら、部長という上席が議会の場で虚偽の陳述、報告をした。いわゆる内部規律罰としてどのように対応するか。私自身が今の段階で辞任届を出している。いつ辞任かは分からないが、辞表を出した私が、部長に処分的なものをするかどうか今答える立場にはない」
「私が原因でそれに合わせざるを得なかった。後ろ向きではなくて、三木市がどう進展していくのが主。次の市長がどう判断するのかによるが、処分、処分、処分…とネガティブなものではないように臨んでいただけたら。悪いのは私。原因者が私。寛容な対応を取っていただければという個人的な思い。あくまで市長としての立場の見解ではない。いろんな一般市民の目から見られて、部長という要職がどうかという判断が出てくる可能性もある」
-仮に当選した場合、自身の処分は。
「今回厳しい選挙になると思っている。勝って帰ってこられるかどうか分からない、非常に難しいものと思っている。自分自身が勝って戻ってきたときの仮定の議論は答えにくい。今の私の正直な心境として、市民目線を欠いたことは非常に申し訳ない」
「しかし、私が倫理規定をよう知っておいて彼らを誘わなければこんなことになっていない。そのようないきさつで、部長を救いたいという思いが自己保身という形に移っている。彼らなりに苦しみ、悩み抜いた1年半ではなかったのかと思う。仮に当選して帰ってきたら、私とすれば市民に事情をきちんと話をして、前向きな処分で市民にお許したまわりたい。ハードルの高い仮定での話で参考まで聞いてほしい」
◆組織ぐるみの隠ぺい否定
-市幹部がうそを答えると、組織ぐるみで隠ぺいしていると見られる。
「12月の市会答弁の時に、部長に『このように答えろ』とか言う暇もなかった。彼ら自身には、私は言っていない。言っていればここに書いてしまう。すべて吐露する。彼らが困惑の中で、ぼそぼそと答えた。彼ら自身の判断の中で、やむなく答えた。それが組織ぐるみの隠ぺいと受け止められてもやむを得ないが、組織ぐるみで『言いなさいよ』という意味の隠ぺいではない。結果論として個々の判断、3人がなってきた」
-仕事の話はしていない。利益提供もない。なかなかないと思うが、便宜供与などは本当になかったのか。
「それはない。やっていれば大きな問題。親睦を深めた、酒を飲んでカラオケをしたことに尽きる。仕事の話をしたり、情報を漏らしたりは一切していない。していれば、ここで最初にまず言うて謝らないといけないことだと思う。疑問に感じられることは分かるが、それは一切ございません」
-民間2人を誘った経緯は市長と秘書で決めたのか。
「1週間前に、2人の民間人の1人と違う意味の懇親会で会った中で、今まで場所が決まっていなかったので同じ場所でやろうと決まった。もともと11月18日に幹部の慰労会をしようとあった。1次会の場所は決まっていたが、2次会は流れ解散で行く場。場所が決まっていない中で、1週間前の別の会合で決まった場所で2次会をやろうと決まったので『秘書課に伝えておいてね』と言った」
◆辞職「1人で判断」
-北井副市長は部長にどのように指示をしたか。
「北井と他の部長のやりとりは直接。(メールを)実際に消されたかどうかの確認は行っていない。この段階では。実際にメールが消えているかどうかの確認は全くしていないことではなくて、年が明けて1月以降、新聞記者がメールを持ってきた時があった。取材で。その時に消えてしまったメールが、完全に消えているかどうかを職員倫理審査会を開く直前だったので、担当の副市長がメールについての確認をし、その報告は私が受けている。1カ月後の話」
「(消したとの)報告までは受けていない。メールが実際にどこまで消えていたのかどうかの確認をしたのは1月中旬の話。12月4日の段階は深く考えていない。メールがどこからか出てきたか、消えているのか確認したのは1月、記者がメールを持ってこられた後の行為」
-結果的にはメールを消すようにという指示は部長に伝わっているのか。北井副市長から指示があって、複数の部長が消していたことには間違いないのか。
「全員消したかどうかは分からないが複数が消したのは間違いない。人数は分からない」
-今回の辞任表明について誰かに相談したか。
「これの関係での相談は一人の判断で行った。自分の胸の中でつかえていたものをどうやって最終的に、自分として悔いのない形でしていくのかに対する判断は己自身で行った」
◆選挙2回「丁寧な進め方」
-県選挙管理委員会に確認したところ、仮に当選した場合でも来年1月にも市長選をしなければならない。公選法にある。市長選を1年に2回する。市民の混乱を招く。本来なら来年1月の選挙だけであったのをもう1回行うことになる。
「自分自身も(任期が)あと7、8カ月、1年を切っている中での選挙。やはり自分としては、ごみの民営化、緑が丘のまちの再生、大型集客施設もそう。大きな事業が進んでしまう前に、きっちりとご説明、真相を明らかにするのが政治家としての本当の進め方と判断している。そのことによって、年に2回もしないといけないのかとの市民からのご批判もやぶさかではないが、それぐらいに今やろうとしている事業は大きなものがある。それを黙ったまま、1月を迎えることができない」
「薮本のわがままと映るかもしれないが政治家としての矜持(きょうじ)。人間薮本、政治家薮本に対する審判もさることながら、市民が関心を持つ三つの事業、いろいろ審判をたまわる。進んでいってしまった後の1月ではなく。リーダーが変わるかもしれない。半分以上の確率である。そういう意味では、今きちんとした形で、ご迷惑をおかけするが、知事選と合わせた形で、二度手間ではあるが、今審判を仰ぐのが、逆に政治家として市民を向いた形の、丁寧な進め方に結果としてなるのではないか。私個人に対しての評価、施策といったときに今ひとつの審判を仰ぐのは三木市とすれば、結果論では知事選があるからではあるが、タイミングではないか」
-市長の辞表は議会は判断していない。提出した段階。北井副市長も同様に本日提出したが辞職したことになるのか。
「受理はしたが、辞職はしていない。副市長の判断は任命権者の私。私が辞任する時期と、基本的には合わせて承認したい。今は受け取った段階。まだ私自身が議会の承認をいただいていないので、今の時点では承認と辞職の時期と合わせていく。北井の担当してきた仕事も結構あるので、市政への影響は最小限に抑えたい」
◆市長不在「影響少ない」
-市長代理を井上副市長、教育関係は松本教育長に任せる。大きなプロジェクトと強調する中で信を問うと思いも分かるが、トップとナンバー2が不在の状況を一定期間生む。市民に迷惑が掛かる。
「そういう意見が出てきてしかるべきだ。6月の一月ということ。市議会がある。しかしながら結果論として、例えばごみの民営化は9月市議会でめどが立つ。どちらの方向に動くのか議論される。緑が丘で集合住宅を実際に進めるのは年内から年度内で大詰めを迎える。三木サービスエリア北側の大型集客施設やスマートインターチェンジを進めるのが年末から年度末。結果的に、6月に私がいないのは迷惑を掛けるが、議会が年4回ある中で、補正(予算)も少ない。影響が1番少ない会議に結果としてなるのではないか。1番影響が少ない期間だと思うが、空白期間をおくのは批判を受けてもやむを得ない」
-決断したのは直前か。
「直前も直前。ゴールデンウイークを明けてから。血税の切り口から言うと、知事選と一緒。県税であろうが市税であろうが血税だが、市税だけで言うと、試算をしていないが、計画的にはやっていないので分からないが、三木市長選の単体でやるのに比べると半額以下とかで執行できるのではないかと推察している。1月には単独で選挙がある。従って、そういう意味からではないが、私自身は責任の重大さを感じているので、退職金やボーナスを放棄して三木市に極力迷惑を掛けない形にしたいとの思いがある。費用負担の観点からそういう思い。再立候補がいいのかどうかはずっと悩んでいた」
◆タイミング計算は否定
-選挙の機会を通じて真実を伝えたいのか。
「記者会見を通じて市民が知る機会はあるが、政治家としての正式な謝罪は多くの市民と接して深く頭を下げてきちんと謝罪をしつつ政策的な話もしたい。市民と1番接する場が選挙。1週間の場を通じて行いたい」
-唐突なタイミング。ほかの立候補者として急な準備を強いられる、不利な状況でのスタート。当選したら信を得たという認識になるか。
「私自身も再立候補は直前の直前に決めた。何の準備もしていない。地方自治法で定める50日以内、めいっぱいの期間。ある意味逆に、きょう立候補表明する方が、その中でフェアな戦いができると考えている。逆に後から、立候補する気持ちなのに、後から立候補で手を挙げる後出しじゃんけんの方が姑息(こそく)な戦い方だと思う」
-来年1月に市長選を行うと大半の人が思っていたのでは。
「私自身も1月に向けての準備をしていない。公職選挙法で定める50日の最大限の中で申し上げている。同じ土俵の上に立っていると理解している」
-1年半にわたり事実を公表せず、残り半年の期間のために出直し選挙。時間感覚が理解しづらい。本当にずっと考えていたのか。このタイミングの説明を聞くと前々から考えていたのかという印象を受けた。
「そんな逆算して思える状況ではない。ここに書いていることが偽らざる気持ち。去年の間は、自分の思いではなく市としての道しるべを付ける。新年度の体制が固まり、それに向けてのスタートが見え始めてきた。たまたま、知事選まで逆算して先々考えていたわけでは毛頭ない。結果論としてこういう形。だからこそ、唐突のように思われてやむを得ない」
-隠ぺいしたメールについて、結局問題になって市はメールの流出は問題として県警に告発、市職員4人が書類送検に至った。どう思うか。
「彼らがどう言われているか存じ上げていない。私どもは被害届を出しているか、どう進展しているか存じ上げていない。その前提で答えると、私自身がこのような二つのうそを1年半つき続けてきた。これに対して行動を起こしたか分からないとの前提だが、こちらの方だけが悪くなくて片方だけが悪いとはならない。進展は分からないが、被害届を出したことについて後悔はしていない。外部流出の疑いがあったので行った。(勇気を持った)行為ならば私自身もうそをついてきたことを認めるので、彼らだけを一方的に攻められない。どういう意味で行ったかは分からない上での答弁」
◆来年1月も「続けたい」
-1年半たち、なぜ今明るみに出すのか。市政を止めないことを優先した。悩んできたというが、再出馬するのも市政を投げるのは適当ではないというのは、1年前でも同じことができたのでは。
「もっと前の表明であれば辞職はしなくて良かった。結果として真相を告げるのが遅かった。もっと早い時期であれば謝罪なり減給処分で良かったかもしれない。今けじめを付けるなら、辞職しかないという結論に達した。1年半いきすぎた中でなぜ今なのか。端的に言うなら口にチャックで黙ったまま1月の主要施策を進めたなら、開き直っているわけではないが、やろうと思えばできたが自分の矜持が許せない。無党派で当選し市民第一、主役でやってきたので原点に戻すなら、今しかないという思い。なかなか理解してもらえないが、悩んだ結果、今回の結論に至った。今しかない」
-来年1月の市長選にも立候補するのか。
「まず7月2日か分からないが、こういう真実を吐露した中で選挙戦を展開する。非常に強い逆境の風を受けた中での選挙。当選を前提にした1月どうするかというのはかえって有権者に失礼。1月を意識して、時期ではなくて施策を推進していく責任は、信を得た場合はあると考えている」
-昨年12月に議会で市長選に出ると言ったと理解するが、それは撤回せずに、1月に出る意向は変わらないか。
「基本的にはあの問題について黒白をどうするかという意味で述べた。正式な立候補表明ではない。いずれにしろ強い思いがあるから今回の告白であり、本来ならどの面下げて出られるのというのがあるが、再立候補に踏み切った。12月の思いと今の思いは変わっていない。当然1月も続けたい思いはあるが、まずは7月の審判を受けた上で判断しないといけない。非常に厳しい選挙になる。その気持ちは十二分にあるからその流れで来ている。悩みに悩んで再立候補に至った」
◆市長倫理審「開くべきだった」
-「市民のお知らせ」と市長の倫理審査会を求める署名に対する判断は市長が行ったのか。
「12月21日に関連部長が集まったが、最終決定は私の判断。(市長の)倫理(審査会)を求める署名を受け付けないとする返事の判断を最終的にしたのは私。決裁区分があるので名前は企画管理部長名とあるが、判断をしたのは私」
-市長の倫理審査会は開くべきだったかと考えているのか。
「二つの虚偽を倫理審査会の署名有志の皆さんは表につまびらかに出したい、一つの趣旨があったかと思う。そういう意味では、疑いをその時点では真相、きょうになって初めて言う。疑いが本来存在したことになり、受け付けて本来ならば開催すべきであったと現時点では考えている。この時点で記憶の範囲内ですべての真相を告白している以上、倫理審査会を求める疑いは消えている。市長がフェードアウトしている。倫理審査会を求める趣旨は結果論としては現時点をもって消えた。それは私の勝手な言い分。署名をした皆さんは熱い思いで4カ月も一生懸命やられている。1900人の思いがおあり、当然のことだと思う」
「長時間にわたり私の一方的な思いを述べた。まだ消化不良的なものが残ると思うが、胸中を去来する思いを文章でしたためた。市民に対して何度も繰り返すが、トップの問題。三木市の名誉と信用をトップ自らが傷つけたことに対しておわびを申し上げる。いろんな場で市民と会う中で頭を下げ、おわびを申し上げると共に、前を向いて進んでいかなければならないので、市民の厳しい審判を受ける中で次にどうなっていくのか委ねないといけない」
「そういう意味で来年1月に選挙、近い中に2度とご迷惑を掛ける。将来の三木を決める上でも重要な位置付けを持つ。偉そうなことを言える立場ではないが、適切な将来を見据えたご判断をたまわりたい。今はただただ謝りたい。市民におわびを申し上げたい。本当に申し訳ございませんでした」
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