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スパコン「京」がアメリカ計算機学会のゴードン・ベル賞受賞 <毎日新聞 2011/11/18 12:06>を編集
理化学研究所と筑波大学などは2011/11/18、共同開発した世界最速のスーパーコンピューター「京」(神戸市中央区)が、計算機を使った優れた応用技術に与えられるアメリカ計算機学会のゴードン・ベル賞を受賞したと発表した。ゴードン・ベル賞はスパコン分野でもっとも権威がある。受賞は実効計算部門の最高性能賞で、国内グループの受賞は2004年 海洋研究開発機構「地球シミュレータ」を使った研究以来7年ぶり。
京は毎秒1京回以上の計算能力がある。研究グループは今回、京を使って半導体材料の性能の指標となる電子の通りやすさを調べるプログラムを開発。これまでになく高精度のシミュレーションができることを証明した。
京は他にも、これまで性能が足りずにできなかった局地的豪雨や巨大地震・津波など複雑な過程を経て起きる自然現象などのシミュレーションに応用できると期待される。
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国会仕分け:スパコン「京」予算要求の縮減か見直しを <毎日新聞 2011/11/16 20:51>を編集
衆議院決算行政監視委員会の小委員会は2011/11/16、国の税金の無駄遣いをチェックする国会版事業仕分けを実施した。計算速度世界一のスーパーコンピューター「京」など革新的インフラ構築について、委員14人中9人が「予算要求の縮減か見直し」が必要と判定。診療報酬明細書(レセプト)の審査事務については、業務を行う2法人に対し、委員11人が「組織・制度の改編」が必要と判断した。
スパコンについては、維持管理など運営費の妥当性などへの疑問が相次いだ。2009年の政府の事業仕分けで「京」の開発費が110億円削減されながら世界一を達成したことについて、複数の委員が「110億円は本来、必要なかったのではないか」と追及。110億円の削減後に「京」の運営費が1.5倍になったことや、計算速度あたりの開発コストがアメリカの4倍あることも指摘された。「予算縮減」以外の委員の評価の内訳は、「組織・制度の改編」が4人、「来年度の予算計上見送り」が1人だった。
(以下略)
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神戸のスパコン 計算毎秒1京回達成 <神戸新聞 2011/11/03 09:48>を編集
独立行政法人理化学研究所と富士通は2011/11/02、神戸・ポートアイランド2期で開発中のスーパーコンピューター「京(けい)」が、目標としていた計算速度毎秒1京回を超える毎秒1京0510兆回を達成したと発表した。2011/06時点で世界1位だった毎秒8162兆回を上回る記録。2011/11/16に発表される新たな世界のスパコン計算速度ランキングで2連覇を目指す。
京は864台の計算機で構成されるが、今回の記録は2011/08に全ての設置が完了した後に出た。29時間28分にわたって故障なく動作し、システムを長時間安定的に動かせることも示せたとしている。2011/06の世界記録は672台が設置された途中の段階だが、2010年トップだった中国をはじめ、各国のスパコンを大きく引き離した。
理研の計算科学研究機構(神戸市中央区)に設置された京は、現在ソフトウェアの試験中。2012/06に完成し、2012/11の本格運用開始を予定する。地震のシミュレーション、宇宙の起源・構造の解明といった研究分野の他、創薬、自動車・航空機の設計など産業利用も期待。海外の研究者から要望があれば共同研究も実施する方向で検討する。会見した機構長の平尾公彦は(中略)と語った。
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神戸大学統合研究拠点 ポーアイに完成 「京」と連携へ <神戸新聞 2011/06/29 10:43>を添削
神戸・ポートアイランドで神戸大学が建設を進めていた統合研究拠点が完成し、2011/06/28、学長の福田秀樹が視察した。福田は隣接する次世代スーパーコンピューター「京」と連携した研究などに意欲を見せた。
統合研究拠点には各学部の研究者が集まり、新エネルギー、新薬開発、宇宙開発など8つのプロジェクトに取り組む。建物は5階建て、延床面積約3500平方メートル。敷地は約2500平方メートル。
京を活用した研究も実施。京などで計算したデータを立体映像で表示する3次元可視化装置も備えている。福田は「分野を超えて協力し、最先端の研究に取り組む。世界に成果を発信したい」と意気込む。
2011/06/29に設置記念式典を開き、2011/06/30には神戸ポートピアホテルで記念シンポジウムを行う。神戸大学の教授らが、宇宙開発プロジェクト、エネルギー問題、情報科学などについて解説する。シンポジウムは無料。定員300人。
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理研のスパコン世界一に 神戸・ポーアイ <神戸新聞 2011/06/20 19:19>を添削
独立行政法人理化学研究所と富士通は2011/06/20、神戸市中央区のポートアイランド2期で共同開発中のスーパーコンピューター「京」が、現段階の計算速度で世界ランキング1位に選ばれたと発表した。京の開発に当たっては、2009年の政府の事業仕分けで問題視、話題になった。
日本のスパコンが世界一となるのは、2002~2004年に首位を守った独立行政法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)とNECによる横浜市の「地球シミュレータ」以来。スパコンの性能は国の科学や技術の水準を示すとして、かつて日米が激しく競り合っていたが、近年は中国やインドが台頭。2010年初めて、中国が世界一となっていた。
東京工業大学のスパコン「TSUBAME2.0」も5位に入った。
理研などによると、京は2012/06の完成、2012/11の供用開始を目指して開発中。システム性能を確かめるための計算で、1秒当たり8162兆回の演算を達成し、2位となった中国のスパコンに比べ3倍以上の性能となり、世界一に選ばれた。完成時には、1秒当たり1京回(1万兆回)を目指す。開発のためのプロジェクト予算は約1120億円で、気候変動予測などへの貢献が期待されている。
理研理事長の野依良治(芦屋市出身)は「科学や技術は、実現できるかどうか分からないが、トップを目指さざるを得ない。科学技術こそが日本の生きる力だと考えないといけない」と強調した。
ドイツ・ハンブルクで開催中の国際スーパーコンピューティング会議(ISC'11)が2011/06/20、上位500位を公表。順位は年2回更新され、2010/11の前回は、京は170位だった。
【スパコン「京」】
文部科学省主導で2006年に開発が始まった次世代スーパーコンピューターで、800台以上の計算機をネットワークで接続する。現在は672台が接続され、頭脳に相当する中央演算処理装置(CPU)は約6万9000個。開発に参加したメーカー3社のうち、NECと日立製作所が業績悪化などを理由に2009年に撤退、残った富士通と理化学研究所が共同開発を進めている。「京」の愛称は、1秒当たり1京回という計算目標にちなんだ。
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# 事業仕分けのあの質問に、的確に答えられなかったあんたたちが悪い。もちろん、1位を目指さなければならないのは分かっているが、あの場でちゃんと答えなければいけないんだ。それが事務屋の仕事だ。
理化学研究所と筑波大学などは2011/11/18、共同開発した世界最速のスーパーコンピューター「京」(神戸市中央区)が、計算機を使った優れた応用技術に与えられるアメリカ計算機学会のゴードン・ベル賞を受賞したと発表した。ゴードン・ベル賞はスパコン分野でもっとも権威がある。受賞は実効計算部門の最高性能賞で、国内グループの受賞は2004年 海洋研究開発機構「地球シミュレータ」を使った研究以来7年ぶり。
京は毎秒1京回以上の計算能力がある。研究グループは今回、京を使って半導体材料の性能の指標となる電子の通りやすさを調べるプログラムを開発。これまでになく高精度のシミュレーションができることを証明した。
京は他にも、これまで性能が足りずにできなかった局地的豪雨や巨大地震・津波など複雑な過程を経て起きる自然現象などのシミュレーションに応用できると期待される。
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国会仕分け:スパコン「京」予算要求の縮減か見直しを <毎日新聞 2011/11/16 20:51>を編集
衆議院決算行政監視委員会の小委員会は2011/11/16、国の税金の無駄遣いをチェックする国会版事業仕分けを実施した。計算速度世界一のスーパーコンピューター「京」など革新的インフラ構築について、委員14人中9人が「予算要求の縮減か見直し」が必要と判定。診療報酬明細書(レセプト)の審査事務については、業務を行う2法人に対し、委員11人が「組織・制度の改編」が必要と判断した。
スパコンについては、維持管理など運営費の妥当性などへの疑問が相次いだ。2009年の政府の事業仕分けで「京」の開発費が110億円削減されながら世界一を達成したことについて、複数の委員が「110億円は本来、必要なかったのではないか」と追及。110億円の削減後に「京」の運営費が1.5倍になったことや、計算速度あたりの開発コストがアメリカの4倍あることも指摘された。「予算縮減」以外の委員の評価の内訳は、「組織・制度の改編」が4人、「来年度の予算計上見送り」が1人だった。
(以下略)
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神戸のスパコン 計算毎秒1京回達成 <神戸新聞 2011/11/03 09:48>を編集
独立行政法人理化学研究所と富士通は2011/11/02、神戸・ポートアイランド2期で開発中のスーパーコンピューター「京(けい)」が、目標としていた計算速度毎秒1京回を超える毎秒1京0510兆回を達成したと発表した。2011/06時点で世界1位だった毎秒8162兆回を上回る記録。2011/11/16に発表される新たな世界のスパコン計算速度ランキングで2連覇を目指す。
京は864台の計算機で構成されるが、今回の記録は2011/08に全ての設置が完了した後に出た。29時間28分にわたって故障なく動作し、システムを長時間安定的に動かせることも示せたとしている。2011/06の世界記録は672台が設置された途中の段階だが、2010年トップだった中国をはじめ、各国のスパコンを大きく引き離した。
理研の計算科学研究機構(神戸市中央区)に設置された京は、現在ソフトウェアの試験中。2012/06に完成し、2012/11の本格運用開始を予定する。地震のシミュレーション、宇宙の起源・構造の解明といった研究分野の他、創薬、自動車・航空機の設計など産業利用も期待。海外の研究者から要望があれば共同研究も実施する方向で検討する。会見した機構長の平尾公彦は(中略)と語った。
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神戸大学統合研究拠点 ポーアイに完成 「京」と連携へ <神戸新聞 2011/06/29 10:43>を添削
神戸・ポートアイランドで神戸大学が建設を進めていた統合研究拠点が完成し、2011/06/28、学長の福田秀樹が視察した。福田は隣接する次世代スーパーコンピューター「京」と連携した研究などに意欲を見せた。
統合研究拠点には各学部の研究者が集まり、新エネルギー、新薬開発、宇宙開発など8つのプロジェクトに取り組む。建物は5階建て、延床面積約3500平方メートル。敷地は約2500平方メートル。
京を活用した研究も実施。京などで計算したデータを立体映像で表示する3次元可視化装置も備えている。福田は「分野を超えて協力し、最先端の研究に取り組む。世界に成果を発信したい」と意気込む。
2011/06/29に設置記念式典を開き、2011/06/30には神戸ポートピアホテルで記念シンポジウムを行う。神戸大学の教授らが、宇宙開発プロジェクト、エネルギー問題、情報科学などについて解説する。シンポジウムは無料。定員300人。
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理研のスパコン世界一に 神戸・ポーアイ <神戸新聞 2011/06/20 19:19>を添削
独立行政法人理化学研究所と富士通は2011/06/20、神戸市中央区のポートアイランド2期で共同開発中のスーパーコンピューター「京」が、現段階の計算速度で世界ランキング1位に選ばれたと発表した。京の開発に当たっては、2009年の政府の事業仕分けで問題視、話題になった。
日本のスパコンが世界一となるのは、2002~2004年に首位を守った独立行政法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)とNECによる横浜市の「地球シミュレータ」以来。スパコンの性能は国の科学や技術の水準を示すとして、かつて日米が激しく競り合っていたが、近年は中国やインドが台頭。2010年初めて、中国が世界一となっていた。
東京工業大学のスパコン「TSUBAME2.0」も5位に入った。
理研などによると、京は2012/06の完成、2012/11の供用開始を目指して開発中。システム性能を確かめるための計算で、1秒当たり8162兆回の演算を達成し、2位となった中国のスパコンに比べ3倍以上の性能となり、世界一に選ばれた。完成時には、1秒当たり1京回(1万兆回)を目指す。開発のためのプロジェクト予算は約1120億円で、気候変動予測などへの貢献が期待されている。
理研理事長の野依良治(芦屋市出身)は「科学や技術は、実現できるかどうか分からないが、トップを目指さざるを得ない。科学技術こそが日本の生きる力だと考えないといけない」と強調した。
ドイツ・ハンブルクで開催中の国際スーパーコンピューティング会議(ISC'11)が2011/06/20、上位500位を公表。順位は年2回更新され、2010/11の前回は、京は170位だった。
【スパコン「京」】
文部科学省主導で2006年に開発が始まった次世代スーパーコンピューターで、800台以上の計算機をネットワークで接続する。現在は672台が接続され、頭脳に相当する中央演算処理装置(CPU)は約6万9000個。開発に参加したメーカー3社のうち、NECと日立製作所が業績悪化などを理由に2009年に撤退、残った富士通と理化学研究所が共同開発を進めている。「京」の愛称は、1秒当たり1京回という計算目標にちなんだ。
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# 事業仕分けのあの質問に、的確に答えられなかったあんたたちが悪い。もちろん、1位を目指さなければならないのは分かっているが、あの場でちゃんと答えなければいけないんだ。それが事務屋の仕事だ。
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スパコンお披露目 神戸で計算科学センター完成 <神戸新聞 2011/04/06 14:33>を添削
財団法人計算科学振興財団や兵庫県立大学大学院などが入る計算科学センタービル(神戸市中央区港島南町7)の完成式典が2011/04/06開かれ、製品開発などに使うスーパーコンピューター「FOCUSスパコン」が関係者に公開された。
計算科学センタービルは鉄骨造7階建てで、延床面積約7700平方メートル。2012年に完成予定のスパコン「京(けい)」の隣接地に建つ。公開されたFOCUSスパコンは毎秒22兆回の計算能力を持ち、2011/04/01から供用を始めた。実験の高度化を求める医薬品メーカーなどの利用を想定する。
毎秒1京回の計算能力がある「京」の利用も視野に入れ、中小企業も含めスパコン利用の導入として活用してもらう。計画停電の影響を受けた企業を含む8社から利用の申込みがあり、引き合いもあるという。
式典には約120人が出席。財団法人計算科学振興財団理事長の秋山喜久は、東日本大震災が日本経済に大きな影響を与えていることに触れ、「復興には産業分野の技術革新が不可欠で、スパコンは大いに活用できるのではないか。周辺大学などとも連携し、効果を最大限に発揮していきたい」と述べた。
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スパコン『京』初出荷 世界一へ 理研と開発 <北陸中日新聞 2010/09/29>を添削
■富士通子会社「仕分け」経て
独立行政法人理化学研究所(理研)と富士通が世界一を目指して共同開発した次世代スーパーコンピューターの一部が完成し、2010/09/28、製造した富士通ITプロダクツ(石川県かほく市)から、理研の計算科学研究機構(神戸市)に向けて初出荷された。2009年の事業仕分けで「世界2位じゃだめなのか」と言われて注目された国家プロジェクトは、相次ぐ計画変更を経て出荷にこぎ着けた。
スパコンは縦横80cm、高さ206cmのコンピューターを800台以上つなげて構成。ほぼ1週間ごとに8台ずつ出荷し、2012年秋に完成する。計算速度の目標は1秒間に1京回(1兆回の1万倍)で、愛称は「京」。理研は精密なシミュレーションを通じてモノづくり技術や気象予測の発展に役立て、富士通は自動車メーカーなどに向けた商用化を目指す。
富士通ITプロダクツは、富士通が開発設計した大型コンピューターを製造する完全子会社で、2010/08から「京」の製造を始めた。社長の高田正憲が「世界一を目指すために、社員が一丸となった」と話せば、富士通 副社長の佐相秀幸も「オリンピックで最初から銅メダルを目指す選手はいない」と金メダルを目指す決意をあらためて示した。
次世代スパコンの開発プロジェクトは、文部科学省の主導で2006年から官民共同で開始。2009年には、富士通とともに民間から参加していたNECと日立製作所が業績悪化を理由に撤退したほか、事業仕分けで政府の投資額1154億円が100億円程度削られるなど、計画変更が相次いだ。
スパコンお披露目 神戸で計算科学センター完成 <神戸新聞 2011/04/06 14:33>を添削
財団法人計算科学振興財団や兵庫県立大学大学院などが入る計算科学センタービル(神戸市中央区港島南町7)の完成式典が2011/04/06開かれ、製品開発などに使うスーパーコンピューター「FOCUSスパコン」が関係者に公開された。
計算科学センタービルは鉄骨造7階建てで、延床面積約7700平方メートル。2012年に完成予定のスパコン「京(けい)」の隣接地に建つ。公開されたFOCUSスパコンは毎秒22兆回の計算能力を持ち、2011/04/01から供用を始めた。実験の高度化を求める医薬品メーカーなどの利用を想定する。
毎秒1京回の計算能力がある「京」の利用も視野に入れ、中小企業も含めスパコン利用の導入として活用してもらう。計画停電の影響を受けた企業を含む8社から利用の申込みがあり、引き合いもあるという。
式典には約120人が出席。財団法人計算科学振興財団理事長の秋山喜久は、東日本大震災が日本経済に大きな影響を与えていることに触れ、「復興には産業分野の技術革新が不可欠で、スパコンは大いに活用できるのではないか。周辺大学などとも連携し、効果を最大限に発揮していきたい」と述べた。
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スパコン『京』初出荷 世界一へ 理研と開発 <北陸中日新聞 2010/09/29>を添削
■富士通子会社「仕分け」経て
独立行政法人理化学研究所(理研)と富士通が世界一を目指して共同開発した次世代スーパーコンピューターの一部が完成し、2010/09/28、製造した富士通ITプロダクツ(石川県かほく市)から、理研の計算科学研究機構(神戸市)に向けて初出荷された。2009年の事業仕分けで「世界2位じゃだめなのか」と言われて注目された国家プロジェクトは、相次ぐ計画変更を経て出荷にこぎ着けた。
スパコンは縦横80cm、高さ206cmのコンピューターを800台以上つなげて構成。ほぼ1週間ごとに8台ずつ出荷し、2012年秋に完成する。計算速度の目標は1秒間に1京回(1兆回の1万倍)で、愛称は「京」。理研は精密なシミュレーションを通じてモノづくり技術や気象予測の発展に役立て、富士通は自動車メーカーなどに向けた商用化を目指す。
富士通ITプロダクツは、富士通が開発設計した大型コンピューターを製造する完全子会社で、2010/08から「京」の製造を始めた。社長の高田正憲が「世界一を目指すために、社員が一丸となった」と話せば、富士通 副社長の佐相秀幸も「オリンピックで最初から銅メダルを目指す選手はいない」と金メダルを目指す決意をあらためて示した。
次世代スパコンの開発プロジェクトは、文部科学省の主導で2006年から官民共同で開始。2009年には、富士通とともに民間から参加していたNECと日立製作所が業績悪化を理由に撤退したほか、事業仕分けで政府の投資額1154億円が100億円程度削られるなど、計画変更が相次いだ。
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