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Sclaps KOBE

神戸に関連する/しない新聞記事をスクラップ。神戸の鉄ちゃんのブログは分離しました。人名は全て敬称略が原則。

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火災発生は工場のせいだが、消防士が死んだのは神戸市消防局のせい。
粉塵爆発を予想しないのは、消防のプロとしては怠慢すぎる。

文章中敬称略。
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逃げ遅れの原因、特定困難 神戸・消防士死亡事故1カ月 <2009/07/02>
http://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/0002082367.shtml

(前略)
 神戸市消防局によると、速水消防士長は「急激に予測不能な形で生じた猛煙」に包まれた。逃げ遅れた原因の解明は進んでいない。
(中略)
 速水隊員が逃げ遅れた状況ははっきりしない。神戸市消防局は同僚から聞き取り。当初は小隊長ら2人が屋内で放水しており、合流した速水隊員もホースを延ばして放水を開始。その約1分後、濃い煙が急に増え、壁のように迫ってきた。「いったん撤退」と指示して小隊長が外に出ると、速水隊員はいなかった。小隊長らは「工場内は真っ暗だった」と証言した。
 神戸市消防局は「速水隊員は小隊長らと数mの距離にいたはず」とするが、詳しい位置は不明。入口と逆に向かった形跡があるが、その理由も推測の域を出ない。事故調査委員会は2009/07/02、最終回を迎える。

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事故調初会合「一気に燃え広がった可能性」<2009/06/13>

 神戸市消防局 東灘消防署の速水力・消防士長(31)(事故後、消防司令に特進)が消火活動中に亡くなった神戸市東灘区深江浜の工場火災で、天井を覆った断熱材から可燃性ガスが発生したため、急激に燃え広がった可能性が高いことが2009/06/12、わかった。神戸市消防局がこの日の事故調査委員会の初会合で報告。調査委は今後、火災の再現実験などで事故の原因や再発防止策をまとめる。
 委員長の北後明彦・神戸大学都市安全研究センター教授や建築の専門家、神戸市消防局の幹部ら17人が出席した。
 報告によると、消火活動が始まった2009/06/01 10:30頃、工場の倉庫内はうっすらと煙があって壁と天井のすき間がわずかに燃えている程度だったが、5分後に突然、天井部分から炎が吹き出した。断熱材はウレタン製で、不完全燃焼により発生した可燃性ガスが天井裏に充満し、空気に触れて一気に燃え広がったらしい。
 焼死した速水隊員のそばには天井材の鉄板があったことから、神戸市消防局は「消火活動を始めて1分以内に、天井からの炎に巻き込まれた可能性がある」と指摘した。
 また、従業員の証言などから、火元は小麦粉を焙煎するロースター機上部のフィルタータンクと断定。天井部分とは約10cmしかすき間がなかった。

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神戸深江・工場火災:食品会社に資料提出命令 <神戸新聞 2009/06/05>
http://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/0001988693.shtml

 神戸市東灘区の食品製造会社「三輪」で工場が全焼し、消火活動中の消防士が死亡した火災で、神戸市消防局は2009/06/04、同社に対し、過去の火災や今回の出火元とみられる焙煎機の管理状況について、関係資料や調査報告を提出するよう消防法に基づき命令書を出した。
 命令書は防火設備などに不具合があり、長期間の指導にも従わない場合に出すのが一般的で、火災の原因調査を目的とするのは異例。今回は鎮火までに約16時間を要し、消防士が亡くなった点を重視した。
 命令書では、火勢を増す要因とされる断熱材など内装の状況や、消防用設備の点検結果なども調べ、2009/06/12までに報告するよう求めている。

 一方、神戸市消防局は、今回の火災と、2009/05/21に火災報知機が作動した件のほかに、2003/10と2008/06、同社敷地内の屋外で、乾燥させていた小麦胚芽が自然発火するなどしていたことを明らかにした。いずれもけが人はなかった。

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神戸深江・工場火災:発生11日前にも機械から煙 <神戸新聞 2009/06/04>
http://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/0001985105.shtml

 「三輪」の工場では、大火災の11日前にも、今回の出火元とみられる焙煎機付近から煙が上がり、自動火災報知器が作動していた。同社の関係者は、2009/05/21にも焙煎機付近から煙が出て、近くの火災報知器が作動したと説明した。周辺の会社関係者も、工場内にいた従業員らが屋外に避難し、焙煎機に入っていたとみられる商品にバケツで水をかけていた様子を目撃した。同社は神戸新聞社の取材に対し、「焙煎機が故障し、商品の温度が上がり過ぎたため、煙が上がったのは事実。機械はその後、修理した」としている。

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神戸深江・工場火災:小麦粉75トン、貯蔵管理規制なし <神戸新聞 2009/06/03>

 神戸市東灘区深江浜町の食品製造会社「三輪」の工場火災で、工場内には小麦粉が約75トンあったことが2009/06/02、神戸市消防局への取材で分かった。
 小麦粉は延焼しやすいため、自治体によっては20トン以上を貯蔵する場合、火災予防のため管理方法を条例で定めているが、神戸市の条例には規定がなく、神戸市消防局は「改正を検討する必要がある」としている。
 神戸市消防局によると、25kgの小麦粉が入った袋計3000袋が、工場内で高く積まれていた。消火活動中、放水の勢いで舞い上がった小麦粉が空気と混じり合い、爆発することが何度もあったといい、火勢が増す一因になったとみられる。
 こうした特性から、東京都は都火災予防条例で小麦粉や米粉など穀物類について、延焼がはやく消火活動が特に困難な「指定可燃物」に規定。20トン以上を貯蔵する場合は消防署に届け出た上、不必要な火気の使用を控え、積み上げる高さなどを制限している。
 ただ、国が各自治体に参考として示した火災予防条例案では、穀物類は指定可燃物の対象外。神戸市内には穀物を扱う倉庫も多くあるが、神戸市消防局は「危険性はあまりないと認識していた」としている。
 火災は2009/06/01 10:20ごろに119番があり、約16時間後の2009/06/02 02:21に鎮火した。速水消防士長の死因は司法解剖の結果、焼死と判明した。東灘警察署によると、死亡推定時刻は2009/06/01 10:40ごろ。

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 重要キーワード:粉塵爆発(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B2%89%E5%A1%B5)
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神戸深江・工場火災:消火中の消防士死亡 9時間半不明 <神戸新聞 2009/06/02>

 神戸市東灘区深江浜町の食品製造会社「三輪」の工場火災で2009/06/01、消火作業中の神戸市消防局東灘消防署の速水力消防士長(31)=大阪府高槻市=が行方不明となった。神戸市消防局が不明から約9時間半後の2009/06/01 19:50ごろ、工場内で速水隊員を見つけたが、搬送先の病院で死亡した。2009/06/02に司法解剖して身元を最終確認する。
 神戸市消防局と東灘警察署によると、火災は2009/06/01 10:15ごろ119番通報があり、耐火構造の2階建て延べ約2950平方メートルを全焼。消防車28台のほかヘリコプターや消防艇が消火しているが、2009/06/02 0時現在も燃え続けている。
 工場では、小麦粉加工製品や冷凍ピザなどを製造。1階南東側で小麦粉を焙煎する機械から、爆発音と煙が出るのを従業員が目撃した。
 神戸市消防局によると、速水隊員の小隊(東灘33小隊)は計3人で工場内に入ったが、消火作業の開始直後に突然、熱気と煙が押し寄せた。小隊長は「退避」と声をかけ、もう1人の隊員とともに屋外に出たが、速水隊員が取り残され、無線交信にも反応がなかった。速水隊員は工場の西入口から約20mの場所で倒れていた。防火衣を着用し、空気呼吸器を背負ってエンジンカッターとホースを持って消火活動していた。1999/04に神戸市消防局に入り、2007年から東灘消防署で勤務している。

 神戸市消防局によると、消火活動中の隊員死亡は2003/06/02、神戸市西区の住宅火災で4人が亡くなって以来、2件目。消防局長小野田敏行は「(2003年の)事故を教訓に屋内の消火活動の指針を作った。今回はそれに則ったもの」とした。

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神戸深江・工場火災:工場で火災、けが人なし <神戸新聞 2009/06/01>

 2009/06/01 10:20ごろ、神戸市東灘区深江浜町の食品製造会社「三輪」などが入る敷地内の工場関係者から「建物内に煙が充満している」と119番があった。工場内から出火したらしく、神戸市消防局などから消防車など20台以上が出動、消火作業に当たった。東灘警察署によると、工場には当時、作業員らがいたが、怪我人や逃げ遅れた人はいない。

 神戸市消防局などによると、工場は鉄骨2階建てで、延べ約2900平方メートルを全焼した。工場では小麦粉を原料にした食品などを製造。東灘警察署によると、作業員が1階南東の焙煎する機械から爆発音を聞いた。また付近の食品工場の従業員によると、午前9時前から物が焦げるようなにおいがしていた。
 現場は阪神高速湾岸線深江浜ランプの南約250m。建物から上がった黒煙が一時、工場や倉庫などが立ち並ぶ周辺に広がり、湾岸線では車が徐行した。
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