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神戸に関連する/しない新聞記事をスクラップ。神戸の鉄ちゃんのブログは分離しました。人名は全て敬称略が原則。

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大阪百貨店戦争1年 兵庫勢健闘、顧客キープ <神戸新聞 2012/05/03 12:01>を編集

 新装したJR大阪駅ビルに、JR大阪三越伊勢丹とルクアが開業して2012/05/04で丸1年を迎える。大阪百貨店戦争と呼ばれた梅田地区の商業施設の明暗は鮮明に。神戸や阪神地域は当初かなりの打撃が予想されたが、各店とも「影響は想定より小さい」との声が大勢だ。一方、2012/11下旬には国内屈指の売上げがある阪急百貨店梅田本店の全面開業を控えており、第2戦に向け臨戦態勢に入っている。

【梅田地区は明暗鮮明】
 梅田地区で好調を維持するのはルクア(売場面積2万平方メートル)。開業1年間(2011/05~2012/04末)の売上高は370億円で、当初の目標を4割上回った。20~30代女性を主な顧客層に百貨店より価格を抑え、日本初のテナントなど話題づくりも奏功した。運営するJR西日本SC開発 社長の中山健俊はさらに「カップル向けに一つの店に男女双方の商品を置き、周辺施設との違いを出せた」と話す。

 一方、JR大阪三越伊勢丹店長の伊藤達哉は「高い天井や広い通路など上質な店づくりが、逆に価格が高そうなイメージになってしまった」と反省する。ルクアの倍以上の5万平方メートルながら、売上高は334億円と1割ほど少なく苦戦している。そこで昨秋以降、売場の3割を占める自主編集フロアについて、陳列商品数を2~3割増やして豊富な品揃えをアピール。「大阪仕様に修正を進めており、徐々に上向いている」と手応えを感じ始めている。

 2011/04に増床した大丸梅田店(6.4万平方メートル)は、2012/02期の売上高が前期比65.7%増の617億8100万円。半面、心斎橋店は減少。大丸松坂屋百貨店社長の山本良一は「距離の近さが影響した」と話す。

【改装や独自色で対抗】
 2012/04下旬、大丸神戸店(神戸元町)の食品フロアには長蛇の列ができた。中には入場制限がかかる店も。梅田地区に対抗しデパ地下を15年ぶりに全面改装。衣服など上層階への“噴水効果”を期待する。2年ほど前から進めている改装効果で、梅田地区の影響は売上高で1%ほどにとどまった。2011年春には30歳前後向けの婦人服売場「うふふガールズ」を導入。店長の澤田太郎は「新たな顧客の獲得につながっている」と自信をのぞかせる。

 強みの食品売場を中心に顧客流出を防いだのが、そごう神戸店(神戸三宮)と大丸芦屋店(JR芦屋)。そごう店長の林拓二は「主要客の40代以上は堅調」と話す。

 一方、阪神間。阪急西宮ガーデンズ(阪急西宮北口)は子育て世代を中心に来店回数が増えているという。担当者は「バリアフリーで駅から直結し、店内の通路の広さや休憩場所の多さも、ベビーカーや子ども連れの女性からの支持が根強い」と話す。

 ららぽーと甲子園(西宮市)は、2011/04の改装でファストファッション店を集積させ、家族層を中心に新たな顧客を開拓。
 つかしん(尼崎市)とイオンモール伊丹昆陽(伊丹市)などは「近隣住民の普段の買い物が中心のため、大阪とはすみ分けができている」と話す。

 姫路地区では「目立った影響はない」(山陽百貨店)という。

【「うめきた」にも関心】
 各店とも視線は、2012/11に全面開業する阪急梅田本店と、2013春開業するJR大阪駅北側の再開発地域「うめきた」の商業施設に向き始めている。
 大丸神戸店は「高級ブランドの顧客が重なる。むしろこちらが本戦」と警戒する。2012/03にカルティエを、2012/06にはシャネルを改装する。各店に限定品販売を働きかけるほか、デザイナーを招いたイベントを企画するなどてこ入れを図る。
 阪急西宮ガーデンズは2014年春をめどにテナントの入れ替えを計画。
 JR大阪三越伊勢丹は2014年中に婦人服売場などの改装を計画している。

 流通科学大総合政策学部教授(流通論)の向山雅夫は神戸地区の商業施設の課題について「北野や旧居留地など街を回遊する楽しさは大阪にない神戸ならではの魅力。商業施設や商店街が単独ではなく互いに連携し、街全体の魅力を上げる発想が必要」と指摘する。

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JR大阪駅ビル、ルクアが圧倒 どうする三越伊勢丹 <MSN産経 2011/08/02 21:15>を編集

 隣接する専門店街「LUCUA(ルクア)」に圧倒されていることが、2011/08/02のデータから明白になったJR大阪三越伊勢丹。梅田地区4店目の百貨店として鳴り物入りで開業したが、ファッションなどで主導権を握る伊勢丹の東京流は現段階では受け入れられていないようだ。

 三越伊勢丹のセールスポイントは、社員自らが仕入れから売り場の編集、販売までを一貫して行う自主編集売場。ブランドに関係なく商品を選べることが東京では人気で、売場全体の約3割を占める。しかし、関西ではブランドごとに区分して販売するケースが多いため、買い物客にとっては「わかりにくい」(ライバル店の関係者)。
 追い打ちをかけたのが、梅田地区のライバル店が「自店で展開する高級ブランドに三越伊勢丹への出店を控えるよう求めた」とされること。結果、「自主編集の多さにつながった」とも言われ、「特選婦人服のそろいが悪い」(百貨店幹部)との指摘もある。
 地下2階の菓子売場でも「陳列ケースの上に商品を置かない」と、東京流を貫く。一方、気軽さを重視する大阪ではケースの上にも並べる店が多く、東京流は「堅苦しく、親しみにくい」(百貨店関係者)。

 厳しい評価だが、ライバル店各社からは「三越伊勢丹の底力はこれから」との声が聞かれる。JR京都駅の駅ビルに1997年に進出したJR京都伊勢丹の例があるからだ。JR京都伊勢丹は出店当初、想定を下回る売上げが続いたが、軌道修正を図るなかで、10年連続で売上高を増加させた。
 2008/02に、JR京都駅の南北自由通路沿いにオープンさせた商業施設スバコJR京都伊勢丹も同様だ。若い女性をターゲットに美と食をテーマにした商業施設は開業から数カ月間、売上高が当初の想定を大きく下回った。しかし、カード会員の属性やPOSシステムの販売データを分析。データ以外に潜む情報も読み取り、開店1年で急激に売上高が伸びた。

 その経緯を知るだけに、JR大阪三越伊勢丹の運営会社を傘下に持つJR西日本社長の佐々木隆之は「謙虚に買物客の反応を分析すれば、大阪の皆様に支持して頂ける」と期待を示す。ただ、現段階で三越伊勢丹から聞こえてくるのは「なぜかわからないが、こちらの意図が客に十分に伝わっていない」との声だ。
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