Sclaps KOBE
神戸に関連する/しない新聞記事をスクラップ。神戸の鉄ちゃんのブログは分離しました。人名は全て敬称略が原則。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
南海地震、過去に東海より先行か 神戸に文書残る <神戸新聞 2012/09/21 07:25>を編集
室町時代の史料が乏しく、未知の大地震と呼ばれる明応南海地震の発生が旧暦の「明応7(1498)/06/11」だった可能性を示す文書が、高原山萬福寺(神戸市北区山田町小部)にあることが分かった。約2カ月後の1498/08/25(旧暦)には明応東海地震が発生。東海・南海の両地震は、何度も同時、あるいは東海が先行して起きているが、南海地震が先に発生したことを示す十分な史料はない。神戸に被害があったことをうかがわせる記述もあり、専門家は「通説を覆す貴重な資料かもしれない」と話す。
文書は、寺の檀家が土蔵で見つけ、1987年に寄贈された。1行十数文字、60行超の漢文で、1534年の記述とされる。
神戸新聞社が古文書に詳しい大谷大学学長の草野顕之に解読を依頼したところ、文中には「明応七年六月十一日(現在の7月9日)」に「國土夥震動山割海涸」(国土はおびただしく震動し、山は割れ、海は枯れた)と書かれていた。寺の歴史を記す文書で、不思議な力を持つ石が寺にあったが、(明応南海地震とみられる)地震で山に埋もれてしまったとの内容だったという。
産業技術総合研究所関西センター(尼崎市)客員研究員の寒川旭によると、明応東海地震は当時の記録文書にあり、高さ8m以上の津波が関東から紀伊半島までを襲ったとされる。だが南海地震については史料は乏しく不明な点が多い。1988年から高知県、徳島県、大阪府などで液状化の痕跡が見つかり、東海地震と連動して起きていたことは分かってきたが、発生日の特定には至っていない。
この問題を調べてきた建築研究所(茨城県つくば市)特別客員研究員の都司嘉宣は、旧暦の明応7年6月11日16時ごろ、中国・上海に津波が押し寄せていたとの公文書を見つけ、津波の速度などから、南海地震が起きたのは同日10時ごろと推定。京都の貴族日記や奈良の寺院に残る文書でも同日に強い揺れがあったと記されている。
都司は「神戸でも記録が見つかった以上、この日が南海地震の発生日とみて間違いないだろう」と指摘。寺近くの高台から瀬戸内海が望めることから「『海が枯れた』との記述は津波が起きる前の引き潮現象を指している可能性もある」と分析する。その上で「南海トラフ地震は東海地震から先に起こるとの通説があるが、油断できないことを伝える貴重な資料だ」としている。
~~~~
# そりゃ、東海・東南海・南海は一続きで、どっかが崩れたからどっかが崩れるとか言う積み木崩しの世界。前回こうだったから今回もこうとは限らないよね。どっから先に崩れてもおかしくない。
室町時代の史料が乏しく、未知の大地震と呼ばれる明応南海地震の発生が旧暦の「明応7(1498)/06/11」だった可能性を示す文書が、高原山萬福寺(神戸市北区山田町小部)にあることが分かった。約2カ月後の1498/08/25(旧暦)には明応東海地震が発生。東海・南海の両地震は、何度も同時、あるいは東海が先行して起きているが、南海地震が先に発生したことを示す十分な史料はない。神戸に被害があったことをうかがわせる記述もあり、専門家は「通説を覆す貴重な資料かもしれない」と話す。
文書は、寺の檀家が土蔵で見つけ、1987年に寄贈された。1行十数文字、60行超の漢文で、1534年の記述とされる。
神戸新聞社が古文書に詳しい大谷大学学長の草野顕之に解読を依頼したところ、文中には「明応七年六月十一日(現在の7月9日)」に「國土夥震動山割海涸」(国土はおびただしく震動し、山は割れ、海は枯れた)と書かれていた。寺の歴史を記す文書で、不思議な力を持つ石が寺にあったが、(明応南海地震とみられる)地震で山に埋もれてしまったとの内容だったという。
産業技術総合研究所関西センター(尼崎市)客員研究員の寒川旭によると、明応東海地震は当時の記録文書にあり、高さ8m以上の津波が関東から紀伊半島までを襲ったとされる。だが南海地震については史料は乏しく不明な点が多い。1988年から高知県、徳島県、大阪府などで液状化の痕跡が見つかり、東海地震と連動して起きていたことは分かってきたが、発生日の特定には至っていない。
この問題を調べてきた建築研究所(茨城県つくば市)特別客員研究員の都司嘉宣は、旧暦の明応7年6月11日16時ごろ、中国・上海に津波が押し寄せていたとの公文書を見つけ、津波の速度などから、南海地震が起きたのは同日10時ごろと推定。京都の貴族日記や奈良の寺院に残る文書でも同日に強い揺れがあったと記されている。
都司は「神戸でも記録が見つかった以上、この日が南海地震の発生日とみて間違いないだろう」と指摘。寺近くの高台から瀬戸内海が望めることから「『海が枯れた』との記述は津波が起きる前の引き潮現象を指している可能性もある」と分析する。その上で「南海トラフ地震は東海地震から先に起こるとの通説があるが、油断できないことを伝える貴重な資料だ」としている。
~~~~
# そりゃ、東海・東南海・南海は一続きで、どっかが崩れたからどっかが崩れるとか言う積み木崩しの世界。前回こうだったから今回もこうとは限らないよね。どっから先に崩れてもおかしくない。
PR