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Sclaps KOBE

神戸に関連する/しない新聞記事をスクラップ。神戸の鉄ちゃんのブログは分離しました。人名は全て敬称略が原則。

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井戸と橋下で深まる溝 関西3空港一元管理合意 <神戸新聞 2009/12/15>
兵庫、大阪深まる溝 関西3空港一元管理合意

 「地元にとって大きな一歩。関西の強いメッセージとして発信する」。関西、大阪(伊丹)、神戸を一元管理することで2009/12/14、正式合意した関西3空港懇談会。大阪府の橋下徹知事は「結論として総意に従う」としたが、廃止を唱える伊丹を加えた一元管理には「絶対反対」と主張。兵庫県の井戸敏三知事も「関空の高コスト体質が一番の問題」と応酬するなど意見の隔たりの大きさを見せつけた。今後の調整も難航必至とみられ、関西3空港の行く手は依然、視界不良のようだ。

 懇談会では冒頭、事務局が一元管理合意文書を提示。座長の下妻博関西経済連合会会長が「この案を基に関西が大きな一歩を踏み出すことを国に投げかけたい」と訴えた。これにかみついたのが、伊丹廃港が持論の橋下知事。「竜宮城のような議論をしても国交大臣や(国交省の)成長戦略会議では見向きもしてくれない。外の世界を意識しなさすぎる。一元管理をしても需要は喚起できない」とまくし立てた。その橋下知事と伊丹存廃をめぐって激しいバトルを繰り返してきた井戸知事は「(関西)3空港をうまく一元管理して最適運用を考えれば需要は増える」と指摘。「(伊丹廃止によって関空の需要を高める)負け犬の論理を展開する必要がない」と橋下知事を名指しして反論した。
 意思決定の方法でも「サロンのような全会一致ではなく多数決で決議すべき」(橋下知事)、「押し切ればいいというものではない」(井戸知事)と2人の意見は対立。
 懇談会終了後、合意についての評価を尋ねられ、「関西全体の総意として決められたので意義があった」とした井戸知事に対し、橋下知事は「多数決の結果には従うが、(伊丹廃止なき)合意には反対」と最後まで譲らなかった。
 一方、神戸市の矢田立郎市長は「(神戸空港は)神戸市が管理せず、関空会社が主体的に運営すべきと以前から主張してきた」と説明。「(一元管理のために)法律や条例の改正が必要ならば、その手続きをする準備はある」と話した。

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 県民や県庁の間で溝が深まっているのではなく、知事同士で溝が深まっているだけだ。

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前原国交相インタビュー要旨 <2009/12/14 共同通信>

 前原誠司国土交通大臣の2009/12/14のインタビュー要旨は次の通り。

(前略)
 ―関西3空港懇談会が関西、大阪(伊丹)、神戸の3空港の一元管理を目指す基本合意をした。
 「(神戸空港を管理する)神戸市が国に任せると言っているのか、具体的な中身を聞かないと分からない。地元関係者に会って聴いてみたい」

 ―(関西)3空港の在り方をどう考えるか。
 「関空は国際線の拠点空港、大阪は国内線の拠点空港、神戸は一つの地方空港。(関空の2本目の滑走路がある)2期島に格安航空会社の専用ターミナルを造ることも一つの選択肢だ」
(後略)

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関西3空港懇談会:一元管理で正式合意 <神戸新聞 2009/12/14>を添削

 関西、大阪(伊丹)、神戸の3空港の在り方を地元の官民で検討する「関西3空港懇談会」が2009/12/14、大阪市のリーガロイヤルNCB(大阪市北区中之島6)で開かれ、2011年度から関西3空港の一元管理を目指すことで正式合意した。管理の主体は関西国際空港会社を基本とし、関西3空港の将来像を本年度内に示すことなどでも一致したが、伊丹空港の機能縮小を主張した橋下徹大阪府知事に対し、井戸敏三兵庫県知事が「利用者の視点が欠けている」と批判するなど、意見対立を浮き彫りにしたままの合意となった。

 合意内容は
(1)関空を羽田・成田に並ぶ国際ハブ空港と位置づけ、国に機能強化を求める
(2)関西3空港の滑走路を有効活用する一元管理を目指す
(3)一元管理は関空会社を主体とし、経営統合も念頭に置いて法改正など具体策を詰める
(4)関西3空港の将来像は、関西広域連合設立の動きも踏まえ本年度内をめどに結論
(5)2010年度政府予算で求めた関空会社への補給金160億円は満額獲得を目指す
の5点。

 橋下徹大阪府知事は「一元管理でも需要喚起にならない」と合意案に反対し、伊丹の機能縮小を唱えたが、他の出席者からは一元管理などの合意案に異論が出なかった。座長の下妻博関西経済連合会会長は「関西の総意を示す大きな一歩を踏み出した」と述べた。

 政府の行政刷新会議による2010年度予算の事業仕分けでは、関空会社への補給金160億円を凍結とし、関西3空港の航空需要が改善する抜本策を地元で探るよう求めた。国土交通省の成長戦略会議も2010/06までに関西3空港問題の解決策を打ち出す方針。地元側が本年度内に関西3空港のあり方をどう示すかとともに、国が今後、合意をどのように航空政策に盛り込むかも焦点となる。

【関西3空港懇談会】
 関西、大阪(伊丹)、神戸の関西3空港の利用促進や機能補完などを話し合うため、兵庫県、大阪府、関西経済連合会など関西の自治体・経済団体で2003年に発足。2005年、関西を国際拠点、伊丹を国内線基幹空港、神戸を神戸周辺の需要に対応する地方空港とする役割分担で合意した。その後の需要低迷などで関西3空港の一体運用論が台頭し、2009/09に懇談会を再開。実務レベルで一元管理の手法などを検討していた。

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関西3空港:橋下知事激怒に神戸市室長「抗議するとは言っていない」 <MSN産経 2009/12/04>を添削

 橋下知事から怒りあらわでやり玉に上げられたことについて神戸市空港事業室 後藤範三室長は2009/12/04、報道陣の取材に応じて「『矢田(立郎)市長の考えは議論の余地はないということ』、と大阪府の担当者に伝えただけ。『もってのほか』や『厳重に抗議する』などの言葉を発した覚えはない」と述べ、困惑の表情を浮かべた。
 後藤室長によると、橋下知事の発言を新聞報道で知り、矢田市長に神戸市の考え方を確認。2009/12/02に大阪府の担当者に、「市長から指示はなく、自分の判断で」知事の発言趣旨を確かめようと電話した。

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 だから市長を変えろと言ったのに……。役人は役人世界の中だけで育ち、役人の考えしか持ちえない。ご自分のご判断でお電話されたそうなので、実名を追加しました。
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関西3空港:橋下知事が神戸市を批判 神戸空港めぐる応酬 <神戸新聞 2009/12/04>

 大阪府の橋下徹知事は2009/12/04、関西、神戸両空港での米軍航空機訓練の受け入れの検討を否定しない考えを示したことについて、神戸空港を運営する神戸市から抗議を受けたと明らかにし「自分たちの空港だから口を出すなというのは勘違いも甚だしい」と強く批判した。

 大阪府によると、神戸市空港事業室から大阪府に2009/12/01と2009/12/02に「他の自治体が管理運営する空港について基地の移転先として例示するなどもってのほか」などとする電話があった。
 橋下知事は「神戸市はだめ。自分のことばかり考えている。明治時代以来のがちがちの役所体質。まったく理解不可能」と強調。神戸市との協議については「あほらしくて、話をしようとは思っていない」と否定した。さらに関西、大阪(伊丹)と合わせ関西3空港の在り方が問われている状況とも絡め「神戸空港は最悪の経営状況。土地造成の会計が表に出たら、真っ赤な状態がはっきりする」と指摘。「『いちいち口を出すな』と言うなら、関西3空港問題から神戸空港を除いて神戸市で全部責任を取ればいい」と言い放った。大阪府庁で記者団の取材に応じた。

 橋下知事の発言に神戸市空港事業室は「『神戸空港は商業空港であり議論の余地はない』との矢田神戸市長の考えを伝えただけ。なぜ抗議と受け止められたのか分からない」と話した。

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関西3空港:関西3空港一元管理を提案へ 懇談会方針 <神戸新聞 2009/12/01>を添削

 関西、大阪(伊丹)、神戸の関西3空港の在り方を考える「関西3空港懇談会」は2009/12/01までに、実務レベルの幹事会で3空港の一元管理を目指す方針を決めた。細部を詰めた上で、2009/12/14に予定されている懇談会に提案し、合意を目指す。

 政府の行政刷新会議が事業仕分けで、関空会社への補給金160億円を凍結と判定。2010年度予算の査定で凍結を解除する条件として、伊丹空港との競合など3空港の役割について地元で解決するよう求めており、早期に一元管理の具体案を固める必要があると判断した。
 関係者によると、2009/11/30に開かれた幹事会で、関空会社が伊丹空港の運営を担う案が浮上した。別の関係者は「関西空港・伊丹空港の一元管理を確立させた後に神戸空港を加え、さらに関西3空港の(集約を含めた)中長期的な将来像を探ることになるだろう」と話した。

 2009/09の懇談会では、関西3空港の運営を一本化する経営統合論も出たが、経営主体が株式会社、国、自治体と異なるため、2009/10以降の幹事会では一元管理の定義づけや方策を議論。この間、地元の官民から伊丹空港、神戸空港の廃止論が出るなど、地域利害が複雑に交錯していた。

 懇談会は、神戸空港開港を前に関西3空港の在り方を考える目的で2003年に発足。役割分担の明確化後、会合を中断していたが、航空需要の低迷や関空会社の財務悪化などを受け、2009/09に4年ぶりに再開した。関西経済連合会や関空会社、兵庫県、神戸市、大阪府など12者で構成している。
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JEX機が滑走路誤進入 大阪空港 JAC機着陸やり直し <MSN産経 2009/07/23>

 2009/07/23 09:10ごろ、大阪伊丹空港で、着陸した仙台発大阪行きJALエクスプレス(JEX)2200便MD81型機(乗員乗客74人)がA滑走路に誤って進入した。このため、この滑走路に着陸しようとした鹿児島発大阪行きの日本エアコミューター(JAC)2400便ボンバルディアDGC8-402型機(乗員乗客52人)が、管制官の指示で着陸をやり直した。両機の乗員乗客にけが人はなかった。
 国土交通省によると、JEX機はB滑走路に着陸した後、空港管制官から待機の指示を受けていたにもかかわらず、A滑走路に入った。このため、管制官は滑走路の約4km南東で着陸準備をしていたJAC機に、着陸のやり直しを指示した。当初は、JEX機が進入した1分後にJAC機がA滑走路に着陸する予定だった。
 国土交通省運輸安全委員会は重大インシデントとして、航空事故調査官3人を派遣した。
伊丹空港:離陸で管制ミス 点検車両まで300m <2009/03/22>

 国土交通省は、大阪伊丹空港で2009/03/22 15:42ごろ、滑走路点検用の車両がA滑走路(1828m)を走行していたにもかかわらず、管制官が福岡行き日本エアコミューター(JAC)2055便(DHC8-402型、乗客乗員78人)に離陸許可を出すミスがあったと発表した。
 JAC2055便はA滑走路に進入し、点検用車両に約300mまで接近したが、双方がミスに気づいて停止。連絡を受けた別の管制官が車両にA滑走路を離れるよう指示し、JAC2055便は約3分後に離陸した。

 国交省によると、伊丹空港では通常、07:00ごろと15:30ごろ、滑走路に異常がないか車両で点検する。この日は、国交省大阪空港事務所の車両が15:39ごろ、A滑走路北西端から点検を開始。一方、JAC2055便は滑走路に並行した誘導路を南東向きに走行後、許可を受け方向転換して滑走路に南東端から進入し、車両と正面から向き合う形になった。
 車両が定時点検をしていることについては、滑走路上の航空機を管理する地上管制官は把握していた。だが、管制塔の同じフロアにいた、離着陸の許可を出す飛行場管制官にその情報が伝わっていなかった。飛行場管制官が許可を出す際に必ず確認する気象状況の画面に、点検中であることを示すカードが置かれていたが、気付かなかった。
便名聞き間違え誤進入か 大阪空港の全日空機 <2009/03/21 MSN産経>

(前略)
 国交省によると、誤進入したのはANA18便で、別の滑走路に待機していたのはANA181便。181便への離陸許可の直後に18便が滑走路に進入しており、管制官の「ワン・エイト・ワン」との呼び掛けを「ワン・エイト」と聞き間違えた可能性がある。
(後略)

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伊丹空港:他機が着陸中 滑走路にANA機進入 <2009/03/20>

 2009/03/20 09:20頃、大阪伊丹空港で、他機が着陸中の滑走路に全日空機が侵入する事故があった。

 仙台発伊丹行きジャルエクスプレス(JEX)2200便(DC9-81型、乗員乗客167人)がB滑走路に着陸しようとしたところ、地上待機していた羽田行き全日空(ANA)18便(B777-200型、乗客乗員407人)がB滑走路に侵入。JEX2200便は管制官の指示で着陸を取りやめた。
 機体の損壊やけが人はなかった。国土交通省は重大インシデントとみて、運輸安全委員会の調査官3人を伊丹空港に派遣した。

 国交省によると、管制官はANA18便にB滑走路手前で待機するよう指示していた。09:20ごろ、管制官がJEX2200便にB滑走路進入継続を指示。だが1分後にANA18便がB滑走路に侵入したため、管制官は約7km離れた上空を飛行中のJEX2200便に、着陸を取りやめ上昇するよう指示した。JEX2200便は13分後に無事着陸した。

 ANA機の男性機長は飛行時間約1万時間のベテラン。

 伊丹空港では2007/10にも、着陸しようとしたANA機と離陸しようとしたJAL機が、管制官とANA機機長のミスから滑走路上で接近するトラブルが起きている。
堺ヘリ事故、大阪航空が謝罪 <2009/01/30>

 堺市で2007/10、2人が死亡したヘリコプター墜落事故で、運輸安全委員会による調査結果の公表を受け、大阪航空(大阪府八尾市)は2009/01/30、取材に応じ、糸井俊之社長が「事故報告書の内容を真摯に受け止め、絶対に事故を起こさないよう努める」と述べた。報告書で、男性乗客=当時(44)=が誤って操縦した可能性を指摘したことについては、「初めて乗る人は(自分の意思で)操縦することはできない」との認識を示した。

 同社では、「体験飛行」として乗客に右側の機長席に座らせるサービスを10年以上前から実施。事故機の操縦桿は、左右どちらの席に座っても操縦可能で、糸井社長は「隣にいても(機長は)操縦桿を握ることができる。安全性に問題はないと認識していた」と釈明した。同社では事故直後から体験飛行は取りやめているといい、糸井社長は「遺族や電鉄関係者に改めておわび、おくやみ申し上げます」と陳謝した。

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日頃から無資格乗客に操縦桿握らせる 大阪ヘリ事故で最終報告書 <2009/01/30>

 2007/10、大阪府堺市の南海電鉄の線路に「大阪航空」(大阪府八尾市)所属の小型ヘリコプターが墜落、男性操縦士=当時(40)=と乗客=当時(44)=2人が死亡した事故で、国土交通省運輸安全委員会は2009/01/30、操縦資格のない乗客が強風の中で急激な操縦を行ったことが原因の可能性がある、との最終報告書をまとめた。

 報告書によると、大阪航空では資格取得希望者の体験搭乗の際、日ごろから無資格の乗客を本来操縦資格者が座る主操縦席(右席)に座らせたり、実際に上空で操縦桿を操作させるなどしていた。また、体験飛行は航空運送事業にあたるのに、同航空は許可を取得していなかったなどの航空法違反があったとも指摘した。

 その上で、墜落事故は当時、強風波浪注意報が出される中、事故機が後方から強い突風を受けた際、右席の乗客が操縦桿を急激に引いたとみられ、傾斜した主回転翼の一部が尾翼部分にぶつかり、回転数が低下して墜落したと結論づけた。

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堺のヘリ2人墜落死、乗客が機長席で体験操縦…安全委報告へ <読売新聞 2009/01/13>

 堺市で2007/10、大阪航空(大阪府八尾市)所属のヘリコプターが南海電鉄の線路上に墜落し、操縦士と乗客の2人が死亡した事故を調査してきた運輸安全委員会は、無資格で飛行経験のない乗客が、機長席で体験操縦していたことが事故につながったとする事故報告書をまとめる方針を固めた。

 乗客が操縦桿を急激に操作した結果、主回転翼が下方に撓んで機体尾部を切断してしまい、制御不能となって墜落したと推定している。事故機に乗っていた操縦士は、操縦指導のための資格を持っていなかった。会社側も、乗客が操縦練習をする際に必要な手続きを行っておらず、航空法上は遊覧飛行だった。安全委では、無資格の乗客に安易にヘリを操縦させていた会社側の安全意識の低さも指摘する方針。

 事故が起きたのは2007/10/27 15:05頃。八尾空港(八尾市)を離陸したヘリが南海電鉄高野線の線路上に墜落し、乗っていた男性操縦士(40)と男性乗客(44)が死亡した。機体は大破しており、原因を特定する有力な物証が少なく、安全委の調査は難航していた。

 これまでの調査で安全委は、大阪航空関係者から「乗客は八尾空港で事故機右側の機長席に乗り込んだ」との目撃証言を得た。同社はこの事故以前にも、体験飛行の乗客を機長席に乗せて操縦させていた。

 墜落した米ロビンソン式R22Beta2型ヘリ(2人乗り)の操縦桿は、右側の機長席と左側席のどちらからでも操縦できるよう、T字形になっている。乗客が誤って操縦桿を触ることがないよう、左側席の操縦桿は取り外すことができるが、事故機は取り外されていなかった。
 一方、事故当時、現場周辺は強風注意報が出ており、上空では時折突風が吹いていたとみられる。航空管制レーダーの航跡記録によると、八尾空港を離陸してから墜落するまでの約15分間の飛行経路は、不自然なジグザグの線を描いていた。
 これらの事実から安全委は
(1)操縦経験のない乗客が機長席で操縦桿を握っていた
(2)強い追い風で機首が下がり、乗客がヘリの姿勢を回復させようと急激に操縦桿を手前に引くなどした
(3)この操作で、主回転翼が大きく撓んで機体尾部を切断し、操縦不能に陥って墜落した
と事故原因を推定した。

 この機種は、機体価格や運航コストが安いため、個人所有者や事業者の間で広く使われている。その一方で急激な操縦桿操作による事故も起きており、国土交通省が、突風時の急激な操縦操作を避けるよう求める「耐空性改善通報」を出していた。
 この事故で死亡した操縦士は、視力障害などが生じるサルコイドーシスという難病にかかっていたが、安全委は病気と事故との因果関係は不明としている。
「伊丹空港は邪魔」廃止に再言及 大阪・橋下知事 <神戸新聞 2008/09/05>

 大阪府の橋下徹知事は2008/09/04、伊丹市、豊中市、池田市の3市にまたがる大阪空港について、「関西3空港(関西、大阪、神戸)が関西の住民のためにあるなら供給過剰。関西国際空港を基幹空港にするなら、伊丹(大阪空港)は邪魔。地元が存続してくれというのはエゴが強すぎる」と述べ、大阪空港は廃止すべきだとの考えをあらためて示した。関空活性化などの要望で訪れた国土交通省内で記者団に語った。

 橋下知事は7月に政府に対する要望活動を行った際、大阪空港廃止に言及し、波紋を広げていた。「地元が存続を求めるなら、午後9時までにしている利用時間を延ばすとか、(周辺住民に防音工事費用を助成する)騒音対策費もなしにするとか、地元の人の負担も必要になる」と語った。
 また、橋下知事は、谷垣禎一国交相らと会談した後、3空港の在り方について国交省側から「関空の立て直しに全力を挙げて取り組む」との発言があったと明らかにした。「関空が国の空港というのであれば、北米便は成田、羽田に、アジア便は関空に、と利用者を分けてもらわないといけない」と指摘、あらためて国の空港戦略立案の必要性を訴えた。
 橋下知事は既に、大阪空港廃止も含めた検討を庁内に指示。会談では、同席した国交省の前田隆平航空局長が「何が何でも大阪を存続、というつもりはない」と従来の見解を述べた。

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 伊丹空港は廃港(あるいは第2八尾空港化)が適当。その枠を全て神戸空港に移動すべし。
 しかし、国の役人に何を期待しているのだ? 昔も今も自分の保身(あるいはプライド)しか考えていない役人に。
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