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杜撰運営だった新東名マラソン…知事も怒る <2011/11/29 11:07 読売新聞>を編集
静岡県や静岡陸上競技協会などでつくる実行委員会(委員長・勝又瑛逸=静岡陸上競技協会副会長)の主催で、2011/11/20に開かれた「ふじのくに新東名マラソン」の参加者が給水不足で救急搬送された問題を受け、静岡県知事 川勝平太は2011/11/28の定例記者会見で「極めて重大な失敗。特に怪我をされた方々、不愉快な思いをされた方々に心よりお詫び申し上げます」と謝罪、原因を検証した上で関係者の処分を検討する方針を明らかにした。
実行委は静岡県、静岡陸上競技協会、静岡県教育委員会、沼津市、静岡新聞社・静岡放送で構成。2人の実行副委員長の1人を静岡県交通基盤部長の森山誠二が務める他、4人の顧問の1人に川勝が名を連ねている。
担当部署の静岡県道路企画課は大会終了後の2011/11/20夜、エントリーを受け付けたインターネットサイトへの書込みで、給水不足などの不手際に参加者から批判が出ていることを把握。静岡県にも2011/11/21~24、参加者から「脱水症状の人がいた」「(フルマラソンの)参加費8500円は高い」といった苦情が16件寄せられた。
このサイトには、「現場担当者の応対が横柄だった」など、参加者の不満が多く書き込まれていた。川勝は「かなり厳しいご批判があり、杜撰な応接体制だったことは明らか。指揮系統に問題があったと思う。静岡県も主催者の一つで反省しないといけない」と責任を認めた。その上で、「原因をはっきりさせる。会計の収支も明らかにするよう指示した。ことによっては処分も考えている」と、厳しい姿勢で臨む考えを示し、静岡県の検証結果を元日発行の静岡県広報誌「県民だより」1月号で報告する方針を明らかにした。川勝は「何とか名誉挽回をしたい。もう一度(大会を開催)できるか可能性を検討している」との意向も示した。
◆杜撰「ぶっつけ本番」◆
「そもそも高速道路でのマラソン開催自体が無謀だった」。2011/11/20の「ふじのくに新東名マラソン」について、実行委員会の一人はそう語った。実質的に運営を取り仕切った静岡県陸上競技協会東部支部はフルマラソン(42.195km)の開催は初めて。新東名の工事の都合でコースの下見もままならず、大会の運営は「ぶっつけ本番」のような杜撰さだった。
◆早々に水尽きる◆
この問題では、少なくとも10人が熱中症とみられる症状で救急搬送されるなど、数十人の参加者がレース途中で体調不良を訴えた。
実行委によると、フルマラソンでの給水用の水を、約1万人の参加者1人あたり紙コップ(150mL)2杯分と計算し、計約3000L用意した。しかし、当日は26.5度という11月としては異例の暑さもあって、水は早々に尽きた。実行委は慌てて追加調達に動いたが十分確保できず、走るペースが遅いランナーを中心に深刻な水不足が起きた。
8か所の給水所のうち4か所では、設置場所が事前に想定していたよりも狭かったため、当日にそれぞれ約2kmずつ移動させたのに、参加者への事前通知はなかった。その結果、最長で約17km、水が飲めなかった参加者もいた。「17kmも水が飲めないとは非常に危険。死に至っても不思議ではなかった」と、福岡大学教授(運動生理学)田中宏暁は指摘する。
実行委は仮設トイレに3個ずつのトイレットペーパーを用意したが、参加者からは「紙がない」との不満が続出した。実行委によると、大会前日の大雨で、予備のペーパーが使い物にならなくなったためだ。
◆工事中で下見ままならず◆
実質的な運営にあたった静岡県陸上競技協会東部支部は、ハーフマラソンの開催実績はあるものの、フルマラソンの運営は初めて。コースの下見は、新東名の工事日程との調整もあり、2011/04以降、「4、5回程度、車で走っただけだった」(勝又)。
運営に関係したある静岡県職員は「そもそも特殊な環境でのマラソン開催は無謀だった。準備不足も致命的だった」と話す。勝又も「決定的に認識不足。ノウハウがない中での高速道路での運営で、対応が遅れた」と謝罪している。
実行委は2011/11/25、「万全な準備ができていれば防ぐことができたと反省している」などとする謝罪文を公式ホームページに掲載。2011/11/26には、フルマラソンの参加者4719人全員に謝罪文を郵送したが、参加した男性(44)は「一度きりの大会と思って楽しみにしていた。謝罪されても悔しさは収まらない」と話している。
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# 浜松はふじのくにじゃないからね。国も違うし。
静岡県や静岡陸上競技協会などでつくる実行委員会(委員長・勝又瑛逸=静岡陸上競技協会副会長)の主催で、2011/11/20に開かれた「ふじのくに新東名マラソン」の参加者が給水不足で救急搬送された問題を受け、静岡県知事 川勝平太は2011/11/28の定例記者会見で「極めて重大な失敗。特に怪我をされた方々、不愉快な思いをされた方々に心よりお詫び申し上げます」と謝罪、原因を検証した上で関係者の処分を検討する方針を明らかにした。
実行委は静岡県、静岡陸上競技協会、静岡県教育委員会、沼津市、静岡新聞社・静岡放送で構成。2人の実行副委員長の1人を静岡県交通基盤部長の森山誠二が務める他、4人の顧問の1人に川勝が名を連ねている。
担当部署の静岡県道路企画課は大会終了後の2011/11/20夜、エントリーを受け付けたインターネットサイトへの書込みで、給水不足などの不手際に参加者から批判が出ていることを把握。静岡県にも2011/11/21~24、参加者から「脱水症状の人がいた」「(フルマラソンの)参加費8500円は高い」といった苦情が16件寄せられた。
このサイトには、「現場担当者の応対が横柄だった」など、参加者の不満が多く書き込まれていた。川勝は「かなり厳しいご批判があり、杜撰な応接体制だったことは明らか。指揮系統に問題があったと思う。静岡県も主催者の一つで反省しないといけない」と責任を認めた。その上で、「原因をはっきりさせる。会計の収支も明らかにするよう指示した。ことによっては処分も考えている」と、厳しい姿勢で臨む考えを示し、静岡県の検証結果を元日発行の静岡県広報誌「県民だより」1月号で報告する方針を明らかにした。川勝は「何とか名誉挽回をしたい。もう一度(大会を開催)できるか可能性を検討している」との意向も示した。
◆杜撰「ぶっつけ本番」◆
「そもそも高速道路でのマラソン開催自体が無謀だった」。2011/11/20の「ふじのくに新東名マラソン」について、実行委員会の一人はそう語った。実質的に運営を取り仕切った静岡県陸上競技協会東部支部はフルマラソン(42.195km)の開催は初めて。新東名の工事の都合でコースの下見もままならず、大会の運営は「ぶっつけ本番」のような杜撰さだった。
◆早々に水尽きる◆
この問題では、少なくとも10人が熱中症とみられる症状で救急搬送されるなど、数十人の参加者がレース途中で体調不良を訴えた。
実行委によると、フルマラソンでの給水用の水を、約1万人の参加者1人あたり紙コップ(150mL)2杯分と計算し、計約3000L用意した。しかし、当日は26.5度という11月としては異例の暑さもあって、水は早々に尽きた。実行委は慌てて追加調達に動いたが十分確保できず、走るペースが遅いランナーを中心に深刻な水不足が起きた。
8か所の給水所のうち4か所では、設置場所が事前に想定していたよりも狭かったため、当日にそれぞれ約2kmずつ移動させたのに、参加者への事前通知はなかった。その結果、最長で約17km、水が飲めなかった参加者もいた。「17kmも水が飲めないとは非常に危険。死に至っても不思議ではなかった」と、福岡大学教授(運動生理学)田中宏暁は指摘する。
実行委は仮設トイレに3個ずつのトイレットペーパーを用意したが、参加者からは「紙がない」との不満が続出した。実行委によると、大会前日の大雨で、予備のペーパーが使い物にならなくなったためだ。
◆工事中で下見ままならず◆
実質的な運営にあたった静岡県陸上競技協会東部支部は、ハーフマラソンの開催実績はあるものの、フルマラソンの運営は初めて。コースの下見は、新東名の工事日程との調整もあり、2011/04以降、「4、5回程度、車で走っただけだった」(勝又)。
運営に関係したある静岡県職員は「そもそも特殊な環境でのマラソン開催は無謀だった。準備不足も致命的だった」と話す。勝又も「決定的に認識不足。ノウハウがない中での高速道路での運営で、対応が遅れた」と謝罪している。
実行委は2011/11/25、「万全な準備ができていれば防ぐことができたと反省している」などとする謝罪文を公式ホームページに掲載。2011/11/26には、フルマラソンの参加者4719人全員に謝罪文を郵送したが、参加した男性(44)は「一度きりの大会と思って楽しみにしていた。謝罪されても悔しさは収まらない」と話している。
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# 浜松はふじのくにじゃないからね。国も違うし。
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