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Sclaps KOBE

神戸に関連する/しない新聞記事をスクラップ。神戸の鉄ちゃんのブログは分離しました。人名は全て敬称略が原則。

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http://ameblo.jp/ika3tako8/
政治主導? <okonomi38のブログ 2011/09/27 12:42:20>を編集

2011/09/26の産経新聞に【尖閣、船長釈放「菅・仙谷氏が政治判断」松本前参与が証言】との記事が掲載されたが、疑問が残る内容であった。
そもそもなぜ今この時期に、このような証言をするのであろうか。
中国が再び、海洋調査船を尖閣周辺に送り込んできているからなのか、事件から1年という節目で、忘れ去られていた事件に少し注目が集まったからであろうか、それとも、菅直人氏が辞職したからだろうか。
記事の内容は、2010/09/08に、テープを見た官邸側が「テープ自体が証拠にならないとの致命的なミスがあり、公判にたえられず、有罪にもならないと判断した」というものであるが、この話だけでは正確な内容が伝わらない。
官邸側とは誰のことを指すのであろうか、致命的なミスとは何か、これらのことが明らかにならない限りは、この話を鵜呑みにはできない。
これらのことを明らかにしないのはなぜか。
その問題は後に置いておくとして、この話が本当であるとして話を進めると、そもそも、行政府が司法の領域である公判の維持について判断すること自体が三権分立の精神をないがしろにしている。
他にも、この証言に、対しては
・あの映像を見る限り、中国漁船が巡視船に故意に体当たりしていることや外規法違反(日本の領海内での違法操業)は明らかである。
・当時の国土交通大臣は、映像を見て中国側の非を明言している。
・ビデオカメラは一台ではないので映像は一種類だけでない。またビデオだけでなく写真も撮っているはずである。
・世の中には様々な事件が起こっているが、発生の瞬間を映像に収めたものは非常に少ない。それでも公判が開かれ、有罪判決が下っている。
などの疑問点がある。
もしかすると、弁護士出身の人間が、知識のない人間を丸め込んだという可能性もあるが、そうであれば、当初から公判での証拠となりえないことを認識していたのに2010/11/05以降、映像が公判での証拠だと言い張っていたことを、どう説明するのであろうか。
また、那覇地検が釈放の理由を説明した時に、証拠が不十分であるとの説明がなされなかったのはなぜか。(当時は多くの人が映像を見ていなかったので、国民は納得したかもしれない。)
等々、疑問は尽きない。
このような中途半端な言い訳は、かえって疑念を強めるだけであり、何よりも、このような重大な話を肝心なことを明らかにせず中途半端に言い、さも日本側の捜査手法に落ち度があったかの印象を与えることは大問題である。
何れにしても瑕疵があったのであるならば、誰が判断したのか、何がそうだったのかをはっきりしなければ話の信憑性は薄いと言わざるを得ない。
一方で検察が自身の判断で釈放したと、この証言を否定していることに対しては辻褄が合う。
なぜならば、おそらく官邸が前検事総長に指揮権発動をちらつかせるなどして中国人船長を釈放するように要求し、それに折れた前検事総長が会議において「釈放すべし」という方向に意見を主導したと推測できるからである。
そうであれば、政治と検察のつながりは前検事総長1人なので、経緯を知らない前検事総長を除いた全ての検察の人間は検察の判断で釈放したと思っていても不思議ではない。
そして、前検事総長が口を割らなければ、その事実が明らかになることはなく、誰も責任をとらなくとも良いのである。
他にもなぜ、松本氏が盟友である仙石由人氏に一見不利なると思われる発言をしたのかも考えなければならない。
もしかすると仲間割れなのか、あるいは菅氏一人に責任をなすりつけようとしているのか、それとも国民に真実を明らかにしようと考えているのか、いずれにしても動機が不明である。
そもそも、あの釈放劇が検察独自の判断で行われたという事を信じている人は少ないのに、瑕疵の理由等の肝心なことを明らかにせず、半ば周知の事実を今更公表する理由はなぜなのか。
もしかすると瑕疵の理由だけではなく、何か大事なことを隠しているのではないだろうか。
例えが悪いかもしれないが、私には、嘘を一回吐いた人間が、その嘘を隠すためにまた嘘を吐いているというように感じられる。
もちろん、今回明らかになった事実を追求していくことも大事ではあるが、まだ隠されている真実も明らかにしなければならない。
小事にかまけて大事を見逃してはいけない。
当事者たちは、「捜査に関することは秘密である」と逃げを打つつもりなのだろうが、ならば7月21日に、強制起訴が決まった中国人船長に対する司法手続きを粛々と進めてもらおう。
何よりも松本氏に嘘を吐いたと言われている、菅氏と仙石氏は自身の名誉のために自ら弁明すべきだと思うが、それとも嘘吐き呼ばわりされても平気なのだろうか。
いずれにしても、当時の検事総長、官房長官、法務大臣、首相、松本氏を国会に呼んで一度に話を聞けば解決する問題である。
野党自民党、産経新聞に続くマスコミに期待したいところである。

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尖閣、中国人船長釈放で前内閣参与松本健一「官邸側が判断した」 <MSN産経 2011/09/26 07:56>を編集

松本健一
1946年、群馬県生まれ。東大卒。京都精華大、麗沢大教授などを歴任し、評論、評伝などで活躍。日本近代精神史やアジア文化論が専門。「評伝 北一輝」「泥の文明」「三島由紀夫の二・二六事件」など著書多数。元官房長官 仙谷由人とは東大の同期生。仙谷の誘いで2010/10、内閣官房参与に就任したが2011/09に退任した。


--船長はなぜ釈放されたのか

「那覇地検が大きなミスをしていたから。那覇地検から首相官邸に証拠となるコピーのビデオテープが届いたが、重大な瑕疵があり、(起訴しても)公判がたえられない、有罪にもならないと官邸側が判断した」

--重大な瑕疵とは
「それはあまり明かしてはまずいので…。仙谷氏が検察担当者に質問をして、瑕疵があると分かった」

--政治判断があったというわけか
「誰がミスをしたか責任追及をしないために高度な政治判断があった。仙谷氏は菅直人首相が(釈放の)指示をしたというのではなくて、那覇地検が(釈放という)判断をして釈放することにしたという報告がきたので、(首相官邸は)それを了としたという言い方にした」

--事件発生後の経緯は
「閣内では事件発生当初、菅氏や前原氏のように『証拠もあるわけで、国内法にのっとり断固として裁くべきだ』との考え方と、『釈放すべきだ』との立場に立つ仙谷氏の2つの意見があった」

--最終的に釈放という判断に至ったのは
「それは裁判が維持できないから。最終的には菅氏が判断したわけだ」

--菅氏が指示を出したのは事実か
「そうでなきゃ、釈放なんかできないでしょ、最終的に。あれだけの外交問題になっていたわけだから。菅氏は国連総会の最中に仙谷氏に電話をかけて、釈放するかしないかでやり合っていた。仙谷氏は官邸から一歩も出ずに夜中に首相と話し合っていた」

--菅氏が仙谷氏に押し切られたということか
「仙谷氏の方に正当性があると。(菅氏も)裁判が維持できないと納得した。電話のやりとりの中で(釈放するとの)2人の合意がなされた。それは船長が釈放される2、3日前だ」

--なぜそうしたのか
「菅さんは自分に責任がかかってくる問題は避けたがっていた」

--釈放は菅氏と仙谷氏の2人で決めたのか
「少なくとも官房副長官くらいはいるかもしれないが、政治家が決めた」

--官邸側の誰が法務省・地検側に釈放しろと命令をしたのか
「少なくとも菅氏はしていないでしょう。仙谷氏の可能性が高い」

--官邸側の指示で検察が動いたといえるか
「それはそうですね」

--事件について菅、仙谷両氏のやりとりをどのように聞いていたか
「当時はまだ内閣官房参与ではなく(翌月の)2010/10/15に任命された。だが、事件の最中も、こういう電話が首相からあったとか、中国とのホットラインはあるかとか、なぜ中国側はああも強固なのかとか(仙谷氏から)相談を受けていた」

--仙谷氏にはどんな意見を伝えたのか
「(検察側の準備した)証拠に瑕疵があるなら裁判は戦えないとか、釈放するなら勾留延長する前にしておけばよかったとかは言った」

--菅政権の対応が迷走したのは
「菅氏だって前原氏だって法律的なことをちゃんと知らないわけでしょ。実は政府ではこうした事件が起きた場合のマニュアルが2008年に作られたが、それは起訴までで、起訴後のマニュアルは今もない」

=肩書は当時
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