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神戸に関連する/しない新聞記事をスクラップ。神戸の鉄ちゃんのブログは分離しました。人名は全て敬称略が原則。

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電動式の防潮扉を拡充へ 兵庫県、神戸市 <神戸新聞 2011/05/11 07:00>を添削

 東日本大震災の津波被害を受け、兵庫県や神戸市は電動式の防潮扉を拡充する方針を固めた。防潮堤のうち、開閉式の防潮扉は普段から閉じているのが原則だが、大半が往来用に開けているのが現状。厳格な運用を求めるとともに、操作責任者が素早く避難できるよう順次、電動式を導入する。また、防潮扉の外に監視カメラを増やし、釣り人の立入りやボートの不法係留、違法駐車の対策を徹底する。

 兵庫県内の沿岸部には高さ3~6mの防潮堤が設置され、南海地震などによる現在の想定津波高では「大規模な浸水被害は免れる」とされる。ただ、「防潮扉を閉じれば」という条件付きだ。

 兵庫県港湾課によると、兵庫県が管轄する防潮扉は、水門も合わせて約800カ所。淡路島約300カ所、瀬戸内海沿岸約500カ所で、日本海側は2カ所。多くは民間施設や民家と隣接している。開閉操作はほとんどが企業や家人に委託しているが、実際は施設の通用門などとして、開放されているケースが目立つ。

 東日本大震災では、防潮扉を閉じる作業中に津波に巻き込まれる被害が相次いだという。このため兵庫県は、普段から可能な限り閉じておくよう要請した上で、操作責任者が早く避難できるよう電動式に改める。

 電動式は現在、門が重いなどで閉鎖に時間がかかる約1割に限定して運用されているが、手動式では数人が必要だったり、5分以上かかったりする扉も多いという。このため神戸市は電動式の拡充と併せて、軽量化も図る。

 ただ、「問題は防潮扉の海側に残った人や物への対応」と兵庫県の担当者。兵庫県は南あわじ市の福良港の監視カメラを2014年度までに4から39に増やし、釣り人らに注意を呼び掛ける。防潮扉には津波警報が発令され次第、自動閉鎖するシステムも導入する。

 さらに、神戸市、尼崎市、姫路市などでは計600隻以上の不法係留や、違法駐車が後を絶たない。今回の震災では、船舶や車が流され、建物の損壊や油漏れによる火災の原因にもなった。兵庫県は2012年度までに阪神間で防潮堤の厚みを増し、船舶などがぶつかっても壊れないよう補強。不法係留に対しては法的排除も視野に入れる。
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