Sclaps KOBE
神戸に関連する/しない新聞記事をスクラップ。神戸の鉄ちゃんのブログは分離しました。人名は全て敬称略が原則。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
播磨灘 謎の気泡噴出の海底に巨大な窪地 <神戸新聞 2010/09/16>を添削
播磨灘の中央部で海面に気泡が間断なく浮かび上がる現象について、第五管区海上保安本部(神戸)が2010/09/14に調査し、気泡が湧き出る海底は深さ4~5mの窪地になっていることが分かった。気体の成分は機材がないため不明だが、水質や水温は周辺の海水との違いは見られなかった。
五管本部が神戸新聞の報道を受けて調査した。
気泡が湧き出る地点で、測量船「うずしお」が超音波を利用した水中レーダーを使い、200m四方の海底を測量、解析した。その結果、一帯は水深37~38mの平地だが、気泡が湧き出る部分は水深約42mと深くなっており、長さ約60m、幅約30mの楕円形に窪んでいた。測量した海洋調査官は「自然に出来たにしては珍しい形」と話した。
気泡が湧き出る部分に、機材を下ろして海底を調べたところ、泥状のものに覆われていた。
また、水質の観測装置を沈め、窪み部分と、その周辺約200mの4カ所の海水を比べた。その結果、水温、pH、酸素量に顕著な違いはなかった。
五管本部海洋情報部は「調査結果を詳しく分析し、地形については海図に反映させる。船の航行に影響はなく、今のところこれ以上の調査は考えていない」としている。
大阪管区気象台地震火山課は「水温などに異常がなく、地震活動もないことを考えると、活火山性のガスである可能性は限りなく低い。気体成分の分析が必要だが、海底の古い腐葉土などが原因ではないか」と話している。
~~~~
播磨灘で泡立つ不思議 温泉やガス発生説も <神戸新聞 2010/08/31>を添削
播磨灘の中央部で、海面に複数の気泡が間断なく浮かび上がり、漁業関係者の間では「何だろう」「気味が悪い」と話題になっている。水中レーダーには海底40mから何かが湧き出る様子がくっきりと映る。
第五管区海上保安本部(神戸市)は「海底温泉に似た反応」とするが、瀬戸内海には活動中の火山が存在せず、専門家は否定。関係者は「不思議な現象」と注目している。
謎の気泡が浮かんでくるのは、小豆島から東約10km(姫路市・家島から南約20km)にある兵庫県内の海域。西播磨地域の港から船を走らせること1時間余。突然、擂り鉢状になった海底の底から何かが湧き出る様子が、魚群を探知する水中レーダーに映し出された。海面には直径2~3mの範囲に、最大で約1cmの泡がポツポツと浮き上がるのが見えた。海に大きな変色は見られず、異臭も感じられない。レーダーによると気泡は、長軸が約50mの楕円形に広がっている。漁師は「一帯には魚もいるので有害ではなさそうだ」と話す。
五管本部によると、2009年夏にも同じ場所で同様の情報が寄せられた。担当者は「海底温泉でみられるレーダー反応。柱のように大量に何かが立ち上っているが、気泡以外に海水ではない液体が出ている可能性もある」と関心を示す。
「火山性の海底温泉は考えにくい」と否定するのは、海底火山に詳しい鈴木桂子准教授。「瀬戸内海の火山活動は大昔に終わっている。仮に高温の湯が出れば、海面に明らかな変色が見られるはず」と首をかしげる。
# 鈴木(鎌田)桂子:神戸大学大学院 理学研究科 地球惑星科学専攻 地球科学講座 准教授。
これに対し、播磨灘の地質に詳しい井内美郎教授は「海底の泥炭層が何かの拍子に分解しているのでは。瀬戸内海が陸地だった約2万年前、一帯は湿地帯で、地層が分解されるとCO2やメタンガスの発生が考えられる」と説明。
# 井内美郎:早稲田大学人間科学学術院 人間科学研究科 地域・地球環境科学 教授。水域環境変遷史。
兵庫県農林水産技術総合センターによると、現在は沈んだ地形にプランクトンなどが沈殿し、海底は泥が堆積している。
播磨灘の生態環境に詳しい多田邦尚教授は「猛暑の影響で泥が発酵してメタンガスが発生することもあるが、水深40mでは考えにくい。実態解明には気体や水の成分分析が必要だろう」と話している。
# 多田邦尚:香川大学 生物資源生産学 教授。環境動態解析。
播磨灘の中央部で海面に気泡が間断なく浮かび上がる現象について、第五管区海上保安本部(神戸)が2010/09/14に調査し、気泡が湧き出る海底は深さ4~5mの窪地になっていることが分かった。気体の成分は機材がないため不明だが、水質や水温は周辺の海水との違いは見られなかった。
五管本部が神戸新聞の報道を受けて調査した。
気泡が湧き出る地点で、測量船「うずしお」が超音波を利用した水中レーダーを使い、200m四方の海底を測量、解析した。その結果、一帯は水深37~38mの平地だが、気泡が湧き出る部分は水深約42mと深くなっており、長さ約60m、幅約30mの楕円形に窪んでいた。測量した海洋調査官は「自然に出来たにしては珍しい形」と話した。
気泡が湧き出る部分に、機材を下ろして海底を調べたところ、泥状のものに覆われていた。
また、水質の観測装置を沈め、窪み部分と、その周辺約200mの4カ所の海水を比べた。その結果、水温、pH、酸素量に顕著な違いはなかった。
五管本部海洋情報部は「調査結果を詳しく分析し、地形については海図に反映させる。船の航行に影響はなく、今のところこれ以上の調査は考えていない」としている。
大阪管区気象台地震火山課は「水温などに異常がなく、地震活動もないことを考えると、活火山性のガスである可能性は限りなく低い。気体成分の分析が必要だが、海底の古い腐葉土などが原因ではないか」と話している。
~~~~
播磨灘で泡立つ不思議 温泉やガス発生説も <神戸新聞 2010/08/31>を添削
播磨灘の中央部で、海面に複数の気泡が間断なく浮かび上がり、漁業関係者の間では「何だろう」「気味が悪い」と話題になっている。水中レーダーには海底40mから何かが湧き出る様子がくっきりと映る。
第五管区海上保安本部(神戸市)は「海底温泉に似た反応」とするが、瀬戸内海には活動中の火山が存在せず、専門家は否定。関係者は「不思議な現象」と注目している。
謎の気泡が浮かんでくるのは、小豆島から東約10km(姫路市・家島から南約20km)にある兵庫県内の海域。西播磨地域の港から船を走らせること1時間余。突然、擂り鉢状になった海底の底から何かが湧き出る様子が、魚群を探知する水中レーダーに映し出された。海面には直径2~3mの範囲に、最大で約1cmの泡がポツポツと浮き上がるのが見えた。海に大きな変色は見られず、異臭も感じられない。レーダーによると気泡は、長軸が約50mの楕円形に広がっている。漁師は「一帯には魚もいるので有害ではなさそうだ」と話す。
五管本部によると、2009年夏にも同じ場所で同様の情報が寄せられた。担当者は「海底温泉でみられるレーダー反応。柱のように大量に何かが立ち上っているが、気泡以外に海水ではない液体が出ている可能性もある」と関心を示す。
「火山性の海底温泉は考えにくい」と否定するのは、海底火山に詳しい鈴木桂子准教授。「瀬戸内海の火山活動は大昔に終わっている。仮に高温の湯が出れば、海面に明らかな変色が見られるはず」と首をかしげる。
# 鈴木(鎌田)桂子:神戸大学大学院 理学研究科 地球惑星科学専攻 地球科学講座 准教授。
これに対し、播磨灘の地質に詳しい井内美郎教授は「海底の泥炭層が何かの拍子に分解しているのでは。瀬戸内海が陸地だった約2万年前、一帯は湿地帯で、地層が分解されるとCO2やメタンガスの発生が考えられる」と説明。
# 井内美郎:早稲田大学人間科学学術院 人間科学研究科 地域・地球環境科学 教授。水域環境変遷史。
兵庫県農林水産技術総合センターによると、現在は沈んだ地形にプランクトンなどが沈殿し、海底は泥が堆積している。
播磨灘の生態環境に詳しい多田邦尚教授は「猛暑の影響で泥が発酵してメタンガスが発生することもあるが、水深40mでは考えにくい。実態解明には気体や水の成分分析が必要だろう」と話している。
# 多田邦尚:香川大学 生物資源生産学 教授。環境動態解析。
PR