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「南京町」を商標登録 <神戸新聞 2010/04/15>を添削
![南京町のロゴ](https://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/e2b839d83e0a039e16e87c808421d426/1271332482?w=150&h=42)
神戸・元町の南京町商店街振興組合は、「南京町」の名称を食品名や飲食店名に独占的に使用できるよう新たに商標登録し、商店主らに2010/04/15、初めて説明会を開いた。全国で「南京町」を使われるケースが相次ぎ、ブランドを守るのが狙い。
南京町は神戸市中央区元町通・栄町通の1、2丁目を中心に、中華料理店や雑貨店約150軒(うち組合加盟95軒)が営業。中華街として知名度が高く、商品や屋号に名称を使われていた。
組合は1997年、施設として「南京町」を商標登録。さらに豚まん、ラーメンなど食品や店名に適用できる商標を2008年に取得し、非組合員の使用を原則禁止した。使う場合は組合の許可が必要で、使用料が発生する。組合員の使用は無料だが、統一のロゴを使う必要がある。
店名などに使っている非組合員も多く、説明会に参加した焼肉チェーンの店長は「組合に加盟するか、店名を変えるか、じっくり考えます」と戸惑いをみせる。
曹英生・組合理事長(53)は「『南京町』の使用は、観光地のブランドとして二十数年間、育ててきた組合員の権利。組合に加盟して一緒に街を盛り上げてほしい」としている。
神戸・元町の南京町商店街振興組合は、「南京町」の名称を食品名や飲食店名に独占的に使用できるよう新たに商標登録し、商店主らに2010/04/15、初めて説明会を開いた。全国で「南京町」を使われるケースが相次ぎ、ブランドを守るのが狙い。
南京町は神戸市中央区元町通・栄町通の1、2丁目を中心に、中華料理店や雑貨店約150軒(うち組合加盟95軒)が営業。中華街として知名度が高く、商品や屋号に名称を使われていた。
組合は1997年、施設として「南京町」を商標登録。さらに豚まん、ラーメンなど食品や店名に適用できる商標を2008年に取得し、非組合員の使用を原則禁止した。使う場合は組合の許可が必要で、使用料が発生する。組合員の使用は無料だが、統一のロゴを使う必要がある。
店名などに使っている非組合員も多く、説明会に参加した焼肉チェーンの店長は「組合に加盟するか、店名を変えるか、じっくり考えます」と戸惑いをみせる。
曹英生・組合理事長(53)は「『南京町』の使用は、観光地のブランドとして二十数年間、育ててきた組合員の権利。組合に加盟して一緒に街を盛り上げてほしい」としている。
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アサヒビール、ハウス食品のミネラルウオーター事業を買収 <日本経済新聞 2010/04/08>
アサヒビールは2010/04/08、ハウス食品のミネラルウオーター事業を買収すると発表した。53億円を投じて2010/05末にハウスが「六甲のおいしい水」ブランドで手掛ける同事業を取得する。アサヒはビール系飲料が市場縮小に直面しているため、買収で清涼飲料分野を強化する。ミネラルウオーターは消費者の買い控えなどで販売競争が激化しており、今後再編が相次ぐ可能性がある。
アサヒは子会社のアサヒ飲料を通じて同事業を買収する。ペットボトル(2L容器)の製造を担う六甲工場(神戸市西区井吹台東町)、灘採水場(神戸市灘区篠原南町)の土地、建物も合わせて取得する。事業に携わる社員約20人は引き継がず、ハウスがグループ内の配置転換で対応する。
アサヒは1993年にミネラルウオーター事業に参入、現在は「富士山のバナジウム天然水」ブランドで事業を展開している。同事業の売上高は約100億円(2009年)にとどまっているが、「六甲のおいしい水」で知られるハウスの事業を買収すると、2倍強の売上高約220億円にまで拡大する。
買収後にアサヒの国内ミネラルウオーター市場でのシェアは3%から約10%に上昇、サントリー食品やキリンビバレッジなどに次ぐ4位に浮上する。規模拡大により、容器などの資材調達で価格交渉力を引き上げてコスト競争力を向上。販売合戦が激しくなっているミネラルウオーター市場での生き残りを目指す。
アサヒが主力とするビール事業では少子化や若者のアルコール離れで市場規模の縮小が続く。2009年のビール系飲料市場は前年比2.1%減の4億7250万ケース(1ケースは大瓶20本換算)とピーク(1994年)に比べると2割近く縮小した。このため、ミネラルウオーターなど清涼飲料事業を強化、グループ売上高の拡大につなげる狙いがある。
一方、ハウス食品は1983年に事業を始めた国産ミネラルウオーターの先駆けだが、最近は大手飲料メーカーとの価格競争に巻き込まれて収益が低迷。販売量も落ち込み、同事業の2009/03期の売上高は122億円と2007/03期に比べ2割強減った。今後も苦戦が予想されることから、同事業から撤退し、主力の加工食品や健康食品に経営資源を集中する。
以下、共同通信~~~~
アサヒはミネラルウオーターブランド「富士山のバナジウム天然水」を販売しており、国内清涼飲料事業の強化を狙って、「六甲のおいしい水」も自社ブランドとして2010/07から全国で発売する。
ハウスは、2L入りペットボトル商品を製造している六甲工場(神戸市西区井吹台東町)と灘採水場(神戸市灘区篠原南町)の土地・建物などを売却し、両拠点の従業員計約20人を配置転換させる。1.5L入りと500mL入りの同商品については今後、ハウスが奈良工場(奈良県大和郡山市池沢町)で受託生産する。
~~~~
そういえば、こんなこともありましたな。
http://www.jftc.go.jp/pressrelease/08.june/08061702.html に西暦付加、全角→半角など。
平成20(2008)年(排)第40号
排除命令書
大阪府東大阪市御厨栄町一丁目5番7号
ハウス食品株式会社
同代表者 代表取締役 小瀬昉
公正取引委員会は,前記の者に対し,不当景品類及び不当表示防止法(以下「景品表示法」という。)第6条第1項の規定に基づき, 次のとおり命令する。
【主文】
1 ハウス食品株式会社(以下主文において「ハウス食品」という。)は,取引先販売業者を通じて一般消費者に販売している「六甲のおいしい水」と称する商品のうち,平成17(2005)年1月ころ以降販売している容量2リットルの商品(以下主文において「六甲のおいしい水2リットル」という。)の取引に関し,一般消費者の誤認を排除するために,平成17(2005)年1月ころから平成20年(2008)1月ころまでの間六甲のおいしい水2リットルの容器において行った,あたかも,六甲のおいしい水2リットルの内容物が,六甲山系の花崗岩の割れ目を通ることにより当該花崗岩のミネラル分が溶け込んだ水であるかのように示す表示は,事実と異なるものであり,かかる表示は,当該商品の内容について,一般消費者に対し,実際のものよりも著しく優良であると示すものである旨を速やかに公示しなければならない。この公示の方法については,あらかじめ,当委員会の承認を受けなければならない。
2 ハウス食品は,今後,六甲のおいしい水2リットル又はこれと同種の商品の取引に関し,前項の表示と同様の表示が行われることを防止するために必要な措置を講じ,これを自社の役員及び従業員に周知徹底しなければならない。
3 ハウス食品は,今後,六甲のおいしい水2リットル又はこれと同種の商品の取引に関し,第1項の表示と同様の表示を行うことにより,当該商品の内容について,一般消費者に対し,実際のものよりも著しく優良であると示す表示をしてはならない。
4 ハウス食品は,第1項に基づいて行った公示及び第2項に基づいて採った措置について,速やかに文書をもって当委員会に報告しなければならない。
【事実】
1 ハウス食品株式会社(以下「ハウス食品」という。)は,肩書地に本店を置き,清涼飲料の製造販売業を営む事業者である。
2 ハウス食品は,昭和58(1983)年8月ころ以降,神戸市灘区篠原南町に所在する同社の「六甲採水場」と称する施設において採取した原水を奈良県大和郡山市に所在する同社の「奈良工場」と称する施設において,容量500ミリリットル,容量1.5リットル,容量2リットル等の容器に充填し,それぞれ「六甲のおいしい水」と称して取引先販売業者を通じて一般消費者に販売してきているが,平成16(2004)年10月ころ神戸市西区井吹台東町に同社の「六甲工場」と称する施設を設け, 平成17(2005)年1月ころ以降,容量2リットルの商品についてはすべて,同施設において原水を採取し,これを同施設において容器に充填し,取引先販売業者を通じて一般消費者に販売している(以下,平成17(2005)年1月ころ以降販売している容量2リットルの「六甲のおいしい水」と称する商品を「六甲のおいしい水2リットル」という。)。
3 ハウス食品は,六甲のおいしい水2リットルについて,平成17(2005)年1月ころから平成20(2008)年1月ころまでの間, その容器の右側面に「花崗岩に磨かれたおいしい水 六甲山系は花崗岩質で、そこに降った雨は、地中深くしみ込み、幾層にも分かれた地質の割れ目を通っていく間に花崗岩内のミネラル分を溶かし込み、長
い時を経て、口当たりの良い、自然なまろやかさが生きている良質の水になります。」と記載することにより(例えば,平成19(2007)年12月13日に製造した商品の容器前面及び右側面における表示は別添写し),あたかも,六甲のおいしい水2リットルの内容物が,六甲山系の花崗岩の割れ目を通ることにより当該花崗岩のミネラル分が溶け込んだ水であるかのように示す表示をしているが,実際には,六甲山系の花崗岩の割れ目を通ることにより当該花崗岩のミネラル分が溶け込んだ水であるとはいえないものであった。
【法令の適用】
前記事実によれば,ハウス食品は,六甲のおいしい水2リットルの内容について,一般消費者に対し,実際のものよりも著しく優良であると示すことにより,不当に顧客を誘引し,公正な競争を阻害するおそれがあると認められる表示をしているものであって,かかる行為は,景品表示法第4条第1項第1号の規定に違反するものである。
よって,主文のとおり命令する。
平成20(2008)年6月17日 公正取引委員会
アサヒビールは2010/04/08、ハウス食品のミネラルウオーター事業を買収すると発表した。53億円を投じて2010/05末にハウスが「六甲のおいしい水」ブランドで手掛ける同事業を取得する。アサヒはビール系飲料が市場縮小に直面しているため、買収で清涼飲料分野を強化する。ミネラルウオーターは消費者の買い控えなどで販売競争が激化しており、今後再編が相次ぐ可能性がある。
アサヒは子会社のアサヒ飲料を通じて同事業を買収する。ペットボトル(2L容器)の製造を担う六甲工場(神戸市西区井吹台東町)、灘採水場(神戸市灘区篠原南町)の土地、建物も合わせて取得する。事業に携わる社員約20人は引き継がず、ハウスがグループ内の配置転換で対応する。
アサヒは1993年にミネラルウオーター事業に参入、現在は「富士山のバナジウム天然水」ブランドで事業を展開している。同事業の売上高は約100億円(2009年)にとどまっているが、「六甲のおいしい水」で知られるハウスの事業を買収すると、2倍強の売上高約220億円にまで拡大する。
買収後にアサヒの国内ミネラルウオーター市場でのシェアは3%から約10%に上昇、サントリー食品やキリンビバレッジなどに次ぐ4位に浮上する。規模拡大により、容器などの資材調達で価格交渉力を引き上げてコスト競争力を向上。販売合戦が激しくなっているミネラルウオーター市場での生き残りを目指す。
アサヒが主力とするビール事業では少子化や若者のアルコール離れで市場規模の縮小が続く。2009年のビール系飲料市場は前年比2.1%減の4億7250万ケース(1ケースは大瓶20本換算)とピーク(1994年)に比べると2割近く縮小した。このため、ミネラルウオーターなど清涼飲料事業を強化、グループ売上高の拡大につなげる狙いがある。
一方、ハウス食品は1983年に事業を始めた国産ミネラルウオーターの先駆けだが、最近は大手飲料メーカーとの価格競争に巻き込まれて収益が低迷。販売量も落ち込み、同事業の2009/03期の売上高は122億円と2007/03期に比べ2割強減った。今後も苦戦が予想されることから、同事業から撤退し、主力の加工食品や健康食品に経営資源を集中する。
以下、共同通信~~~~
アサヒはミネラルウオーターブランド「富士山のバナジウム天然水」を販売しており、国内清涼飲料事業の強化を狙って、「六甲のおいしい水」も自社ブランドとして2010/07から全国で発売する。
ハウスは、2L入りペットボトル商品を製造している六甲工場(神戸市西区井吹台東町)と灘採水場(神戸市灘区篠原南町)の土地・建物などを売却し、両拠点の従業員計約20人を配置転換させる。1.5L入りと500mL入りの同商品については今後、ハウスが奈良工場(奈良県大和郡山市池沢町)で受託生産する。
~~~~
そういえば、こんなこともありましたな。
http://www.jftc.go.jp/pressrelease/08.june/08061702.html に西暦付加、全角→半角など。
平成20(2008)年(排)第40号
排除命令書
大阪府東大阪市御厨栄町一丁目5番7号
ハウス食品株式会社
同代表者 代表取締役 小瀬昉
公正取引委員会は,前記の者に対し,不当景品類及び不当表示防止法(以下「景品表示法」という。)第6条第1項の規定に基づき, 次のとおり命令する。
【主文】
1 ハウス食品株式会社(以下主文において「ハウス食品」という。)は,取引先販売業者を通じて一般消費者に販売している「六甲のおいしい水」と称する商品のうち,平成17(2005)年1月ころ以降販売している容量2リットルの商品(以下主文において「六甲のおいしい水2リットル」という。)の取引に関し,一般消費者の誤認を排除するために,平成17(2005)年1月ころから平成20年(2008)1月ころまでの間六甲のおいしい水2リットルの容器において行った,あたかも,六甲のおいしい水2リットルの内容物が,六甲山系の花崗岩の割れ目を通ることにより当該花崗岩のミネラル分が溶け込んだ水であるかのように示す表示は,事実と異なるものであり,かかる表示は,当該商品の内容について,一般消費者に対し,実際のものよりも著しく優良であると示すものである旨を速やかに公示しなければならない。この公示の方法については,あらかじめ,当委員会の承認を受けなければならない。
2 ハウス食品は,今後,六甲のおいしい水2リットル又はこれと同種の商品の取引に関し,前項の表示と同様の表示が行われることを防止するために必要な措置を講じ,これを自社の役員及び従業員に周知徹底しなければならない。
3 ハウス食品は,今後,六甲のおいしい水2リットル又はこれと同種の商品の取引に関し,第1項の表示と同様の表示を行うことにより,当該商品の内容について,一般消費者に対し,実際のものよりも著しく優良であると示す表示をしてはならない。
4 ハウス食品は,第1項に基づいて行った公示及び第2項に基づいて採った措置について,速やかに文書をもって当委員会に報告しなければならない。
【事実】
1 ハウス食品株式会社(以下「ハウス食品」という。)は,肩書地に本店を置き,清涼飲料の製造販売業を営む事業者である。
2 ハウス食品は,昭和58(1983)年8月ころ以降,神戸市灘区篠原南町に所在する同社の「六甲採水場」と称する施設において採取した原水を奈良県大和郡山市に所在する同社の「奈良工場」と称する施設において,容量500ミリリットル,容量1.5リットル,容量2リットル等の容器に充填し,それぞれ「六甲のおいしい水」と称して取引先販売業者を通じて一般消費者に販売してきているが,平成16(2004)年10月ころ神戸市西区井吹台東町に同社の「六甲工場」と称する施設を設け, 平成17(2005)年1月ころ以降,容量2リットルの商品についてはすべて,同施設において原水を採取し,これを同施設において容器に充填し,取引先販売業者を通じて一般消費者に販売している(以下,平成17(2005)年1月ころ以降販売している容量2リットルの「六甲のおいしい水」と称する商品を「六甲のおいしい水2リットル」という。)。
3 ハウス食品は,六甲のおいしい水2リットルについて,平成17(2005)年1月ころから平成20(2008)年1月ころまでの間, その容器の右側面に「花崗岩に磨かれたおいしい水 六甲山系は花崗岩質で、そこに降った雨は、地中深くしみ込み、幾層にも分かれた地質の割れ目を通っていく間に花崗岩内のミネラル分を溶かし込み、長
い時を経て、口当たりの良い、自然なまろやかさが生きている良質の水になります。」と記載することにより(例えば,平成19(2007)年12月13日に製造した商品の容器前面及び右側面における表示は別添写し),あたかも,六甲のおいしい水2リットルの内容物が,六甲山系の花崗岩の割れ目を通ることにより当該花崗岩のミネラル分が溶け込んだ水であるかのように示す表示をしているが,実際には,六甲山系の花崗岩の割れ目を通ることにより当該花崗岩のミネラル分が溶け込んだ水であるとはいえないものであった。
【法令の適用】
前記事実によれば,ハウス食品は,六甲のおいしい水2リットルの内容について,一般消費者に対し,実際のものよりも著しく優良であると示すことにより,不当に顧客を誘引し,公正な競争を阻害するおそれがあると認められる表示をしているものであって,かかる行為は,景品表示法第4条第1項第1号の規定に違反するものである。
よって,主文のとおり命令する。
平成20(2008)年6月17日 公正取引委員会
神戸で8月、過去最大級国際会議 経済効果10億円? <神戸新聞 2010/01/03>を添削
神戸市で過去最大級となる参加者数約5千人の国際会議が、2010/08に開かれる。夏の観光シーズンに、神戸市内のホテルの客室数の半数近くを確保する必要があり、主催団体は旅行代理店などを通して宿泊予約の調整を始めている。
(中略)
神戸市の5千人規模の国際会議は、1994/11に開かれた国際糖尿病会議 以来となる。神戸市は経済効果や情報発信につながるとして、以前から国際会議の誘致に力を入れており、神戸市の中期計画でも2010年に200件の目標を掲げている。2009年は212件が神戸市内で開かれ、3年連続で200件を上回った。
神戸市の外郭団体・神戸国際観光コンベンション協会によると、5千人規模の国際会議が開かれた場合、地元への波及効果は約10億円にのぼる。担当者は「今回の国際免疫学会議で設備や参加者に対するもてなしなどが評価されれば、今後、国際会議の誘致にさらに弾みがつきそうだ」と期待している。
~~~~
第14回国際免疫学会議
主催: 日本免疫学会 (JSI)
開催時期:2010/08/22(日)〜08/27(金):6日間
開催場所: 神戸ポートピアホテル、神戸国際展示場、神戸国際会議場
第14回国際免疫学会議は、国際免疫学連合(Int'l Union of Immunological Societies:IUIS)が3年ごとに開催している会議です。1971年の第1回から当会議で第14回を迎え、免疫学分野で最も歴史のある国際会議です。日本では、1983年以来、27年ぶり、2回目の開催となります。この度の日本開催では、世界のトップレベルの研究者が一堂に会し、最新の研究成果について討論や発表を行い、免疫学の発展とその応用展開を図ることを目的としています。
本会議では、「21世紀における免疫学の潮流:感染症、癌、自己免疫疾患、アレルギーの撲滅をめざして」をメインテーマとしております。病原体と自然免疫反応、リンパ球初期分化の分子機構、幹細胞とニッチ、制御性T細胞の発生と維持機構、免疫記憶の発生機構、免疫反応の生体イメージング、T細胞の抗原認識機構、粘膜免疫とその調節機構、自己と非自己の認識機構、新しいT細胞サブセットTh17の生体内意義、アレルギー制御のための実験的アプローチ、ウイルスと免疫、T細胞、樹状細胞を用いた免疫療法等を主要題目として、研究発表と討論が行われることとなっており、その成果は、免疫学の発展に大きく資するものと期待されています。
1.開会式の記念講演(2010/08/22:第1日目)
記念講演演者はカリフォルニア工科大学教授のDavid Baltimore博士(1975年ノーベル生理学賞・医学賞受賞者)に決定しました。予定演題は“Strengthing Immunity”です。
2.開会式での演奏会(2010/08/22:第1日目)
開会式では、大阪フィルハーモニー交響楽団の演奏があります。大阪フィルは1947年「関西交響楽団」という名称で生まれ、創立から2001年までの55年間、朝比奈隆氏が指揮者を務め、個性と魅力溢れるオーケストラとして親しまれてきました。そして指揮者には、若手指揮者のホープで大阪出身の金聖響氏をお願いする予定です。国際免疫学会議の幕開けにふさわしい豪華な組み合わせが実現するはずです。
3. オフィシャル・パーティー(2010/08/26:第4日目)
日本最大級のレストラン客船「ルミナス神戸2」でのクルージングを計画しています。
船内は1930年代、客船の黄金時代を彩ったフランスの豪華客船ノルマンディ号をイメージして造られたそうです。明石海峡クルージングとともに、レインボーに輝く明石海峡大橋のライトアップと神戸市内の夜景が楽しめます。
神戸市で過去最大級となる参加者数約5千人の国際会議が、2010/08に開かれる。夏の観光シーズンに、神戸市内のホテルの客室数の半数近くを確保する必要があり、主催団体は旅行代理店などを通して宿泊予約の調整を始めている。
(中略)
神戸市の5千人規模の国際会議は、1994/11に開かれた国際糖尿病会議 以来となる。神戸市は経済効果や情報発信につながるとして、以前から国際会議の誘致に力を入れており、神戸市の中期計画でも2010年に200件の目標を掲げている。2009年は212件が神戸市内で開かれ、3年連続で200件を上回った。
神戸市の外郭団体・神戸国際観光コンベンション協会によると、5千人規模の国際会議が開かれた場合、地元への波及効果は約10億円にのぼる。担当者は「今回の国際免疫学会議で設備や参加者に対するもてなしなどが評価されれば、今後、国際会議の誘致にさらに弾みがつきそうだ」と期待している。
~~~~
第14回国際免疫学会議
主催: 日本免疫学会 (JSI)
開催時期:2010/08/22(日)〜08/27(金):6日間
開催場所: 神戸ポートピアホテル、神戸国際展示場、神戸国際会議場
第14回国際免疫学会議は、国際免疫学連合(Int'l Union of Immunological Societies:IUIS)が3年ごとに開催している会議です。1971年の第1回から当会議で第14回を迎え、免疫学分野で最も歴史のある国際会議です。日本では、1983年以来、27年ぶり、2回目の開催となります。この度の日本開催では、世界のトップレベルの研究者が一堂に会し、最新の研究成果について討論や発表を行い、免疫学の発展とその応用展開を図ることを目的としています。
本会議では、「21世紀における免疫学の潮流:感染症、癌、自己免疫疾患、アレルギーの撲滅をめざして」をメインテーマとしております。病原体と自然免疫反応、リンパ球初期分化の分子機構、幹細胞とニッチ、制御性T細胞の発生と維持機構、免疫記憶の発生機構、免疫反応の生体イメージング、T細胞の抗原認識機構、粘膜免疫とその調節機構、自己と非自己の認識機構、新しいT細胞サブセットTh17の生体内意義、アレルギー制御のための実験的アプローチ、ウイルスと免疫、T細胞、樹状細胞を用いた免疫療法等を主要題目として、研究発表と討論が行われることとなっており、その成果は、免疫学の発展に大きく資するものと期待されています。
1.開会式の記念講演(2010/08/22:第1日目)
記念講演演者はカリフォルニア工科大学教授のDavid Baltimore博士(1975年ノーベル生理学賞・医学賞受賞者)に決定しました。予定演題は“Strengthing Immunity”です。
2.開会式での演奏会(2010/08/22:第1日目)
開会式では、大阪フィルハーモニー交響楽団の演奏があります。大阪フィルは1947年「関西交響楽団」という名称で生まれ、創立から2001年までの55年間、朝比奈隆氏が指揮者を務め、個性と魅力溢れるオーケストラとして親しまれてきました。そして指揮者には、若手指揮者のホープで大阪出身の金聖響氏をお願いする予定です。国際免疫学会議の幕開けにふさわしい豪華な組み合わせが実現するはずです。
3. オフィシャル・パーティー(2010/08/26:第4日目)
日本最大級のレストラン客船「ルミナス神戸2」でのクルージングを計画しています。
船内は1930年代、客船の黄金時代を彩ったフランスの豪華客船ノルマンディ号をイメージして造られたそうです。明石海峡クルージングとともに、レインボーに輝く明石海峡大橋のライトアップと神戸市内の夜景が楽しめます。
ソフトコンタクトレンズ用消毒液:6商品「効果不十分」--国民生活センター <2009/12/17>
(独法)国民生活センターは2009/12/16、ソフトコンタクトレンズ用消毒液のうち、マルチパーパスソリューション(MPS)タイプについて、アカントアメーバに対する消毒性能の調査結果を発表した。
コンタクトレンズ装用による眼障害の中で近年増加しているのがアカントアメーバ角膜感染症。
ソフトコンタクトレンズ用消毒剤は医薬部外品であり、承認申請時には細菌、真菌、ウイルス、アメーバに対する消毒効果に関する試験が必要であるが、アカントアメーバについては試験法や必要とされる消毒効果について具体的な規定がなされていない。
主な調査結果等
* アカントアメーバに対する消毒効果を比較すると、過酸化水素タイプやポビドンヨードタイプと同程度の効果を示したのはMPS 8銘柄のうち2銘柄のみであった。
* 消毒剤を注ぎ足して使用すると、アカントアメーバは死滅せずに残存する可能性があった。
* ポビドンヨードタイプ消毒剤の使用者からは、アカントアメーバ汚染が確認されなかった。
* 過酸化水素タイプ消毒剤には浸漬前のこすり洗いに関する表示がなかったが、アカントアメーバを除去するためには消毒剤の種類に関わらず、こすり洗いが重要である。
消費者へのアドバイス
* こすり洗いを行わないと、消毒剤の消毒効果だけでは、アカントアメーバを完全に消毒することはできない。消毒剤の種類に関わらず、石鹸での手洗いやレンズのこすり洗いを毎日行い、レンズケースを定期的に交換するなど、正しい方法でケアを行うこと。
* 定期的に専門医のいる医療機関で検査を受け、目とレンズの状態をチェックしてもらうこと。
★MPSタイプ:洗浄・すすぎ・消毒・保存の一連のケアを1つの商品で行うことが出来る。
毎日新聞によると、具体的な商品名は以下の通り。
◇消毒効果が十分でない
コンプリートダブルモイスト(エイエムオー・ジャパン)
バイオクレンゼロ(オフテクス)
シードゥソフトケア(シード、日油)
フレッシュルックケア10ミニッツ(チバビジョン)
オプティ・フリープラス(日本アルコン)
ロートCキューブソフトワンモイストi(ロート製薬)
◇過酸化水素などと同等効果
レニューマルチプラス(ボシュロム・ジャパン)
エピカコールド(メニコン)
~~~~
ポピドンヨードタイプはこんなのがあるようだ。
オフテクス「バイオクレン ファーストケア」 2剤タイプだけど。
なんだ、オフテクスは神戸の会社じゃないか。
(独法)国民生活センターは2009/12/16、ソフトコンタクトレンズ用消毒液のうち、マルチパーパスソリューション(MPS)タイプについて、アカントアメーバに対する消毒性能の調査結果を発表した。
コンタクトレンズ装用による眼障害の中で近年増加しているのがアカントアメーバ角膜感染症。
ソフトコンタクトレンズ用消毒剤は医薬部外品であり、承認申請時には細菌、真菌、ウイルス、アメーバに対する消毒効果に関する試験が必要であるが、アカントアメーバについては試験法や必要とされる消毒効果について具体的な規定がなされていない。
主な調査結果等
* アカントアメーバに対する消毒効果を比較すると、過酸化水素タイプやポビドンヨードタイプと同程度の効果を示したのはMPS 8銘柄のうち2銘柄のみであった。
* 消毒剤を注ぎ足して使用すると、アカントアメーバは死滅せずに残存する可能性があった。
* ポビドンヨードタイプ消毒剤の使用者からは、アカントアメーバ汚染が確認されなかった。
* 過酸化水素タイプ消毒剤には浸漬前のこすり洗いに関する表示がなかったが、アカントアメーバを除去するためには消毒剤の種類に関わらず、こすり洗いが重要である。
消費者へのアドバイス
* こすり洗いを行わないと、消毒剤の消毒効果だけでは、アカントアメーバを完全に消毒することはできない。消毒剤の種類に関わらず、石鹸での手洗いやレンズのこすり洗いを毎日行い、レンズケースを定期的に交換するなど、正しい方法でケアを行うこと。
* 定期的に専門医のいる医療機関で検査を受け、目とレンズの状態をチェックしてもらうこと。
★MPSタイプ:洗浄・すすぎ・消毒・保存の一連のケアを1つの商品で行うことが出来る。
毎日新聞によると、具体的な商品名は以下の通り。
◇消毒効果が十分でない
コンプリートダブルモイスト(エイエムオー・ジャパン)
バイオクレンゼロ(オフテクス)
シードゥソフトケア(シード、日油)
フレッシュルックケア10ミニッツ(チバビジョン)
オプティ・フリープラス(日本アルコン)
ロートCキューブソフトワンモイストi(ロート製薬)
◇過酸化水素などと同等効果
レニューマルチプラス(ボシュロム・ジャパン)
エピカコールド(メニコン)
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ポピドンヨードタイプはこんなのがあるようだ。
オフテクス「バイオクレン ファーストケア」 2剤タイプだけど。
なんだ、オフテクスは神戸の会社じゃないか。
アンリ・シャルパンティエ:芦屋の関西旗艦店を売却 <神戸新聞など 2009/12/16>
洋菓子のアンリ・シャルパンティエを全国で展開するアッシュ・セー・クレアシオン社が、2009/03に閉店した関西の旗艦店「メゾン アンリ・シャルパンティエ」(芦屋市楠町)を、2009/10末で売却したことが分かった。
同店は2005/04に開業。ジャン=フィリップ・ニュエル氏がデザインを手がけ、喫茶スペースも併設していた。開業当初は地元住民をはじめ利用客が多かったが、「最寄駅から徒歩で約15分かかるためか、ニーズに合わなくなっていった」としている。
一方、同社は2010/04に横浜に新工場を新設する予定。横浜の新工場は関東以東のケーキを一括して生産する。生産量や事業費など詳しい内容は未定。同社は「工場の新設を機に、関東での売り上げを伸ばしたい」としている。
■アッシュ・セー・クレアシオン
洋菓子メーカー。本社は芦屋市業平町。「アンリ・シャルパンティエ」「シーキューブ」「ラジィ」ブランドを展開。
洋菓子のアンリ・シャルパンティエを全国で展開するアッシュ・セー・クレアシオン社が、2009/03に閉店した関西の旗艦店「メゾン アンリ・シャルパンティエ」(芦屋市楠町)を、2009/10末で売却したことが分かった。
同店は2005/04に開業。ジャン=フィリップ・ニュエル氏がデザインを手がけ、喫茶スペースも併設していた。開業当初は地元住民をはじめ利用客が多かったが、「最寄駅から徒歩で約15分かかるためか、ニーズに合わなくなっていった」としている。
一方、同社は2010/04に横浜に新工場を新設する予定。横浜の新工場は関東以東のケーキを一括して生産する。生産量や事業費など詳しい内容は未定。同社は「工場の新設を機に、関東での売り上げを伸ばしたい」としている。
■アッシュ・セー・クレアシオン
洋菓子メーカー。本社は芦屋市業平町。「アンリ・シャルパンティエ」「シーキューブ」「ラジィ」ブランドを展開。
震災前から貯蔵 15年仕込みソースを限定発売 <神戸新聞など 2009/11/28>
阪神・淡路大震災で本社や工場が焼失したオリバーソースが、焼け残ったタンクに貯蔵していたソースをベースにして作ったソース2種のセット「15年仕込みクライマックスソースセット」を2010/01/17に発売する。
同社は、当時は神戸市兵庫区松本通3丁目にあった工場3棟と本社を震災で焼失。1997年に現在地(神戸市中央区港島南町3)に社屋を移した際、震災前から貯蔵していたソース約5tを運び出した。当時、製造担当だった佐藤也寸志さん(41)は震災で亡くなったが、その味を生かそうと熟成を続けた。5年前、そのソースを「10年仕込みソースセット」として発売したところ、約2週間で完売した。
「15年仕込みソースセット」は、ウスター、とんかつ各350mlの2本セット。若い女性をターゲットにし、容器は丸みのあるデザインにし、ワインに合う味にした。3000セット限定で、それぞれ製造番号を記載。母液のソースを製造した従業員は震災で亡くなっており、第1号はその遺族に贈られる。
道満雅彦社長は「和え物などにも活用できる。じっくり熟成を重ねた味に仕上がった」とPR。12月から同社のホームページ http://www.oliversauce.com/netshop.html で受注する。1セット2625円。
阪神・淡路大震災で本社や工場が焼失したオリバーソースが、焼け残ったタンクに貯蔵していたソースをベースにして作ったソース2種のセット「15年仕込みクライマックスソースセット」を2010/01/17に発売する。
同社は、当時は神戸市兵庫区松本通3丁目にあった工場3棟と本社を震災で焼失。1997年に現在地(神戸市中央区港島南町3)に社屋を移した際、震災前から貯蔵していたソース約5tを運び出した。当時、製造担当だった佐藤也寸志さん(41)は震災で亡くなったが、その味を生かそうと熟成を続けた。5年前、そのソースを「10年仕込みソースセット」として発売したところ、約2週間で完売した。
「15年仕込みソースセット」は、ウスター、とんかつ各350mlの2本セット。若い女性をターゲットにし、容器は丸みのあるデザインにし、ワインに合う味にした。3000セット限定で、それぞれ製造番号を記載。母液のソースを製造した従業員は震災で亡くなっており、第1号はその遺族に贈られる。
道満雅彦社長は「和え物などにも活用できる。じっくり熟成を重ねた味に仕上がった」とPR。12月から同社のホームページ http://www.oliversauce.com/netshop.html で受注する。1セット2625円。
うなぎ偽装:ウナギ・ロンダリングの輪が広がりまくりんぐな件
http://antikimchi.seesaa.net/article/101925644.html
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ウナギ産地偽装:全員有罪確定 神戸地裁 <2009/05/12>
控訴期限の2009/05/11までに控訴手続きを取らなかったため、一審判決が確定した。
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ウナギ産地偽装:全員有罪判決 神戸地裁 <2009/04/27>
神戸地裁 佐野哲生裁判官
不正競争防止法違反罪(虚偽表示)
判決:それぞれに懲役2年6月、執行猶予4年
中谷彰宏(45)=(罰金200万円、「魚秀」社長
北本順一(40)=罰金200万円、「神港魚類」当時の担当課長
川上智行(42)=罰金200万円、「魚秀」福岡営業所長
横山圭一(40)=罰金400万円、「土佐海商」(南国市)役員
稲山恵誉(44)=罰金200万円、「大洋水産」(高松市)当時の専務
判決:それぞれに罰金
「魚秀」(罰金1000万円)
「徳島魚市場」(罰金1000万円)
「神港魚類」(罰金500万円)
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ウナギ産地偽装:土佐海商が事業停止 <2009/03/24>
中国産ウナギの産地偽装事件で、役員が逮捕・起訴された高知県南国市の水産物加工会社「土佐海商」が事業を停止した。2009/03/10に会社を閉鎖し、事後処理を弁護士に一任。民間信用調査会社の東京商工リサーチ高知支店によると、負債総額は約10億円の見込み。事件発覚後、信用を失い売り上げが激減し、資金繰りが悪化していた。
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ウナギ産地偽装:高知の3人は起訴猶予処分に <神戸新聞 2008/12/27>
中国産ウナギの産地偽装事件で、神戸地検は2008/12/26、不正競争防止法違反(虚偽表示)容疑で逮捕され、処分保留としていた3人の起訴猶予処分を発表した。処分は2008/12/25付。処分理由について地検は「関与の程度が低く、得た利益が少ない」としている。
処分されたのは、
▽水産物加工会社「土佐海商」(高知県南国市)上ノ段勝(40)
▽高松市の水産会社の元社員 稲山盛正(36)
▽東京都の商社「共同フーズ」社長 佐藤弘一(56)
また地検によると、兵庫・徳島両県警合同捜査本部は、水産卸売会社「神港魚類」(神戸市兵庫区)の元担当課長 北本順一(40)らが、偽装で卸売業者らから代金をだまし取った詐欺の疑いがあるとみて調べを進めたが、「被害の特定が困難」として立件は断念する。
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ウナギ産地偽装事件、詐欺立件は断念 魚秀など3社起訴 <2008/12/26>
ウナギ輸入販売会社「魚秀」(大阪市)などによる中国産ウナギの産地偽装事件で、神戸地検は2008/12/25、「魚秀」と親会社「徳島魚市場」(徳島市)、水産物卸売会社「神港魚類」(神戸市)の3社を不正競争防止法違反(虚偽表示)の罪で起訴した。
起訴状によると、3社は2~6月、「愛知県三河一色産うなぎ蒲焼」などと表示された中国産冷凍ウナギ約256tのうち、約15tを市場に流通させたとされる。
一方、兵庫・徳島両県警合同捜査本部は、同罪で起訴された「魚秀」社長の中谷彰宏(44)らを詐欺容疑でも捜査していたが、偽装ウナギを国産として買った仲卸業者の一部が「偽装とうすうす気づいていた」と説明したことなどから、詐欺の被害を認定できないと判断、立件を断念した。
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消費者に対する詐欺罪を適用すべし。
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ウナギ産地偽装:神港魚類など3社を書類送検 <毎日新聞 2008/12/12>
中国産ウナギの偽装事件で、兵庫・徳島両県警合同捜査本部は2008/12/11、3社を不正競争防止法違反容疑(両罰規定)で神戸地検に書類送検した。
▽ウナギ輸入販売会社「魚秀」(徳島市)
▽魚秀の親会社「徳島魚市場」(徳島市)
▽水産物卸売会社「神港魚類」(神戸市兵庫区)
「魚秀」社長の中谷彰宏(44)ら関係者5人が同法違反罪で起訴されており、法人も処罰できる両罰規定を適用した。中谷は「徳島魚市場」の課長を兼務していた。
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ウナギ偽装:「神港魚類」元課長ら起訴 神戸地検 <神戸新聞 2008/12/05>
中国産ウナギの産地偽装事件で、神戸地検は12/5、徳島に拠点を置く水産物輸出入販売会社「魚秀」社長中谷彰宏(44)、水産卸売会社「神港魚類」(神戸市兵庫区)元担当課長 北本順一(40)ら5人を不正競争防止法違反(虚偽表示)の罪で起訴した。地検によると、北本は「報酬として1千万円を受け取った。共謀も含め間違いない」と供述した。
兵庫・徳島両県警の合同捜査本部が逮捕した8人のうち、東京都の商社社長(56)ら3人は「関与の程度が低い」として、処分保留で釈放した。
捜査本部は、偽装で卸売業者らから代金をだまし取った疑いがあるとして、詐欺容疑での再逮捕を目指していたが、地検は「被害の特定が困難だった。引き続き捜査する」としている。捜査本部が捜査を進めるが、年内の立件は困難との見方が強まっている。
今回起訴されたのは、
「魚秀」社長:中谷彰宏(44)
「神港魚類」元担当課長:北本順一(40)
「魚秀」福岡営業所長:川上智行(41)
「魚秀」非常勤役員、水産物加工会社元役員:横山圭一(39)
水産加工会社元役員:稲山恵誉(44)
5人は事実を認めている。
起訴状によると、5人は共謀し、2/9~4/8に、中国産ウナギのかば焼きを「愛知県三河一色産」などと印刷した箱に入れ替え、3/10~6/13に、神戸市兵庫区などの9社に計1545箱(約15t)を納品したとされる。
「魚秀」や「神港魚類」など法人の刑事責任については今後検討される。
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ウナギ産地偽装:「神港魚類」社長らを聴取へ。組織関与の有無確認 <神戸新聞 2008/11/26>
中国産ウナギの産地偽装事件で、兵庫・徳島両県警の合同捜査本部は2008/11/26午後にも、水産卸売会社「神港魚類」(神戸市兵庫区)社長の大堀隆と、水産物輸出入販売会社「魚秀」の親会社「徳島魚市場」の社長 吉本隆一を参考人として事情聴取する。両社長の参考人聴取は関係者らの逮捕後初めて。
偽装されたウナギそのものは、「徳島魚市場」から「神港魚類」に渡ったとみられ、両社長から取引決定に至った経緯などについて説明を求める。
「神港魚類」は偽装発覚以降、「会社としては(偽装を)知らなかった」と説明。元担当課長の北本順一(40)は偽装発覚以前、「魚秀」社長の中谷彰宏(44)から現金1000万円を受け取っているが、偽装への関与を否認している。
北本の上司や部下らから数回にわたって事情を聴いた結果、北本がウナギ取引を一人で担当していたことが判明しており、捜査本部は会社の関与について確認するとみられる。
一方、「徳島魚市場」が昨年7月、抗菌剤マラカイトグリーンが検出されて自主回収した商品が、今回の偽装ウナギに含まれていたとみられ、「魚秀」との取引関係などについても詳しく聴く模様。
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ウナギ産地偽装:中国産を全国から集約「魚秀」 <神戸新聞 2008/11/21>
中国産ウナギの産地偽装事件で、水産物輸出入販売会社「魚秀」の福岡営業所長 川上智行(41)らが、偽装した中国産ウナギを全国の複数の関連施設から集めていたことが11/21、兵庫・徳島両県警の合同捜査本部の調べで分かった。数t単位の小規模でも運び込ませており、売れ行きが落ちた中国産の在庫を一気にさばこうとしていたとみて調べる。
捜査本部によると、偽装された中国産ウナギ計256tは、大阪や福岡市の「魚秀」保管施設のほか、関東の倉庫会社などから徳島市の倉庫に集められていたことが搬送の伝票などで裏付けられた。百t規模から数t単位での搬入もあった。
このうち関東地方の倉庫からは使用禁止の抗菌剤が検出され、「魚秀」の親会社「徳島魚市場」が自主回収したウナギも含まれていた可能性がある。
捜査本部は、昨年9月に別ルートでの偽装が中断したことや、他の産地偽装問題を受けて中国産ウナギの在庫が増えたことが今回の偽装につながったとみており、処分に困った中国産を、業界大手の「神港魚類」を介在させて売り抜けようとしていたとみて調べる。
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ウナギ産地偽装:汚染ウナギを再出荷か「魚秀」 <神戸新聞 2008/11/21>
中国産ウナギの産地偽装事件で、水産物輸出入販売会社「魚秀」の偽装ウナギの中に、使用禁止の抗菌剤を検出したため「魚秀」の親会社に自主回収や返品されたウナギが混入していた疑いのあることが11/20、分かった。兵庫・徳島両県警の合同捜査本部による鑑定でも高い数値で抗菌剤が確認されており、健康被害のおそれがある商品がずさんに管理され、再出荷された可能性が高まった。
調べでは、「魚秀」が偽装した中国産ウナギ約256tは「魚秀」の関連会社などから集められたという。運送会社から押収した伝票などから、このうち数tが、昨年7月に群馬県のスーパーで抗菌剤マラカイトグリーンが検出され、「魚秀」親会社の「徳島魚市場」が自主回収した商品などを保管する倉庫から搬入されていたことが判明。一部は、愛知県三河一色産と偽装されて流通していたとみられる。
捜査本部が今年9月、小売業者から水産卸売会社「神港魚類」(神戸市兵庫区)などに返品されたウナギ数十点を専門機関で分析したところ、半数以上からマラカイトグリーンやその代謝物ロイコマラカイトグリーンが検出された。「神港魚類」が偽装発覚後に自主回収したウナギから検出された数値の千倍を超えるものもあった。
「徳島魚市場」は会見などで自主回収ウナギの流用を否定しているが、徳島市内の倉庫で回収ウナギと偽装ウナギが一緒に保管されていたことが分かっている。
捜査本部は、当時、「徳島魚市場」の課長を務めていた「魚秀」社長 中谷彰宏(44)が、自主回収したウナギと知りながら再出荷した可能性もあるとみている。
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ウナギ産地偽装:休眠会社使い売上金を現金化 <神戸新聞 2008/11/20>
中国産ウナギの産地偽装事件で、偽装を指南したとされる水産物加工会社「土佐海商」(高知県南国市)元役員 横山圭一(39)らが、ウナギを取引した水産卸売会社「神港魚類」(神戸市兵庫区)と水産物輸出入販売会社「魚秀」の間に、休眠状態の商社(東京都)を介在させて売上金を現金化していたことが、兵庫・徳島両県警の合同捜査本部の調べで分かった。
取引の際、休眠会社監査役で、別の商社「共同フーズ」(東京都)社長 佐藤弘一(56)に多額の手数料が支払われており、捜査本部は佐藤が偽装を認識して取引していた疑いがあるとみて調べている。
調べによると、「神港魚類」から「魚秀」にウナギの代金が支払われる際、「共同フーズ」と休眠会社が書類上だけ介在。横山らが手数料として休眠会社に約500万円、佐藤にはその7倍の約3500万円を渡していたことが関係者の供述などで裏付けられている。
一連の偽装では、「魚秀」の中国産ウナギを、「神港魚類」が架空会社から国産として購入したことになっており、売上を現金化するため商社を介在させたとみられる。同時に、多額の取引に対する税務上のチェックなどから偽装が発覚するのを免れるのも狙いだったのではないかとみて調べる。
捜査本部の調べに対し、佐藤は偽装への関与を否認している。
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ウナギ産地偽装:発覚前に現金授受。「神港魚類」元担当課長 <神戸新聞 2008/11/20>
中国産ウナギの産地偽装事件で、水産卸売会社「神港魚類」(神戸市兵庫区)元担当課長の北本順一(40)が農林水産省の調査前に、水産物輸出入販売会社「魚秀」社長らから口止め料などとして現金1千万円を受け取った疑いがあることが兵庫・徳島両県警の合同捜査本部の調べで分かった。
北本は偽装への関与を否認しているが、捜査本部は問題の発覚前から偽装の認識があったとみている。
捜査本部などによると、北本は5/27、神戸市内の喫茶店で「魚秀」社長 中谷彰宏(44)らから現金1千万円を受け取ったとされる。
北本は調べに対し「偽装された商品とは思っていなかった。(中谷らと)共謀した覚えもない」と一貫して関与を否定している。
しかし、偽装はこの1千万円の授受の後、匿名の通報を受けた農水省が調査して発覚。このため、捜査本部は、北本が発覚前から不正についての何らかの認識があったとみて調べている。
中谷は現金を「偽装への謝礼」と供述。これに対し、北本は、農水省調査の後、会社が行った調査に「不正の口止め料だと思う」と説明した。
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ウナギ産地偽装:多額取引すべて現金。口座避け証拠残さず <神戸新聞 2008/11/19>
中国産ウナギの産地偽装事件で、偽装を指南したとされる水産物加工会社「土佐海商」(高知県南国市)元役員の横山圭一(39)が、偽装工作の報酬や売上金を支払う際、すべてを現金でやりとりしていたことが11/19、兵庫・徳島両県警の合同捜査本部の調べで分かった。
億単位の金を持参していたといい、捜査本部は、証拠が残らないよう出入金の記録が残る口座振込を避け、偽装ウナギの売上などを現金で管理していたとみている。
捜査本部によると、横山は偽装工作の中心人物だったとされ、商品の詰替えなどの偽装を請け負った水産会社元役員 稲山恵誉(44)への報酬1億円は、横山が持参したという。偽装ウナギの売上金を水産物輸出入販売会社「魚秀」に支払う時には複数回に分け、現金約7億円を届けたとみられる。
一方、5月に農林水産省の調査を受けた直後、「魚秀」の銀行口座に偽装取引の利ざやとみられる約1億8千万円が入金されており、捜査本部は、「魚秀」側が偽装発覚に備えて正規の取引を装った可能性もあるとみて、現金の流れを解明するとともに、詐欺容疑での立件に向けた不法利益の算定を進める。
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ウナギ産地偽装:「魚秀」福岡所長が発案 <神戸新聞 2008/11/19>
中国産ウナギの産地偽装事件で、水産物輸出入販売会社「魚秀」の福岡営業所長 川上智行(41)が「中国産ウナギの在庫をさばくため(「魚秀」社長らに)産地偽装を持ちかけた」などと、兵庫・徳島両県警の合同捜査本部の調べに供述していることが11/18、分かった。
捜査本部は、川上が販路拡大のため、業界大手の水産卸売会社「神港魚類」(神戸市兵庫区)を利用した偽装販売を発案したとみて調べる。
捜査本部によると、川上らは今回の偽装以前に、福岡市内の加工販売会社を介して中国産ウナギを九州産と偽装し、「神港魚類」に販売していたとされる。調べに対し、川上は偽装の発案を認め、「ブランド力のある神港魚類を利用した」などと供述している。
これまでの調べでは、九州ルートの偽装は昨年9月、農林水産省の調査を機に福岡の加工販売会社が解散したことで中断。在庫を処分するため、「魚秀」社長の中谷彰宏(44)らが昨年11月に協議し、架空会社を介在させた今回の手口を計画したとされる。
捜査本部は、容疑を否認している「神港魚類」の元担当課長 北本順一(40)も、当初から偽装を知っていたとみて調べを進める。
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ウナギ産地偽装:偽の産地証明、高知の会社が作成 <神戸新聞 2008/11/18>
中国産ウナギの産地偽装事件で、取引に使われた偽の産地証明書は、偽装工作を指南したとされる水産物加工会社「土佐海商」(高知県南国市)社員 上ノ段勝(40)らが作製していたことが11/18、兵庫・徳島両県警の合同捜査本部の調べで分かった。
水産物卸売会社「神港魚類」(神戸市兵庫区)が偽装ウナギの仕入れを決定した役員会にも提出されており、捜査本部は、大量の取引を不審がられないように準備したとみて、偽造に関与した人物の特定を進める。
調べでは、偽の産地証明書はA4判で、原産国欄などに「日本(愛知県)」「三河一色地区」と記され、架空の会社「一色フード」の会社印も捺されていた。
産地証明書は通常、取引の信用材料として利用されるが、法律では義務付けられていない。「神港魚類」はウナギの取引については仕入れ先に産地証明書の発行を求め、今回の取引でも指示を受けた元担当課長 北本順一(40)が上司に証明書を提出。北本が卸売業者と取引する際にも配っていたが、偽装発覚後、北本は入手先について明言を避けていた。
捜査本部によると、上ノ段は「土佐海商」取締役 横山圭一(39)らと架空会社を使った偽装を計画。偽装の指南役として、高松市内の倉庫で商品約256tを愛知県産などと書かれた段ボールに詰め替えさせたとみられる。
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ウナギ産地偽装:別ルートの偽装を供述、「魚秀」幹部ら <神戸新聞 2008/11/18>
中国産ウナギの産地偽装事件で、逮捕された水産物輸出入販売会社「魚秀」幹部らが、福岡市内のウナギ加工販売会社を介した別ルートでの偽装を認める供述を始めていることが11/17、兵庫・徳島両県警の合同捜査本部の調べで分かった。
偽装は昨年、国の立入調査を機に中断されており、捜査本部は大量の在庫を抱えた「魚秀」が今回の偽装を始めるようになったとみて調べる。
捜査本部によると、「魚秀」は昨年、中国産ウナギを九州産と偽り加工販売会社に販売。「魚秀」は昨年1~9月、水産卸売会社「神港魚類」(神戸市兵庫区)に約90tを卸したが、「神港魚類」が再び「魚秀」に売る不自然な取引が関係者の供述などで裏付けられた。その後、農林水産省の立入調査で加工販売会社が昨年9月に解散し、偽装は中断。「魚秀」が大量の在庫を抱えた。
捜査本部の調べでは、その直後に「魚秀」関係者らが高松市内のマンションで偽装計画を協議したとされ、その際に架空会社「一色フード」を通した今回の偽装が考案されたとみられる。
調べに対し、当初から偽装に携わっていたとみられる「魚秀」福岡営業所長の川上智行(41)は「(偽装の産地や仲介する会社を)変えたのでばれないと思った」などと供述している。
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ウナギ産地偽装:ラベル製造でも工作 <神戸新聞 2008/11/17>
中国産ウナギの産地偽装事件で、偽装工作に使われたラベルや段ボール箱が、逮捕された8人とはそれまで取引実績のなかった大阪府内の業者に発注し製造させていたことが11/17、兵庫・徳島両県警の合同捜査本部の調べで分かった。
ラベルや段ボール箱には架空の会社名「一色フード」などと印刷されており、捜査本部は、旧知の取引業者に発注して怪しまれることを恐れ、隠ぺい工作をしたとみている。
調べでは、愛知県三河一色産と偽装された中国産ウナギが入っていた段ボール箱は大阪府高槻市の工場で、パッケージに貼られたラベルは大阪市内の印刷会社で作製された。
これまでの捜査で、高松市内の倉庫でウナギを詰め替えるなど、偽装工作にかかわった疑いがある水産会社元役員 稲山恵誉(44)が知人に依頼したことが裏付けられた。いずれも数社を介在させており、捜査本部は偽装発覚後、段ボール箱などから自らの関与を特定されないようにするためだったとみている。稲山らは、偽装工作の報酬として「魚秀」側から約1億円を受け取ったとみられる。
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ウナギ産地偽装:昨年から計画?詐欺容疑での立件視野 <神戸新聞 2008/11/17>
中国産ウナギの産地偽装事件で、徳島に拠点を置く水産物輸出入販売会社「魚秀」幹部らが、遅くとも昨年11月には偽装を計画していた疑いのあることが、兵庫・徳島両県警の合同捜査本部の調べで11/16、分かった。
「魚秀」社長 中谷彰宏(44)は会見などで「(今年1月発覚した中国製)ギョーザ事件以降に増えた在庫をさばきたかった」と説明していた。捜査本部は当初から利ざやを稼ぐのが目的だったのではないかとみて、詐欺容疑での立件を視野に動機などを追及する。
捜査本部によると、「魚秀」関係者と、偽装工作に関与したとされる高松市内の水産会社元役員 稲山恵誉(44)らが昨年11月、高松市内のマンションに集まっていたことが関係者の供述などで確認できた。内容は産地偽装に関する相談だったらしい。
調べでは、中谷ら逮捕された8人は共謀し、中国産ウナギを愛知県三河一色産と偽装した疑いが持たれている。一連の取引は256tに上り、仕入れ値のほぼ倍の価格で卸売業者らに売却。その結果、多額の報酬などを差し引いても「魚秀」側に約1億8千万円が残ったとみられる。8人が当初から中国産と国産ウナギの価格差に目を付け、産地偽装に及んだ可能性もあり、捜査本部は偽装によって得た利益の算定を進める。
また、捜査本部は11/16、不正競争防止法違反(虚偽表示)の疑いで、水産物卸売会社「神港魚類」(神戸市兵庫区)の元担当課長 北本順一(40)ら8人を送検した。
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ウナギ産地偽装:「魚秀」社長ら8人逮捕 <神戸新聞 2008/11/17>
中国産ウナギの産地偽装事件で、兵庫・徳島両県警の合同捜査本部は11/15、不正競争防止法違反(虚偽表示)の疑いで聴取していた8人全員を逮捕した。
逮捕されたのは、
▽水産卸売会社「神港魚類」(神戸市兵庫区)課長 北本順一(40)
▽徳島に拠点を置く水産物輸出入販売会社「魚秀」社長 中谷彰宏(44)
▽「魚秀」非常勤役員、水産物加工会社「土佐海商」(高知県南国市)元役員 横山圭一(39)
▽「土佐海商」社員 上ノ段勝(40)
▽「魚秀」福岡営業所長 川上智行(41)
▽高松市の水産会社元役員 稲山恵誉(44)
▽元同社員 稲山盛正(36)
▽商社「共同フーズ」(東京都)社長 佐藤弘一(56)
調べでは、8人は2/9~4/8、中国産ウナギのかば焼きを「愛知県三河一色産」などと印刷した箱に入れ替え、3/10~4/21、神戸市兵庫区などの9社に計20箱(約200kg)を納品した疑い。それぞれの報酬などを差し引いても一連の取引で約1億8千万円の不正な利益が残ったとみられ、合同捜査本部は詐欺容疑での立件も視野に調べを進める。
合同捜査本部によると、北本、川上、中谷が在庫を減らすため、産地偽装による販売を計画。横山の指示を受けた稲山らが、高松市内の倉庫で三河一色産と記した箱に詰め替え、出荷した。佐藤は偽装を知りながら、「魚秀」が「神港魚類」に偽装ウナギを卸す際、手数料約3500万円を受け取り、書類だけの架空流通ルートに加わった。
調べに対し、北本、佐藤は容疑を否認、6人は認めている。北本は「偽装された商品とは思っていなかった。共謀した覚えもない」と話している。
http://antikimchi.seesaa.net/article/101925644.html
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ウナギ産地偽装:全員有罪確定 神戸地裁 <2009/05/12>
控訴期限の2009/05/11までに控訴手続きを取らなかったため、一審判決が確定した。
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ウナギ産地偽装:全員有罪判決 神戸地裁 <2009/04/27>
神戸地裁 佐野哲生裁判官
不正競争防止法違反罪(虚偽表示)
判決:それぞれに懲役2年6月、執行猶予4年
中谷彰宏(45)=(罰金200万円、「魚秀」社長
北本順一(40)=罰金200万円、「神港魚類」当時の担当課長
川上智行(42)=罰金200万円、「魚秀」福岡営業所長
横山圭一(40)=罰金400万円、「土佐海商」(南国市)役員
稲山恵誉(44)=罰金200万円、「大洋水産」(高松市)当時の専務
判決:それぞれに罰金
「魚秀」(罰金1000万円)
「徳島魚市場」(罰金1000万円)
「神港魚類」(罰金500万円)
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ウナギ産地偽装:土佐海商が事業停止 <2009/03/24>
中国産ウナギの産地偽装事件で、役員が逮捕・起訴された高知県南国市の水産物加工会社「土佐海商」が事業を停止した。2009/03/10に会社を閉鎖し、事後処理を弁護士に一任。民間信用調査会社の東京商工リサーチ高知支店によると、負債総額は約10億円の見込み。事件発覚後、信用を失い売り上げが激減し、資金繰りが悪化していた。
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ウナギ産地偽装:高知の3人は起訴猶予処分に <神戸新聞 2008/12/27>
中国産ウナギの産地偽装事件で、神戸地検は2008/12/26、不正競争防止法違反(虚偽表示)容疑で逮捕され、処分保留としていた3人の起訴猶予処分を発表した。処分は2008/12/25付。処分理由について地検は「関与の程度が低く、得た利益が少ない」としている。
処分されたのは、
▽水産物加工会社「土佐海商」(高知県南国市)上ノ段勝(40)
▽高松市の水産会社の元社員 稲山盛正(36)
▽東京都の商社「共同フーズ」社長 佐藤弘一(56)
また地検によると、兵庫・徳島両県警合同捜査本部は、水産卸売会社「神港魚類」(神戸市兵庫区)の元担当課長 北本順一(40)らが、偽装で卸売業者らから代金をだまし取った詐欺の疑いがあるとみて調べを進めたが、「被害の特定が困難」として立件は断念する。
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ウナギ産地偽装事件、詐欺立件は断念 魚秀など3社起訴 <2008/12/26>
ウナギ輸入販売会社「魚秀」(大阪市)などによる中国産ウナギの産地偽装事件で、神戸地検は2008/12/25、「魚秀」と親会社「徳島魚市場」(徳島市)、水産物卸売会社「神港魚類」(神戸市)の3社を不正競争防止法違反(虚偽表示)の罪で起訴した。
起訴状によると、3社は2~6月、「愛知県三河一色産うなぎ蒲焼」などと表示された中国産冷凍ウナギ約256tのうち、約15tを市場に流通させたとされる。
一方、兵庫・徳島両県警合同捜査本部は、同罪で起訴された「魚秀」社長の中谷彰宏(44)らを詐欺容疑でも捜査していたが、偽装ウナギを国産として買った仲卸業者の一部が「偽装とうすうす気づいていた」と説明したことなどから、詐欺の被害を認定できないと判断、立件を断念した。
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消費者に対する詐欺罪を適用すべし。
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ウナギ産地偽装:神港魚類など3社を書類送検 <毎日新聞 2008/12/12>
中国産ウナギの偽装事件で、兵庫・徳島両県警合同捜査本部は2008/12/11、3社を不正競争防止法違反容疑(両罰規定)で神戸地検に書類送検した。
▽ウナギ輸入販売会社「魚秀」(徳島市)
▽魚秀の親会社「徳島魚市場」(徳島市)
▽水産物卸売会社「神港魚類」(神戸市兵庫区)
「魚秀」社長の中谷彰宏(44)ら関係者5人が同法違反罪で起訴されており、法人も処罰できる両罰規定を適用した。中谷は「徳島魚市場」の課長を兼務していた。
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ウナギ偽装:「神港魚類」元課長ら起訴 神戸地検 <神戸新聞 2008/12/05>
中国産ウナギの産地偽装事件で、神戸地検は12/5、徳島に拠点を置く水産物輸出入販売会社「魚秀」社長中谷彰宏(44)、水産卸売会社「神港魚類」(神戸市兵庫区)元担当課長 北本順一(40)ら5人を不正競争防止法違反(虚偽表示)の罪で起訴した。地検によると、北本は「報酬として1千万円を受け取った。共謀も含め間違いない」と供述した。
兵庫・徳島両県警の合同捜査本部が逮捕した8人のうち、東京都の商社社長(56)ら3人は「関与の程度が低い」として、処分保留で釈放した。
捜査本部は、偽装で卸売業者らから代金をだまし取った疑いがあるとして、詐欺容疑での再逮捕を目指していたが、地検は「被害の特定が困難だった。引き続き捜査する」としている。捜査本部が捜査を進めるが、年内の立件は困難との見方が強まっている。
今回起訴されたのは、
「魚秀」社長:中谷彰宏(44)
「神港魚類」元担当課長:北本順一(40)
「魚秀」福岡営業所長:川上智行(41)
「魚秀」非常勤役員、水産物加工会社元役員:横山圭一(39)
水産加工会社元役員:稲山恵誉(44)
5人は事実を認めている。
起訴状によると、5人は共謀し、2/9~4/8に、中国産ウナギのかば焼きを「愛知県三河一色産」などと印刷した箱に入れ替え、3/10~6/13に、神戸市兵庫区などの9社に計1545箱(約15t)を納品したとされる。
「魚秀」や「神港魚類」など法人の刑事責任については今後検討される。
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ウナギ産地偽装:「神港魚類」社長らを聴取へ。組織関与の有無確認 <神戸新聞 2008/11/26>
中国産ウナギの産地偽装事件で、兵庫・徳島両県警の合同捜査本部は2008/11/26午後にも、水産卸売会社「神港魚類」(神戸市兵庫区)社長の大堀隆と、水産物輸出入販売会社「魚秀」の親会社「徳島魚市場」の社長 吉本隆一を参考人として事情聴取する。両社長の参考人聴取は関係者らの逮捕後初めて。
偽装されたウナギそのものは、「徳島魚市場」から「神港魚類」に渡ったとみられ、両社長から取引決定に至った経緯などについて説明を求める。
「神港魚類」は偽装発覚以降、「会社としては(偽装を)知らなかった」と説明。元担当課長の北本順一(40)は偽装発覚以前、「魚秀」社長の中谷彰宏(44)から現金1000万円を受け取っているが、偽装への関与を否認している。
北本の上司や部下らから数回にわたって事情を聴いた結果、北本がウナギ取引を一人で担当していたことが判明しており、捜査本部は会社の関与について確認するとみられる。
一方、「徳島魚市場」が昨年7月、抗菌剤マラカイトグリーンが検出されて自主回収した商品が、今回の偽装ウナギに含まれていたとみられ、「魚秀」との取引関係などについても詳しく聴く模様。
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ウナギ産地偽装:中国産を全国から集約「魚秀」 <神戸新聞 2008/11/21>
中国産ウナギの産地偽装事件で、水産物輸出入販売会社「魚秀」の福岡営業所長 川上智行(41)らが、偽装した中国産ウナギを全国の複数の関連施設から集めていたことが11/21、兵庫・徳島両県警の合同捜査本部の調べで分かった。数t単位の小規模でも運び込ませており、売れ行きが落ちた中国産の在庫を一気にさばこうとしていたとみて調べる。
捜査本部によると、偽装された中国産ウナギ計256tは、大阪や福岡市の「魚秀」保管施設のほか、関東の倉庫会社などから徳島市の倉庫に集められていたことが搬送の伝票などで裏付けられた。百t規模から数t単位での搬入もあった。
このうち関東地方の倉庫からは使用禁止の抗菌剤が検出され、「魚秀」の親会社「徳島魚市場」が自主回収したウナギも含まれていた可能性がある。
捜査本部は、昨年9月に別ルートでの偽装が中断したことや、他の産地偽装問題を受けて中国産ウナギの在庫が増えたことが今回の偽装につながったとみており、処分に困った中国産を、業界大手の「神港魚類」を介在させて売り抜けようとしていたとみて調べる。
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ウナギ産地偽装:汚染ウナギを再出荷か「魚秀」 <神戸新聞 2008/11/21>
中国産ウナギの産地偽装事件で、水産物輸出入販売会社「魚秀」の偽装ウナギの中に、使用禁止の抗菌剤を検出したため「魚秀」の親会社に自主回収や返品されたウナギが混入していた疑いのあることが11/20、分かった。兵庫・徳島両県警の合同捜査本部による鑑定でも高い数値で抗菌剤が確認されており、健康被害のおそれがある商品がずさんに管理され、再出荷された可能性が高まった。
調べでは、「魚秀」が偽装した中国産ウナギ約256tは「魚秀」の関連会社などから集められたという。運送会社から押収した伝票などから、このうち数tが、昨年7月に群馬県のスーパーで抗菌剤マラカイトグリーンが検出され、「魚秀」親会社の「徳島魚市場」が自主回収した商品などを保管する倉庫から搬入されていたことが判明。一部は、愛知県三河一色産と偽装されて流通していたとみられる。
捜査本部が今年9月、小売業者から水産卸売会社「神港魚類」(神戸市兵庫区)などに返品されたウナギ数十点を専門機関で分析したところ、半数以上からマラカイトグリーンやその代謝物ロイコマラカイトグリーンが検出された。「神港魚類」が偽装発覚後に自主回収したウナギから検出された数値の千倍を超えるものもあった。
「徳島魚市場」は会見などで自主回収ウナギの流用を否定しているが、徳島市内の倉庫で回収ウナギと偽装ウナギが一緒に保管されていたことが分かっている。
捜査本部は、当時、「徳島魚市場」の課長を務めていた「魚秀」社長 中谷彰宏(44)が、自主回収したウナギと知りながら再出荷した可能性もあるとみている。
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ウナギ産地偽装:休眠会社使い売上金を現金化 <神戸新聞 2008/11/20>
中国産ウナギの産地偽装事件で、偽装を指南したとされる水産物加工会社「土佐海商」(高知県南国市)元役員 横山圭一(39)らが、ウナギを取引した水産卸売会社「神港魚類」(神戸市兵庫区)と水産物輸出入販売会社「魚秀」の間に、休眠状態の商社(東京都)を介在させて売上金を現金化していたことが、兵庫・徳島両県警の合同捜査本部の調べで分かった。
取引の際、休眠会社監査役で、別の商社「共同フーズ」(東京都)社長 佐藤弘一(56)に多額の手数料が支払われており、捜査本部は佐藤が偽装を認識して取引していた疑いがあるとみて調べている。
調べによると、「神港魚類」から「魚秀」にウナギの代金が支払われる際、「共同フーズ」と休眠会社が書類上だけ介在。横山らが手数料として休眠会社に約500万円、佐藤にはその7倍の約3500万円を渡していたことが関係者の供述などで裏付けられている。
一連の偽装では、「魚秀」の中国産ウナギを、「神港魚類」が架空会社から国産として購入したことになっており、売上を現金化するため商社を介在させたとみられる。同時に、多額の取引に対する税務上のチェックなどから偽装が発覚するのを免れるのも狙いだったのではないかとみて調べる。
捜査本部の調べに対し、佐藤は偽装への関与を否認している。
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ウナギ産地偽装:発覚前に現金授受。「神港魚類」元担当課長 <神戸新聞 2008/11/20>
中国産ウナギの産地偽装事件で、水産卸売会社「神港魚類」(神戸市兵庫区)元担当課長の北本順一(40)が農林水産省の調査前に、水産物輸出入販売会社「魚秀」社長らから口止め料などとして現金1千万円を受け取った疑いがあることが兵庫・徳島両県警の合同捜査本部の調べで分かった。
北本は偽装への関与を否認しているが、捜査本部は問題の発覚前から偽装の認識があったとみている。
捜査本部などによると、北本は5/27、神戸市内の喫茶店で「魚秀」社長 中谷彰宏(44)らから現金1千万円を受け取ったとされる。
北本は調べに対し「偽装された商品とは思っていなかった。(中谷らと)共謀した覚えもない」と一貫して関与を否定している。
しかし、偽装はこの1千万円の授受の後、匿名の通報を受けた農水省が調査して発覚。このため、捜査本部は、北本が発覚前から不正についての何らかの認識があったとみて調べている。
中谷は現金を「偽装への謝礼」と供述。これに対し、北本は、農水省調査の後、会社が行った調査に「不正の口止め料だと思う」と説明した。
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ウナギ産地偽装:多額取引すべて現金。口座避け証拠残さず <神戸新聞 2008/11/19>
中国産ウナギの産地偽装事件で、偽装を指南したとされる水産物加工会社「土佐海商」(高知県南国市)元役員の横山圭一(39)が、偽装工作の報酬や売上金を支払う際、すべてを現金でやりとりしていたことが11/19、兵庫・徳島両県警の合同捜査本部の調べで分かった。
億単位の金を持参していたといい、捜査本部は、証拠が残らないよう出入金の記録が残る口座振込を避け、偽装ウナギの売上などを現金で管理していたとみている。
捜査本部によると、横山は偽装工作の中心人物だったとされ、商品の詰替えなどの偽装を請け負った水産会社元役員 稲山恵誉(44)への報酬1億円は、横山が持参したという。偽装ウナギの売上金を水産物輸出入販売会社「魚秀」に支払う時には複数回に分け、現金約7億円を届けたとみられる。
一方、5月に農林水産省の調査を受けた直後、「魚秀」の銀行口座に偽装取引の利ざやとみられる約1億8千万円が入金されており、捜査本部は、「魚秀」側が偽装発覚に備えて正規の取引を装った可能性もあるとみて、現金の流れを解明するとともに、詐欺容疑での立件に向けた不法利益の算定を進める。
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ウナギ産地偽装:「魚秀」福岡所長が発案 <神戸新聞 2008/11/19>
中国産ウナギの産地偽装事件で、水産物輸出入販売会社「魚秀」の福岡営業所長 川上智行(41)が「中国産ウナギの在庫をさばくため(「魚秀」社長らに)産地偽装を持ちかけた」などと、兵庫・徳島両県警の合同捜査本部の調べに供述していることが11/18、分かった。
捜査本部は、川上が販路拡大のため、業界大手の水産卸売会社「神港魚類」(神戸市兵庫区)を利用した偽装販売を発案したとみて調べる。
捜査本部によると、川上らは今回の偽装以前に、福岡市内の加工販売会社を介して中国産ウナギを九州産と偽装し、「神港魚類」に販売していたとされる。調べに対し、川上は偽装の発案を認め、「ブランド力のある神港魚類を利用した」などと供述している。
これまでの調べでは、九州ルートの偽装は昨年9月、農林水産省の調査を機に福岡の加工販売会社が解散したことで中断。在庫を処分するため、「魚秀」社長の中谷彰宏(44)らが昨年11月に協議し、架空会社を介在させた今回の手口を計画したとされる。
捜査本部は、容疑を否認している「神港魚類」の元担当課長 北本順一(40)も、当初から偽装を知っていたとみて調べを進める。
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ウナギ産地偽装:偽の産地証明、高知の会社が作成 <神戸新聞 2008/11/18>
中国産ウナギの産地偽装事件で、取引に使われた偽の産地証明書は、偽装工作を指南したとされる水産物加工会社「土佐海商」(高知県南国市)社員 上ノ段勝(40)らが作製していたことが11/18、兵庫・徳島両県警の合同捜査本部の調べで分かった。
水産物卸売会社「神港魚類」(神戸市兵庫区)が偽装ウナギの仕入れを決定した役員会にも提出されており、捜査本部は、大量の取引を不審がられないように準備したとみて、偽造に関与した人物の特定を進める。
調べでは、偽の産地証明書はA4判で、原産国欄などに「日本(愛知県)」「三河一色地区」と記され、架空の会社「一色フード」の会社印も捺されていた。
産地証明書は通常、取引の信用材料として利用されるが、法律では義務付けられていない。「神港魚類」はウナギの取引については仕入れ先に産地証明書の発行を求め、今回の取引でも指示を受けた元担当課長 北本順一(40)が上司に証明書を提出。北本が卸売業者と取引する際にも配っていたが、偽装発覚後、北本は入手先について明言を避けていた。
捜査本部によると、上ノ段は「土佐海商」取締役 横山圭一(39)らと架空会社を使った偽装を計画。偽装の指南役として、高松市内の倉庫で商品約256tを愛知県産などと書かれた段ボールに詰め替えさせたとみられる。
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ウナギ産地偽装:別ルートの偽装を供述、「魚秀」幹部ら <神戸新聞 2008/11/18>
中国産ウナギの産地偽装事件で、逮捕された水産物輸出入販売会社「魚秀」幹部らが、福岡市内のウナギ加工販売会社を介した別ルートでの偽装を認める供述を始めていることが11/17、兵庫・徳島両県警の合同捜査本部の調べで分かった。
偽装は昨年、国の立入調査を機に中断されており、捜査本部は大量の在庫を抱えた「魚秀」が今回の偽装を始めるようになったとみて調べる。
捜査本部によると、「魚秀」は昨年、中国産ウナギを九州産と偽り加工販売会社に販売。「魚秀」は昨年1~9月、水産卸売会社「神港魚類」(神戸市兵庫区)に約90tを卸したが、「神港魚類」が再び「魚秀」に売る不自然な取引が関係者の供述などで裏付けられた。その後、農林水産省の立入調査で加工販売会社が昨年9月に解散し、偽装は中断。「魚秀」が大量の在庫を抱えた。
捜査本部の調べでは、その直後に「魚秀」関係者らが高松市内のマンションで偽装計画を協議したとされ、その際に架空会社「一色フード」を通した今回の偽装が考案されたとみられる。
調べに対し、当初から偽装に携わっていたとみられる「魚秀」福岡営業所長の川上智行(41)は「(偽装の産地や仲介する会社を)変えたのでばれないと思った」などと供述している。
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ウナギ産地偽装:ラベル製造でも工作 <神戸新聞 2008/11/17>
中国産ウナギの産地偽装事件で、偽装工作に使われたラベルや段ボール箱が、逮捕された8人とはそれまで取引実績のなかった大阪府内の業者に発注し製造させていたことが11/17、兵庫・徳島両県警の合同捜査本部の調べで分かった。
ラベルや段ボール箱には架空の会社名「一色フード」などと印刷されており、捜査本部は、旧知の取引業者に発注して怪しまれることを恐れ、隠ぺい工作をしたとみている。
調べでは、愛知県三河一色産と偽装された中国産ウナギが入っていた段ボール箱は大阪府高槻市の工場で、パッケージに貼られたラベルは大阪市内の印刷会社で作製された。
これまでの捜査で、高松市内の倉庫でウナギを詰め替えるなど、偽装工作にかかわった疑いがある水産会社元役員 稲山恵誉(44)が知人に依頼したことが裏付けられた。いずれも数社を介在させており、捜査本部は偽装発覚後、段ボール箱などから自らの関与を特定されないようにするためだったとみている。稲山らは、偽装工作の報酬として「魚秀」側から約1億円を受け取ったとみられる。
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ウナギ産地偽装:昨年から計画?詐欺容疑での立件視野 <神戸新聞 2008/11/17>
中国産ウナギの産地偽装事件で、徳島に拠点を置く水産物輸出入販売会社「魚秀」幹部らが、遅くとも昨年11月には偽装を計画していた疑いのあることが、兵庫・徳島両県警の合同捜査本部の調べで11/16、分かった。
「魚秀」社長 中谷彰宏(44)は会見などで「(今年1月発覚した中国製)ギョーザ事件以降に増えた在庫をさばきたかった」と説明していた。捜査本部は当初から利ざやを稼ぐのが目的だったのではないかとみて、詐欺容疑での立件を視野に動機などを追及する。
捜査本部によると、「魚秀」関係者と、偽装工作に関与したとされる高松市内の水産会社元役員 稲山恵誉(44)らが昨年11月、高松市内のマンションに集まっていたことが関係者の供述などで確認できた。内容は産地偽装に関する相談だったらしい。
調べでは、中谷ら逮捕された8人は共謀し、中国産ウナギを愛知県三河一色産と偽装した疑いが持たれている。一連の取引は256tに上り、仕入れ値のほぼ倍の価格で卸売業者らに売却。その結果、多額の報酬などを差し引いても「魚秀」側に約1億8千万円が残ったとみられる。8人が当初から中国産と国産ウナギの価格差に目を付け、産地偽装に及んだ可能性もあり、捜査本部は偽装によって得た利益の算定を進める。
また、捜査本部は11/16、不正競争防止法違反(虚偽表示)の疑いで、水産物卸売会社「神港魚類」(神戸市兵庫区)の元担当課長 北本順一(40)ら8人を送検した。
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ウナギ産地偽装:「魚秀」社長ら8人逮捕 <神戸新聞 2008/11/17>
中国産ウナギの産地偽装事件で、兵庫・徳島両県警の合同捜査本部は11/15、不正競争防止法違反(虚偽表示)の疑いで聴取していた8人全員を逮捕した。
逮捕されたのは、
▽水産卸売会社「神港魚類」(神戸市兵庫区)課長 北本順一(40)
▽徳島に拠点を置く水産物輸出入販売会社「魚秀」社長 中谷彰宏(44)
▽「魚秀」非常勤役員、水産物加工会社「土佐海商」(高知県南国市)元役員 横山圭一(39)
▽「土佐海商」社員 上ノ段勝(40)
▽「魚秀」福岡営業所長 川上智行(41)
▽高松市の水産会社元役員 稲山恵誉(44)
▽元同社員 稲山盛正(36)
▽商社「共同フーズ」(東京都)社長 佐藤弘一(56)
調べでは、8人は2/9~4/8、中国産ウナギのかば焼きを「愛知県三河一色産」などと印刷した箱に入れ替え、3/10~4/21、神戸市兵庫区などの9社に計20箱(約200kg)を納品した疑い。それぞれの報酬などを差し引いても一連の取引で約1億8千万円の不正な利益が残ったとみられ、合同捜査本部は詐欺容疑での立件も視野に調べを進める。
合同捜査本部によると、北本、川上、中谷が在庫を減らすため、産地偽装による販売を計画。横山の指示を受けた稲山らが、高松市内の倉庫で三河一色産と記した箱に詰め替え、出荷した。佐藤は偽装を知りながら、「魚秀」が「神港魚類」に偽装ウナギを卸す際、手数料約3500万円を受け取り、書類だけの架空流通ルートに加わった。
調べに対し、北本、佐藤は容疑を否認、6人は認めている。北本は「偽装された商品とは思っていなかった。共謀した覚えもない」と話している。
<戦略を語る>阪急阪神ホールディングス社長 角和夫氏 <神戸新聞 2008/12/29>
兵庫の集客に大きく影響する沿線事業を手掛ける阪急阪神グループ。西日本最大の商業施設「阪急西宮ガーデンズ」を西宮市の阪急西宮球場跡で11月に開業させるなど、積極的な投資が目立つ。阪急阪神ホールディングス社長で阪急電鉄社長でもある角和夫氏(59)は「不況期であっても、まちづくりへの投資は粛々と進める」と話す。
~11月に開業したガーデンズの手応えは。
順調だ。初年度の年間来場者数は2千万人、売上高は600億円との計画だったが、大きく上回るペースだ。直結する西宮北口駅の乗降客数も、前年同期の1.5~1.7倍に増えた。
ポイントカード会員も順調に獲得できた。初年度で10万人、最終的に20万人を計画していたが、既に15万人に。居住地別でみると西宮がもっとも多く、約60%を占める。西宮の全約20万世帯中、40%超に当たる8万6000世帯が会員になっており、商圏にマッチした店づくりができた結果とみている。基本商圏は半径10kmだが、姫路に200人、明石に400人、茨木や高槻にも400人ずつ会員はいる。
~阪急西宮北口駅と、隣の武庫之荘駅の間に新駅を求める声が根強い。
(指摘される場所は)もともと新駅をつくれるように設計してある。西宮北口の周辺には(ガーデンズなどの)商業施設、フィットネス、学校、病院がある。駅を中心に都市の機能がコンパクトに集まっている。車から鉄道へのモーダルシフトを進めるためにも、当社が新駅建設で一定の負担をするのは、やぶさかではない。
~神戸市営地下鉄への乗り入れや、神戸・三宮の阪急会館の整備は。
三宮の交通結節点をどう考えていくか中長期的な検討が必要だ。地下鉄への乗り入れの話は進んでいない。阪急会館の建て替えも、今やってしまうとペンシルビルになってしまい、長期的な街づくりという観点からするとよくない。
~六甲山事業は。
定期的なイベントが何かできるようになればいいと思っている。(阪急・阪神の統合で閉鎖した)六甲オリエンタルホテルの跡地は、会員制ホテルにするのが一番いいが、不特定多数の人が入れるホテルということで国立公園内への設置を許可された経緯があり、実現は難しい。いい使い道が見つかるまで待てばいいと思っている。
~神戸高速鉄道は値下げが期待されているが。
2009/03に神戸市から株式を譲ってもらうことを目標に協議しており、運営形態などの協議はこれから。効率運営で浮いた資金を、安全投資と運賃低減に振り向けていこうと考えており、具体策を協議中だ。
<阪急阪神ホールディングス>
阪急電鉄、阪神電気鉄道、阪急阪神交通社ホールディングス、阪急阪神ホテルズの4社を中核会社とする持ち株会社。2008/03期の連結売上高は7523億円。阪神電鉄では、2009/03に近鉄との乗り入れが控える。
<角和夫(すみ・かずお)氏>
早稲田大学政治経済学部卒業後、1973年に阪急電鉄に入社。鉄道畑が長く、2000年取締役鉄道事業本部長、2003年社長、2006年阪急阪神ホールディングス社長。趣味は囲碁で、アマ6段の腕前。宝塚市出身。
兵庫の集客に大きく影響する沿線事業を手掛ける阪急阪神グループ。西日本最大の商業施設「阪急西宮ガーデンズ」を西宮市の阪急西宮球場跡で11月に開業させるなど、積極的な投資が目立つ。阪急阪神ホールディングス社長で阪急電鉄社長でもある角和夫氏(59)は「不況期であっても、まちづくりへの投資は粛々と進める」と話す。
~11月に開業したガーデンズの手応えは。
順調だ。初年度の年間来場者数は2千万人、売上高は600億円との計画だったが、大きく上回るペースだ。直結する西宮北口駅の乗降客数も、前年同期の1.5~1.7倍に増えた。
ポイントカード会員も順調に獲得できた。初年度で10万人、最終的に20万人を計画していたが、既に15万人に。居住地別でみると西宮がもっとも多く、約60%を占める。西宮の全約20万世帯中、40%超に当たる8万6000世帯が会員になっており、商圏にマッチした店づくりができた結果とみている。基本商圏は半径10kmだが、姫路に200人、明石に400人、茨木や高槻にも400人ずつ会員はいる。
~阪急西宮北口駅と、隣の武庫之荘駅の間に新駅を求める声が根強い。
(指摘される場所は)もともと新駅をつくれるように設計してある。西宮北口の周辺には(ガーデンズなどの)商業施設、フィットネス、学校、病院がある。駅を中心に都市の機能がコンパクトに集まっている。車から鉄道へのモーダルシフトを進めるためにも、当社が新駅建設で一定の負担をするのは、やぶさかではない。
~神戸市営地下鉄への乗り入れや、神戸・三宮の阪急会館の整備は。
三宮の交通結節点をどう考えていくか中長期的な検討が必要だ。地下鉄への乗り入れの話は進んでいない。阪急会館の建て替えも、今やってしまうとペンシルビルになってしまい、長期的な街づくりという観点からするとよくない。
~六甲山事業は。
定期的なイベントが何かできるようになればいいと思っている。(阪急・阪神の統合で閉鎖した)六甲オリエンタルホテルの跡地は、会員制ホテルにするのが一番いいが、不特定多数の人が入れるホテルということで国立公園内への設置を許可された経緯があり、実現は難しい。いい使い道が見つかるまで待てばいいと思っている。
~神戸高速鉄道は値下げが期待されているが。
2009/03に神戸市から株式を譲ってもらうことを目標に協議しており、運営形態などの協議はこれから。効率運営で浮いた資金を、安全投資と運賃低減に振り向けていこうと考えており、具体策を協議中だ。
<阪急阪神ホールディングス>
阪急電鉄、阪神電気鉄道、阪急阪神交通社ホールディングス、阪急阪神ホテルズの4社を中核会社とする持ち株会社。2008/03期の連結売上高は7523億円。阪神電鉄では、2009/03に近鉄との乗り入れが控える。
<角和夫(すみ・かずお)氏>
早稲田大学政治経済学部卒業後、1973年に阪急電鉄に入社。鉄道畑が長く、2000年取締役鉄道事業本部長、2003年社長、2006年阪急阪神ホールディングス社長。趣味は囲碁で、アマ6段の腕前。宝塚市出身。
阪急西宮ガーデンズ11/26オープン <神戸新聞 2008/11/26>
西日本最大、10万7千平方メートルの売場面積を誇る大型商業施設 阪急西宮ガーデンズが2008/11/26、西宮市の阪急西宮スタジアム跡地にオープンした。阪急西宮北口駅から歩行者デッキでつながり、阪神間を中心に年間約2千万人の集客、売上高600億円を見込む。コンセプトは「上質な日常」。百貨店の西宮阪急、スーパーのイズミヤ、複合映画館を核に計268店が出店。事前に開始したポイントカードの登録は約5万人に上った。2008/11/20~11/25には地元住民らを対象にしたプレオープンがあり、約35万人が訪れた。
2008/11/26は混雑を避けるため、通常より30分早い09:30にオープン。関西初出店となる話題のアイスクリーム店などに長い行列ができた。西宮市の主婦(32)は「今まで神戸や大阪に買い物に出掛けていたが、もうここで十分。毎日楽しめそう」と話した。
阪神間ではこのほか、JR伊丹駅前の「イオンモール伊丹テラス」が2008/11/20に新装オープン。阪神甲子園駅南の大型商業施設「ららぽーと」内には、子ども向け職業体験テーマパーク「キッザニア」が2009/03開業予定。来年秋にはJR尼崎駅前に「キリンガーデンシティ」(仮称)の開業が予定されるなど大型店の出店が続く。
競争が激化する中、JR西宮駅前では、再開発ビルの核店舗「コープデイズ西宮」が2009/03に撤退する方針を示すなど、影響も出始めている。
西日本最大、10万7千平方メートルの売場面積を誇る大型商業施設 阪急西宮ガーデンズが2008/11/26、西宮市の阪急西宮スタジアム跡地にオープンした。阪急西宮北口駅から歩行者デッキでつながり、阪神間を中心に年間約2千万人の集客、売上高600億円を見込む。コンセプトは「上質な日常」。百貨店の西宮阪急、スーパーのイズミヤ、複合映画館を核に計268店が出店。事前に開始したポイントカードの登録は約5万人に上った。2008/11/20~11/25には地元住民らを対象にしたプレオープンがあり、約35万人が訪れた。
2008/11/26は混雑を避けるため、通常より30分早い09:30にオープン。関西初出店となる話題のアイスクリーム店などに長い行列ができた。西宮市の主婦(32)は「今まで神戸や大阪に買い物に出掛けていたが、もうここで十分。毎日楽しめそう」と話した。
阪神間ではこのほか、JR伊丹駅前の「イオンモール伊丹テラス」が2008/11/20に新装オープン。阪神甲子園駅南の大型商業施設「ららぽーと」内には、子ども向け職業体験テーマパーク「キッザニア」が2009/03開業予定。来年秋にはJR尼崎駅前に「キリンガーデンシティ」(仮称)の開業が予定されるなど大型店の出店が続く。
競争が激化する中、JR西宮駅前では、再開発ビルの核店舗「コープデイズ西宮」が2009/03に撤退する方針を示すなど、影響も出始めている。
コンテナ業者、燃料高窮状訴えトラックで行進 <神戸新聞 2008/08/23>
神戸港、大阪港の海上コンテナ陸送業者が、燃料費の高騰による窮状を訴えようと、2008/08/23正午から24時間の一斉休業に入り、約600台のけん引トラックで神戸市中心部を行進した。関係業者275社で作る阪神海上コンテナ協議会(神戸市)が会員企業に呼び掛けた。陸送業者の一斉休業は初めてで、物流への影響が少ない土曜日を選んだ。神戸市中央区の東遊園地での集会には運転手ら約400人が参加。原油高騰分を運賃に上乗せする燃油特別付加運賃の法制化や、軽油引取税の撤廃などを求める決議文を採択した。参加者は「原油高で給料は上がらず、入社以来最も厳しい状況だ」と力を込めた。続いて、牽引トラックの集団が、ポートアイランドを出発。三宮や県庁周辺を行進し、買い物客らの注目を集めた。
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今回の休業は、交通渋滞解消にさぞかし役立ったことでしょう。
神戸港、大阪港の海上コンテナ陸送業者が、燃料費の高騰による窮状を訴えようと、2008/08/23正午から24時間の一斉休業に入り、約600台のけん引トラックで神戸市中心部を行進した。関係業者275社で作る阪神海上コンテナ協議会(神戸市)が会員企業に呼び掛けた。陸送業者の一斉休業は初めてで、物流への影響が少ない土曜日を選んだ。神戸市中央区の東遊園地での集会には運転手ら約400人が参加。原油高騰分を運賃に上乗せする燃油特別付加運賃の法制化や、軽油引取税の撤廃などを求める決議文を採択した。参加者は「原油高で給料は上がらず、入社以来最も厳しい状況だ」と力を込めた。続いて、牽引トラックの集団が、ポートアイランドを出発。三宮や県庁周辺を行進し、買い物客らの注目を集めた。
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今回の休業は、交通渋滞解消にさぞかし役立ったことでしょう。