Sclaps KOBE
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次世代スパコンや幹細胞研究 ポーアイに2011年春、5施設誕生 <神戸新聞 2011/04/13 10:50>を添削
神戸市が進める医療産業都市構想で、神戸市中央区のポートアイランド2期に今春、世界水準の先端医療を支える新施設が続々と誕生している。2011/05までに5施設が完成し、2012年稼働の次世代スーパーコンピューター「京(けい)」などを含め、将来的に19施設が集まる見込み。周辺には民間203社が進出し、神戸市は「アジア最大の医療産業都市を目指す」と意気込むが、課題も浮かび上がっている。
今春、開所するのは
▽万能細胞として世界的に注目を集めるips細胞の研究拠点「幹細胞研究開発棟」(独立行政法人理化学研究所)
▽次世代スパコンの産業利用を促進する「高度計算科学研究支援センター」(財団法人計算科学振興財団)
▽世界で活躍できる医者や看護師を育成する「国際医療開発センター」(財団法人神戸国際医療交流財団)
など5施設。
1秒間に1京回の計算ができる次世代スパコン京の利用が始まる2012年度には、
▽生体肝移植に取り組む「神戸国際フロンティアメディカルセンター病院」(財団法人神戸国際医療交流財団)が開院。
▽切らない癌治療に挑む「神戸低侵襲癌医療センター」(神戸大学准教授 藤井正彦)
などもできる。
総事業費は神戸空港の建設費に匹敵する約2500億円。ただ、全額神戸市負担だった空港と比べ、医療産業都市構想の神戸市負担は約300億円にとどまる。一方、2010年末時点の雇用数は4100人、税収増などによる経済効果は822億円。2015年度には2倍の1625億円を見込む。
「国の研究資金を利用しながら、うまく事業展開している」と担当者。新たな神戸市商法ともいえる。研究者の1人は「医療の基礎から臨床、応用まで幅広い研究者が集まるので、雑談中に思わぬアイデアがひらめくことがある」と集積効果を話す。
だが、課題も抱える。神戸市が進出企業の法人税免除などの規制緩和を求め、2011/05に申請予定だった国の総合特区制度は、東日本大震災で国会審議が遅れ、法案が通らないまま。また、進出企業の半数以上は「貸し研究所」に間借りし、構想全体の成否を見極めている段階だ。進出が相次ぐ一方で、経済情勢の厳しさを反映し、退去した企業・団体も少なくない。
2010夏、政府主導でプロジェクトを進める韓国・大邱を視察した神戸市長の矢田立郎は帰国後、職員に「アジアの新興地域に勝つには500社はいる」とハッパをかけた。神戸市は2015年度までに300社の集積を目指すが、矢田の危機感は強い。
シンガポールや中国・上海、泰州でも国家プロジェクトの構想が進む。神戸市は「国内の規制緩和がどこまで進むかが成否を握る」と話す。
■医療産業都市構想
1998年、ポーアイ2期の活用策として阪神淡路大震災の影響で頓挫した大規模レジャーパーク構想に代わり、神戸市が公表した。2002年、理化学研究所 発生・再生科学総合研究センターが進出したのをはじめ、これまでに11の基幹施設が完成している。
~~~~
津波の影響は免れない。地震液状化の影響も免れない。
神戸市が進める医療産業都市構想で、神戸市中央区のポートアイランド2期に今春、世界水準の先端医療を支える新施設が続々と誕生している。2011/05までに5施設が完成し、2012年稼働の次世代スーパーコンピューター「京(けい)」などを含め、将来的に19施設が集まる見込み。周辺には民間203社が進出し、神戸市は「アジア最大の医療産業都市を目指す」と意気込むが、課題も浮かび上がっている。
今春、開所するのは
▽万能細胞として世界的に注目を集めるips細胞の研究拠点「幹細胞研究開発棟」(独立行政法人理化学研究所)
▽次世代スパコンの産業利用を促進する「高度計算科学研究支援センター」(財団法人計算科学振興財団)
▽世界で活躍できる医者や看護師を育成する「国際医療開発センター」(財団法人神戸国際医療交流財団)
など5施設。
1秒間に1京回の計算ができる次世代スパコン京の利用が始まる2012年度には、
▽生体肝移植に取り組む「神戸国際フロンティアメディカルセンター病院」(財団法人神戸国際医療交流財団)が開院。
▽切らない癌治療に挑む「神戸低侵襲癌医療センター」(神戸大学准教授 藤井正彦)
などもできる。
総事業費は神戸空港の建設費に匹敵する約2500億円。ただ、全額神戸市負担だった空港と比べ、医療産業都市構想の神戸市負担は約300億円にとどまる。一方、2010年末時点の雇用数は4100人、税収増などによる経済効果は822億円。2015年度には2倍の1625億円を見込む。
「国の研究資金を利用しながら、うまく事業展開している」と担当者。新たな神戸市商法ともいえる。研究者の1人は「医療の基礎から臨床、応用まで幅広い研究者が集まるので、雑談中に思わぬアイデアがひらめくことがある」と集積効果を話す。
だが、課題も抱える。神戸市が進出企業の法人税免除などの規制緩和を求め、2011/05に申請予定だった国の総合特区制度は、東日本大震災で国会審議が遅れ、法案が通らないまま。また、進出企業の半数以上は「貸し研究所」に間借りし、構想全体の成否を見極めている段階だ。進出が相次ぐ一方で、経済情勢の厳しさを反映し、退去した企業・団体も少なくない。
2010夏、政府主導でプロジェクトを進める韓国・大邱を視察した神戸市長の矢田立郎は帰国後、職員に「アジアの新興地域に勝つには500社はいる」とハッパをかけた。神戸市は2015年度までに300社の集積を目指すが、矢田の危機感は強い。
シンガポールや中国・上海、泰州でも国家プロジェクトの構想が進む。神戸市は「国内の規制緩和がどこまで進むかが成否を握る」と話す。
■医療産業都市構想
1998年、ポーアイ2期の活用策として阪神淡路大震災の影響で頓挫した大規模レジャーパーク構想に代わり、神戸市が公表した。2002年、理化学研究所 発生・再生科学総合研究センターが進出したのをはじめ、これまでに11の基幹施設が完成している。
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津波の影響は免れない。地震液状化の影響も免れない。
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早稲田大学がポーアイ2期に研究拠点 先端医療分野 <神戸新聞 2010/07/10>を添削
早稲田大学(東京)が、先端医療の研究拠点を神戸・ポートアイランド2期地区に設置することが2010/07/09、明らかになった。神戸市が進める医療産業都市構想で立地、集積が進む研究機関や企業との共同研究開発などを加速させる。
新しい研究拠点は、ポートアイランド2期地区にある神戸大学のインキュベーション施設 神戸バイオテクノロジー研究・人材育成センター内に近く設ける。研究テーマとしては、胎児期の発育環境と、高血圧や糖尿病など生活習慣病との因果関係を遺伝子レベルで解明する胎生期エピジェネティクス制御研究が挙がっている。早稲田大学、東京大学、神戸大学などに加え、検査機器メーカーのシスメックス(神戸市中央区)や味の素(東京)などの企業も参加し、生活習慣病の先進的な予防や治療法の開発に取り組む。また、骨髄移植や臍帯血移植の際の免疫反応のメカニズムを解明していく他、癌などのもとになる細胞を調べて早期に診断できる方法や治療薬を開発する。
新しい研究拠点の代表には、早稲田大学特任教授(血液学)の浅野茂隆が就く。浅野は、神戸大学医学部客員教授も務めており、ポートアイランド2期地区で2007年から、先端医療振興財団(神戸市中央区)が開設した免疫関連の研究室を主宰している。早稲田大学はポートアイランド2期地区で関連施設の集積が進んでいることから、研究スピードを上げるため、進出を決めた。
早稲田大学がポーアイ2期に研究拠点 先端医療分野 <神戸新聞 2010/07/10>を添削
早稲田大学(東京)が、先端医療の研究拠点を神戸・ポートアイランド2期地区に設置することが2010/07/09、明らかになった。神戸市が進める医療産業都市構想で立地、集積が進む研究機関や企業との共同研究開発などを加速させる。
新しい研究拠点は、ポートアイランド2期地区にある神戸大学のインキュベーション施設 神戸バイオテクノロジー研究・人材育成センター内に近く設ける。研究テーマとしては、胎児期の発育環境と、高血圧や糖尿病など生活習慣病との因果関係を遺伝子レベルで解明する胎生期エピジェネティクス制御研究が挙がっている。早稲田大学、東京大学、神戸大学などに加え、検査機器メーカーのシスメックス(神戸市中央区)や味の素(東京)などの企業も参加し、生活習慣病の先進的な予防や治療法の開発に取り組む。また、骨髄移植や臍帯血移植の際の免疫反応のメカニズムを解明していく他、癌などのもとになる細胞を調べて早期に診断できる方法や治療薬を開発する。
新しい研究拠点の代表には、早稲田大学特任教授(血液学)の浅野茂隆が就く。浅野は、神戸大学医学部客員教授も務めており、ポートアイランド2期地区で2007年から、先端医療振興財団(神戸市中央区)が開設した免疫関連の研究室を主宰している。早稲田大学はポートアイランド2期地区で関連施設の集積が進んでいることから、研究スピードを上げるため、進出を決めた。
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