Sclaps KOBE
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通行料7億円徴収漏れ 神戸・ハーバーハイウェイ過去5年間 <2020/12/2 08:25 神戸新聞NEXT>を編集
神戸港の六甲アイランドとポートアイランドを結ぶ港湾道路「ハーバーハイウェイ」の夜間通行料の徴収漏れが、記録が残る2015~2019年度の5年間だけで少なくとも約7億円に上ることが、神戸市への取材で分かった。神戸市は約20年間、ETCや徴収機を設置せず、無人の料金所のスルーが常態化。センサーで通行量を把握しながら、対策を取ってこなかった。
■夜間無人の料金所「スルー」常態化
ハーバーハイウェイは1997年に全線開通し、新港~高羽ランプ間の約10.5kmをつなぐ。中央の摩耶ランプを境に東西区間に分かれ、料金は全車種1区間110円、2区間210円に設定されている。
料金徴収は2区間の場合は本線上の料金所、1区間の場合は東西区間の各出入口で係員が行うが、各出入口は20時~翌08時は係員がいなくなる。この間は料金所に置かれた鉄製の箱に料金を投入する。
神戸市港湾局によると、2010/10の夜間、東区間の出入口を約11万台が通過したが、徴収額は約2万6000円。全車から徴収した場合と比べると、ひと月で約1200万円の損失だった。2020年度(4~9月)、料金を払った車は約500台に1台だった。利用台数がはっきりしない西区間の出入口でも、数万台が料金を払わず通過しているとみられる。
開通当初は夜間も料金所に係員がいたが、「通行量が少なく、費用対効果が見込めない」との判断から、2000年から無人になったという。その後、徴収の強化や不正通行の追跡に乗り出すことはなく、監視カメラも設置されていない。
神戸市港湾局は「赤字を出さないという面から、設備や人件費に新たな投資をせず、現在の運用が合理的と考えてきた」としている。2022年度までに、全ての料金所でETCを導入する方針という。
公共施設のマネジメントに詳しい東洋大学客員教授の南学は「物流が24時間化し、夜間の交通量は増えているのに、役所が前例踏襲が基本の組織であることがこのような結果を生んだ。税金で造られた道路だけに、市民への説明が必要だ」と指摘する。
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神戸市、20年間ただ乗り黙認 神戸・ハーバーハイウェイ <2020/12/2 08:40 神戸新聞NEXT>を編集
神戸市の港湾道路「ハーバーハイウェイ」について、読者から「夜間、ほとんどの車が通行料金を払わず走り去っている」という投稿が神戸新聞の双方向型報道「スクープラボ」に寄せられた。取材するとその通りで、神戸市は約20年間、不正通行を事実上黙認してきた形だった。
■通過50台、料金支払う様子は1台だけ
2020/11上旬の21時ごろ、ハーバーハイウェイを実際に車で走った。無人の摩耶出口は薄暗く、通行料金を支払う必要があるかどうか、遠目には分からない。スピードを緩めて近づくと、「通行料 通行券をお入れ下さい」と書かれた箱が置かれていた。
行く手をふさぐバーなどはなく、支払わなくても通れそう。少し戸惑ったが、もたもたしていると後続車に追突される恐れもある。おつりも出ない箱にそそくさと硬貨を入れ、すぐに発車した。
近くの歩道から観察すると、約30分間で通った50台のうち、料金を入れている様子だったのは1台だけ。多くのトラックはスピードを落とさずに突っ切り、ETCがあると勘違いしたのか、少しスピードを落として通り過ぎる車もあった。
通行料の納付は神戸市港湾施設条例で定められ、港湾事業会計に計上。神戸港の機能強化や高潮・津波対策、須磨海岸の活性化などに使用される。
神戸市港湾局によると、有人料金所(本線上の料金所と日中の各出入口)では2020/10、約60万台から約5500万円の通行料を徴収。一方、無人料金所は東区間の出入口だけでも約11万台が通過したが、徴収額はわずか約2万6000円だった。
無人料金所のスルーは相当前から常態化しているとみられるが、対策は講じられることはなく、ETC設置も進まなかった。
「東区間出入口と併設の本線上の料金所はカーブの途中にあり、合流地点の安全面の検討などが必要だった」(神戸市港湾局)。導入には約20億円の初期費用や運用経費が必要で、3カ所同時の設置を前提に検討してきたという。
神戸市は2019年度、導入をようやく本格的に検討し、2020年度中に工事に着手する方針。だが、設置までは月に1000万円以上の支払い漏れが発生する現状は続く。
神戸市港湾局に「おつりはどうするんですか」と尋ねた答えはこうだった。
「手持ちの硬貨が足りない時は、次に通った時、多めに入れてください」
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通行量の徴収漏れ13億5千万円に 神戸ハーバーハイウェイ <2020/12/2 16:47神戸新聞NEXT>を編集
神戸市の港湾道路「ハーバーハイウェイ」で夜間、多くの車が通行料を支払わずに無人料金所を素通りしていた問題で、記録が残る2015年度以降の徴収漏れ金額が約13億5000万円に上ることが、神戸市港湾局への取材で分かった。西区間を精査した結果、新たに約5億7000万円の不払いが判明したという。
神戸市では2022年度までに、全ての料金所でETCを導入する方針で、導入まではこのまま夜間の無人を続ける。神戸市港湾局は「夜間も通行料が必要と知らないドライバーも多い」と認めるものの、新たに周知徹底する予定はなく、出入口付近に看板の設置を検討しているという。
(中略)
2015年度以降の徴収漏れ額は、東区間(高羽~摩耶)で約7億7000万円。西区間(摩耶~新港)は夜間無料の摩耶大橋と合算されるため、これまでの取材に対し「正確な通行台数は不明」(神戸市港湾局)と説明していたが、改めて調べ直した結果、約518万台が通行していたことが分かった。
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神戸ハーバーハイウェイ 13億円徴収漏れ問題 ETC設置まで夜間通行無料に <2020/12/10 21:32神戸新聞NEXT>を編集
神戸市の港湾道路「ハーバーハイウェイ」で夜間、多くの車が通行料を支払わずに無人料金所を素通りしていた問題を受け、神戸市長の久元喜造は2020/12/10の定例会見で、ETCが設置されるまでの間、夜間の通行料を無料にする方針を示した。関連の条例改正案を2021年2月議会に提出する見込み。
摩耶ランプにある出入口の料金所は20時~翌08時まで無人で、鉄製の箱に料金を投入する仕組み。周知不足もあって多くの車が支払わず、記録が残る2015年度以降の徴収漏れ金額は約13億5000万円に上る。
神戸市は2022年度までにETCを導入する予定だが、利用者の公平性を確保するため、夜間の通行料を無料化する方針。
久元は「2、3年前、全線無料化も選択肢ではないかと(担当部局に)伝えたが、大きな損失になるのでETCを設置することになった」と説明。「不適切な状態だが、係員を配置すれば経費の方が通行料の収入よりも大きくなる。ETC設置まで無料とする法的な根拠をつくるべきだ」と述べた。
神戸港の六甲アイランドとポートアイランドを結ぶ港湾道路「ハーバーハイウェイ」の夜間通行料の徴収漏れが、記録が残る2015~2019年度の5年間だけで少なくとも約7億円に上ることが、神戸市への取材で分かった。神戸市は約20年間、ETCや徴収機を設置せず、無人の料金所のスルーが常態化。センサーで通行量を把握しながら、対策を取ってこなかった。
■夜間無人の料金所「スルー」常態化
ハーバーハイウェイは1997年に全線開通し、新港~高羽ランプ間の約10.5kmをつなぐ。中央の摩耶ランプを境に東西区間に分かれ、料金は全車種1区間110円、2区間210円に設定されている。
料金徴収は2区間の場合は本線上の料金所、1区間の場合は東西区間の各出入口で係員が行うが、各出入口は20時~翌08時は係員がいなくなる。この間は料金所に置かれた鉄製の箱に料金を投入する。
神戸市港湾局によると、2010/10の夜間、東区間の出入口を約11万台が通過したが、徴収額は約2万6000円。全車から徴収した場合と比べると、ひと月で約1200万円の損失だった。2020年度(4~9月)、料金を払った車は約500台に1台だった。利用台数がはっきりしない西区間の出入口でも、数万台が料金を払わず通過しているとみられる。
開通当初は夜間も料金所に係員がいたが、「通行量が少なく、費用対効果が見込めない」との判断から、2000年から無人になったという。その後、徴収の強化や不正通行の追跡に乗り出すことはなく、監視カメラも設置されていない。
神戸市港湾局は「赤字を出さないという面から、設備や人件費に新たな投資をせず、現在の運用が合理的と考えてきた」としている。2022年度までに、全ての料金所でETCを導入する方針という。
公共施設のマネジメントに詳しい東洋大学客員教授の南学は「物流が24時間化し、夜間の交通量は増えているのに、役所が前例踏襲が基本の組織であることがこのような結果を生んだ。税金で造られた道路だけに、市民への説明が必要だ」と指摘する。
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神戸市、20年間ただ乗り黙認 神戸・ハーバーハイウェイ <2020/12/2 08:40 神戸新聞NEXT>を編集
神戸市の港湾道路「ハーバーハイウェイ」について、読者から「夜間、ほとんどの車が通行料金を払わず走り去っている」という投稿が神戸新聞の双方向型報道「スクープラボ」に寄せられた。取材するとその通りで、神戸市は約20年間、不正通行を事実上黙認してきた形だった。
■通過50台、料金支払う様子は1台だけ
2020/11上旬の21時ごろ、ハーバーハイウェイを実際に車で走った。無人の摩耶出口は薄暗く、通行料金を支払う必要があるかどうか、遠目には分からない。スピードを緩めて近づくと、「通行料 通行券をお入れ下さい」と書かれた箱が置かれていた。
行く手をふさぐバーなどはなく、支払わなくても通れそう。少し戸惑ったが、もたもたしていると後続車に追突される恐れもある。おつりも出ない箱にそそくさと硬貨を入れ、すぐに発車した。
近くの歩道から観察すると、約30分間で通った50台のうち、料金を入れている様子だったのは1台だけ。多くのトラックはスピードを落とさずに突っ切り、ETCがあると勘違いしたのか、少しスピードを落として通り過ぎる車もあった。
通行料の納付は神戸市港湾施設条例で定められ、港湾事業会計に計上。神戸港の機能強化や高潮・津波対策、須磨海岸の活性化などに使用される。
神戸市港湾局によると、有人料金所(本線上の料金所と日中の各出入口)では2020/10、約60万台から約5500万円の通行料を徴収。一方、無人料金所は東区間の出入口だけでも約11万台が通過したが、徴収額はわずか約2万6000円だった。
無人料金所のスルーは相当前から常態化しているとみられるが、対策は講じられることはなく、ETC設置も進まなかった。
「東区間出入口と併設の本線上の料金所はカーブの途中にあり、合流地点の安全面の検討などが必要だった」(神戸市港湾局)。導入には約20億円の初期費用や運用経費が必要で、3カ所同時の設置を前提に検討してきたという。
神戸市は2019年度、導入をようやく本格的に検討し、2020年度中に工事に着手する方針。だが、設置までは月に1000万円以上の支払い漏れが発生する現状は続く。
神戸市港湾局に「おつりはどうするんですか」と尋ねた答えはこうだった。
「手持ちの硬貨が足りない時は、次に通った時、多めに入れてください」
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通行量の徴収漏れ13億5千万円に 神戸ハーバーハイウェイ <2020/12/2 16:47神戸新聞NEXT>を編集
神戸市の港湾道路「ハーバーハイウェイ」で夜間、多くの車が通行料を支払わずに無人料金所を素通りしていた問題で、記録が残る2015年度以降の徴収漏れ金額が約13億5000万円に上ることが、神戸市港湾局への取材で分かった。西区間を精査した結果、新たに約5億7000万円の不払いが判明したという。
神戸市では2022年度までに、全ての料金所でETCを導入する方針で、導入まではこのまま夜間の無人を続ける。神戸市港湾局は「夜間も通行料が必要と知らないドライバーも多い」と認めるものの、新たに周知徹底する予定はなく、出入口付近に看板の設置を検討しているという。
(中略)
2015年度以降の徴収漏れ額は、東区間(高羽~摩耶)で約7億7000万円。西区間(摩耶~新港)は夜間無料の摩耶大橋と合算されるため、これまでの取材に対し「正確な通行台数は不明」(神戸市港湾局)と説明していたが、改めて調べ直した結果、約518万台が通行していたことが分かった。
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神戸ハーバーハイウェイ 13億円徴収漏れ問題 ETC設置まで夜間通行無料に <2020/12/10 21:32神戸新聞NEXT>を編集
神戸市の港湾道路「ハーバーハイウェイ」で夜間、多くの車が通行料を支払わずに無人料金所を素通りしていた問題を受け、神戸市長の久元喜造は2020/12/10の定例会見で、ETCが設置されるまでの間、夜間の通行料を無料にする方針を示した。関連の条例改正案を2021年2月議会に提出する見込み。
摩耶ランプにある出入口の料金所は20時~翌08時まで無人で、鉄製の箱に料金を投入する仕組み。周知不足もあって多くの車が支払わず、記録が残る2015年度以降の徴収漏れ金額は約13億5000万円に上る。
神戸市は2022年度までにETCを導入する予定だが、利用者の公平性を確保するため、夜間の通行料を無料化する方針。
久元は「2、3年前、全線無料化も選択肢ではないかと(担当部局に)伝えたが、大きな損失になるのでETCを設置することになった」と説明。「不適切な状態だが、係員を配置すれば経費の方が通行料の収入よりも大きくなる。ETC設置まで無料とする法的な根拠をつくるべきだ」と述べた。
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