Sclaps KOBE
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新型インフル:神戸大流行は異なるウイルス 感染経路は別 <毎日新聞 2010/05/16>
渡航歴のない神戸市の高校生から全国で初めて新型インフルエンザのウイルスが検出されて2010/05/16で1年。この高校生たちから検出されたウイルスと、神戸市内全域で感染者が確認された2009/06以降のウイルスの遺伝子が異なっていることが、神戸市環境保健研究所の調査でわかった。2009/06以降に蔓延したウイルスは、別の複数の経路から侵入したことを示す結果を示している。
森愛・神戸市環境保健研究所員(36、ウイルス学)らは神戸市内で採取した検体のうち、2009/05~2009/08の患者の検体28人分を抜き出して比較した。ウイルスを構成する遺伝子の塩基配列を調べたところ、2009/05に感染した高校生8人は塩基配列がほぼ一致。2009/06~2009/08の20人はいずれも異なり、2009/05の8人とも違った。この結果から2009/06以降の流行は2009/05の患者から広がったのではなく、別の複数の感染経路があった、と結論づけた。
神戸市内の患者数は、2009/05中は多い日は1日30人を超えたが、その後減って6月になると1日5人以下に。2009/06/11~06/22は海外渡航者の2人だけだった。その後2009/07から再び増え始めて冬まで流行が続いた。
国立感染症研究所は、2009/06の患者数減は2009/05中の休校が功を奏したとみている。
森・研究所員は「一度はウイルスを抑え込めたことで、適切な対策だったことが証明できた」と話している。
渡航歴のない神戸市の高校生から全国で初めて新型インフルエンザのウイルスが検出されて2010/05/16で1年。この高校生たちから検出されたウイルスと、神戸市内全域で感染者が確認された2009/06以降のウイルスの遺伝子が異なっていることが、神戸市環境保健研究所の調査でわかった。2009/06以降に蔓延したウイルスは、別の複数の経路から侵入したことを示す結果を示している。
森愛・神戸市環境保健研究所員(36、ウイルス学)らは神戸市内で採取した検体のうち、2009/05~2009/08の患者の検体28人分を抜き出して比較した。ウイルスを構成する遺伝子の塩基配列を調べたところ、2009/05に感染した高校生8人は塩基配列がほぼ一致。2009/06~2009/08の20人はいずれも異なり、2009/05の8人とも違った。この結果から2009/06以降の流行は2009/05の患者から広がったのではなく、別の複数の感染経路があった、と結論づけた。
神戸市内の患者数は、2009/05中は多い日は1日30人を超えたが、その後減って6月になると1日5人以下に。2009/06/11~06/22は海外渡航者の2人だけだった。その後2009/07から再び増え始めて冬まで流行が続いた。
国立感染症研究所は、2009/06の患者数減は2009/05中の休校が功を奏したとみている。
森・研究所員は「一度はウイルスを抑え込めたことで、適切な対策だったことが証明できた」と話している。
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